ベル・クラネルとアイズ・ヴァレンシュタイン 【台本式Ver】   作:へたくそ

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4 決闘

ベル「はぁ、はぁ、はぁ、」

 

ガレス「どうしたそんなものかベルよ」

 

 

剣を持ったボロボロのベルの前にガレスは何も持たず立ちはだかっている。

 

 

 

 

 

30分前

 

 

ガレス「ん?なんじゃベル、お主ロキファミリアに入ったのか!」

 

ロキ「やぁっと来たか。遅いで~?」

 

ガレス「そんなことよりロキよ、儂の質問に答えぬか」

 

ロキ「ん?あぁ、まだやで。アイズたんが連れてきてな。入団するかしないかはこれからや」

 

 

 

ロキはニヤリと笑う。何かを企むその顔はベルにとって恐ろしいものだった

 

 

 

フィン「何を企んでるんだい?ロキ」

 

ロキ「何、簡単なことや。今ここにいる三人のLV6のうち一人と戦ってもらう」

 

ベル「なっ!!む、無理ですよロキ様!」

 

リヴェリア「…本気か?まだこの子は恩恵ももらっていないのだろ?」

 

ガレス「下手をすれば死んでしまうぞ。」

 

ロキ「これは決定事項や。さぁベル、自分の相手を自分で選びや。」

 

ベル「……、それじゃランドロックさんで、お願いします」

 

ガレス「儂か、そう来るとは思ってはいたがよかろう」

 

 

 

 

 

闘技場

 

 

 

ベルとガレスが向かい合って立っている中、ロキが呑気に歩いてきた

ガレスは庶民が来ているような茶色の布の服を着てるが、ベルは軽装の鎧を身に着けている

 

 

 

 

ロキ「それじゃこれからガレスVSベルの入団模擬戦を始めるで!ガレスはベルが死なない程度に相手してやり。ベルは本気でかかっても構わへんよ。その剣もガレスをぶった切る勢いで使いや~。」

 

ガレス「武器を持つのは初めてか?」

 

ベル「は、はい」

 

ガレス「そうか、なら何も考えずかかってこい。余計なことを考えては返ってやりにくかろうからな」

 

ベル「わ、わかりました!」

 

ロキ「両方準備OKやな?ほな、開始!!!」

 

 

 

ロキが合図した瞬間、ベルの視界からガレスが消えた。そう思った瞬間、ベルの視界は砂煙のせいで真っ暗になったのと同時に耐えがたい衝撃と痛みに襲われた

それはみぞおちにパンチは入れられ、壁に激突した

 

 

ベル「がっ!!あっ、ぁぁぁっ」

 

 

 

上手く呼吸ができない。痛すぎる。意味が分からない。今のベルはこの状況を理解する事すら出来ていなかった。そんなベルの様子をあざ笑うかのように砂煙の中からガレスが出て来た

 

 

 

ガレス「どうしたベルよ。いつまでそこにひれ伏しておるのだ?それとももう終わりか?そんな生半可な覚悟でダンジョンに挑もうとしていたのなら1週間と経たず命を落とすぞ。それとも今ここで……」

 

 

 

『儂が殺してやろうかの』

 

 

 

その瞬間、闘技場全体にとてつもない重い空気、ガレスの殺気があふれ出した。

ベルはその殺気に何もできず、ただ恐怖するしかなかった

 

 

 

 

 

ロキ「あんのアホやりすぎやろ」

 

フィン「彼はもうダメかな。あの殺気に耐えれる器には見えない」

 

リヴェリア「同感だ。あの少年に冒険者は向いていないのだろう」

 

アイズ「…」

 

 

 

三人がベルの敗北を確信した中、アイズは三人を拗ねたように睨んでいた

 

 

 

フィン「どうしたんだいアイズ。君がそんな顔をするなんてじゃが丸君を買ってもらえなかった時以来だよ」

 

 

 

フィンが冗談交じりに言うとアイズは

 

 

 

アイズ「あの子は負けない、諦めない。きっと立ち上がる」

 

リヴェリア「っ!アイズどうしたんだ?お前がそんなことを言うなんて」

 

アイズ「分からない。けどベルと会った時に強い何かを感じた。だからベルは負けない」

 

フィン「アイズにそこまで言わせる少年か、興味ができて来たな」

 

 

 

ベル(無理なのかな…、やっぱり僕には冒険者になれないのかな。)

 

 

 

ベルはほとんど諦めていた。祖父がいなくなり冒険者に憧れてオラリオに出て来た。

そして2大勢力の1つであるロキファミリアから勧誘を受け、ファミリアに入れると思っていた。

しかしそれにはそれ相応の実力がいる。当たり前の話だ。誰もが簡単に入れるはずがない。

 

 

 

ガレス(誰もがこのファミリアに入れるほど甘くはない。だからロキかフィン、リヴェリア、それか儂のいずれかが入れるか否かを判断する。それはこのファミリアの為でもあり、その者のためでもある。このファミリアは強いが故に危険が伴う。そしてベル、お主は弱い。だがお主は…)

 

ベル(僕は…このファミリアに相応しくない。でも)

 

ガレス(対峙して分かった。その目に宿る野心が。目指すものがある者の目!それを見せてみろ…)

 

ベル(認めてもらうんだ。今は弱い僕でも、目指す場所が、目標があって。おじいちゃんが話してくれた英雄になりたい!)

 

ベル/ガレス『僕の夢を(お主の覚悟を)!!!』

 

 

 

二人は走り出す。ガレスは覚悟を。ベルは夢を。互いに伝えるためにぶつかる。

その結末は予想するまでもない。圧倒的なガレスの勝利。しかしそれでもベルは足を止めない、道を曲げない。

その姿は愚者に見えるだろう。勇気と無謀を履き違えた子供なのだと。しかしそれは誰にもでもできることか?

 

 

 

『答えは否』

 

 

 

ベルはそれほど憧れてしまったのだ。圧倒的な力を前に背を向けず前に進む英雄の姿に。

 

 

 

ガレス「その覚悟、恐れ入ったぞベル!!その覚悟に儂も答えよう!!!正々堂々とお主を正面から受け止めてやるわい!!」

 

ベル「行きますガレスさん!!!これが今の僕の力です!!!」

 

 

 

その瞬間ベルの剣が光始めた。それと同時に地面に魔法陣が浮かび上がった。その瞬間ベルは闘技場にいるロキ、フィン、リヴェリア、アイズ、ガレスの視界から消えた。そしてガレスの上に姿を現した。

 

 

 

ベル「これで終わりです!!!!」

 

ガレス「っ!!!ふんっ!!!!」

 

 

 

ベルが剣を振り、ガレスが腕をクロスさせて受け止める。

ドワーフであり、LV6であるガレスだからこそできる芸当。

そして二人のぶつかり合う力は強い風を生む。フィンたちも立ってはいるが顔を腕で隠している。

いつまでも続くと思われる均衡は意外とあっけなく終わりを告げた

 

 

 

ガレス「ベルよ。認めよう、お主の覚悟と夢を。だからこそこの勝負は勝たせてもらうぞ!!」

 

 

 

そういうとガレスはクロスしている片腕を外し、もう片方の腕を使い剣をいなす。そしてベルは成す術なく落下する。

その隙にガレスはベルの横腹に蹴りを入れた。

 

 

 

ガレス「んんぬうああぁぁぁぁぁああ!!!」

 

ベル「がっ、あがぁっ!!!!」

 

 

 

ベルは血は吐き吹っ飛ばされ、壁に激突し気絶した。

 

 

 

リヴェリア「あの大馬鹿者が…」

 

ロキ「エリクサー使ったげてくれやママ」

 

リヴェリア「ママ言うな」

 

フィン「……」

 

ロキ「どないしたんやフィン」

 

フィン「いや、なんでもないよ」

 

 

 

フィンは疼く親指を摩りながら答えた

ベルはすぐにエリクサーで回復され、ガレスはリヴェリア、アイズにどやされたのだった

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