銃戦は難しいです。
荒野の中、瞬時UFGで近づき、弾丸を連続で放つ。
攻撃を避けるのは楽だ。だが攻撃を当てるのは、
「さすがに銃撃戦は大変だ」
ヒカリからは頑張りますと言われるが、正直突撃思考が高く、彼女をタンクのようにステータスを振り分ける。
俺はプレイヤー同士の戦いのこともあり、ヒカリをヒーラーにし、自分はアタッカーになるしかない。いつもとは違う。
速く敵を倒せばいい。
いつの間にか狙撃によるライフルを背負って至り、光剣持ったり、サブウェポンが忙しいことになっていた。
アサルトライフルが安定していて、それの中、弾丸はまあ避けられる。
「勝ちました~♪」
「ああそうだな」
今回も勝てたが、アファシス狙いのプレイヤーと出くわす確率は高い。これは一人で行動もできない。
ちなみに現在は、タイプX専用か不明だが、彼女のパーツを集めている。
どうも強化クエらしく、これでヒカリは賢くなり、資金運営ができるとのこと。
アファシスは大型イベントの舞台で作られたアンドロイドで、そこの鍵になる。
いまのところはその情報の中、俺はプレイヤーと戦う回数を増やして、探索していた。
◇◆◇◆◇
GGOを始めてからしばらくし、銃撃の中、スナイパーライフルがサブになる今日この頃、
「あっ、テイルさん」
「ユイちゃん、町の探索かい?」
「はい、少しお散歩です」
そう話しながら、ユイ。キリトとアスナ、二人にとって娘同然のAI。
SAOかららしく、そう言えば最後の戦いで会っている少女。
クレハには、SAO帰還者、サバイバーであることは伝えていない。心配されるからと仲間にはすでに連絡済み。
「あれ、二人とも」
「フィリア、ストレアにレイン。プレミア」
「やっほー」
「ごきげんよう二人とも」
彼女たちもGGOにログインし、この世界を楽しんでいた。
「レインたちは、これからフィールドか」
「ううん、わたしたちは買い物。レインがコンサート用に、色々音楽関係見て回りながら、掘り出し物探しかな」
「コンサート開いたら、テイルも聞きに来てね」
「ああ」
こうして別れる中、せっかくだからキリトの方に顔を出す。
「そう言えば、レイちゃんはどうしたの」
「ヒカリはいまクレハとフィールドだよ、俺は散歩しつつ、色々見て回ってる」
「こっちじゃあんた、剣使いじゃないもんね。けどいいの?」
レインはかなり長い間、俺の専用鍛治師のように付き合ってくれている。
「ああ、重心が安定しない剣なんて、あるだけ邪魔だ」
「そうなんだ~、キリトとユウキ、がっかりしてたけど、仕方ないね」
ストレアとの会話後、俺たちは分かれ、キリトの下に出向く。
一応キリトにも、パーツ探しで少し進展があるか聞きに出向く予定だった。
「よ、よお、景気はどうだい?」
しばらくして話しかけてきたのは、
「バザルト・ジョーさん、ぼちぼちです」
「あー、そのな。その………なんていうか……。いや、いいんだ。呼び止めて悪かった。だ、ダメだ! ちょっと待ってくれ」
どちらなんだろう。話を聞くことに、静かにしている。
「あー………今日はあいつ、連れてないのか? あの、ノンキで元気なヤツだ」
「ヒカリか」
「いや、別に連れて来いって言っているわけじゃねえぞ。けどよ、いつもお前さんと一緒に居るから………」
「ああ、まあ、アファシスはいつもマスターと一緒。っていつも言うから」
「なんだって?! あの子がAIっ、嘘だろ!?」
確かにAIと言うより、人のような感性だ。勝手にインタビューOKのメールを返そうとしたときは心臓が飛び出ると思った。
「この間街で見かけたけど、なにもないところで転んでたんだぜっ」
マジか………
「愉快な性格をしているし、あれがAIなんてなあ……。いや、それなら話が早い」
「……?」
「一生に一度の男の頼みと思って聞いてくれ。お前さんの、アファシスを譲ってほしいっ」
「!」
「金もやアイテムなら、持っているだけ全部払う。他に条件があるなら言ってくれ!」
そんなことを言われても困る。
バザルト・ジョーは本気で、ヒカリのことを物と言う感じでは無く、ヒカリだから譲ってほしいと言う気持ちを話された。
だが、
「すまない、あの子はどんなアイテムも金額でも、譲る気は無い」
これだけはけして、譲れない言葉。
それを聞き、それに頷くバザルト・ジョー。
「まあそうだよな。おまえさんは仲間を金で売るタイプの人間じゃねえよな。けどよ、オレ様だって、一度言ったことは引っ込めねえ。そんなの男じゃないからな」
「なら……」
「そしてアファシスはアイテム扱い。戦いで奪い取ることは不可能じゃねえのは分かっているな」
こうして正々堂々過ぎる男から、全力宣言を受けながら、ともかく、
「パーティーメンバーと相談案件だな」
「アファシスの扱いは、私のようなサポートAIではありませんですから、狙って手に入れることは不可能です」
「アイテムはギリギリので持って出歩くか、そんな余裕を捨てて歩くか。なんにしても話しておかないと」
そう言い、キリトのマイルームへ移動する。
「キリト、いるか~」
「パパはいまママといるはずです」
「ああなら」
『ゆ、ユイっ』
『ユイちゃんいまはダメっ』
向こうからそんな焦った声が響き、扉がユイちゃんによって開かれる。
開く扉の中、その隙間から、
「………」
その時、スローモーション世界へと突入する。
隙間から焦るキリト、素肌にリボンを巻いているだけのアスナ。
二人が焦り、目が合った。
俺がしたこと、すぐに扉が開くのを阻止したよ。
「? テイルさんどうしたんですか?」
可愛らしく首をかしげるユイちゃん。ギギッと開こうとする扉を無理矢理閉じたために、隙間もない。
「ユイちゃんいまから俺とケーキでも食いに行かないかいま見たけどキリトたちは忙しそうだったからね」
「えっ、それならなにかお手伝いを」
開こうとする扉を強制的に閉じてから、ユイちゃんに回れ右をさせ、そそくさと立ち去る。
メッセでバザルト・ジョーのやりとりと、これを付けたす。
『ゲームだからと羽目を外すな二人とも』
二人から誤解と何度も言われることになるが、ユイちゃんを連れて、その場から去った。
◇◆◇◆◇
「待っていたぜっ、お前がフィールドに出て来ることをよ」
「バザルト・ジョー」
装備はアサルトとスナイパーと、メンバーはクレハにヒカリの三人。
正直キリアス事件の所為で消し飛びかけていた記憶が蘇る。
「話は聞いているわ、あんたレイちゃんを狙ってるんですってっ! アファシスが欲しいんなら、エネミー狩るなり、レンタルするなりなんなりしなさいよっ」
「オレ様が欲しいのは、そこのアファシスちゃんただ一人!」
「お断りします」
「くっ、そういう率直なところ、嫌いじゃないぜ」
「ほらレイちゃん嫌がってるじゃない。無理矢理の勧誘は、マナー違反よ」
だがこれは勧誘じゃない。所有権を得ても、無理維持はせず自由にすると彼は言う。
ただ相棒として、ヒカリを希望している。
どうも悪人ではないのだが、だが、
「悪いが、マスター権も相棒も、誰にも譲る気は無い」
「マスター……」
「そうだろうな、なら、オレ様といまここで勝負だテイルっ」
一応扱いはアイテムを賭けたパーティー戦。
こちらはニュービーであることがあり、クレハが協力してくれる。
三対三の戦い、ともかく、勝負が始まった。
◇◆◇◆◇
「とはいえいきなり乱戦かッ」
銃の弾幕が張られる中、そのままスキルで走ったりして翻弄する。
「さすがですマスターっ」
「いまのうちにっ」
なるべく俺が周りを引っ掻き回し、敵の標的を防ぐ。
そして、
「くっ」
「全弾っ」
弾丸を一斉に放ち、一人撃破し、UFGで建物に上る。
「くっ、武器の扱いがうめえってっ!?」
立ち去る際、グレネードも忘れずに。
瞬時スナイパーに切り替え、爆発から逃れた一人を即座に見る。
狙撃を放ち、すぐに飛び降りると共にリロードし、バザルト・ジョーを三方面から囲む。
どうにかアイテムを駆使して、初戦はどうにか攻略できた。
◇◆◇◆◇
「いくつか被弾したが、ギリか」
「やりました! マスターの勝利ですっ」
「ちっ。男に二言はねえ。今回はオレ様の負けだ、引き下がってやる。ほらよ、約束のブツだ」
「ああ……」
「ねえ、ちょっと待って、『今回は』?」
「ふっ、ついニュービーと思って手加減しちまったからな。これがオレ様の本当の実力だと思うなよ?」
確かに、手の動き、彼が銃を構えるのは明らかにおかしかった。
あれは二刀流が片手でしている。そんな違和感を感じる。
ともかく、次はあるらしい。
「人気者は辛いのです」
ヒカリは分かってるのか不安だ。
◇◆◇◆◇
「銃の二刀流カ? あるゼ」
「本当か……?」
情報屋に尋ねてみる。アルゴはキリト経由で知り合い、だいぶ親しくなり、色々頼み込んだりしていた。
さすがにSAO帰還者だの、リアル情報は話さないが、ALOなどの別ゲームでのテイル情報はためらいなく売るから、情報口外しないように頼んでいた。
キリトには本当に助かっている。
「最近あんたも躊躇いが無くなって、お姉さんは感心関心」
そう言いながら、あるクエストかもしくば商品、あるいは伝授などで手に入れるシステムらしく、それで両利きになるらしい。
一応俺にもできるから受けとくか。ヒカリも俺と同じよう、スキルを得たり、ステータスを上げたりできるしな。
「それと、その恰好はアーちゃんか?」
蒼いコート、ガンマン風に仕上がった俺の姿に、静かに頷く。
「アスナのコーディネイトもよろしく」
「おうとも」
そんな会話であった。
◇◆◇◆◇
二回目の遭遇はしばらくしてから、なんだが……
ヒカリは知らないうちに外に出ては、バザルト・ジョーと出会い、良く話したり、お菓子をくれたり………
頭が痛い話だが、ほとんどログアウト中の活動らしく、それでも俺の責任問題だ。
少し目まいがした。
そして戦いだが、今回もパーティー戦であり、これも道具、ガシェットを駆使してどうにか勝てた………
彼からはアファシスパーツの情報を得て、今日は帰る。
少し問題点が多くあった戦いだ。
◇◆◇◆◇
「あんた、少し考え込みすぎてない」
「………」
静かに頷き、キリトたちを呼び、パーツ情報と今後のことで色々話す。
「パーツもだけど、大型アップデート。《SBCフリューゲル》もいつだ?」
「それもまだよ、アファシスが関係してるくらい。きっとなにかしら仕掛けがあると思う、クエストクリアが条件になっているとかね」
「それよりも、問題はパーツ、ヒカリの行動力、それと俺自身だ」
「今回はスキルとガシェット、それと道具でどうにか勝てたんだろ?」
「今回は、だ。正直バザルト・ジョーは強いのは分かる……」
「ちょっと、あんたがそんなんでどうするのっ。それじゃレイちゃ……。レイちゃんは?」
「………」
天を仰ぎ、俺はすぐに部屋を出ようとしたとき、
「わふっ」
「っと、すまな、デイジー?」
部屋を飛び出ようとしたとき、デイジーとぶつかり困惑する。
「失礼しますわ~」
「つぇ、ツェリスカさんっ」
「あらクレハちゃん? ここって、あなたのルームだったの?」
ツェリスカとクレハは、知り合いらしいが、それより、
「ヒカリ」
「あなた、またレイちゃんから目を離したでしょ」
「先ほどまで、ショップの窓に張り付いて、店員NPCに不審な目で見られているところを保護しました」
ばつが悪そうな顔のヒカリ。それよりも、
「すまない二人とも……」
「マスターは悪くないのです。ちょっとだけ散歩のつもりだったのです、マスターになにも言わずに出たのが悪いのです……」
「いいえ、保護者責任と言うものがあるの。今回はデイジーちゃんが見つけたからいいんだけど」
「すまない」
「今度見付けたら、ウチの子にしちゃいますからね」
「それはさせない」
「マスター……」
嬉しそうにこちらを見るヒカリの頭を撫でながら、ともかく、
「そう言えば、ショップを見てたんだろ? なにか欲しいものでもあったのか」
「………はい、欲しいものがあったのです」
「欲しいもの? 資金運営から使わなかったのか?」
「それはマスターのお金ですから」
「あなた、レイちゃんにおこづかいあげてないの」
それに、またやってしまったと、そう言えば、
「お前に好きな物買えるよう、身構えてはいたけど……。具体的に資金は渡してなかった」
ツェリスカから聞いたが、アファシスにはお小遣い機能があるらしい。
今度から話すように伝えながら、やはりつたないコンビらしく、まだまだ考え込まないといけないようだ。
クレハはツェリスカと知り合いらしく、彼女は強いが、イベントなどに出ない。
ソロプレイヤー同士でクレハとも知り合いのようだ。
そしてキリトたちと話し合い、アファシスパーツを取りに出向く話を付ける。
◇◆◇◆◇
「……レベル上がった」
「だな、おめでとう」
キリトたちと共にクエストを行いながら、今回のパーツクエストは成功した。
「しかしバザルト・ジョーか、なかなか面白いプレイヤーだが、厄介だな」
「わたしも協力してあげるから、絶対レイちゃんを奪われないようにしないと」
「私たちも気を付けましょう。ほんと、相手の気持ちを考えない男って最低ね」
「うんうん、男の風上にもおけないやつだな」
シノンの言葉に同意するのは、運営に配置されたアファシスに何度も話しかける男。
「……ツッコミはしないから」
こうしてパーツで、自前の武器やアクセサリーをコーディネイトできる機能が付き、アスナが喜んでいた。
そして新たなクエストの情報で、《SBCフリューゲル》は、普段は見えるが、いまは見えないらしい。
「どういうことだ」
「ステージのどこかに、ステルスしてるのか?」
「それ、可能性あるかも。ならもうあるってこと?」
そんな話の中、ともかく、まだまだパーツは探しつつ、俺はスキルと装備を整えないといけないらしい。
◇◆◇◆◇
リアルの話をしよう。
「あんた最近ログイン回数と時間多いけど、どうしたの? 木綿季ちゃん独り占め?」
「母さんはなぜ包丁持って聞く……」
母親に食事後に、スクショのヒカリを見せて、面倒を見ているAIキャラクターがいて、お小遣いあげなきゃいけないこととか、詳しく説明した。
結果、俺より多くお小遣いをリアルマネーでもらうことになるのは、後日談である。
無論ユウキにも渡されるのであった。
ユウキとヒカリに大量にお小遣いが渡される。
これから先バトルシーンはどうなるか、調整しつつ、頑張るか。
それではお読みいただきありがとうございます。