【完結】迅雷の軌跡   作:カオスカラミティ

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ようやくレグラム編まで来ました。閃の軌跡の特別実習ではレグラム編が一番好きなんですよね。
特にこれと言った理由はありませんが…(汗)まぁ、強いてあげるならレグラムの雰囲気とか光の剣匠と戦えるからですかね


第5章・クロスベルへ
新たな仲間&編入生


――8月中旬、帝都から帰還した俺達は5日ほどの短い夏季休暇を終えて授業や訓練を再開していた

 

エリオット「はぁ…毎日暑いねぇ~」

 

フィー「正直だるい…」

 

アリサ「そうね~。せめて導力エアコンがあれば少しは快適なんだけど…」

 

レイ「情けないな。暑さなど耐えれるだろ」

 

アリサ「化け物じみた忍耐力を持つ貴方と一緒にしないでよ…」

 

エリオット「そういえば3人共、故郷に帰らないんだね。貴族生徒は帰省が認められてるんでしょ?」

 

リィン「ああ、クラス全体が休みになるならともかく…妹とも会ったばかりだし、今年の夏は止めておいたんだ」

 

ラウラ「元より修行中の身。自分なりの手応えが得られるまで中途半端に帰るつもりはない」

 

ユーシス「フン…わざわざ居心地の悪い実家に帰る阿呆がいるか。この暑さを我慢した方が千倍マシというものだ」

 

エリオット「そ、そんなに…(汗)」

 

マキアス「まぁ、暑さに関係なく慌ただしくはなっているしな。関係者にとったら暑さどころじゃないだろう」

 

アリサ「〈西ゼムリア通商会議〉…IBC総裁も務めるディーター・クロイス市長の提案により開催される国際会議ね」

 

エマ「帝国からは皇帝陛下への名代としてオリヴァルト殿下とオズボーン宰相が出席されるんでしたよね」

 

リィン「〈鉄血宰相〉ギリアス・オズボーンか。何というか…とんでもない存在感だったな」

 

フィー「何でも呑み込めそうな“怪物”って感じ」

 

レイ「実際とんでもないお方だ。軍部出身の政治家で12年前、皇帝に信任されて宰相となった人物…。帝国正規軍の7割を掌握しているからな」

 

エマ「帝都を中心に全土に鉄道網を整備した人物としても有名ですよね?」

 

レイ「ああ、おかげで我々鉄道憲兵隊はどんな場所でも向かえ、捜査が出来るようになった」

 

エマ「それと周辺にあるいくつかの小国や自治州を併合したと…。あくまで平和的にみたいですが」

 

ユーシス「フン、どうだかな。あの男が宰相となってからは軍事費が増大したのは間違いない」

 

レイ「確かラインフォルト社に2門の〈列車砲〉を発注したのも閣下だったな」

 

アリサ「それによって共和国との間で大規模な戦争が起こるところだったけどね……」

 

ガイウス「その時はリベールという国の提唱で戦争を回避出来たと聞いたが……。確か〈不戦条約〉だったか」

 

リィン「だがその緊張は未だに尾を引いてるらしい。今回の通商会議ではそのあたりが話されると思うが…」

 

エリオット「う~ん帝都じゃ凄く人気のある人なんだけどなぁ。実際にはあんな連中におもいっきり狙われてるみたいだし」

 

リィン(帝国解放戦線か…)

 

レイ「まぁ、仕方ないさ。輝かしい功績を残せば残すほど、嫉妬する奴や憎いと思う奴も出てくる」

 

レイがそう言って話を締めくくった時、扉が開き、サラが入ってきた

 

サラ「おはよ皆。遅れちゃってゴメンね~☆さ、HR始めるわよ♪」

 

マキアス「サラ教官、10分も過ぎているようですが…」

フィー「まさか寝坊…」

 

サラ「こらこら。『今日は』違うわよ!遅れたのにはワケがあってね――それじゃ入ってきて」

 

?「ハーイ☆」

?2「うーっス」

 

エマ「…え」

マキアス「あれ…?2年のアームブラスト先輩…?」

 

そしてクロウの背後から制服を着たミリアムがヒョコッと姿を見せる

 

エマ「え…?」

アリサ「あ…あ…貴女は…!」

 

クロウ「んじゃ俺から…。――クロウ・アームブラストです。今日から皆さんと同じ〈Ⅶ組〉に参加させてもらいます」

 

「ええっ!?」

 

ミリアム「ハイハーイ☆初めての人もいるから改めて自己紹介するねー!僕はミリアム!ミリアム・オライオンだよ。でこっちがガーちゃん。正式名は〈アガートラム〉」

 

そう言ってミリアムはアガートラムを出現させ、紹介されたアガートラムは腰(?)に手を当てる

 

マキアス「なっ!?なんですアレは、サラ教官!?」

 

サラ「あー、そのデッカイのを教室で出すのは禁止ねー」

 

2人「というわけでよろしくね!/な!」

 

皆「えぇぇぇぇっ!?」

 

―放課後

 

レイ「んで?放課後になったら教官室に来いと言われたがいったい何だ?」

 

サラ「ミリアムがね、あんたと一緒の部屋がいいって言ってるんだけど…」

 

レイ「断固拒否する。だが学院生活で分からない事があったら教えてやる」

 

ミリアム「ありがとうレイ!」

 

レイ「抱きつくな」

 

その後、2人は屋上に来ていた

 

レイ「それで?ここに来たのは閣下に言われたからか?」

 

ミリアム「うん。オジサンがね、調べてほしい事があるって言うからね」

 

レイ「そうか。まぁ、今日は編入初日で疲れているだろうから聞かないが、明日か明後日には話してくれよ」

 

ミリアム「OK!」

 

そして2人揃って第3学生寮へ帰る道を歩いていると丁度リィンとアリサとユーシスと出くわし、一緒に帰る事にした

 

リィン「ん?あれは2年生…?」

アリサ「何で第3学生寮に?」

 

「じゃあな、元気でやれよ!」

「追い出されるような真似すんじゃねーぞクロウ!」

 

クロウ「おう!皆、ありがとうな!」

 

リィン「クロウ先輩、なぜここに?」

 

レイ「大方、第3学生寮に引っ越してきたんだろう。3ヶ月だけとはいえ、〈Ⅶ組〉の一員。なのにそのまま第2学生寮にいたんでは色々と面倒だからな」

 

クロウ「大正解だぜ。ちなみに部屋はお前の部屋な」

 

レイ「は?相部屋という事か?こんないい加減でお調子者で留年しかけのギャンブル野郎と?」

 

クロウ「そこまで言うか!?」

 

レイ「やかましい。追い出されたくなかったら黙れ」

 

その後、無事にクロウはレイと相部屋になった




原作ならリィンの向かいの部屋がクロウですが、既にレイがいるので相部屋にしました。まぁ、ゲームで見た感じ結構広そうなのでもう1人入っても大丈夫かな、と思います

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