【完結】迅雷の軌跡   作:カオスカラミティ

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初めて〈不死の王〉見た時は怖かった…。ホラーは大嫌いな作者ですから


聖女の城へ

レイが〈光の剣匠〉と戦った次の日、トヴァルから渡された実習課題の半分をクリアしたA班は昼ご飯を食べる為、子爵邸にいたが…

 

リィン「ん?何か騒がしいな」

 

上の階が騒がしく、何事かと思って外に出ると意外な人物が目の前にいた

 

ラウラ・ユーシス「あっ!!」

 

?「おお、ラウラ嬢にユーシス君。久しぶりだね」

 

エマ「誰ですか?(小声)」

 

リィン「西のラマール州を統括している『カイエン公』だ(小声)」

 

ガイウス「後ろにいる2人は?(小声)」

 

リィン「カイエン公が私的に雇った護衛だろう(小声)」

 

すると護衛と思われる2人はリィン達を見て軽く笑い、カイエン公の後を追って子爵邸を出ていった

 

レイ(〈西風の旅団〉か。かつてフィーが所属していた猟兵とこんな所で会うとはな)

 

その後、ヴィクターが降りてきてラウラが何の話をしていたのかと聞くと、どうやら『貴族派』が水面下で他の貴族達を取り込む動きをしているらしい

 

レイ「貴族なら貴族に所属して当たり前。まるで子供のような言い分ですね」

 

ヴィクター「そうだな。だが実際カイエン公に誘われて『貴族派』に所属する者達が後を断たないらしい」

 

レイ「まぁ、『四大名門』のリーダー的存在であるカイエン公に反発する者の方が少ないでしょうからね」

 

リィン「あの…俺の父は?」

 

ヴィクター「フフ、そなたの父上なら大丈夫だろう。シュバルツァー男爵と言えば私より頑固者だからな。何があっても中立を貫くだろう」

 

リィン「そうですか…」

 

ヴィクターの言葉を聞いて安心したリィン。するとヴィクターは何かを思いついたようだ

 

 

その後、ヴィクターは各地の中立の貴族達に声をかけに行くと言って留守をクラウスに任せて再び出ていった

 

ミリアム「ラウラのおとーさん。こうと決めたらすぐに行動するんだね」

 

ラウラ「ああ。昔から即断即決でな。こういう事はしょっちゅうだ」

 

レイ「まぁ、貴族派の事はヴィクター殿に任せて俺達は残った課題をクリアしよう」

 

 

―数時間後・夕方

 

ガイウス「これで今日の課題は全て達成だな」

 

エマ「そうですね。後はトヴァルさんに報告して――」

 

その時、A班の元に食堂で働く女の子が駆け寄ってきた

 

女の子「大変です、ラウラお姉さま!ユリアンとカルノが、城に行ったきり帰ってこないんです!!」

 

ラウラ「何だと!?」

 

レイ「城って、あの『聖女の城』と言われているローエングリン城か!?あんな所に子供2人だけで行っただと!?」

 

ラウラ「事は一刻を争う!すぐ爺にボートを用意させる!」

 

そしてⅦ組A班はクラウスが用意したボートに乗り、子供達が向かったと思われるローエングリン城に向かった

 

 

ユーシス「導力ボートが1隻ある。どうやら転覆せず城に到着したようだな」

 

リィン「ああ。早いとこ見つけないとな」

 

7人が歩を進めようとした時、ローエングリン城に吊るされている鐘が鳴り響き、城の周囲が青白い光に包まれる

 

ミリアム「なっ、何これ~!?」

 

ラウラ「まずいかもしれん!行くぞ!」

 

7人は急いでローエングリン城に続く道を駆け登り、扉を開いて中に入るが…

 

―バンッ!

 

ミリアム「ヒャッ!?」

 

リィン「扉が勝手に閉まった!?」

ラウラ「閉じ込められたのか!?」

 

扉が勝手に閉まって出られなくなり、さらに見た事もない魔獣が現れた

 

レイ「総員戦闘体勢!!」

 

 

ユーシス「何とか倒したか…」

 

ガイウス「しかし、妙な魔獣だったな」

 

レイ「いや魔獣というより、あれは“魔物”といった感じだったが……。ラウラ、これまでにもこの城であんな“魔物”が出た事はあったか?」

 

ラウラ「いや、私の知る限りは無い。一体何が起こっているのだ?」

 

エマ「とにかく、今は子供達を探しましょう」

 

ガイウス「そうだな。だが先程の魔物がまた出ないとも限らないから慎重に行こう」

 

その後、7人は魔物が出る度に倒していき、着実に進んでいく。途中で旧校舎にあったのと同じ赤い扉があったが、開く気配がないのでスルーする。そして最上階近くまで来ると…

 

?「ウワァァァッ!!」

?2「女神様ぁっ!!」

 

とある扉から少年達の悲鳴が聞こえ、中に入ると街の女の子が言っていたカルノとユリアンが魔物に襲われていた

 

ラウラ「っ!!レイ、頼む!」

 

レイ「任せろ!!フッ!!」

 

フィーに負けず劣らずのスピードで高速移動し、『カイザーリッパー』で2体の魔物を粉砕し…

 

レイ「まだ6体いるのか。なら…ダークグレイブ!!」

 

鉤爪を突き刺し、エネルギー状の鉤爪が魔物の周囲に出現し動きを封じる

 

レイ「やれ皆!」

 

レイの言葉に仲間達は技を放って残り6体の魔物を一気に粉砕した。

その後、少年達はラウラに怒られたが仲間を守ろうとした事は誉められ、そのまま少年達を連れてローエングリン城の最上階に来た

 

ラウラ「あれは…」

レイ「宝玉か?」

 

エマ「いえ…宝珠(オーブ)ではないかと…」

 

ミリアム「とにかくあれが今回の原因なんだよね。だったら任せて!」

 

そう言うとミリアムはアガートラムを出現させてオーブを攻撃しようとするが…

 

ユーシス「阿呆!もっと慎重に…」

 

―ガンッ!

 

ミリアム「結界張られてた……」

 

結界が張られており、ミリアムは吹き飛ばされアガートラムは殴った腕が痛かったのか?少し震えていた

 

リィン「だ、大丈夫か……(汗)」

ユーシス「阿呆、だから言ったのに……(汗)」

レイ「なんでもかんでもぶっ壊すという考えは直せといつも言ってるのに……(汗)」

 

ガイウス「待て!何か様子が変だ!」

 

ミリアムの行動に全員が呆れているとオーブが光り、巨大な魔物が現れた

 

ラウラ「ド、ドクロの魔物!?」

 

エマ「〈不死の王(ノスフェラトゥ)〉!?」

 

ユーシス「こんなものまで現れるのか!?」

 

レイ「こいつが全ての元凶か。皆、必ず倒すぞ!」

 

皆「おおっ!!」

 

 

 

ユーシス「ARCUS駆動!」

 

ガイウス「ゲイルスティング!」

 

ラウラ「鉄砕刃!」

 

リィン「弐の型・疾風!」

 

レイ「デスクローラッシュ!」

 

5人の決死の攻撃で〈不死の王〉の動きが鈍くなってきた

 

エマ「いきます!ロードアルベリオン!!」

ミリアム「いっくよ~!ギガントブレイク!!」

 

エマとミリアムのSクラフトで〈不死の王(ノスフェラトゥ)〉は倒されたが…

 

ガイウス「やっ…やったのか?」

 

ユーシス「気を抜くな!何か妙だ!」

 

ユーシスがそう叫ぶと宝珠(オーブ)が光り輝き、何かを察知したレイとガイウスは咄嗟に飛び退き、それ以外のメンバーは捕らわれてしまった

 

ガイウス「皆!!」

 

リィン「動け…ない…」

エマ「迂闊でした…!まだこんな力が残っていたなんて……!」

 

リィンはこの状況を突破する為に“力”を解放しようとするが、エマに「あなたまで取り込まれる」と何の事か分からない事を言われる

 

レイ(っ!?何か来る!?)

 

レイが何かを察知した時、飛来音が聞こえて巨大な〈馬上槍(ランス)〉が宝珠(オーブ)を貫き、粉砕した。

そして砕け散った際に四散した光がテラスにいた黄金の髪の女性に吸収される

 

その後、黄金の髪の女性は光を纏って消えた

 

 

ユーシス「う…。一体…何が起こった…?」

ラウラ「眩しくてよく…」

 

ガイウス「何かが飛来する音が聞こえて…」

リィン「ああ、そして宝珠を貫いた…。あれは多分“槍”だ。巨大な〈馬上槍(ランス)〉」

 

ラウラ「〈馬上槍(ランス)〉…だと?」

 

レイ「間違いない。さっきまであそこに人がいた。光に包まれた…黄金の髪の女性が…」

 

ミリアム「そ、それって……(汗)」

 

ラウラ「くっ…!」

 

エマ「ラ、ラウラさん!?」

 

するとラウラはいきなりテラスに向かって走り出す。そしてそれを追って仲間達もテラスに向かう

 

ユーシス「誰もいないな…」

 

エマ「城を包んでいた青白い霊気は消え失せていますね」

 

ミリアム「あの宝珠が砕けたからだよね?」

 

リィン「でも…だったらあの〈槍〉は…?」

 

ラウラ「槍の……聖女……」

 

 

セリーヌ「“あの女”かと思ったけど、〈鋼の聖女〉の方だったか。でも…いよいよ時間が無くなってきたわね」

 

レイ(槍を使う黄金の髪の女性……。まさか、情報局のデータベースにあった〈鋼の聖女〉か?だが…なぜ彼女がここに?)

 

その後、救出したユリアンとカルノと共にレグラムに帰還したA班は子爵邸に戻り、そのまま就寝した




次の話ではレイはクロスベルへと行きます。
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