数日後、レイは朝早く導力列車に乗ってトールズ士官学院のあるトリスタに向かっていた
レイ(憲兵隊の高速列車と違い普通の導力列車に乗っていると眠くなってくるな)
もう少しで瞼が閉じそうになると、まもなくトリスタに到着すると車内放送が流れた
レイ(眠気が来るタイミングが悪すぎる)
頭を軽く叩いて眠気を飛ばしてトリスタ駅のホームに降り、駅を出る
レイ「さすがに帝都からトリスタは近いな。さてトールズに向かうか」
レイは自分の武器が入ったトランクをしっかりと持ち、トールズへの道を進んで坂道を登りきると校門が見えてきた。そして校門を潜ると…
女性「ご入学おめでとうございま~す!」
校門の横にいた緑の服を着た女性が話しかけてきた
レイ「えっと…」
女性「私はトワ・ハーシェルって言います。新入生のレイ・リーヴェルト君だよね?」
レイ「そうですトワ先輩」
男性「僕はトワと同じ2年のジョルジュ・ノームだ」
レイ「レイ・リーヴェルトです」
ジョルジュ「君の持っているそれが申請した品かい?一旦預からせてもらうよ」
レイ「分かりました」
レイは自分の武器が入ったトランクをジョルジュに預ける
トワ「入学式は左にある講堂で行われるよ。君が一番乗りだからまだ他の生徒は来てないけどね」
レイ「はい。それでは失礼します先輩方」
-2時間後
入学式は終盤に差し掛かると、学院長であるヴァンダイクがある言葉を新入生に送る
ヴァンダイク「『若者よ、世の礎たれ』--『世』という言葉が何を示すのか。何を以て『礎』たる資格を持つのか。自分なりに考え、学院で切磋琢磨する手がかりにしてほしい」
学院の創設者・ドライケルス大帝が遺した言葉で入学式は終了し、新入生はそれぞれの教室に向かうがレイを含めた10人はその場に立ち尽くす
エリオット「それぞれの教室にって、入学案内にそんなの書いてなかったよね?」
リィン「ああ」
レイの左横にいた赤毛と黒髪の青年達がそんな話をしていると、1人の女性教官が10人の前にたつ
サラ「はいは~い!赤い制服の子は注目~。実はちょっと事情があってね~。君達には『特別オリエンテーリング』に参加してもらうわ」
皆が「特別オリエンテーリング?」という感じを出しているなか、レイはじっとサラを見ていた
レイ(あれが姉さんから聞いたサラ・バレスタイン。別名・紫電のバレスタインか)
サラ「さっ、皆ついてきて」
サラが講堂を出ると他の赤い制服の新入生達も1人また1人とサラを追っていく。するとサラはいかにも出そうな雰囲気の建物に入っていく
レイ「ん?」
自分以外の赤い制服の新入生が建物に入り自分も入ろうとした時、視線を感じてそちらを向くがすぐに視線を戻して建物に入った
クロウ「あいつ、俺達に気づいていたな」
アンゼリカ「そうだね。かなりの修羅場を潜ってきたのだろう。それにしてもアリサ君は可愛くなったなぁ。他の子もなかなかだし」
クロウ「早速かよ。新入生の女子達はご愁傷様だな」
-旧校舎内
サラ「私はサラ・バレスタイン。今日から君達〈Ⅶ組〉の担任を務めさせてもらうわ。よろしくお願いするわね」
エマ「あの~、この学院のクラスは一学年につき5つだったと記憶してますが…」
眼鏡をかけた大人しそうな生徒がそう質問する
サラ「よく調べてるじゃない。さすが主席入学ね。確かに去年までは5つのクラスで貴族と平民に分けられていたわ。あくまで『去年までは』ね。今年から身分に関係なく選ばれたクラス、それが貴方達特科クラス〈Ⅶ組〉よ」
レイ(特科クラス〈Ⅶ組〉か。確実にオリヴァルト皇子が一枚噛んでるな)
次は特別オリエンテーリングの話です