ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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基本思いつかない時は、思いつかないアイテムたち。

多いからなホント。

そんな中で続きです。


第12話・暗雲の影

 アイテム率が怪しくなる今日この頃、少しずつフィールド探索をしだして、宿で話し合いやアイテム交換など、いろいろしていた。

 

 やはりというか、見知った衣類も見かける気がする。

 

 疑問に思う中、町を歩く。

 

「ん」

 

 その時、プレミアを見つけた?

 

 はて? プレミア、のはず?

 

「プレミア」

 

「………?」

 

 僅かに首をかしげた彼女、まさかこの辺りまで足を運ぶのか。

 

 そう言えば、なにもないのなら、彼女を連れていくことにしよう。

 

「俺と一緒に、少し出ないか……」

 

「………」

 

 カーソルが変わった、これで一応連れ出せるようだ。

 

 一緒に歩く中、今日は人込みが多い。

 

「プレミア」

 

「……?」

 

 手を差し出したが、意味が通じないようだ。

 

「手を繋ごう……」

 

「手を………」

 

 そして差し出された手を握りしめ、静かに歩く。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 せっかくだから綺麗なところをなど、適当に歩く。その時、愛馬と共にだ。

 

「………」

 

 なぜか初めてという顔のような気がしたが、前に乗せてフィールドを駆ける。

 

 どうやら馬での散歩は気に入ったらしい。

 

 そんなことをして、だいぶ連れまわした後、町で別れた。

 

「楽しかったか」

 

「楽しかった………」

 

 少し疑問的に聞こえたが、しばらく考え込むプレミア。

 

 その後はまた去っていくが。これは楽しかったのだろう?

 

 やはり人付き合いは苦手だ……

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「この前は大変だったな」

 

「だね、けど楽しめたよ♪」

 

 ユウキと共に、カフェで休んでいる。

 

 ここにカフェがあることも、やはりSAOとは違うようだ。

 

 そうしていると、

 

「テイルさーーんーー」

 

 シリカと相棒のピナが共に現れ、挨拶する。

 

「どうした?」

 

「はい、テイルさんにご相談がありまして」

 

「俺に」

 

「ますはこれを」

 

 そう言ってみせてくれたのは、プレイヤーが所有する、土地と店の権利書だ。

 

「それって、シリカ、お店出すの!? 凄い凄いっ」

 

「えへへ、はい♪ 肉まん屋を開こうと思います」

 

「それで俺に」

 

「テイルさん、食材系の素材をたくさん持っていましたので、この世界ならではの物もいくつか作りました。それ以外にも何品かと」

 

 そう言われ、とりあえず考えられるのはキノコ類に、ハーブ類。

 

 そこは《ヒンヤリハーブ》と《ポカポカハーブ》。

 

 正直本当によく採るので、いくつか融通するだろうが。

 

「ありがとうございます、今度試作品を持ってきますね♪」

 

「きゅう♪」

 

「ボクも食べるよ~」

 

 二人、二人と一匹は楽しそうにしていて、俺はある疑問から集めていただけだが、役に立ってよかった。

 

 そんな中で………

 

「はいっ♪ あっ、キリトさんからメッセージです」

 

「俺もだ」

 

「ボクもだ、なんだろう?」

 

 それはそんな和やかな空気を壊す、物語の始まりだった。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「プレミアがPCに襲われたっ!!?」

 

 キリトからの話に、ここにいる全員が驚きを隠せない。

 

 どうやらフィールドに連れ出して、戦闘モーションが取れる場所での行為だが、

 

「少し待ってよ、ゲームだからってそんなこと」

 

「ああ、アスナの言う通り許されない。そう言った行為をしたプレイヤーは、衛兵NPCに追われたり、相当のペナルティがかせられる」

 

「それだけじゃなくても許せる話じゃないわよっ」

 

 ここにいる全員が憤りを隠せず、キリトは難しい顔のまま、

 

「その顔じゃ、町で聞いた噂と関係があるんだねキリト」

 

 フィリアが言うには、NPCがレアアイテムをドロップするとか、そんな話だった。

 

 だがキリトが言った通り、そう言った行為、NPCに攻撃はペナルティがある。

 

 町を利用できないペナルティを始め、多くのペナルティでそう言った行為は禁止されている。

 

「それだけじゃないんだ、この世界、オリジンにおいて、NPCはリポップしない」

 

「それって」

 

 つまり蘇生しない、死を意味する。

 

 ユイちゃんの話では、この世界のNPCは全てAIが付けられていて、AIが学習し、ユニーク化するらしい。

 

 このゲームはそのユニークな情報を再コピーを禁止している。

 

 なんでそう言うことになっているかは、

 

「《SA:O》がそういう設定だからか………」

 

「ああ。この話をセブンに話したら、教えてくれた」

 

 この世界、《SA:O》は、AIがどの程度対応できるか、そのデータ取りのためらしい。

 

 だからNPCは全員、AIを持っている。

 

「そうこの世界《SA:O》は、彼らにとっては、デスゲームそのものなんだ………」

 

「それって」

 

 それはSAO帰還者には、いい話では無い。

 

 他人事のように思うが、俺も帰還者だ。思うところがあるゲームになってしまった。

 

 それに………

 

 キリトはこのゲームを初めて少しした後、妙なメッセージが届いた。

 

 内容は、《アインクラッド》という言葉が使われた、謎の言葉。

 

「キリトこれって」

 

 スペルで私は戻ってきた、アインクラッドに。

 

 それは………

 

「お前もか」

 

「お前もって」

 

 アインクラッドはSAOの舞台、その名前。

 

 キリトはかつてデスゲームであったあの世界と、この世界が重なっていると重々しく言う。

 

 だが犯人、茅場はすでに死んでいる。彼がキリトにこのようなメッセージは出せるはずはない。

 

「テイル、君もなのか、なら」

 

「………そう言えば、あの時は誰かいた気がした」

 

 その誰がメッセージを出したか分からないが、このメッセージを受け取った時、近くにプレミアがいたらしい。

 

「なら俺の時も?」

 

「それは分からない、ただ一つ言えるのは」

 

 このまま運営に伝えることは、プレミアのことを知られ、最悪消去される。

 

 ともかく、キリトは黙っていたことをアスナに怒られた。

 

「テイルもだろ」

 

「俺は気にしてなかった」

 

「気にしてなかった、のか」

 

 驚くキリト。だが、

 

「キリト、あのゲーム、ソードアート・オンラインの終わりを俺は見た。茅場晶彦もまた、あの場で終わったんだろう」

 

 夢想の世界であったあの世界は終わった。

 

 だからこそこのメッセージを重く見ず、あまり重要視してなかったのだ。

 

「君は……凄いな」

 

「キリトはまだ、切り替えができないんだな。あの世界のことはお前一人のものじゃない、お互い、忘れてたり、思いつめてたのはまずかったな」

 

「そうですっ、二人とも、反省してください」

 

 アスナの言葉に、みんな同意する。

 

 キリトだけに全て押し付ける気は無いのだ。

 

 ともかく、プレミアのイベントを最優先にクリアするのは変わらない。

 

 そんな話で全員一致した。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 仲間たちとプレミアのクエストを探す中、町の探索も忘れずにしていると、

 

「みんな……」

 

「あっ、テイル」

 

「こんにちは~」

 

「ごきげんよう、テイル」

 

 ユウキ、ストレア、プレミアを始め、笛を吹いているシリカ。ユウキも笛を持っていた。

 

 側にNPCの歌姫と楽団がいて、アルゴと言う、情報屋もいる。

 

「君がテイルカ、久しぶりだナ」

 

 アルゴはSAOにもいたが、あまり活用しなかった。できなかったのも間違いだが………

 

「でっはあ~。だめです……全然できません」

 

「笛のクエスト?」

 

「違うゼ」

 

「音楽楽団のクエストで、NPCの歌姫さんが歌う歌に合わせて、好きな楽器を奏でて合わせるとクリアらしいんだ」

 

「らしいってことは、まだクリアした奴がいないってことサ。オレっちたちはいまその検証中」

 

「よしっ、次はボク♪」

 

 ユウキの手に持つ笛は、ゼルダの伝説、大地の汽笛に出て来る笛のようで、苦戦している。

 

 歌声は綺麗で、なかなか合わせるのは難しく、何度か外し、ユウキは失敗した。

 

「あぁ~」

 

 残念がるユウキ。いまの歌を聴き、ギリギリできそうな気がする。

 

「俺がやろう……。笛で挑戦する」

 

「ホント? ならはいっ♪」

 

 そして渡された笛を持ち、クエストを受けるよう、ウインドを操作する。

 

「貴方も大地の歌に、興味がある方ですか?」

 

「はい……」

 

 NPCの歌姫に話しかけられ、頷く。

 

「それでしたら私の歌に合わせて、楽器を鳴らしてください。貴方がもし、歌に選ばれた方なら、キャラバンに伝わる道具を融通しましょう」

 

「はい……」

 

「なんか、はいかいいえしか言わないゲームを思い出すゾ」

 

「ああボクも」

 

 そんな外野の声を聴きながら、笛を構え、歌姫も歌が始まる。

 

 すでに音はユウキのを見て確認済みだ。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 奏でられる歌声と笛の音が、町に広がる。

 

 笛を奏でていると、チェロ、三味線、フルート、チィンパニ、オーボエが奏でられ、歌声が広がっていった。

 

 それでもテイルは苦にもせず、笛を奏でている。

 

 それに多くのプレイヤーたちが聞き惚れていた………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「素晴らしい演奏でした」

 

「ああ……」

 

「貴方は歌の神に愛されている方ですね、それではこれを、まずは貴方の分。他にご利用でしたら、いつでも買いに来てください」

 

 そして渡されたアイテムは、羽根飾りであり、見た目は………

 

「これは、ALOで見た、セブンファンの証に似てるな……」

 

「これ性能もそうらしいナ、通信機能もそっくりダ」

 

「そうみたい、テイルはこれで彼らからこれを買える権利を得たみたいだよ」

 

 楽団から離れ、ストレアから言われた通り、少々お高めだが、二組で買って、用意しておく。

 

「これは攻略に役に立ちそうなアイテムダ、いい情報ありがとヨ」

 

「構わない」

 

「それじゃ、テイルの情報もいつでも買うから、今後ともご贔屓に」

 

 アルゴが去り、ストレアやシリカも去る中、ユウキが少しだけ黙り込む。

 

「どうした」

 

「あっ、えっと、そのね」

 

「?」

 

「笛、直接渡したからね、そのね」

 

「どうした?」

 

「なっ、なんでもないよもうっ。テイルは演奏上手だねっ」

 

 そう言って、ユウキも別れた。

 

 テイルは首をかしげながら、アイテムの情報だけ仲間たちに通達した。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 パーティーはシノン、ストレア、フィリアの四人で組み、森の奥などを調べる。

 

 歩いていると、クエストが発生した。

 

「クエストだよ」

 

「内容は、《森妖精のイタズラ》だって」

 

「どういうものかしら?」

 

 首をかしげると、森の入り口らしき場所に差し掛かり、入り口らしき場所に来ると、他のプレイヤーも多数いる。

 

「くっそ~」

 

「攻略法がわかんねぇぇ」

 

 どうも攻略が難航しているらしい。

 

「おもしろそうだね♪ えいっ」

 

 そしてストレアが受けるコマンド選択し、どうも森の奥に行くクエストらしいのは、他のプレイヤーを見て分かる。

 

 こちらも中に入ると、深い霧が当たりを包み、俺が先頭を歩く。

 

 僅かに向こう側が見え、周りを確認する。

 

「向こうに明かりがある、まず明かりを目印に進もう」

 

「うん、それが定石だね」

 

「了解っ」

 

 フィリアたちも問題ない様だ、そうして明かりがある場所を進んでいく。

 

 明かりは焚火の灯りであり、台座に火がついている。

 

 その様子、どこかあるゲームを思い出させた。

 

「あれれ? 明かりがもうないよ」

 

「ホントね……、まだ森の奥だから、なにか意味があるはずだけど」

 

「………ともかく歩いてみよう」

 

 しばらく歩くと、なぜか森の入り口へと戻ってきた。

 

「これは」

 

「ちゃんとしたルートを歩かないと、最初に戻されるみたいね」

 

「え~、けど、どうすればルートが分かるの?」

 

 ストレアの言葉を聞きながら、俺は嫌な予感がしながら、方法を考える。

 

 どうしても、あの方法しか思いつかない。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 また火が付く明かりの最後尾までくる。

 

「ここからどうするか」

 

 そうフィリアが言うが、俺はまさかと思いながらたいまつを取り出す。

 

「? テイル?」

 

 たいまつに火を点け、風の吹く方を見る。

 

「いままで、火は風によって傾いてた」

 

「風? そう言えば、風らしいの感じてないのに、火が傾いてるわね」

 

「凄いよっ、ならたいまつの火を見ながら動けば」

 

「うんっ、行ってみよう♪」

 

「………」

 

 もしもこの方法で正解なら、この場所は………

 

 そう思いながら、俺たちは森の奥へとたどり着いた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 さすがに森の妖精たちは違う姿形だった。

 

 森の妖精たちは結界で、ここのボスエネミーから姿を隠していた設定で、クリア報酬はここのボスの攻略法だ。

 

「やったね♪ 早くキリトたちのもとに出向こうっ、きっと喜ぶぞ~」

 

「うん………。って、テイル?」

 

「どうしたのあんた?」

 

「いや………」

 

 考え込むのは、あの森。あのゲームと結びつく内容。

 

 よく考えれば、笛の辺りも、大地の汽笛に似ていた。

 

(どうしてこれらが絡む、カーディナル……)

 

 このゲームに不安を覚える中、情報を持って、急いで戻る。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「………こいつは軽い」

 

 夢の世界で使った武器はもう少し重量があり、もう少し柄も刃も長い。

 

 現実的な質感、重みと長さを選ぶのが多い。

 

 大剣などの重量が多いのは場所を選ぶ、短剣などは投擲に使うのが多かった。

 

 このゲームは始めたばかりであり、SAOのようにやり込めない。元々あの世界は閉じ込められた結果、やるしかないから上がったのだ。

 

 熟練度など考え、片手剣の装備、サブで槍を選ぼう。

 

 だが槍は物によって扱いを変えるだけでいい、物の方に合わせて手数かスタン狙い、投げ槍か払うなどだ。

 

 大剣は強力な敵や防御力の高く、動きの遅い奴。

 

 刀は初撃必殺、短剣は投擲専用。

 

 だが片手剣と盾だけは違う、これらのスタイルを支える軸だ。

 

 初戦やバランス、どのような状態でも動けるように徹底的に身体に染みついた技術。

 

 だからこそ、盾と片手剣にはこだわりが強い。

 

(リズに頼むか)

 

 それしかない。レインから俺の要求を聞いているらしいし、アイテムはそこそこある。

 

 素材アイテムを売ったり、色々資金を工面すれば問題なく、高レベルの装備を用意できるはず。

 

「そう言えば、シリカから材料で資金も受け取っていた……」

 

 彼女からも、材料になる素材アイテムで作る料理の相談も受けている。

 

 ともかく、やるべきことは決まった。

 

 あの世界、夢の世界でもないのに、仮想と夢が混ざりだした気分だった………




テイルはシリカの店のスポンサーのようなものになった。

さすがに森は出せても、剣は出せないですよ。

そんでユウキの扱いですが、察してる人はいるでしょうが、このオリ主はもう精神年齢ぶっち切るほど年取ったので、娘が孫のようにしかみんなのこと見ていない。

まあ顔は良い方なので、女の子からすればどうなんだろうね。

それでは、お読みいただきありがとうございます。
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