〈迅雷〉と〈光の剣匠〉の戦いが始まるが、2人はお互い見たまま動かない
ラウラ「父上は当然だが、レイまでなんという気だ…(汗)」
ユーシス「子爵閣下の気に負けず劣らずだな…(汗)」
そしてそのまま数分が過ぎ、誰かの汗が床に落ちた瞬間…
ヴィクター「ハァァァァッ!!」
レイ「オォォォォッ!!」
―ガギィィィンッ!!
〈宝剣ガランシャール〉と〈魔剣カイザーブロード〉が交わる
レイ「セイッ!」
相手の剣と交わった瞬間、レイは〈魔槍カイザートライデント〉を振るうがヴィクターは後ろに下がって回避する
ヴィクター「ムンッ!」
今度はヴィクターが〈宝剣ガランシャール〉振り下ろすがレイは〈魔槍カイザートライデント〉で受け止める
レイ(ただ振り下ろしただけの剣が重いな。さすが〈光の剣匠〉だ)
ヴィクター「考え事をしている暇があるかな?ハアッ!」
レイ「ッ!!」
ヴィクターはガランシャールをいったん戻し、レイの脇腹を狙って真横に振ってくる
レイ「くっ!」
それを見たレイは屈んでヴィクターの攻撃を避け…
レイ「セイヤァァァッ!!」
ヴィクター「ムウッ!?」
相手の腹目掛けて蹴りを入れるがヴィクターに宝剣を持っていない手で足をガッチリと掴まれていた
レイ「完全に隙をついたはずだったんですがね」
ヴィクター「いや、ほんの僅かな差だ。少しでも反応が遅れたらくらっていたであろうな」
そう言ってヴィクターは掴んでいたレイの足を離す
そして2人の戦いを観戦していたⅦ組の面々やクラウスは驚愕の表情をしていた
クラウス「まさか筆頭伝承者であるヴィクター様とここまで渡り合えるとは…」
リィン「ええ、驚きました…(汗)」
ガイウス「お互い凄まじい風を感じるな…(汗)」
エマ「ええ…(汗)(それにしてもレイさんはあの力を使って何のデメリットも無いんでしょうか?)」
ミリアム「ニシシ、凄いでしょ?レイは戦闘なら『子供たち』の中では1番なんだよ。ちなみに演算能力ならクレアに次いで2番目だよ~…っ!?」
ミリアムがそう言った瞬間、彼女の目の前に黒い雷の光弾がスレスレで飛んでいった
レイ「おいミリアム、本人の許可なく人のプライベートをペラペラ話すんじゃない(怒)」
ミリアム「あ…あはは、ごめんなさい…(汗)」
ユーシス「だが聞いてしまった以上、話してもらうからな」
レイ「分かったよ。失礼しました〈光の剣匠〉殿。それでは再開しましょう」
ヴィクター「うむ。と言ってもそなた達の実習の為の時間もあるからな。次の一撃で最後にしよう」
そう言ってヴィクターはリィンにくらわした〈絶技・洸凰剣〉の構えを取り…
レイ「良いでしょう」
レイは黒い炎と雷を魔剣と魔槍に纏わせて必殺技の構えを取る
2人「ハアァァァァァ……」
ラウラ「物凄い圧力だ……(汗)」
ヴィクター「〈絶技・洸凰剣〉!!!!」
レイ「デッド・スラッシャー!!!」
―ズガァァァァァンッ!!!!
2人の最強必殺技が真正面からぶつかり、練武場が壊れるんじゃないかと思えるほどの揺れが起き、土煙が起きて視界が0になる
ユーシス「くうっ…!!なんという威力だ…!」
ミリアム「何にも見えないよ~!」
そして2つの最強必殺技によって起きた土煙が徐々に晴れていくと…
2人「………。」
2人は無傷で立っていたがお互いの武器は自分の背後に突き刺さっていた
ガイウス「こ…これは…」
リィン「引き…分け……?」
クラウス「…のようですな」
ヴィクター「フフ、その若さでこれほどの強さ。なるほど私と引き分けるのも納得がいく」
レイ「いえ、正直〈邪竜吼〉が無ければ負けていたでしょうね」
ヴィクター「謙遜する必要はない。その〈邪竜吼〉とやら、まだ完全に解放していなかっただろう?」
レイ「あはは(汗)バレてましたか。先程も言った通り出来たばかりの力なので万が一の事を考えて50%ほどの力しか使いませんでした」
ヴィクター「そうか。しかしそなたの中にある“力”は確かに邪な物だがそなたが使っている限り、この帝国を滅ぼすような事にはならないな」
レイ「ありがとうございます。良かったな邪神竜」
レイがそう言って横に顔を向けると赤黒い小さな竜が現れた
邪神竜「人間の中で最強と言われている〈光の剣匠〉にそう言われるとはありがたいな。まぁ、帝国を滅ぼす気などさらさら無いがな」
Ⅶ組「えぇぇぇぇぇぇっ!?」
レイ「ああ。こいつの事も後で話すから」
その後、Ⅶ組A班とヴィクター達は子爵邸に戻るがレイは仲間やヴィクターから〈鉄血の子供たち〉や〈邪神竜〉の事に関して質問攻めにあったのは言うまでもない
レイがヴィクターに放った『デッド・スラッシャー』という技は本来閃Ⅱで出す予定でしたが、一足早くこの戦いで出しました
まぁ、相手があの〈光の剣匠〉だし良いかな。と思いまして
後、レイが邪神竜としていた事は〈邪竜吼〉というレイ版の〈神気合一〉です。詳しくは設定に書いておきます