―次の日・早朝
レイは早朝にARCUSの通信で監視塔が攻撃されたのを知って、昨日のうちにミリアムと決めておいた集合場所に向かった(ちなみに今のレイの服装は帝都でミルディーヌとのデートで買った赤黒い服装です)
レイ「ミリアム、いったい何が起きたんだ?」
ミリアム「昨日の夜中3時頃に監視塔が攻撃されたんだ。その前に共和国軍の基地が攻撃されたんだけどね」
レイ「という事は、この攻撃は奴らの仕業って事か」
ミリアム「十中八九そうだろうね」
レイ「よし、なら調査を開始するか」
ミリアム「了~解!」
そしてミリアムはアガートラムに乗り、レイは雷の翼を纏い調査を開始した
―数時間後
レイ「やはり共和国軍と監視塔の攻撃は奴らの仕業だったな」
ミリアム「そうだね。これで大体の状況も掴めたけど、どうしよっかな…。」
レイ「制圧するだけなら簡単だが逃がす可能性もあるしな」
ミリアム「かといってミナゴロシにするのも可哀想だしな~」
レイ「さらっと物騒な言葉を使うな」
リィン「動くな!」
2人がこの後、どうするか思案していると背後からリィン達が現れた。その瞬間、レイは黒い竜が描かれた仮面を装着してから振り向く
ミリアム「あ…シカンガクインの人達!」
レイ「ここにいるという事はどうやら俺達の後を追いかけてきたようだな」
リィン「!?俺達のことを…!?」
ユーシス「貴様ら…一体何者だ!?」
エマ「そ、その大きなものは一体……」
リィン「君達は軍の基地が攻撃された事に関係しているのか…?」
ミリアム「えぇっ!?ち、違うよぉ~!」
レイ「何か露骨に疑われたな」
その時、ミリアムが何か妙案を思いついたようだ
ミリアム「そっかぁ、その手があったか!キミ達が手伝ってくれれば万事解決!オールオッケーだよね?キミ達けっこう強いし」
ユーシス「なに…!?」
エマ「強い…?」
ユーシス「貴様…バリアハートで俺達の事を見ていたな?」
アリサ「2つの軍事施設への攻撃…あなた達の仕業なの!?」
レイ「だから違うと言ってるだろ」
ミリアム「ああもう、何て説明すれば分かってくれるんだろ……」
リィン「だったら話せる範囲まででも構わない。君達が知っている情報を教えてくれ」
アリサ「リィン…!?」
ガイウス「俺達の力が必要と言ったな?この地の平穏を取り戻せるならいくらでも力を貸そう。だから――どうか話してほしい」
ミリアム「!……。ふふっ、手伝ってほしいのは監視塔と共和国軍の基地を砲撃した……武装集団の拘束だよ」
エマ・アリサ「えぇっ…!?」
ミリアム「ボクはミリアム。ミリアム・オライオンだよ。こっちは“ガーちゃん”正式名称は〈アガートラム〉ヨロシクねっ♪」
レイ「俺はイーヴィル。よろしくな」
ノルド高原での実習が終わるまでイーヴィル「」と書きます
その後、リィン一行はゼクス中将に連絡を入れてから武装集団が隠れている〈石切り場〉に来ていた
ミリアム「せーのっ!」
ーズガンッ!
ミリアムが殴る動作をするとアガートラムも同じように動き、目の前の石の扉を破壊した
ミリアム「この建物の奥に武装集団が潜伏しているはずだよ」
イーヴィル「一時間位前にあの高台の入り口から梯子で何人か入るのを見た」
リィン達「……(汗)」
リィン「にしてもここは…なんだか寂しい場所だな」
ガイウス「石切り場。《悪しき
エマ「《悪しき
するとアリサがさっきから気になっていた事をミリアムに問いかける
アリサ「ね、ねぇその銀色の…さっきから出したり消えたり…本当にどういうものなの?」
ミリアム「んーキミツジコウかな」
エマ「機密事項ですか」
ユーシス「フン、そっちのお前も同じ物を持っているのか?」
イーヴィル「いや、俺はこれだ」
そう言って両手に雷を纏い、鉤爪の形にする
リィン(これは…俺の力に似ている?)
エマ(サンダードラコの力?もしかしてレイさん?)
ミリアム「それじゃレッツゴー!!」
イーヴィル「遅れるなよ」
そう言って2人は先に石切り場に入り、遅れてリィン達が入ると妙な気配が漂っていた。エマが言うには〈時・空・幻〉の上位3属性が働いているとの事らしい
ガイウス「先ほどからここに漂っている妙な風の正体はそれか」
ユーシス「今までと勝手が違うなら気をつける必要がありそうだな」
その後、リィン達は現れる魔獣を倒していき遂に襲撃の実行犯達がいる石切り場の最奥に到着した
〈石切り場・最奥〉
男1「おい!ここまでやれば十分だろうが……!」
男2「とっとと残りの契約金も渡してくれよ!」
眼鏡の男「フ…そうはいかない。契約内容は帝国軍と共和国軍が戦闘を開始するまでだったはずだ。もし膠着状態が続くようならもう一押ししてもらう必要がある」
男3「チッ…面倒だな」
男4「だが前金だけで500万ミラ…」
男2「ああ、もう少し我慢すりゃ莫大なミラが…」
男1「しかし〈G〉と言ったか。どうしてアンタらはそんなに羽振りがいいんだ?」
G「我々の事も詮索しないことも契約に入っていたはずだ。何だったらこの場で契約を打ち切っても構わないが…?」
男3「ちょ、ちょっと待てって!ミラさえ出してくれりゃこっちは大人しく――」
リィン「させるか!!」
男達「なっ…!?」
背後からの声に驚き、男達が振り返るとリィン達が立っていた
男1「なんだこのガキども!?」
リィン「トールズ士官学院〈Ⅶ組〉の者だ!」
イーヴィル「監視塔及び共和国軍基地攻撃の疑いでお前達を拘束する」
するとリィン達をまじまじと見ていた〈G〉はある事を思い出す
G「お前達は…。フン、そうかケルディックでの仕込みを邪魔してくれた学生どもだな」
Gの言葉にリィンは驚愕する
リィン「ま、まさか…!」
G「フフ、あの野盗達を雇っていたのは領邦軍ではなくこの私だったというわけさ。我が名はギデオン!同志達からは〈G〉とだけ呼ばれているがね」
エマ「ど、同志?」
ガイウス「問答は無用だ。この地に仇なすのならば全力をもって阻止させてもらう」
G「フン、知られた以上生かして帰すわけにはいかん。かわいそうだが遠き異郷の地で若き命を散らしてもらおうか」
そう言ってギデオンが手を上げると男達が導力銃を構える。それを見たリィン達は急いで武器を構えようとするが…
ミリアム「ガーちゃん!」
イーヴィル「ライジングクロー!」
男達「ウワァァッ!」
男2「なっ…何なんだこの化け物は…!(汗)」
男4「こっ…この男も人間離れした速さだ…!(汗)」
リィン「す…すごいな…」
エマ「あっという間に…」
ミリアム「む~、化け物だなんてヒドいなぁ」
イーヴィル「まぁ、普通の人間なら視認する事は不可能だからな」
G「ククッ、なるほど貴様等“子供たち”だな?銀色の傀儡使い…通称〈
ミリアム「へ~、僕らの事知ってるんだ?」
G「ああ。そちらの青年の情報は無いが貴様と共に行動しており、人間離れした力を持っている以上、“子供たち”の一員なのだろう?ならば絶好の機会。この場にいる全員ごとあの世に行ってもらおうか!」
そう言ってギデオンは笛を取り出して吹き始めると…
リィン「笛…!?何のつもりだ…?」
周囲からガサガサと何かが這い回る音が聞こえてくる
ユーシス「何だ?」
アリサ「足音?」
ガイウス「っ!?皆!上だ!!」
その言葉に全員が上を見ると天井の穴から巨大な蜘蛛が現れた
ガイウス「こ、こいつは…まさか言い伝えの〈悪しき
イーヴィル「この石切り場の主という事か」
G「どうやら太古から生き残っていた魔獣らしいな。目覚めたばかりで空腹らしいから全員エサになってやりたまえ。それではよき死出の旅を」
それだけ言うとギデオンはワイヤーフックで逃げた
ミリアム「あ、逃げた」
ユーシス「くっ…今は後回しだ!」
イーヴィル「解析完了。奴には上位属性がよく効くみたいだな」
エマ「なら任せて下さい。シルバーソーン!!」
エマがARCUSを駆動し、上位3属性の1つであるシルバーソーンを発動して輝く光の剣を魔獣の周囲に刺して混乱状態にする
ガイウス「よし…!俺に任せてくれ!(ノルドの大地そしてⅦ組のみんな--俺に力を貸してくれ!!)カラミティホーク!!」
-ズアァァァァッ!!!
ガイウスのSクラフト、カラミティホークによって魔獣は倒され、リィン達は武装集団を拘束し急いでゼンダー門へと向かう
15:00・ゼンダー門
ゼクス「Ⅶ組諸君、武装集団の拘束……大変ご苦労であった。しかし…武装集団について共和国軍に連絡したがやはり信じてもらえなかったようだ。…無理もない。向こうの被害はこちらよりも遙かに大きいかな」
アリサ「だ、だからといって…」
ガイウス「では共和国軍は…」
ゼクス「うむ。空挺機甲師団が出撃準備を完了したらしい……戦闘は避けられぬだろう」
エマ「そんな…」
ユーシス「クッ、何らかの交渉ルートが確保出来れば話は別だが…」
ミリアム「結局あの眼鏡の人には逃げられちゃうし、捕まえた連中も何も知らずに雇われてただけだったしね~」
するとまたしてもリィン達はミリアムの方を見る
アリサ「というか…あなた本当に何者なわけ?あの眼鏡の男に“子供たち”の1人って言われてたけど(汗)」
リィン「それと…〈
ユーシス「フン、どう考えても怪しげな背景がありそうだ」
ミリアム「……。んーどうしよっかなぁ?あんまりショゾクを表立って明かすなって言われてるんだけど」
エマ「!?“所属”…?」
レイ「まぁ、その想像は間違ってないな」
ミリアム「あっ、レイ!久しぶり~!」
アリサ「レイの方も終わったの?」
レイ「ああ。それより客人が来てるぞ」
ガイウス「客人?」
レクター「よう、ミリアム」
ミリアム「あっ、レクター!も~遅いよ~!」
レクター「スマンスマン。ちょいとクロスベル方面に出張してたもんでな」
ミリアム「ああ、あの怖い人達の事務所を用意するっていうアレ?」
レクター「それそれ」
エマ「どなたしょうか?」
リィン「さぁ?」
ゼクス「フム、軍服は着ておらぬようだが我らと同じ立場のようだな?」
レクター「は、その通りです。帝国軍情報局特務大尉レクター・アランドールであります。共和国軍との交渉ルートを担当するため参上いたしました」
アリサ「えぇっ!?」
リィン「〈帝国軍情報局〉…」
レイ「すでに共和国政府との交渉に入っておりますので確実に戦争は回避できるそうです」
アリサ「良かった~」
レクター「と言うわけで後はこっちに任せときな。ガキンチョが世話になったな」
ミリアム「ガキンチョって言うな~!」
レイ「お前ら、いつまでそうしてんだ?来ないなら俺だけ鉄道憲兵隊の高速列車に乗って帰るぞ?」
レクター「ああワリィ」
ミリアム「それじゃお兄さんたち、じゃあね~」
レイ「リィン、サラには『レイは鉄道憲兵隊の任務の後処理で帝都に帰った』と伝えておいてくれ」
リィン「分かった」
レイ「じゃあな」
その後、情報局の働きによってノルド高原での戦争は回避された。次の日、リィン達はサラとシャロンと共に列車に乗りトリスタへと帰還した
長かった……。次は幕間でレイの過去を詳しく書きます