多いからなホント。
そんな中で続きです。
アイテム率が怪しくなる今日この頃、少しずつフィールド探索をしだして、宿で話し合いやアイテム交換など、いろいろしていた。
やはりというか、見知った衣類も見かける気がする。
疑問に思う中、町を歩く。
「ん」
その時、プレミアを見つけた?
はて? プレミア、のはず?
「プレミア」
「………?」
僅かに首をかしげた彼女、まさかこの辺りまで足を運ぶのか。
そう言えば、なにもないのなら、彼女を連れていくことにしよう。
「俺と一緒に、少し出ないか……」
「………」
カーソルが変わった、これで一応連れ出せるようだ。
一緒に歩く中、今日は人込みが多い。
「プレミア」
「……?」
手を差し出したが、意味が通じないようだ。
「手を繋ごう……」
「手を………」
そして差し出された手を握りしめ、静かに歩く。
◇◆◇◆◇
せっかくだから綺麗なところをなど、適当に歩く。その時、愛馬と共にだ。
「………」
なぜか初めてという顔のような気がしたが、前に乗せてフィールドを駆ける。
どうやら馬での散歩は気に入ったらしい。
そんなことをして、だいぶ連れまわした後、町で別れた。
「楽しかったか」
「楽しかった………」
少し疑問的に聞こえたが、しばらく考え込むプレミア。
その後はまた去っていくが。これは楽しかったのだろう?
やはり人付き合いは苦手だ……
◇◆◇◆◇
「この前は大変だったな」
「だね、けど楽しめたよ♪」
ユウキと共に、カフェで休んでいる。
ここにカフェがあることも、やはりSAOとは違うようだ。
そうしていると、
「テイルさーーんーー」
シリカと相棒のピナが共に現れ、挨拶する。
「どうした?」
「はい、テイルさんにご相談がありまして」
「俺に」
「ますはこれを」
そう言ってみせてくれたのは、プレイヤーが所有する、土地と店の権利書だ。
「それって、シリカ、お店出すの!? 凄い凄いっ」
「えへへ、はい♪ 肉まん屋を開こうと思います」
「それで俺に」
「テイルさん、食材系の素材をたくさん持っていましたので、この世界ならではの物もいくつか作りました。それ以外にも何品かと」
そう言われ、とりあえず考えられるのはキノコ類に、ハーブ類。
そこは《ヒンヤリハーブ》と《ポカポカハーブ》。
正直本当によく採るので、いくつか融通するだろうが。
「ありがとうございます、今度試作品を持ってきますね♪」
「きゅう♪」
「ボクも食べるよ~」
二人、二人と一匹は楽しそうにしていて、俺はある疑問から集めていただけだが、役に立ってよかった。
そんな中で………
「はいっ♪ あっ、キリトさんからメッセージです」
「俺もだ」
「ボクもだ、なんだろう?」
それはそんな和やかな空気を壊す、物語の始まりだった。
◇◆◇◆◇
「プレミアがPCに襲われたっ!!?」
キリトからの話に、ここにいる全員が驚きを隠せない。
どうやらフィールドに連れ出して、戦闘モーションが取れる場所での行為だが、
「少し待ってよ、ゲームだからってそんなこと」
「ああ、アスナの言う通り許されない。そう言った行為をしたプレイヤーは、衛兵NPCに追われたり、相当のペナルティがかせられる」
「それだけじゃなくても許せる話じゃないわよっ」
ここにいる全員が憤りを隠せず、キリトは難しい顔のまま、
「その顔じゃ、町で聞いた噂と関係があるんだねキリト」
フィリアが言うには、NPCがレアアイテムをドロップするとか、そんな話だった。
だがキリトが言った通り、そう言った行為、NPCに攻撃はペナルティがある。
町を利用できないペナルティを始め、多くのペナルティでそう言った行為は禁止されている。
「それだけじゃないんだ、この世界、オリジンにおいて、NPCはリポップしない」
「それって」
つまり蘇生しない、死を意味する。
ユイちゃんの話では、この世界のNPCは全てAIが付けられていて、AIが学習し、ユニーク化するらしい。
このゲームはそのユニークな情報を再コピーを禁止している。
なんでそう言うことになっているかは、
「《SA:O》がそういう設定だからか………」
「ああ。この話をセブンに話したら、教えてくれた」
この世界、《SA:O》は、AIがどの程度対応できるか、そのデータ取りのためらしい。
だからNPCは全員、AIを持っている。
「そうこの世界《SA:O》は、彼らにとっては、デスゲームそのものなんだ………」
「それって」
それはSAO帰還者には、いい話では無い。
他人事のように思うが、俺も帰還者だ。思うところがあるゲームになってしまった。
それに………
キリトはこのゲームを初めて少しした後、妙なメッセージが届いた。
内容は、《アインクラッド》という言葉が使われた、謎の言葉。
「キリトこれって」
スペルで私は戻ってきた、アインクラッドに。
それは………
「お前もか」
「お前もって」
アインクラッドはSAOの舞台、その名前。
キリトはかつてデスゲームであったあの世界と、この世界が重なっていると重々しく言う。
だが犯人、茅場はすでに死んでいる。彼がキリトにこのようなメッセージは出せるはずはない。
「テイル、君もなのか、なら」
「………そう言えば、あの時は誰かいた気がした」
その誰がメッセージを出したか分からないが、このメッセージを受け取った時、近くにプレミアがいたらしい。
「なら俺の時も?」
「それは分からない、ただ一つ言えるのは」
このまま運営に伝えることは、プレミアのことを知られ、最悪消去される。
ともかく、キリトは黙っていたことをアスナに怒られた。
「テイルもだろ」
「俺は気にしてなかった」
「気にしてなかった、のか」
驚くキリト。だが、
「キリト、あのゲーム、ソードアート・オンラインの終わりを俺は見た。茅場晶彦もまた、あの場で終わったんだろう」
夢想の世界であったあの世界は終わった。
だからこそこのメッセージを重く見ず、あまり重要視してなかったのだ。
「君は……凄いな」
「キリトはまだ、切り替えができないんだな。あの世界のことはお前一人のものじゃない、お互い、忘れてたり、思いつめてたのはまずかったな」
「そうですっ、二人とも、反省してください」
アスナの言葉に、みんな同意する。
キリトだけに全て押し付ける気は無いのだ。
ともかく、プレミアのイベントを最優先にクリアするのは変わらない。
そんな話で全員一致した。
◇◆◇◆◇
仲間たちとプレミアのクエストを探す中、町の探索も忘れずにしていると、
「みんな……」
「あっ、テイル」
「こんにちは~」
「ごきげんよう、テイル」
ユウキ、ストレア、プレミアを始め、笛を吹いているシリカ。ユウキも笛を持っていた。
側にNPCの歌姫と楽団がいて、アルゴと言う、情報屋もいる。
「君がテイルカ、久しぶりだナ」
アルゴはSAOにもいたが、あまり活用しなかった。できなかったのも間違いだが………
「でっはあ~。だめです……全然できません」
「笛のクエスト?」
「違うゼ」
「音楽楽団のクエストで、NPCの歌姫さんが歌う歌に合わせて、好きな楽器を奏でて合わせるとクリアらしいんだ」
「らしいってことは、まだクリアした奴がいないってことサ。オレっちたちはいまその検証中」
「よしっ、次はボク♪」
ユウキの手に持つ笛は、ゼルダの伝説、大地の汽笛に出て来る笛のようで、苦戦している。
歌声は綺麗で、なかなか合わせるのは難しく、何度か外し、ユウキは失敗した。
「あぁ~」
残念がるユウキ。いまの歌を聴き、ギリギリできそうな気がする。
「俺がやろう……。笛で挑戦する」
「ホント? ならはいっ♪」
そして渡された笛を持ち、クエストを受けるよう、ウインドを操作する。
「貴方も大地の歌に、興味がある方ですか?」
「はい……」
NPCの歌姫に話しかけられ、頷く。
「それでしたら私の歌に合わせて、楽器を鳴らしてください。貴方がもし、歌に選ばれた方なら、キャラバンに伝わる道具を融通しましょう」
「はい……」
「なんか、はいかいいえしか言わないゲームを思い出すゾ」
「ああボクも」
そんな外野の声を聴きながら、笛を構え、歌姫も歌が始まる。
すでに音はユウキのを見て確認済みだ。
◇◆◇◆◇
奏でられる歌声と笛の音が、町に広がる。
笛を奏でていると、チェロ、三味線、フルート、チィンパニ、オーボエが奏でられ、歌声が広がっていった。
それでもテイルは苦にもせず、笛を奏でている。
それに多くのプレイヤーたちが聞き惚れていた………
◇◆◇◆◇
「素晴らしい演奏でした」
「ああ……」
「貴方は歌の神に愛されている方ですね、それではこれを、まずは貴方の分。他にご利用でしたら、いつでも買いに来てください」
そして渡されたアイテムは、羽根飾りであり、見た目は………
「これは、ALOで見た、セブンファンの証に似てるな……」
「これ性能もそうらしいナ、通信機能もそっくりダ」
「そうみたい、テイルはこれで彼らからこれを買える権利を得たみたいだよ」
楽団から離れ、ストレアから言われた通り、少々お高めだが、二組で買って、用意しておく。
「これは攻略に役に立ちそうなアイテムダ、いい情報ありがとヨ」
「構わない」
「それじゃ、テイルの情報もいつでも買うから、今後ともご贔屓に」
アルゴが去り、ストレアやシリカも去る中、ユウキが少しだけ黙り込む。
「どうした」
「あっ、えっと、そのね」
「?」
「笛、直接渡したからね、そのね」
「どうした?」
「なっ、なんでもないよもうっ。テイルは演奏上手だねっ」
そう言って、ユウキも別れた。
テイルは首をかしげながら、アイテムの情報だけ仲間たちに通達した。
◇◆◇◆◇
パーティーはシノン、ストレア、フィリアの四人で組み、森の奥などを調べる。
歩いていると、クエストが発生した。
「クエストだよ」
「内容は、《森妖精のイタズラ》だって」
「どういうものかしら?」
首をかしげると、森の入り口らしき場所に差し掛かり、入り口らしき場所に来ると、他のプレイヤーも多数いる。
「くっそ~」
「攻略法がわかんねぇぇ」
どうも攻略が難航しているらしい。
「おもしろそうだね♪ えいっ」
そしてストレアが受けるコマンド選択し、どうも森の奥に行くクエストらしいのは、他のプレイヤーを見て分かる。
こちらも中に入ると、深い霧が当たりを包み、俺が先頭を歩く。
僅かに向こう側が見え、周りを確認する。
「向こうに明かりがある、まず明かりを目印に進もう」
「うん、それが定石だね」
「了解っ」
フィリアたちも問題ない様だ、そうして明かりがある場所を進んでいく。
明かりは焚火の灯りであり、台座に火がついている。
その様子、どこかあるゲームを思い出させた。
「あれれ? 明かりがもうないよ」
「ホントね……、まだ森の奥だから、なにか意味があるはずだけど」
「………ともかく歩いてみよう」
しばらく歩くと、なぜか森の入り口へと戻ってきた。
「これは」
「ちゃんとしたルートを歩かないと、最初に戻されるみたいね」
「え~、けど、どうすればルートが分かるの?」
ストレアの言葉を聞きながら、俺は嫌な予感がしながら、方法を考える。
どうしても、あの方法しか思いつかない。
◇◆◇◆◇
また火が付く明かりの最後尾までくる。
「ここからどうするか」
そうフィリアが言うが、俺はまさかと思いながらたいまつを取り出す。
「? テイル?」
たいまつに火を点け、風の吹く方を見る。
「いままで、火は風によって傾いてた」
「風? そう言えば、風らしいの感じてないのに、火が傾いてるわね」
「凄いよっ、ならたいまつの火を見ながら動けば」
「うんっ、行ってみよう♪」
「………」
もしもこの方法で正解なら、この場所は………
そう思いながら、俺たちは森の奥へとたどり着いた。
◇◆◇◆◇
さすがに森の妖精たちは違う姿形だった。
森の妖精たちは結界で、ここのボスエネミーから姿を隠していた設定で、クリア報酬はここのボスの攻略法だ。
「やったね♪ 早くキリトたちのもとに出向こうっ、きっと喜ぶぞ~」
「うん………。って、テイル?」
「どうしたのあんた?」
「いや………」
考え込むのは、あの森。あのゲームと結びつく内容。
よく考えれば、笛の辺りも、大地の汽笛に似ていた。
(どうしてこれらが絡む、カーディナル……)
このゲームに不安を覚える中、情報を持って、急いで戻る。
◇◆◇◆◇
「………こいつは軽い」
夢の世界で使った武器はもう少し重量があり、もう少し柄も刃も長い。
現実的な質感、重みと長さを選ぶのが多い。
大剣などの重量が多いのは場所を選ぶ、短剣などは投擲に使うのが多かった。
このゲームは始めたばかりであり、SAOのようにやり込めない。元々あの世界は閉じ込められた結果、やるしかないから上がったのだ。
熟練度など考え、片手剣の装備、サブで槍を選ぼう。
だが槍は物によって扱いを変えるだけでいい、物の方に合わせて手数かスタン狙い、投げ槍か払うなどだ。
大剣は強力な敵や防御力の高く、動きの遅い奴。
刀は初撃必殺、短剣は投擲専用。
だが片手剣と盾だけは違う、これらのスタイルを支える軸だ。
初戦やバランス、どのような状態でも動けるように徹底的に身体に染みついた技術。
だからこそ、盾と片手剣にはこだわりが強い。
(リズに頼むか)
それしかない。レインから俺の要求を聞いているらしいし、アイテムはそこそこある。
素材アイテムを売ったり、色々資金を工面すれば問題なく、高レベルの装備を用意できるはず。
「そう言えば、シリカから材料で資金も受け取っていた……」
彼女からも、材料になる素材アイテムで作る料理の相談も受けている。
ともかく、やるべきことは決まった。
あの世界、夢の世界でもないのに、仮想と夢が混ざりだした気分だった………
テイルはシリカの店のスポンサーのようなものになった。
さすがに森は出せても、剣は出せないですよ。
そんでユウキの扱いですが、察してる人はいるでしょうが、このオリ主はもう精神年齢ぶっち切るほど年取ったので、娘が孫のようにしかみんなのこと見ていない。
まあ顔は良い方なので、女の子からすればどうなんだろうね。
それでは、お読みいただきありがとうございます。