バルフレイム宮にて
ノルド高原での戦闘が回避された事をクレアがオズボーン宰相に報告していた頃、レイは皇族専用テラスへと向かっていた
レイ(全く、いきなりバルフレイム宮に呼び出すとは…。アルフィンは何を考えているんだ?)
その頃、皇族専用テラスではオリヴァルトとセドリックが来月の〈通商会議〉について話していた
セドリック「なるほど…だから兄上が通商会議に参加されるんですね」
オリヴァルト「ああ、来月クロスベルで開かれる西ゼムリアにおける初の国際会議と言ってもいい」
レイ「〈西ゼムリア通商会議〉…主催地クロスベル自治州からはクロイス市長とマクダエル議長、カルバード共和国からはロックスミス大統領、レミフェリア公国からは国家元首であるアルバート大公、リベール王国からは女王代理のクローディア王太女、そしてエレボニアからはオズボーン宰相と貴方が参加する。いずれも各国のトップかそれに準じる人間が参加する予定の会議ですよね。オリヴァルト殿下?」
声がした方に振り向くと軍服ではなく、士官学院の制服を着たレイがいた
オリヴァルト「おお、久しぶりだねレイ君」
セドリック「もっ、もしかして鉄道憲兵隊の…」
レイ「お初にお目にかかりますセドリック殿下。鉄道憲兵隊大尉のレイ・リーヴェルトです。〈迅雷〉のレイと言った方が分かるでしょうか?」
セドリック「いえいえ!本名でも異名でもすぐに貴方だと分かりました!僕、帝国時報で貴方の活躍を見てましたから!お会い出来て嬉しいです!」
そう言ってセドリックはレイの両手を力強く握り、握手する
レイ「あはは…。それは光栄ですが殿下、手を離していただけないでしょうか?痛いのですが…(汗)」
セドリック「ああ!すいません!」
オリヴァルト「ハハハ。憧れの人物を前に興奮が抑えられなかったかな?それはそうとレイ君、どうしてバルフレイム宮に?」
レイ「アルフィンから呼び出しをくらいまして。」
オリヴァルト「僕や我が妹を呼び捨てに出来るのは君くらいだね。まぁ、アルフィンのイタズラにも付き合ってくれてるから許してるけどね」
レイ「付き合っているというより俺が被害者の場合が多いんだが?」
オリヴァルト「それは見解の相違というやつだね」
レイ「ちょっとムカついたから一発殴って良いか?な~に、2時間ほど気を失うだけだ」
オリヴァルト「ごめんなさい。アルフィンならもうすぐ帰ってくると…」
アルフィン「ただいま戻りましたわ」
噂をすればなんとやら、ちょうどグッドタイミングでアルフィンが女学院から帰ってきた
オリヴァルト「お帰りアルフィン。レイ君がお待ちかねだぞ」
アルフィン「あっ、レイさん。すいませんお待たせしてしまって」
レイ「いや、自分もさっき来たばかりなんで。それで俺をここに呼んだ理由は?」
アルフィン「1つ目は貴方に憧れているセドリックの為です。2つ目はレイさんの〈夏至祭〉の予定を聞いてきてほしいとミルディーヌが。」
レイ「なるほど、夏至祭初日に行われる園遊会に一緒に出たいといった所か。まっ、何とか調整して行けそうなら連絡すると言っておいてくれ」
アルフィン「ウフフ、了解しましたわ」
オリヴァルト「そういうアルフィンは一緒に踊る相手は決まったのかい?」
オリヴァルトにそう問われたアルフィンは少し考える素振りを見せながら答える
アルフィン「アテはあるのですけど上手く誘えるかどうか…」
セドリック「ええっ!?いつの間にそんな相手が…?」
アルフィン「フフ♪そこでお兄様にお願いがあるのです。聞いてくださいます?」
アルフィン(この事は当日までエリゼに内緒で進めないといけませんわね…。そういえば放課後見かけなかったけれどどこへ行ったのかしら?)
レイ(また何か企んでるな?)
その頃、エリゼは〈聖アストライア女学院〉の屋上でリィンからの手紙を読んで悲しんでいた