エクストラクエスト、ロストソング。このオリ主は現状では参加しなさそうなので、その後です。
エクストラクエスト、ロスト・ソング。
それをセブンが一から頑張り、スメラギ、レインとクリア。
キリトたちと共にクリアしたらしい中、一人ベットの上にいる。
はずだった。
「テイル~」
「レインか」
「こっちじゃ虹架だよ、もう」
そう言い、時折こうして虹架が見舞いに来て、ゲーム内のことを教えてくれる。
スヴァルトエリア攻略し終え、いまだ作り出されるクエストを楽しむが、セブンは外国に帰るらしい。
「元々研究の為にいたみたいだから、お仕事がたまったらしいの。それとね」
彼女たちの親子関係も修復に向かっているらしい。やはり研究に行き詰まり暴走したことが切っ掛けで、母親の言い分が分かったとのこと。
いずれ父親がいる国に出向くと話しながら、自分も夢のため、歌手として頑張るらしい。
「ユウキちゃん、だよね、相手。手術がこのままうまくいって、治るといいね」
「それは」
治るだろうな、なんとなく神様が関わってるから。
それを切っ掛けに何か難病が治る方法を見つけたりして。
そして俺自身も問題なく、このままは予定より早く退院できそうだ。
ちなみに親は木綿季の方ばかりで、あまり顔を出さない。
「あの子を引き取るの?」
「それ云々はともかくとして、できればあの子の家残したくてさ」
正直に言えば、あの子の親戚たちは結構もめてるらしい。
病気のことがあり、避けていたおばさんですら遺書を書けとか馬鹿なことを言うほど。
家を取り壊すことばかり話し合っていたが、木綿季が生き残る可能性が出て、かつ親戚でもないが、ある種とんでもない人たちが出て、家を管理権を奪おうと動き出す。
木綿季の親権などぶん取ろうとしている我が親だが、このまま放置しよう。
「まあ、法的なものとかは母さんたちに任せてるよ。俺はどうなろうと、あの子のためになるならいいし」
「テイルの親御さん、そういうの詳しいの?」
「ああ」
あの子の家は、あの子の父親の遺産で十分管理できる。
だが親戚はもうユウキが助からない方向で話を進めているらしい。
だからこそ、
「こうなると我が親は強い」
もうすでに知り合いの弁護士にも相談して、木綿季の思い出最優先で奪う気でいる。
理由、可愛い娘が欲しいから。
すでに預金も下ろして、長いスパンで木綿季の親権奪取を計画し出す。
気のせいかこれもうまくいく気がすると言うか、木綿季が助かる以上、家がそれが確定するまで守られればそれでいい。
「そう言えば、レインはもうVRは気分転換くらいにしかしないのか」
「うん、悪いけどもうあんたのために剣を打てないね。かわりに頑張って夢を追う」
そうはっきり言う虹架に頷き、リンゴが差し出された。
「とりあえず、はい、アーン」
「いや、さすが」
その時、視線を感じた。
全身から血の気が引く、入り口付近から、
「キリト、アスナ」
「えっ、あっ、ええ~」
その時、せき込みながらキリトと、気まずそうなアスナが入ってくる。
「よ、よおテイルっ、その」
「言いたいことが分かるが、あまり広げないでくれ……」
「ああ少し気持ちわかるし」
◇◆◇◆◇
「もうだいぶ回復したみたいだな、ユウキも元気そうだったぜ」
「そうか」
それにホッとしながら、こうなると親の計画がうまく進む事を祈ろうか。
「ただテイルがいない、テイルがいないよ~って、いつも言ってますけど」
「あの子らしい」
「………」
レインが少し困った顔でこちらを睨む。
「あんた、さすがに私との会話以外、もう少し砕けられないの?」
「?」
何を言うか、普段と変わらないと思うぞ。
そう首をかしげたが、彼女はため息を付き、キリトたちは苦笑する。
「ま、まあ確かに、テイルは少し口数が少ないな。正直、リアルじゃテイルは年上なんだから、気にしなくてもいいんだぜ」
キリトや、君はため口では無いか。
「そうですね、向こうでもそう思ってたけど、テイルさんが年上なのは確かなんだし」
「俺だって、レイン以外にも、話せる人はいる」
「なによそれ、それってだれ」
「し、失礼しますっ」
そう言い、一人の女性が入ってくる。
その子は、人がいるのに驚きながら、元気そうな俺を見て、微笑んだ。
「テイル」
「ルクス」
彼女が現れ、また少しこの話が広がる。
◇◆◇◆◇
「君が喋られ過ぎるのは、SAO時代からだね」
「キリトたちのことも知っているのか」
「少し昔の君の話になってね」
ルクスに、そう言えばここはSAOから帰還した者たちか。
そんな話であり、俺の話だが、
「昔からなんだから、もういいだろう」
「まったく」
ルクスは呆れながら、アスナたちが持ってきた花を自分の分もまとめて飾り、俺はぼーとする。
「そう言えば、二人は知り合いか」
「SAOでね、彼経由で知り合ったんだ」
「私はこいつが贔屓する鍛冶屋で、ギルドでいろんな人がこいつのこと気にかけてたから」
「そんなに心配かけてたのか」
「………ソロだから」
そんな会話だった。
帰り際、シノンが弓矢の扱いでどちらが上かと言う話が上がり、競おうとしていると言う怖い話をされる。
やめてほしいぜ。
◇◆◇◆◇
「息子よ、木綿季ちゃんあんたより可愛いわ」
母さんたちが珍しくこちらに顔を出した。
出したはいいが、んなこと言う始末。
「母さん、それはいいけど、あまり無茶なことしないでくれよ」
「いいのか」
父さんは呆れながら、やはり木綿季をこれを切っ掛けに引き取る話をしている。
もう血を分けたようなもの、自分の子供だ。
「本人の意思もあるからね、あの子の家も我が家の経済事情なら何年でも維持しても問題ないし、あんたが手かからない子だから、あの子がかわいくてかわいくて」
それは五歳の頃は二十歳過ぎだからね。子供っぽく無くて悪かったよ。
もうそれくらいから人格ははっきりしたし、そこからはSAOに備えて色々してたし。
もう言えばSAOが終わったあの日、そしてユウキがこれで助かるのか。
そうなると俺の今後の人生は仮想世界を楽しむ事と、前世より長生きすること。
「ともかく、あの子のためになれるように頑張りましょう。まずはあんたは早く退院してログインしてあげなさい。寂しがってたからね」
「はい」
そう言い、母さんたちは帰るが、考えることはある。
この世界のことだ。
断片的な記憶を思い出す。
主人公キリト、ヒロインアスナ。
ALO編で聖剣を手に入れて、ユウキの物語。
(おかしいな)
キリトたちがALOを始めたのはSAOが終了して、リハビリや検査が終わってからしばらくしてだ。
だが彼らはすでにかなりの時間、ALOをしていたのは思いだせる。
どこから物語が違う? それはおそらくリーファだろう。
彼女だけがSAOの世界でもアバターが変わっていないのが気になる。
(変わったのはSAOからか、ならもう道から外れた。はずなんだが)
そう言えはキリトの物語って、結構あったな。
もしかすれば形を変えて、彼の物語がまだ続いているんじゃないか。
彼の、というが、実際彼は無関係でもVR関係なら、関わろうとするのではないか?
キリトの仮想世界への思い入れは強く感じる。それならきっと、彼は関わるだろう。
それで俺はどうする? 正直SAOが終わり、ユウキの物語が終わった以上、もう前世の知識は無いと言っていい。
「………」
残ったのは健康な身体と、多少の知識と資金か。
知識は五歳児から大学生の知識があって、勉強の大切さを知って、この世界の知識を吸収した。良くも悪くもいい方だ。
身体も鍛えた、無論いまも。
それと彼奴より年上か。
「………はあ」
ため息をつきながら、したいことを考える。
VRはもうキリトだけが大切と思っていない。俺にとって、あの世界は大切な世界だ。
「ならやることは一つか」
備えようか。そう考えながら、アミュスフィアを見る。
「………一応、理系知識集めていてホント良かった」
俺はそれと医術知識、将来何になるか、定めていないが勉強した。
「将来はユウキが使用している機具の研究者にでもなればいいか」
そして俺は同じ病院にいる少女の笑顔を思い出す。
願いは違う形で叶えられた。
その後は、俺が努力するのだろうな。
「まあ、この身体無駄に頑丈だから、むしろそこが心配だ」
この身体の一部を使用している、治るのは確定。将来元気過ぎる子にならないか不安だ。
だが、今後の方針は決まったことだし、今日はしばしの休みを楽しむことにした。
「頑張りますか」
そう方向を決めて、呟く。
まずは連絡先を交換したセブンとやり取りして、彼女とのコネクションを大事にするか。
でも、
「なんであの子、嬉しそうに俺と連絡先交換したんだ?」
親にも紹介したいしとか、謎の言葉を言っていた。
どういう意味だろうか?
◇◆◇◆◇
「………」
七色博士は考える。
「お兄ちゃんってどう呼べばいいんだろうか」
そんなことを呟いていた………
◇◆◇◆◇
「そう、ちゃんと伝えたのね」
「本人は無表情でも、内心どうなんやら」
シノンはテイルにちゃんと伝えたことを聞き、弓を確かめていた。
確かに、ALOでの彼の弓は正確性は確かだ。ほとんどクリティカルヒットし、倒すのだから、
「元気そうなんだねテイル、よかった~。おばさんたちもさっきまでボクと話してたけど、やっぱり心配だったんだ」
ユウキはそう言いながら、アスナは大丈夫だよと言い、頭を撫でる。
それに嬉しそうにするが、
「そう言えば、なでなでもテイルの方が落ち着くな。アスナのなでなでは、ユイのものだもん」
「えへへ」
嬉しそうにするユイ。ユウキは静かに、
「あの日、テイルから骨髄移植受けてから、不思議なことばかりだよ」
「彼ってほんと不思議だね、いろんな人に頼られて。少しだけキリトくんに似てるかも」
「キリの字よりも口数少ない野郎だが、確かに頼りになるところと、トラブルメーカーなところとかな」
クラインの言葉にリズやシリカたちが納得し出す。
「ちょっと待て、俺がトラブルメーカーってなんだよっ」
「いつも一人で危険なことしてるからでしょっ」
「確かに、テイルさんとパパは、事件や問題を背負い込むところはそっくりです」
ユイにまでそんなことを言われ、ユウキたちは苦笑していた。
◇◆◇◆◇
あの日見た夢を、ボクは忘れない。
姉ちゃんたちと話ができたのは、テイルのおかげだ。
そう教えられたし、ボクはそう思う。
「えへへ♪」
スリーピングナイツのみんなも、病気を治してまたみんなでクエストしようと言うことで、解散はやめた。
みんなの病気も治療法や、たまたま薬が劇的に効いたりしているらしい。
彼がボクに見せてくれた道は、新しい物語を見せてくれた。
テイルの両親は、ボクと話をしている最中だ。
パパのお姉さんが病室に現れて、遺言のことを口に出した時、
「ふざけるなよ」
ウチのバカ息子の身体使ってるんだから完治するっ、この子は助かるんだよ。んなこと言う奴らにこんなかわいい子任せられるか。私に寄こせ!!
そしたらもうホント言い争いの中、どんなこと言われても無視して、ボクのために動き出したらしい。弁護士の先生まで連れて、本当にボクを引き取るつもりみたい。
おじさんは苦笑しながら、名刺入れ確認して、なにか連絡先を確認してた。テイルのご両親って、なにしてる人なんだろう?
二人とも優しくて、ボクのために考えてくれるけど、テイルはいいの?って聞いたら、
「「彼奴も君を優先するよ」」
なんだか不思議と納得できた。
ここ最近、なんだか心がポカポカする。
テイル。
不器用な口下手なお兄さん。
ボクの、ボクの大切な人だよっ。
ボクは、いま全力で、いまを生きるよ。
そう、いまボクに流れる思いを受け入れて、全力で生きる………
そして骨髄移植以外にも、ボクらの病気を治す薬が発見されたのは、数週間後だった。
ここからユウキたちの病気が治る病気に変わります。
後は失った筋力や他の病気に対する耐性に関することを整えれば、ユウキはあの家に帰れます。
それまでにテイルの両親が戦います。テイルは呆れながら支援する。
正直親戚では無いけど、ご本人の意思があれば引き取れる?と思いながら、この場合は可能にします。ユウキももうすぐ16歳ですし。
それでは、これにてロストソング編終了。お読みいただきありがとうございます。