―翌日・早朝の第3学生寮前
レイ「それじゃ、いってくる」
シャロン「私が作った昼食は向こうで食べて下さいね。可愛い恋人さんと一緒に」
レイ「っ!?なぜそれを…。いや、お前ならあり得るか」
シャロン「ウフフ。それでは皆様には私から報告しておきますわ」
レイ「頼む。だがミ…あいつの事は言うなよ。特にアリサにはな。質問攻めにあったら面倒だ」
シャロン「承知しましたわ」
そしてレイは導力バイクのエンジンを始動し帝都ヘイムダルへと向かった
―15分後・鉄道憲兵隊詰所
レイ「さてと…」
クレア「久しぶりねレイ」
レイ「あっ、姉さん」
クレア「最近、士官学院はどう?」
レイ「授業はついていけてるし、特別実習も問題ないけど…」
クレア「けど?」
レイ「いや、後で話すよ。今は夏至祭の警備体制をなるべく万全にしよう」
クレア「そうね(何かあったのかしら?)」
その後、レイは軍服に着替えてクレアと共に部下達が待つ会議室へと向かう
そしてレイとクレアが会議室に入ると部下達が立ち上り、一斉に敬礼する
クレア「それではこれより、夏至祭警備の会議を始めます」
そして1時間後…
クレア「では夏至祭当日は私の部隊がヴァンクール通りから西側のエリアを…」
レイ「俺の部隊がヴァンクール通りから東側のエリアを担当する。何か質問は?」
2人の言葉に異論を唱える者はいなかった
クレア「それではこれで会議は終了します。警備関係で何か伝えたい事があったら、夏至祭までに私かレイに進言して下さい」
レイ「以上、解散!」
会議が終わり、部下達が会議室を出ると2人も部屋を出て詰所内を歩く。するとクレアが気になっていた事をレイに訊ねる
クレア「ねぇ、レイ。さっき何か言いかけてたけど、何だったの?」
レイ「ああ。実はさ…」
レイは昨日、旧校舎であった出来事を事細かくクレアに話した
クレア「そんな事が…」
レイ「まあ、それでもリィン達は旧校舎の探索を止めないみたいだがな。度胸があるというか怖いもの知らずというか」
クレア「昔の貴方みたいね。鉄道憲兵隊に入りたての頃は誰であろうと勝負を挑んで…」
レイ「やめてくれ。今では思い出したくない黒歴史だ」
クレア「フフッ。この後はどうするの?」
レイ「そうだな。私服に着替えてレクターに貸した金を返してもらった後はミルディーヌの所に行くか。園遊会に誘われたから、どういう服装が良いか聞かなきゃならないし」
クレア「あら、園遊会に誘われたの?」
レイ「ま…まぁな///」
クレア「でもレクターさんにお金を返してもらうって?」
レイ「あいつ任務でクロスベルに行ってた時があったろ?その時に…」
レクター『おう、レイ丁度良かった。今からクロスベルに出張に行くんだけどよ、ワリィんだが3万ミラ貸してくんね?』
レイ「その時は必要な物を買うために貸してと言ってきたんだと思ったが、後で奴に聞いたらクロスベルにカジノで使う金だったんだ」
クレア「あの人らしいわね…」
レイ「結果は全戦全勝したらしいが、あいつはとぼけていまだに金を返してない。だから今日こそは返してもらう(怒)」
クレア「ほ…ほどほどにね(汗)」
レイ「ああ、それじゃ」
その後、レクターの仕事場でレクターの悲鳴と誰かの怒声が響いたらしい。
―数日後
レイ「さて、今日はリィン達が〈特別実習〉で帝都に来る」
クレア「それじゃ、彼らが到着する前にお迎えに行かなければいけないわね」
レイ「そうだな」
2人は憲兵隊の車両に乗ってある人物を迎えに行く為に帝都庁へと向かう
―帝都庁
レイ「お待たせして申し訳ありませんレーグニッツ帝都知事」
カール「いやいや、時間ピッタリだよ。それじゃ行こうか」
クレア「はい。こちらへどうぞ」
そして帝都知事を乗せた後、憲兵隊の車両はヘイムダル駅へと向かう
カール「息子に会うのも数ヶ月ぶりか…。そういえばレイ大尉は息子と同級生だったね」
レイ「ええ。アホ皇子の策略でトールズに入学しましたから。」
カール「君の目から見て息子はどうかな?上手くやってるかい?」
レイ「そうですね~。最初の頃は〈四大名門〉の一角であるアルバレアの子息のユーシスとよく言い争っていましたね。他にはリィンと少し気まずい仲になった事も。でも、今では和解して良い感じにクラスに馴染んできましたよ」
カール「そうか、良かった」
クレア「そろそろヘイムダル駅に到着します」
そしてヘイムダル駅に到着し、3人は中へと入っていくと丁度特科クラス〈Ⅶ組〉の面々が到着していた
クレア「ようこそ帝都ヘイムダルへ」
レイ「時間通りだな」
アリサ「あ、貴女は!」
リィン「クレア大尉!」
クレア「フフッ、3ヶ月ぶりですね」
エリオット「それに…」
マキアス「レイ…あ、いやレイ大尉まで」
レイ「いつも通り呼び捨てで構わん。それより特別ゲストがお待ちかねだ」
ユーシス「特別ゲスト?」
すると2人の後ろから帝都庁の長官にしてヘイムダルの知事を務めているカール・レーグニッツが現れた
カール「マキアスの父、カール・レーグニッツだよろしく頼むよ士官学院〈Ⅶ組〉の諸君」
マキアス「とっ、父さん!?」