【完結】迅雷の軌跡   作:カオスカラミティ

25 / 63
夏至祭初日

翌日、夏至祭初日になりレイは自分の部隊と共にヘイムダル中央駅にいた

 

レイ「皆、夏至祭初日だ。本来なら割り当てられた場所及び周辺を警備するのだが今回はクレア大尉から聞いている通り、この夏至祭をテロリストが狙っている。よって警備範囲を少し広げる」

 

カレン少尉「ですがレイ大尉、警備範囲を広げるとどこかに穴が出来てしまう可能性もあるのではないですか?」

 

レイ大尉の部下であるカレン少尉がもっともな意見を出す

 

レイ「その点は昨日の内に解決している。俺のクラスメイトが“遊軍”として帝都を巡回してくれる」

 

ザギ中尉「トールズ士官学院の〈Ⅶ組〉でしたか。大尉からの手紙を読む限りだとかなり優秀な学生なんですよね?」

 

レイ「ああ。だがそれでもどこかに穴がある可能性は否定できない。皆、警戒を怠らないように!」

 

「イエス・サー!」

 

その後、部下達は帝都中へ散りレイもヴァンクール通りへ巡回に向かった

 

 

―ヴァンクール通り

 

レイ「ヴァンクール通りでは特に異常無しと…」

 

~♪~♪

 

レイ「ん?通信か、誰からだ?こちらレイだ」

 

ラウラ『レイか?私だ』

 

レイ「ラウラか。一体どうした?」

 

ラウラ『うむ。我々の班が担当した巡回地区で聞いた妙な話をそなたの耳にも入れておこうと思ってな』

 

レイ「それは助かる。それで妙な話とは?」

 

ラウラ『実はな…』

 

ラウラは巡回地区で聞いた妙な話を全てレイに伝える

 

レイ「ホテルの路地裏で帽子を深く被った怪しい2人組にヘイムダル港の若い労働者が数人、昨日のうちに辞めた…か。確かに妙だな」

 

ラウラ『そちらには何か情報は無いのか?』

 

レイ「今のところはないな。とりあえずA班そのまま巡回してくれ」

 

ラウラ『承知した。それでは』

 

通信が終わり、レイは顎に手を当てて考える

 

レイ(夏至祭初日に妙な行動をする者達がいた。まさかテロリストと関係があるのか?とりあえず姉さんに報告しておこう)

 

そしてクレアに報告した後、レイはマーテル公園へと移動する

 

 

―マーテル公園

 

マーテル公園に到着したレイは丁度、導力リムジンから降りてきたアルフィンとエリゼとミルディーヌを見かけた

 

レイ「ミルディーヌとエリゼ嬢はアルフィンのお付きとして来たのか」

 

リィン「レイ!」

 

声がした方を見るとリィン達A班がこちらに手を振っていた

 

レイ「お前達もマーテル公園に来ていたのか」

 

フィー「うん。皇女様を乗せたリムジンが無事にマーテル公園に到着するのを見届けるようにってサラに言われたから」

 

レイ「そうか、ご苦労様。この調子で何も起こらなければ良いんだがな」

 

リィン「そうだな。それじゃ手早くランチを取って各街区の巡回を再開しよう」

 

ラウラ「そうだな」

 

そしてリィン達Ⅶ組A班とレイは共にランチを取った後、ドライケルス広場へ向かうと見知った顔が3人いた

 

リィン「あれ?」

 

レイ「トワ会長にアンゼリカに…バンダナじゃないか」

 

その言葉にトワとアンゼリカとリィン達は苦笑し、クロウはずっこける

 

クロウ「だからバンダナって言うなって!俺の本体がバンダナみたいじゃねぇかよ!」

 

アンゼリカ「おや、違うのかい?」

 

クロウ「違うに決まってんだろ!」

 

トワ「あはは…(汗)それよりリィン君達、演習お疲れ様」

 

リィン「こんな所でお会いするとは奇遇ですね」

 

アンゼリカ「これも女神の巡り合わせというものだね。ラウラ君、フィー君よかったら私と一緒に夏至祭を回らないかい?」

 

クロウ「おいおい実習中だぞ…(汗)」

 

レイ「トワ会長とアンゼリカは導力バイクで来たみたいだな」

 

側に停車してあった導力バイクを見てそう呟くレイ

 

アンゼリカ「ああ、トワを後ろに乗せてね」

 

トワ「やっぱりお祭りは良いよね~。これでテロリストの事が無かったらもっと良いんだけど…」

 

リィン「えっ!?どうしてその事を!?」

 

レイ「サラから聞いたんですね?」

 

レイの言葉にトワは少し苦笑しながらも首を縦に動かし、話を続ける

 

トワ「実は君達の実習に関しては私も少しお手伝いして…それでちょっと心配になってアンちゃんと見に来たんだ」

 

リィン「そうだったんですか」

 

トワ「クロウ君とはさっき合流したばかりなんだけど…」

 

レイ「でも、そのクロウ先輩はなんか元気がありませんが?」

 

レイの言う通り、トワがⅦ組と話してる間もボ~っと川を見ており、少し落ち込んでいた

 

アンゼリカ「そういえば〈夏至賞〉に行くとか言ってたな。メインレースの結果は?」

 

するとクロウはギッと軽く歯軋りをして悔しそうに結果を話し始める

 

クロウ「まさかあそこでブラックプリンスが来るなんて誰が予想出来んだよ!しかも2番手にランバーブリッツが差し込んでくるなんて、大番狂わせもいいとこだぜ!?」

 

アンゼリカ「ああ、4―5で当たりか。わざわざ懸賞ハガキを出した甲斐があったみたいだな」

 

レイ「という事は俺も当たりか」

 

クロウ「はぁ~!?2人分しかない特賞をしれっと当ててんじゃねぇよ!!」

 

アンゼリカ「フッ、これも日頃の行いの差というものだろう」

レイ「同感だな」

 

クロウ「もうヤダ…この2人…」

 

Ⅶ組&トワ「……(汗)」

 

そんなやり取りしていると3時の鐘が鳴り、もう一回り巡回する事になったが…

 

エリオット「おっと…。どうしたのリィン?レイ?」

 

立ち止まったリィンとレイにぶつかったエリオットが2人の前に何かあるのかと見ると、噴水の水が溢れているのだ。しかもそれだけでなく水圧によってマンホールが吹き飛び、水柱が立つ

 

エリオット「こっ、これって夏至祭の余興か何かなの?」

 

レイ「いや、こんな事をするというのは報告にあがってない。という事は…」

 

リィン「テロリストの仕掛け!?」

 

トワ「アンちゃん、クロウ君!皆の避難誘導を手伝って!」

 

アンゼリカ「ああ!」

クロウ「合点承知だぜ!」

 

リィン「俺達も…」

 

レイ「いや、ここはトワ会長達に任せておこう!俺達は俺達にしか出来ない事をやろう」

 

リィン「俺達にしか出来ない事…」

 

ラウラ「それは…」

 

リィン「っ!!マーテル公園か!?」

 

マキアス「陽動か!!」

 

リィンの予想通り、マーテル公園に大量のワニ型魔獣が現れ、クリスタルガーデンには〈G〉と部下達がいた




最初の方に出したカレン少尉とザギ中尉はレイの部隊に所属するオリジナルキャラです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。