【完結】迅雷の軌跡   作:カオスカラミティ

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レイとミルディーヌの密会

あの後、エリゼにミルディーヌの居場所を聞いたレイは凰翼館を出てシュバルツァー男爵家に向かい、居間で優雅にお茶を飲んでいるミルディーヌになぜここにいるのかを問い質した。

 

本人はシュバルツァー男爵家の者達がいる目の前で…

 

ミルディーヌ『レイお兄様の行く所なら例え火の中水の中。どこへでもお供しますわ』

 

と言ったがその後、周囲には聞こえない小声で…

 

ミルディーヌ『今晩10時に凰翼館の露天風呂に来て下さい』

 

それだけ言うとは再びルシア夫人と楽しくお喋りを始めた為、それ以上は聞けなかった

 

 

そしてミルディーヌに言われた時間になり…

 

レイ「支配人さん、すまないが露天風呂はまだ入れるか?」

 

支配人「ええ、もちろん。何かのお仕事で入るのが遅れてしまったのですか?」

 

レイ「いや、お仕事はこれからですよ」

 

意味深な言葉を残してレイは露天風呂に向かった

 

 

レイ「フウ~、風呂ってこんなに気持ちの良いものなのか。いつもはシャワーで済ますだけだが、こんなのが憲兵隊詰所にあったら部下達もやる気が出るかもな」

 

すると露天風呂の出入口から湯着を来たミルディーヌが入ってきた

 

ミルディーヌ「遅れて申し訳ありませんレイ兄様。お詫びに背中でもお流ししましょうか?」

 

レイ「そういうのは良いから、とりあえず入れ。」

 

ミルディーヌ「それでは失礼して」

 

そう言ってミルディーヌは露天風呂に入り、レイの横に来た

 

ミルディーヌ「フウ~。さて、それでは良いですか?」

 

そう言うミルディーヌの雰囲気は先程の蠱惑的な物ではなく、何もかも見透かすような雰囲気を醸し出していた

 

レイ「ああ、それで?“彼ら”は今、どこまで進めていると思っている?」

 

ミルディーヌ「およそ80%程かと。そして全ての準備が整い次第、“彼”を消して帝都を…」

 

レイ「なるほど。確かに“彼ら”がやりそうな事だ。ちなみに協力者になってくれそうな人は?」

 

ミルディーヌ「大丈夫です。そちらは目処がつきました。レイ兄様の方は?」

 

レイ「鉄道憲兵隊大尉という肩書きを最大限生かして行動してだいぶ集まった。。ミルディーヌは?」

 

ミルディーヌ「こちらも順調ですね。ではまた何かあったらお互いに連絡を取りましょう」

 

レイ「ああ、了解した」

 

そしてミルディーヌは何もかも見透かすような雰囲気を消し、いつもの蠱惑的な雰囲気を出す

 

ミルディーヌ「それはそうとレイ兄様、本当にお背中を流さなくてもよろしいですか?♥️」

 

レイ「いや、本当にそれは良いから」

 

ミルディーヌ「ならお風呂上がりに部屋であれやこれやを…♥️」

 

レイ「しません。」

 

ミルディーヌ「あん。いけずぅ~♥️」

 

レイ「これ以上は逆上せるから先にあがるからな」

 

ミルディーヌ「では私も」

 

その後、レイはミルディーヌと共に凰翼館の自分にあてられた部屋に戻り、一緒に眠った

 

 

レイ・ベッドは別々だからな

 

ミルディーヌ・私は1つのベッドで寝たかったのですけど…♥️

 

レイ・ならお前が16、7歳になったら考えてやらんでもない

 

ミルディーヌ・さすがレイ兄様、愛してますわ♥️




レイとミルディーヌの温泉での妙な話でした

次はユミルから帰ってきて普通の話に戻ります

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