【完結】迅雷の軌跡   作:カオスカラミティ

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閃Ⅳで特務支援課のメンバーを操作出来ると知って嬉しかったなぁ~、リィン達に負けず劣らず魅力的なメンバーですからね


クロスベルの英雄

カレン少尉「それではレイ大尉、トワさんお気をつけて」

 

レイ「ああ、姉さんによろしく言っといてくれ」

 

無事に到着した2人が駅を出ると……

 

ミル「フフッ、お待ちしてましたわ。トワ・ハーシェルさん、レイ兄様」

 

レイ「っ!?」

 

トワ「えっと、どちら様ですか?」

 

ミル「申し遅れました。私は…」

 

ミルディーヌがトワに自己紹介しようとした時、レイは彼女の手を掴んでトワから引き離す

 

レイ「何でお前がここにいるんだ!?(小声)」

 

ミル「レイ兄様の行く所ならどこにでも馳せ参じますわ(小声)」

 

レイ「女学院はどうした?(小声)」

 

ミル「もちろん、休みました。レイ兄様に会いたいという理由で(小声)」

 

レイ「そんな理由で休めるもんなのか?(小声)」

 

ミル「というのは嘘でして、親戚が亡くなったと嘘をついて休みました」

 

レイ「どっちにしても嘘ついてここに来たんじゃないか……(小声)」

 

ミル「それよりお連れの方を放っておいて良いんですか?(小声)」

 

ミルディーヌにそう言われてトワの方を見ると、「何、話してるんだろう?」という顔をしている

 

レイ「色々と聞きたい事があるが、それは後でな。それとトワ会長にあることないこと言うなよ(小声)」

 

ミル「はいっ」

 

そして話が終わった2人はトワの所に戻ってくる

 

レイ「すいませんトワ会長、お待たせしました」

 

トワ「ううん、大丈夫だよ。ところでこちらの方は?」

 

ミル「初めまして。私、帝都の聖アストライア女学院に通うミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンと申します。レイ兄様の恋人ですわ♥️」

 

トワ「カイエンって……〈四大名門〉の!?というかレイ君の恋人!?レイ君、恋人いたんだ…」

 

レイ「えっ、ええ…(汗)」

 

ミル「レイ兄様がクロスベルに行くと独自の情報網から手に入れたので、女学院を休んで来ました」

 

トワ「えっと、独自の情報網って?」

 

ミル「ウフフ、秘密です♥️」

 

レイ(多分、姉さんだな(汗))

 

トワ「それじゃ、一緒に行く?これからレイ君と一緒にオルキスタワーに向かうところだったし」

 

ミル「よろしいんですか?ありがとうございます」

 

レイ「話は終わったみたいなんで行きましょうか?」

 

そしてレイはトワと女学院を休んでまでクロスベルに来たミルディーヌと共に〈通商会議〉が行われるオルキスタワーに向かった

 

 

―オルキスタワー前

トワ「凄いねぇ~。」

 

ミル「確か、IBCのディーター・クロイス総裁が市長になった時に作られたタワーでしたね」

 

レイ「ああ、ここで〈通商会議〉が行われる。だがそれは明日だから、まだ各国の代表は…」

 

?「わっ!!」

 

トワ・ミル「キャッ!?」

レイ「っ!?」

 

?「ハハッ、びっくりしたかい?」

?2「後ろからいきなりだと誰だって驚くだろうが」

 

レイ「オリヴァルトにミュラーさん。もしかして今、到着したんですか?」

 

ミュラー「うむ。このバカが書類をためていてな」

 

オリヴァルト「クレア大尉に頼んで憲兵隊専用列車に乗せてもらって今しがた到着したというわけさ。そして駅を出てオルキスタワーに向かっていた時に君達を見つけ、悪戯心がうずいてね」

 

レイ「そうか。ならその代償として俺の鉤爪の攻撃を受けろ。なぁに、顔に三本の線が出きるだけだ(怒)」

 

ミュラー「いや、待ちたまえレイ君。さすがに街中で武器を出すのはまずい。なので私と共にこのバカ者を殴るというのでどうだろうか?」

 

レイ「確かにミュラーさんの言う通りですね。わかりました、一緒にこのバカを殴りましょう」

 

オリヴァルト「ミュラー君、レイ君。冗談だよね?(汗)」

 

ミュラー・レイ「冗談だと思うか?」

 

2人の雰囲気にこれは本気だと思ったオリヴァルトは…

 

オリヴァルト「すいませんでした…」

 

土下座して謝る。幸い、通行人はいなかったので騒がれる事はなかった

 

トワ「オリヴァルト皇子って皇族なのに、あんな扱いで良いのかな?(汗)」

 

ミル「いつもの事ですから、気にしなくても大丈夫ですよ」

 

トワ「いつもの事なんだ…(汗)」

 

オリヴァルト「それじゃ我々はトワ君と共にオルキスタワーに行くから、君達はこの街でデートすると良い」

 

レイ「なっ!!///」

ミル「ご配慮ありがとうございます♥️」

 

 

その後、2人はクロスベルの街中を歩く

 

ミル「クロスベルは魔都と呼ばれていますが、そんな感じは全くしませんね」

 

レイ「そうだな。まぁ、裏側はまさしく魔都と呼ぶに相応しいんだろうが……ん?」

 

ミル「どうしました?」

 

レイ「あそこにパン屋があるだろ?そういえば朝食がまだだったなと思ってな」

 

ミル「それでしたら私も朝食を抜いてきたので…」

 

レイ「買えばいいんだろ?」

 

ミル「ありがとうございます」

 

そして2人は西通りにあるベーカリーカフェ〈モルジュ〉に入る

 

レイ「さて、好きなのを選べ」

 

ミル「それでは、これとこれを……あら?」

 

レイ「どうした?」

 

ミル「いえ、この空のかごに書いてあるパンの名前が気になりまして」

 

ミルディーヌがそう言って指さしたかごを見るとそこには「大人気!!みっしいパン」と書かれたプレートがあった

 

レイ「みっしいというとあの保養地ミシュラムのご当地キャラクターだったか?」

 

ミル「どんなパンなのか気になりますが、売り切れなら仕方ありませんね」

 

レイ「また明日、早めに来たらあるかもしれないな」

 

ミル「そうですね。」

 

そして2人はベーカリーカフェを出て目の前のテーブルに座り、買ったばかりのパンを食べる

 

ミル「美味しいですね。女学院の学食で出ても問題なしですね」

 

レイ「確かに。トールズの学食でも出たら人気になるかもな」

 

その時、中央広場から女性の悲鳴が聞こえて2人はそちらを見ると1人の男が女性物のバッグを持って走っていた

 

ミル「どうやらあの男性が女性のバッグを奪ったようですね」

 

レイ「ああ。ここは俺に任せてミルは安全な所に隠れてろ」

 

ミル「分かりました」

 

ミルディーヌを安全な所に移動させた後、レイはひったくり犯の前に立つ

 

男「どけぇ!!ガキィィッ!!」

 

目の前に立ったレイを見たひったくり犯はナイフを出して、振りかぶるが…

 

レイ「フッ!」

 

―ズガッ!!

 

男「ガハッ!!」

 

レイはいとも簡単にナイフを避け、ひったくり犯の顎にアッパーをくらわして倒した

 

ミル「おっと…。さすがレイ兄様ですね」

 

ミルディーヌは男の手から吹き飛んだバッグをキャッチしてレイの元に駆け寄る

 

レイ「まぁ、ひったくり犯ごとき目を閉じてても片付けれるさ。それよりそのバッグを…」

 

?「すいません!通して下さい!」

?「ごめんなさい!警察です!」

 

レイ「おや、“彼ら”のお出ましかな?」

 

ミル「“彼ら”?」

 

?「すいません!“特務支援課”です!通して下さい!」

 

レイとミルディーヌの前に特務支援課に所属するロイド・バニングスとエリィ・マクダエルが現れた

 

ロイド「こ、これは……」

 

エリィ「どうしたのロイド?」

 

ロイド「あ、いやこれ……」

 

ロイドが指さす先を見るとひったくり犯が気絶して倒れていた

 

レイ「こっちにひったくり犯が来たからな。捕まえておいてやったぜ」

 

ロイド「あっ、君が捕まえてくれたのか。ありがとう」

 

ミル「これ、盗られたバッグです。被害にあった女性にお返し下さい」

 

エリィ「あっ、ありがとう…」

 

その後、ひったくり犯は警察に連れていかれ、レイとミルディーヌはその場から去ろうとするが…

 

ロイド「ちょっと待ってくれ。事情を聞きたいから一緒に来てくれないか?」

 

レイ「だそうだが、どうする?」

ミル「私は構いませんわ」

 

レイ「分かった。行こう」

 

ロイド「ありがとう。あそこにあるビルに行くからついてきてくれ」

 

そしてレイとミルディーヌはロイドとエリィの後を追い、“特務支援課”が入っているビルに向かった


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