ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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アファシスをゼルダの誰かにすると言う勇気が俺には無かった。


第22話・ヒカリ

 タイプXことヒカリから《アルティメットファイバーガン》、略してUFGをもらい、大会終了まで練習する。

 

 実装前のレア中のレアらしい。まだ経験値0の俺にぴったりと、ヒカリがくれた。

 

 移動を短縮するレーザー型のアンカーのようなそれは、フックショットを思い出す。

 

 そして大会はキリトが優勝して、専用フィールドから帰還した。

 

「でも、今回の本当の優勝はきっとあんたね。一番のレアアイテムをゲットしたんだもの」

 

 マジっすか。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「やあ、クレハくんたちも生き残ったんだね。あの後どうなったか、心配してたんだよ」

 

「イツキさんっ」

 

 軽く頭を下げ、軽く話す。どうも向こうはトラップだらけだったらしい。

 

 それが本当かどうかは分からないが、こちらは、

 

「ん、その子は」

 

「はじめましてっ!」

 

「キミは……、プレイヤーじゃない。まさかこれは……アファシス!?」

 

「一部訂正を求めます、アファシスの中でもとてもレアな、タイプXですっ」

 

「……まったく。なんで僕が落としたパンは、いつもバターを塗ったほうが下になるんだろうな」

 

 少し分かりにくい例えだな。

 

 マスターが俺であることも驚かれつつ、こちらを興味深そうに見る。

 

 トッププレイヤーも一目置くアイテム扱いのサポートキャラ。

 

 これは、少し本腰を上げて鍛えないとな。

 

 そう考えていると、

 

「テイル」

 

「ここにいれば会えると思ったよ」

 

 キリト、アスナが話しかけて来た為、俺は手を振る。

 

「あんた、本当にキリトさんたちと知り合いなのっ!?」

 

「知り合いも何も、彼はALOやSA:Oじゃトッププレイヤーだぜ」

 

「………本当なんだ」

 

 驚かれる中、どこか寂し気なクレハ。

 

「俺は俺だよ」

 

「あっ、うん、まあGGOじゃわたしが先輩だものね」

 

「なにより得意な剣が無いんだ、そこがね」

 

「なに、君も光剣を使えばいいじゃないか」

 

「なぜガンゲーで剣……」

 

 さすがにそこはどうだろう。キリトが意外そうな顔をしてこちらを見て、アスナはそれが普通だよねと同意する。

 

「キリトくん、無理して光剣使ってるからね」

 

「いや、君も光剣使うだろっ!? ユウキだってそうだし」

 

「とりあえずいまはいいか? クレハにみんなのこと言わないと……」

 

「うんそうだね、あなたがいない時に話してたことや、みんなのこと、アファシスのことについても話をしないと」

 

 アスナの提案にクレハも納得し、イツキは仲間の下に。

 

 イツキからは君は、世界一幸運なプレイヤーとも言われたが、果たしてどうだろう。

 

 ともかく、キリトのマイルームへと足を運ぶ。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「パパ、ママ、優勝おめでとうございます!」

 

 そこにはユイちゃんを初め、みんなほぼいて、説明会がまず行われた。

 

 リーファ、シノン、シリカ、リズ、エギル、クライン。

 

 ユウキもまた嬉しそうにそこにいて、話し合いが始まる。

 

「色々あって、君がいないとき、このGGOにコンバートする話が出て、一か月前からプレイしてるんだ」

 

「まさかテイルもしてただなんて」

 

「俺はその、クレハのレアアイテムを手に入れる約束で、少しだけのつもりだった」

 

 そう言う話をしつつ、今度はクレハとヒカリの紹介だが、

 

「型番では呼びにくいと思います、なので好きにお呼びください。短いのが好ましいのです」

 

「ヒカリは?」

 

「マスターからもらった名前は特別なのです!ですからマスター以外の方に使われるのはお断りします!」

 

 そんなことに、クラインが俺が可愛いサポートキャラがついて羨ましいと叫び、全員が呆れる。

 

 リーファの案で、ナンバー00からレイと名付けられ、それで呼ばれることに。

 

「マスターがお留守の時も、どんどんお使いください!」

 

「ん? 待ってくれヒカリ」

 

「はい、なんでしょうマスター?」

 

「留守と言っても、俺はまだ宿も何も用意していない。その時、ログアウト中は」

 

「マスターはすでに《SBCグロッケン》にマイルームがあります。そこをお使いになってもらいます」

 

「アファシスゲットで俺もマイルームがっ。少し調べる」

 

「あっはは……、ホント君は、リアルラック高い」

 

 おそらく苦労してマイルームを持つキリトがそう呟く中で、俺のマイルームがしっかりあるのに驚く。

 

「さっそく噂になってるぜ、ニュービーがアファシスを手に入れたってよ。GGO最強のリアルラック持ちプレイヤー登場ってな」

 

「ALOから君を知る俺たちからすれば、いずれ本当に最強になれる気もするけどね」

 

「情報屋のアルゴさんも、ニュービーの情報なら買うって言ってたよ。みんな欲しがってるから、いまなら高く値段がつくって」

 

「………」

 

「マスターっ、心拍数が上がりだしました! なにか嬉しいことでもあったのですかっ」

 

「どちらかと言えば、注目を浴び過ぎてるからじゃ……」

 

 心臓に悪い。

 

 アファシスから色々と話を聞きながら、未実装の移動サポート機能の武器や、マイルーム、情報が交差する。

 

 リアルラック高い? 正直悪い方向に働いているよ。

 

 救いなのは、クレハがみんなの輪に加わってることか。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 ともかくアファシスは色々できるらしい。クレジット、この世界の資金の管理から、掃除やアイテム管理。

 

 色々なことがあり、新たなイベントにアファシスが関わるなど、情報が出て来る。

 

 そう言えばキリトやユウキが光剣使うか聞いて来たが、まだいいだろう。

 

「マスターがへなちょこな所為でわたしもへなちょこですが、マスターが強くなればわたしも強くなるのです! 共に頑張りましょう!」

 

「ああ」

 

 少しは初期よりいいんだけどな。まあいいや。

 

 まずは精神安定のため、瞑想しようかな?

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 GGOの設定は、遥か昔争いが起きて荒廃した星に、宇宙から帰還した宇宙船を元に、プレイヤーが荒野を駆けるガンゲー。

 

 そう言えば、ヒカリについて、髪が長いだけで、ユウキとは、やはり似てる気がする。

 

 元気なところとか……

 

「マスターっ、わたしが迷子にならないように手を繋いでおきますね」

 

 そう言うのは勝手に動き回る我がアファシス。

 

 しかしまあ、服装は宇宙スーツ、アファシスの初期装備だからか目を引く。

 

「おいあれ、アファシス連れてるぞ。レンタル代高いはずだけど……」

 

「いや、あれタイプXじゃねぇ? キャプチャしていいか話して来るっ」

 

 そんな中、プレイヤーぐらいならいいが、商人などが言い値で買うと言う話も持ち込まれる。現在リアルマネーで三十万円。

 

「売る気は無いです」

 

 まあ、リアルマネーがいくら行こうが、このAIが付いたアファシスは、プレミアやティアを思い出す。金で取引することはない。

 

 そんな中ショップに着き、買い物をする。

 

「アサルトライフルかな、二丁持てるのならハンドガン」

 

「購入に迷ったらわたしに相談してください、マスターに現実を見せてあげます!」

 

「ああ」

 

 ステータスによって装備できない銃もあるし、予算管理も大事だもんな。

 

 しかし、買い物か。

 

 ガトリング並みの速射ができるスナイパーライフルないかな? あったらバグだろうけど。

 

 そう思い、まずはNPCショップで買い物をしていると、

 

「君たち買い物? NPCショップじゃ、たいしたもの買えないよ」

 

 そこに一人のプレイヤーが話しかけてきた。

 

「俺、レアアイテムをいくつか持っててさ。格安で譲るからどう?」

 

 と、それはまずい。商人ギルドの信用も何も無いし、信用問題で買い物はできない。

 

 断ろうとするが、

 

「それは本当ですかおじさんっ?」

 

 すごく食いつくこの子、色々危ないな。

 

「やめときな。半端な知識じゃ騙されるぞ」

 

 何か言う暇は無い、クレハ、キリト、俺はまだダメのようだ。

 

 おじさんその二とか言うし、情報で勝負するのはありだが、ニュービーは所持金巻き上げられても困る。

 

 それが目覚めが悪いと言い、止めに入ってくれた人が正しいらしい、それで話しかけた人は去っていく。

 

 さすがにこれで少しショック受けるが、銃好きに悪い人はいないと、『バザルト・ジョー』と仲良く会話する。俺より人とは話せるらしいのが救いだ。

 

「助かった」

 

「いやいいぜ、お前さんも銃使いとして、頑張ろうぜ」

 

 そう言う話をしながら、アサルトライフル系統を軸に考えて買い物する。

 

「マスターからのプレゼントですっ、さっそく試し撃ちして来ます!」

 

 そう言って、元気に銃を持っていく。

 

 試し撃ちができるエリアにいるのを遠くから見守っていると、

 

「……!」

 

「やあ、久しぶりテイルくん。っていうほどでもないか」

 

「イツキさん」

 

「さんはいいよ、たぶん、それほど歳の差は無いだろうからさ」

 

 そこにイツキが現れ、そんな雑談をする。

 

 軽い雑談を少しできる、昔なら考えられないな。

 

「そう言えばキミに一つ聞きたいことがあるんだ」

 

「それは」

 

「キミ、なぜNPCであるアファシスを守るように戦ったんだい?」

 

「それは」

 

「大会の記録を見て、感覚的な話は嫌いだけど、そこが引っかかってね」

 

 そんなことを言われても、なんだろうな。

 

 ここはプレミアたちがいる世界では無いのだから、NPCは蘇生する。

 

 かは、まだ分からない。

 

「無我夢中、だった……。理由の後付けになるなそれ以外」

 

「キミは、理屈に合わずに動くことができるのか……。失礼、疑問に答えてもらって、まずは礼を言うべきだね」

 

 そんな会話の後、ちゃんとわかれる。

 

 なんなんだろう。

 

「マスターっ、弾薬が無くなりました~」

 

「………」

 

 もう無くなった弾薬を買い、俺はフィールドに早く出なければいけなくなる。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 クレハにキリトたちのことを紹介するため、コンバートしたメンバーも知るため、仲間たちと会ったり、話したりする。

 

「正直、リアルのことを詮索するのはマナー違反だけど」

 

「キリトは別におじさんと言われる年じゃない、俺より下だ。アスナがそうだし」

 

 ユイちゃんもいて驚きながら、明日奈の時を思い出す。

 

「はい、そう言えば、リアルでお会いした時がありましたよね」

 

「ああ、ユウキに会いに来た時だったね」

 

 そんな会話をしながら、光剣使いにならないことに、ユウキとキリトが不満そう。

 

 会話をしながらアファシス関係のイベント、クエスト《SBCフリューゲル》と言うイベントが関係する。

 

 今後、このイベントを攻略する気らしいキリトは、アファシスを連れている俺と組みたい。

 

「またよろしく」

 

「ああ、頼むぜテイル」

 

 そんな会話後、

 

「光剣っ、光剣っ」

 

「マスターっ、光剣を買うんですかマスター!」

 

「………」

 

 心が折れるよユウキ。

 

 ユウキは苗字こそ変わっていないが、我が家の娘として預かることになった。

 

 その為、家族は一人娘としてユウキを可愛がり、妹の頼みに、光剣を買うに出かけることに。

 

「ヒカリは先に、マイルームに戻っててくれ」

 

「マスターだけで買い物ですかっ、了解なのですっ。余計な物は買っちゃいけませんよ」

 

 そう言ってヒカリはマイルーム、俺はショップへと足を向けた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「………重みが無い」

 

 キリトたちには悪いが、これなら使わない方がいいな。

 

 こういう理由なら納得してくれるだろう。

 

 そう思い、NPCショップを後にする。

 

「さてと」

 

 やることは、今度ある大型アップデートによるイベント、《SBCフリューゲル》と、ショップ開拓。

 

 情報屋などのことも……

 

「マスターーーー!」

 

「!?」

 

 見知らぬ少女と共に、こちらに来るのは、

 

「ヒカリ」

 

「マスターっ、お財布を忘れているのです!」

 

「いや、クレジット番号を知っていれば、引き出せるから」

 

「………」

 

「………」

 

 しばらくなんとも言えない。ともかく頭を撫で、同じくらいの少女を見る。

 

「君は……、君もタイプX」

 

「はい、彼女と同じアファシスタイプX、『デイジー』です」

 

「急に走ったら危ないわよ、デイジーちゃんに迷子ちゃん」

 

 そして現れた女性プレイヤーは、デイジーのマスター。

 

「マスター、運動に関するプログラムは規定値をクリアしています。この程度の走行で転倒や衝突は起こしません。どうかご安心を」

 

「あなたたちのようなかわいい子には、別の危険もあるの。わたしの側から離れちゃだめよ」

 

 そう言われ、返事をするデイジーを見てから、こちらを見る。

 

「あなたが、迷子ちゃんのマスター?」

 

「ああ、すまない。ちゃんと話し合っていればよかった」

 

 買い物の件をちゃんと話していれば、こんなことが無かった。

 

「この迷子ちゃんは、ウチのデイジーちゃんと同じタイプX。レア中のレアなの。GGOでいまでは注目の的ね」

 

「もう噂が流れてるのか」

 

「あなたもこともね、幸運のニュービーさん。けど、その幸運もいつまで続くか分からないわね。目を離したら、盗まれちゃうわよ」

 

 アファシスタイプXの使用は明らかになっていないが、アイテム扱い。

 

 なるほど、やりようはあるのか。余計に気を付けないと………

 

 総督府でこのゲーム初の大型アップデートの目玉扱い。余程の使い手以外、連れ歩かない。

 

 だが俺の場合はすでに知れ渡っているため、意味はないとのこと。

 

 どこまで俺の情報が流れてるんだろう。

 

 色々、ヒカリのことを気にかけてかアドバイスを送られ、彼女こと『ツェリスカ』と別れた。




ボウガンあればためらいなく買いそうだ。

一からとなるとやはり無理がある。ともかく剣をいつか持たせないとな。

それでは、お読みいただきありがとうございます。
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