こんな作者ですが、これからも物語を面白くしながら頑張ります。
ロストソングも早く進んで申し訳ない。
それではどうぞ。
こうして攻略を進める中、ついに最終面を攻略する戦い。
すでにキリトたち以外だと、シャムロックとセブンファンしかいなくなる。
レインたち、仲間たちと共に過ごす。
「予想通り、強い敵がわんさか出て来るね。すごく大変………」
「そうだね、この辺りまて来ると、さすがに一筋縄じゃ行かなくなるね」
戦いの中、少し一息つくときだった。
それをきっかけに、キリトがレインに、セブンの実の姉に話しかける。
「な、なに言ってるのかな?」
レインは否定しているが、キリトはなにか確信している。
ゲーム内でリアルの話はご法度だが、キリトは独自のルートで調べたらしい。
その人物がレインに七色博士の情報を教えている。その理由はレインと七色博士が生き別れの姉妹だからと。
キリトが聞いたのはここまで、リアルの名前は聞いていない。
実の姉と言うこともあり、運営側から特別に情報を得ていた。
それがレインがシャムロックの動向を知る秘密。
そしてキリトたちのことを良く知るのは、
「それは彼女が俺たちと同じサバイバー。帰還者だ」
「それじゃ」
「ああ、《沈黙の蒼》。その名前も知っているはずだぜ」
それは恥ずかしいんだよキリト、後から聞いて驚いた。
その言葉に、レインは静かに黙り込む。
それだからレインはシャムロックに入団しようとした。セブンのことが気になったから。
「………はあぁぁぁぁぁ、バレちゃったか」
もうここまで来ればと諦めるレイン。
そしてこちらを睨む。
まさか、
「そのまさかだよ、わたしはあんたの武器防具の我が儘を聞いた、鍛冶師レインだよっ、もう」
「って、テイルが贔屓してた鍛冶師なのかっ!?」
「全然気づかないんだもん、こっちはひやひやしてたのに」
「だが、あっちは………あっ」
そうか、あっちじゃ茅場晶彦でリアルに戻されたんだ。
だから気づかなかった。
「全部を言えだなんて言わない。けど、せめて仲間の俺たちを、納得させてほしいんだ」
そして潮時と言い、静かに語る。
レインは『枳殻虹架』と言い、セブンの実の姉。
だがセブンは知らないらしく、それほどまでに小さい頃に別れたらしい。
そして自分は趣味も含めてバイトをしている。メイド喫茶で、歌を歌ったりしている。
その歌には覚えがあった。
(そうか、町で出会ったメイド喫茶の子っ。レインだったのか)
町で聞いたメイド喫茶の歌い手、それがレイン。
時折聞きに行ったが、まさかレインと思っていると、
レインはセブンに近づいたのは、ひがみ、と言って………
歌で成功しながら、博士として成功している。
だから失敗を見つけて、スキャンダルを仕立てあげようと、
「………」
キリトと目が合うが、いまはいいと首を振る。
そしてレインが言うには、セブンは小さい頃から天才で、父親は七色の才能を伸ばすため、大学に働きかけた。
だが母親は逆で、普通の子として育てようとしたらしい。
それでケンカ別れしたらしく、こうして多くのことを語り終え、そしていまの本心は、
「みんなと一緒に、スヴァルトエリアをトップで勝ち抜きたい」
そして七色に、ちゃんと自己紹介したい。
その言葉にみんな頷き合い、静かに攻略へと戻る。
◇◆◇◆◇
「のはずなのに、キリトは」
スメラギが途中で待ちかまえ、キリトとの決着を付けるため戦いを仕掛けられた。
正直、全員でかかれば早く済むのだが、キリトは一対一で挑む。
「ああもう、キリトくんったら」
仲間たちが呆れる中で、誰もキリトが負けることは考えていない。
そして決着が付き、セブンは幹部と共に、ラスボス戦に挑んでいるらしいため、急ぐ。
「………」
スメラギと言う男が、公平を考え、キリトへの足止めを受け持ったことは理解できる。彼はそういうプレイヤーなのだから。
だが、妙にセブンが勝つ事に、疑いが無さすぎる。
なにかが引っかかる中、奥にたどり着く
◇◆◇◆◇
奥の部屋、一番気配、雰囲気が違う部屋の前に来て、その扉を開く。
そこにいたのは、
「プリヴィエート、キリト君。みんな」
セブンが一人、炎が舞う中に一人立っている。
「君だけか………。他のシャムロックのメンバーはどうした?」
「みんなもうやられちゃったよ。本当に強かった」
妙な違和感を感じる。
(いつものセブンではない)
そしてセブンは言う。
ОSSの引継ぎ、このエリア限定のやり方。
元の使い手が使えなくなる代わりに、熟練度まで引き継ぐ方法。
それを使い、自分はいまラスボスを倒したと、セブンは言う。
シャムロックが持つ、このエリア限定アイテムを使い、ОSSを引き継いだと語る。
最初に話した実験、一つに、多くの者たちが揃うことの変形。
本人が言うには《ラグナロク・パストラル》と語る。
本人はネットワーク社会の新たな一歩と語るが、戦慄した。
それは、俺のような奴が淘汰される世界なんじゃないかと思えたから………
「システムで許されているとはいえ、プレイヤーたちのゲームの体験を、経験値を摘み取ったんだぞっ」
それはそのスキルを手に入れるために、どれほどプレイヤーは努力し、目指したか、キリトたちは分かる。
その全てを、セブンの実験で提供していた。それはキリトたち、ゲームプレイヤーには許せないことだ。
だがセブンは強要したわけではない。そう言うが、
「君は」
実験の成功、それしか見えていないセブン。
その時、レインが前に出て、その頬を叩いた。
◇◆◇◆◇
「!? レイン」
「………レイン、あなたは何の権限で、あたしの頬をひっぱたくのかな?」
「アンタのそのくそなまいきな笑みを、見ていられなかったからよ」
レインははっきりと言う、それはプレイヤーの、キリトたちの言葉だろう。
「アンタ仮にもアイドルでしょっ、アンタの研究が崇高で、新たな技術の一歩かも知れない。それでも誰かの楽しみを奪っていいはずがないっ」
「あたしはみんなの期待に応えた………、みんなはその見返りをくれた。これは互いに利益を分け合う純粋な交渉よ! みんな幸せなんだからいいじゃないっ!」
「違う………」
レインには悪いが、俺にもこの子に、言わなきゃいけないことがある。
前に出て、俺は言わなきゃいけないことがある。
「セブン、君にOSSを渡したクラスタは、そんな理由で渡したんじゃない。分からないのか」
「君は………。だけど、わたしはリアルのことを明かしている。こんな潔白はことは」
「なら君はなぜ実験のことを伝えていない」
「!? それは」
「ここはキリトたちが、ゲームを、楽しむために作られた世界だ。どんな理由があれ、実験なんかのためじゃない」
「………」
そうだ、ここは彼らが、俺たちが楽しむための場所である。
実験なんかするためなんかじゃない。
その言葉を聞きながら、セブンは静かに構える。
「あたしは止める気はないよ、あたしは実験を、成功させる」
「………違和感を感じたときに、止めていれば」
やはり、問題が起きかけている。
「キリト」
そして仲間たちも構える中、セブンを見る。
「キリト君」
「俺たちも止まる気はない、ラスボスを倒した君を倒して、そのラグナロクを止めてみせる」
そして構える中、その時、セブンにノイズが走る。
「えっ」
「あたシは止まらなイっ、あなタ達に勝ってみせる!!」
そんななにかが起きているのか。
物語は終わっていないのか。
笑い声と共にノイズが酷くなり、妖精、全く異なる姿へと姿が変わる。
その変化がフィールドにも影響をおよばし、地形まで変化しだす。
「これって」
「データ過多の所為で、このVR空間にも影響を!?」
全員が羽根を出して飛ぶ中、セブンは笑いながら、こちらを見る。
『アタしは必ず勝ツのっ、そしてミンナに認メラレつヅけるの!!』
「ちっ、まずい! セブンしっかりこちらが理解できるか!?」
「お、おいっ。セブンちゃんの様子がおかしいが」
「まずいと思う。さすがにこれは」
「っ!? テイルっ」
その時、レインから剣と盾が投げ渡される。
これは………
「あんたのために用意した、あんたの最っ高の相棒よっ!」
◇◆◇◆◇
風が放たれるが、それを断ち切る。
すぐに手になじみ、それに剣を振るう。
「テイル、オメェ」
「……行けるッ。キリト!」
「ああっ、俺たちのスヴァルトエリアのラスボスはこいつだ。みんな行くぞッ」
『おう!!』
こうして叫び声を上げるセブンへと向かい、最終バトルが始まりだす。
◇◆◇◆◇
無数の光弾やら、巨大な剣。明らかにプレイヤーの規模が超えていた。
『アッハハははハハはは―――』
「キリトっ」
「分かっていると思うがHPゲージも、プレイヤーの設定を超えているッ。精神データが仮想データの所為でおかしくなることはないが、いまは正気じゃない!」
「なら倒すしかないんだねっ」
ルクスの言葉に頷き、全員が一斉にかかる。
巨大な剣を受け止め、その隙に前衛が飛び込み切り刻む。
風魔法も使用してくるが、どうにかゲージが、
『無駄ダよおぉぉぉおオォォっ!!』
その瞬間、ゲージが回復する。
高笑いする様子は、明らかに尋常じゃない。
「まずい、回復までするなんて」
「キリトくんっ、こっちのリソースの減りが早いよッ」
「なら防御を捨てて、前衛全員で一気にゲージを削るッ」
「了解!」
「シリカ、リズ、アルゴ、シノン、フィリア、ストレア、エギルはサポート!。ユウキ、アスナ、クライン、レイン、テイル、ルクスはソードスキルの連続を叩き込むッ! ありったけぶつけろっ!」
瞬間、全員が動く。
全員の斬撃が決まるが、それでもゲージが一本減る瞬間、キリト、ユウキ、アスナ、俺のソードスキル並び、オリジナルで削る。
だが残り二本で、すぐに回復する。
「ど、どうするんだよっ」
「くそっ、硬直が!」
向こうが回復する間、こちらはソードスキルの硬直で動けない。動ける頃には回復される。
その時、ふと気づく。
「キリトっ、お前のソードスキルっ、二本ともで放ってなかったか!?」
「キリの字は特別だよっ!!、スキルコネクトとか言って、片手のスキルが終わる瞬間、もう片手でスキル発動して繋げるんだと!」
「………できるのか」
それなら、
「キリト二本俺が削るッ、キリトが一本、みんなが残り一本削ってくれッ!」
「何を言ってるんだ」
「そろそろでかい来るっ、頼む信じてくれ!」
その言葉に僅かに迷うが、キリトがすぐに、
「全員聞こえたか!」
その瞬間、硬直が消えた瞬間、全員へ光の攻撃が放たれた。
◇◆◇◆◇
『アッハハハははハははハハ―――』
笑い声と土煙が立ち上る中、それは飛翔した。
『っ!?』
「セブンッ」
『てイるくンうぅぅウウぅぅぅ』
土煙の中、俺はキリトにスキルコネクト。剣技連携を教えてもらう。
右手の剣のフィニッシュが決まる前、アミュスフィアへの運動命令を一瞬全カットするイメージをし、次の命令を左の剣へうつす。
つまり身体の動きを半分半分交互にカットするイメージ。
なに言ってるか正直分からないがやるしかない。背中のホルダーと腰のホルダーに剣を仕舞い、構える。
「でえぇぇぇぇぇぇぇぇあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
右の剣が光り輝き連続が決まる瞬間、瞬時に光が消えると共に左の剣が輝く。
イメージするは現実で動く、あの世界で行う連続の動き。
二刀流はもう流れでやるしかない。
渡された剣を軸に、元々持っていた剣で行う。
その左の剣はそのままの動作でつなげ、全ての動きがすべて決まる。
俺一人、ОSSのスキルコネクトで二本削るしかない。
「ウリィィアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――」
◇◆◇◆◇
「スキルコネクトを土壇場で獲得したっ!?」
「これは………トドメは決めないとなッ!」
キリトはバフをかけ終え、全員が動く。
「アスナっ、三本目はボクらだよっ」
「ええっ!」
轟音が響く中、テイルは叫ぶように、
「スイッチィィィィィィィィィィィイ」
切り替えの合図が送られ、クライン、エギル、ストレア、フィリア、リズベット、シリカ、シノン、レイン、ルクスが決める。
そして、
「マザーズ」
「ロザリオッ!」
二人が交互に放つは、11連撃の技。合計22連撃。
その後、
『あ………アっ』
「セブン、君は失敗したんだ………。これで」
スキルコネクトのタイミングの男が切り込む。
『いっヤあアァァァアあぁあァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
「終わりだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
斬撃がすべて決まり、巨大な翼を持つセブンは、地面に落ちる………
◇◆◇◆◇
頭を動かさなきゃいけない瞬間だったが、右脳と左脳を分けて使った気がする。もう連発したくない。
「だいじょうぶかっ」
「問題ない、それより」
全員が集まる中、セブンを見るレイン。
「どうしてなのっ、どうして邪魔するのっ!!」
そこには世間に担がれて、大人ぶって、子供らしいことができなくなった少女。
その波に下りられなくなり、もう泣くしかない少女は、レインの胸を借りて泣きじゃくる。
もう心配はなさそうだ。
「さすがだなキリト」
「テイル………。今回の一番は、君だよ」
「俺は………。俺より、お姉さんだよ」
俺は綺麗な剣と、亀裂のある剣を見せる。それにキリトは苦笑した。
「………そうだな」
こうして泣きじゃくるセブンと、それを抱きしめるレイン。
全てが終わり、始まるのだろう。
◇◆◇◆◇
あの後の話をしよう。
セブンは歳相当の少女として泣きだし、少し落ち着く。
クラスタやシャムロックはこの光景は良く分からず、セブンの研究、感情を一つに纏めるなどの実験は、こうして幕を閉じる。
セブンの崇高な実験は、やはりと言うか、失敗に終わった。
彼女のアイドル活動も停止しだして、流行り廃りと流れる。
俺は俺で、しばらくアミュスフィアは使用を控える。さすがにもう長時間、特別扱いはな。
「セブンとレインの関係も、キリトに任せたい」
レインはセブンがプライベートもなにもかも、祭り上げられている妹が心配になってログインしていたという話。
色々な話が混ざり合い、レインとセブンと、キリトが言うところ、菊岡と言う、帰還者たちに関わる仕事をしていた人が裏で糸を引いていた。
キリトに全てを任せる形ではあるが、セブンとレイン、この姉妹のことを任せている。
妹は、はたから見れば勝手にVR技術と言うものを、業界も遊びも祭り上げられていた。それが心配な、ただのお姉ちゃんなだけだ。
「それを人任せにして、あとで痛い目を見そう」
「いまさら何言ってるのよっ」
病室にいるのは、俺がよく知る、俺の余計な注文を受けてくれた鍛冶師レイン。
本人は文句がある顔で、こちらを見ていた。
「ともかく、キリトくんのおかげで、七色とは、仲直りかな? できたからね」
「わざわざ言いに来たのか」
「そうよ」
そう言いながら、もうっと怒る。
なぜ怒っているか分からない。
◇◆◇◆◇
ずっと誰かの為に戦い続けた剣士がいた。
わたしの武器を使い、ずっと守る為に戦い続けた剣士。
そしてまた戦う、今度はわたしの妹の為に。
「あんたは変わらないわね」
「………俺は」
無口で、ぶっきらぼうで、口下手な剣士は、
「今回お前の為に戦えてよかったよ」
「!!」
そんなバカなことを平然と言う、バカな男。
「も、もう、テイルのバカっ」
「???」
何もわからない男。そして、
「プリヴィエート、テイル君」
「って、七色っ」
「セブン………」
なぜか七色が現れ、テイルのことを見る。
「少し気になって、会いに来ちゃった」
「な、なにが」
「えっへへ………」
◇◆◇◆◇
こうして俺の中のALO事件は終わりをつげ、騒がしい姉妹は、スメラギらしき男が見守る中、騒がしいまま………
っていうか、そろそろ誰か、俺のリアルネーム覚えてくれ………
彼にリアルネームはあると思いますか?
次回オマケを入れて、ロストソングはこれにて終了。
多くの人に面白いと思われる作品作り頑張るぞ。
それではお読みいただき、ありがとうございます。
次はオリジンか。