ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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本編はこれにて終了。さすがにアリシゼーションは無理なんだ。アリス、ユージオすまない。

リンクと言う勇者の物語を体験したテイル。彼の剣の世界はここで終わります。

表現力や文章力など、勉強不足で足りないところがたくさんありますが、少しずつ努力していきたいと思います。

オマケの話、オリジナル展開は必ず投稿したいと思います。それではオーディナル・スケールの最終章。どうぞ。


オーディナル・スケール終了

 いろんなことがあった。

 

 様々なことであった。

 

 出会いがあった。

 

 だから俺はここにいる。

 

「………まだ先なのにトップニュースだな」

 

 ALO最強プレイヤーを決めるイベントが開催される。サイトを開き、イベント情報を見る。

 

 そのイベントはまるで、VR世界から遠のく人々を繋ぎ止めようと、必死にメディアにアピールしていた。

 

 このイベントの成果によって、VRゲームの未来が変わるかどうかなんて分からない。それでも全力を出そう。

 

 ARの出現により、多くのプレイヤーが去ったVRだが、イベント参加選手の豪華さに、一部のユーザーたちが盛り上がり出す。

 

 もしかしたら、かもしれない。そう思うからこそ、俺は全てを出し切って盛り上げる。

 

 この世界は、まだ始まったばかりなんだから。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 五代目ALO最強を決めるイベントが開催が決まり、始まる前からこの戦いは多くのメディアに注目されいた。

 

 今回はプレイヤー層があまりに豪華すぎる。

 

 SAOから知っている者ならば《黒の剣士》が、ギルド《シャムロック》からスメラギが。

 

 それだけでなく前回優勝者ユウキに、もう一人のイレギュラーがいる。

 

 同名であるため分かる、GGOではリアルラックが高く、大型アップデートイベント最短攻略や大会優勝者。

 

 テイルがその大会に殴り込んだ。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 剣撃が鳴り響き、準決勝戦が行われる。

 

 この豪華な選手たちの戦いを、ネット配信《MMOストリーム》がすでに準々決勝から配信して、視聴率を高く獲得していた。

 

「なんかすごいわね」

 

 シノンがその熱気に当てられて驚く。

 

 ALOにログインしているプレイヤーは闘技場のほとんどの席を埋め尽くし、さらにこの映像が映されているカフェなども満員状態。

 

 ALO以外のゲームでも実況されている。その様子はまさにお祭り騒ぎだ。

 

「はい、皆さん凄い熱気です……」

 

「別のゲームにも生配信されてるって話だよ」

 

 ピナを抱きしめるシリカ。アスナもまた驚いていた。

 

 スメラギを破るサラマンダー領主の弟ユージーン。

 

 その相手は《絶剣》ユウキ。

 

 その戦いはユウキが持つオリジナルソードスキル『マザーズ・ロザリオ』が決まり、ユウキが勝利を収めた。

 

 この戦いも熱狂したが、これからする戦いは決勝戦レベル。少なくても仲間たちはそう思う。

 

「彼がこういう大会に出るなんてね」

 

「そうだね」

 

 フィリアの横でぐったりしているレインとリズ。

 

「ど、どうしたの!? いつもなら騒いでそうなリズまで」

 

「二人とも、彼の無茶な注文に応えて疲れてるんだよ」

 

 ルクスがそう説明し、試合会場の舞台に彼とキリトが出て来る。それと共に割れんばかりの喝さいが響く。

 

 そこには全身黒づくめの剣士と蒼の炎が対峙する。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「まさか君とこんな場所で戦うとはな」

 

「やらなきゃいけないからな」

 

「やらなきゃいけない?」

 

「キリト、悪いが双剣じゃないお前じゃ無理だ。悪いが勝たせてもらう」

 

 そう言いながら彼は構える。キリトは首をかしげたが、すぐに切り替えて対峙する。

 

 だが武器が盾無しとはいえ、片手剣一本の扱いは彼に分があり、すぐに決着が付いた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「くそ……」

 

 残念がるキリトが、観客席にいる仲間たちのもとに来る。

 

「残念です、パパが二刀流、テイルさんが盾を持っていたらどんな結果が分かりませんでした」

 

「デュエルだもんね、動きやすく盾の装備はやめて、かわりにギリギリまで片手剣を使いやすくしたらしいよ」

 

「それでもすごかったよ~」

 

 ユイとフィリア、ストレアがそういう中、キリトは疑問に思うことをここで言う。

 

「そう言えば彼、やりたいことがあるって言っていた」

 

「やりたいこと?」

 

「テイルがやりたいことって、なんだ?」

 

 全員が首をかしげ、決勝戦を見つめる。

 

 決勝戦は全員の仲間。絶対最強の剣士【絶剣】ユウキと彼なのだから。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「………ユウキ」

 

「テイル♪ やっぱり君が来てくれたんだね」

 

「………」

 

 嬉しそうに微笑むユウキに、彼は静かに構える。

 

 片手剣を前に出す。その顔は普段の彼らしくない、戦う意思を見せつけながら呟く。

 

「あの日の約束を果たそう」

 

「うんっ♪♪」

 

 ユウキがそう満面の笑みを見せ、テイルは静かに目を閉じる。

 

 決勝が始まる間、全ての動きが遅くなるのをユウキは感じた。

 

(もうテイルは本気だ)

 

 ユウキは時々感じていた、おそらくキリトもだろう。

 

 彼だけが速くなり、全てを置いて行く感覚。

 

 それに引っ張られる感覚。自分たちも感じていた。

 

(ボクも……、このデュエルを本気で楽しむ!)

 

 始まった瞬間、二人の剣士から雄たけびのような金属音が鳴り響いた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 その剣舞は人々の視線をくぎ付けにし、多くの者から声を奪う。

 

 どちらも身体をうまく使い、全力に剣をぶつけ合った。

 

 一つの攻撃を防ぐと片方が連続で斬り合う。

 

 ソードスキルをすでにどちらかが使ったと思った時にはそれを防いで、もう片方がカウンターと早い攻防戦。多くの者たちがモニタ越しに見ていた。

 

 ある者は新たな剣の世界から。

 

 ある者は荒廃の銃の世界から。

 

 ある者は現実世界から。

 

 多くの者たちが配信を見ながら言葉を無くし、その光景に目を奪われた。

 

 当たると思われた刀身をギリギリで避け、二人の剣士は全力でぶつかり合う。

 

 ユウキが背後を取るが、彼は背後の攻撃を影や刀身に映る彼女を見て見切る。

 

「くっ」

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 刀身が光り、斬撃のラッシュを叩きこむ。

 

 だがユウキが全ての攻撃を防いだ。

 

「ソードスキルが防がれたっ!?」

 

 そう誰もが思い、ユウキの剣が紫に発光する。スキル使用後の硬直を狙った大技。

 

 自分の必殺を放つユウキは、その動作の中で疑問に思った。

 

(いまのッ、色が、ついてなかった!)

 

 硬直したかに見えたテイルはすぐに構えなおした。

 

(ソードスキルじゃなかったのッ!!?)

 

 あまりにソードスキルに酷似した剣撃にユウキも観客もだまされた。

 

 気づいた頃にはもう手遅れ、自分は『マザーズ・ロザリオ』を使用してしまった。キャンセルはできない。

 

 11連撃のラッシュを片手剣一つで防ぎだすテイル。

 

 その時、もう発動した動きの中でゲージを見るユウキ。

 

(もうこんなに経ってた)

 

 お互いもうHPゲージは僅か。テイルの方が少しイエローで多くあるが、一撃でも加えられれば自分が勝つと確信できた。

 

 長く感じた時間はすでに終わりに差し掛かっている。

 

 一撃、二撃と手首を効かせて防ぐ。

 

(すごい、凄いよテイルっ)

 

 ユウキは嬉しかった。自分の全力を軽々と防ぐ彼との試合が、楽しくて仕方なかった。

 

 攻撃を防ぐ行動の中に、剣の長い柄で防ぐこともするテイル。

 

(だけど一撃は当てるッ!!)

 

 その瞬間、10撃目は強く放ち、彼の剣を弾いた。

 

 彼は一瞬無防備になった。

 

(もらっ、たッ!)

 

 ガキィンッ!!と甲高い音が鳴り響く。

 

「えっ……」

 

 ユウキが思わず驚いた。

 

 当たり判定と言うものがある。

 

 刃に当たればそれはダメージが高い。

 

 だが刀身などはダメージが少ない。刃が無いところはダメが少ないと言う設定だろう。

 

(だからって)

 

 膝と肘を無理矢理使い、刀身をはさみ防いだ。

 

 真剣白刃どり、この土壇場、HPゲージが残りわずかな時に彼は躊躇いもなく選んだ防御。それでもレッドにHPは減るがゼロではないし、時間はまだある。

 

 全員が開いた口が塞がらない中、ユウキは硬直した。

 

 その時、初めて彼の剣が紅く発光した。

 

「デエェェェェェヤアァァァァァァァァァ」

 

 一撃必殺のオリジナルソードスキルと言わんばかりに、回転された斬撃がユウキを吹き飛ばす。

 

 吹き飛んだユウキのゲージは消え、テイルは背中の鞘に剣を収めた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 優勝してインタビューを受けるテイル。

 

 あまりの白熱した戦いに観客はいまだ興奮収まらず、いまの戦いだけでなく、他の選手の戦いでも盛り上がっていた。

 

「結局トップは仲間の中から出たな」

 

 クラインの言葉に全員がモニターを見る。一位テイル、二位ユウキ、三位はキリトと彼らの仲間から出ていた。

 

「トッププレイヤー揃いね今回」

 

 白熱した戦いだが早く終わりすぎた。そんな印象の中、インタビューを受けていたテイルに、ルクスとレインは疑問に思う。

 

「テイルが」

 

「ちゃんと喋ってる」

 

「そういやあ彼奴、ちゃんと話してるな」

 

 クラインも疑問に思う中、最後のインタビューで、

 

『この勝利をどなたに報告しますか?』

 

 そんなことがスピーカーから聞こえたとき、彼はすぐに答える。

 

『報告より、別に話したいことがあります』

 

 そう言い、優勝カップをストレージを仕舞い、優勝台から下りて、

 

『ユウキ』

 

『えっ?』

 

 急に呼ばれ、?マークのユウキ。

 

 いつの間にか彼は剣と盾をしっかりと持っていた。

 

『あんな手がもう一回通じるとは思わない、続きやるか?』

 

 それに観客を初め、多くのプレイヤーが驚いた。

 

 ユウキ本人も驚いていた。実はまだまだやりたかったのだから。

 

『うんっ♪♪』

 

『ならやるか、続き』

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 そこからプレイヤーたちを巻き込む時間が流れた。

 

 それは《絶剣》と《蒼炎》の乱舞だけに収まらないお祭りと化す。

 

「彼奴、だから同じ物何本も頼んだのね~」

 

「リズ頼む、彼奴きっと耐久力無くなったらやめるから」

 

 リズたち鍛冶師もまた悲鳴を上げた。

 

 優勝者の暴走による、優勝者挑戦レースのようなことが起きて、すぐに武器の整備に、鍛冶師の下、特にログインしている者に注文が卒倒する。

 

 テイルはユウキたち選手の挑戦だけでなく、他のプレイヤーからのデュエルも受け付けていた。

 

 キリトもまた双剣でテイルに挑むべく、武器の整備に取り掛かる。

 

 五本目のバトルとしていまユウキと発熱した戦いが起きているが、周りには彼が倒した、疲れ切ったプレイヤーや観客がいる。

 

「ユウキったら、無茶しないかなっ」

 

「それよりテイルさん、まだ疲れてないんですね」

 

 リーファの言葉にこの中で一番疲れているだろうテイルはいまだ健在であり、その戦いは夕焼けまで続いた。

 

 彼の持つ剣が多くがダメになり、レインとリズが怒りを通り越して呆れてしまう。

 

 そしてこの火はいまだVRゲームに残り、これを放送した《MMOストリーム》は最高視聴率を取ったらしい。

 

 VRゲームに新たな凄腕プレイヤー出現。それによりゲーマーやユーザーは仮想世界にログインし出す。メディアも特集を組んだり、業界は忙しくなる。

 

 彼のかもしれないは現実になった。

 

 ただ彼は少し侮っていた。ゲーマーたちの熱気とメディアの行動力。ゲーマーな仲間のこと。

 

 彼は理解できなかったが、少しだけ貢献できたことを喜ぶことにした。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「マスターっ、マスター今度はあちらに行きましょう」

 

「待てヒカリ」

 

 サポートキャラとしてコンバート可能になったヒカリを連れて、妖精の世界を散歩する。衣類と髪形を変えてだ。

 

 ちなみにユウキからも逃げている。またやろうと目を輝かせ、その後ろでやりすぎないでくださいねと不敵に微笑むアスナ付きで。

 

 彼はいま逃亡犯のようにALOから隠れていた。

 

『いや、君が悪いんだろ? あんなことすればこうなるし』

 

「分かっている……」

 

 通話でキリトと会話しながらこそこそ隠れていた。

 

 シノンも呆れていて、いまは打倒テイルと言う騒ぎである。スレまであったりして、アルゴなどの情報屋から狙われている。ちなみに誰も助けてくれない。

 

『そう言えば、新しく『SAO事件記録全集』が出るらしいぜ』

 

「なんだそれ」

 

『とある名の無きプレイヤーたちのことだよ』

 

 前者は攻略組がメインの話にされていたが、こちらはその裏でデスゲームを生きた者たちの話らしい。

 

 その中で、

 

『誰が主人公だと思う』

 

「………俺は主人公になんかなりたくない」

 

『もう遅いと思うぜ、君は彼らにとって主人公なんだから』

 

 名の無きプレイヤーたちを支えたプレイヤー。

 

 ギルドマスターも最後に彼の功績を隠さず全て話したらしい。もう逃れられないようだ。

 

「ボクからもだよっ♪♪」

 

 そう言って突然現れたユウキに抱き着かれ、通話先のキリトが、

 

『悪いな』

 

「キリト……」

 

 そして張り付くユウキと共にまたデュエル三昧に入る………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「あーーー身体も心も疲れたんだ………」

 

 と言うのに寝ている俺の胸に乗るミケ。

 

「あ~………」

 

 転生してもう精神的に何年過ぎたか分からないし、SAOから事件が続く。

 

 疲れはするが、だが無視することはできない。

 

「………頑張るか」

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 それは木綿季の病気が良くなり、やっと気楽にお見舞いできるほど治った。

 

 こうして家族と明日奈と和人、みんなで彼女の下に来る。

 

「テイル、アスナにキリトも」

 

 嬉しそうにする木綿季が嬉しそうに微笑み、母さんと父さんが先生と会話している中、三人で彼女と会話する。

 

「そのうち他のみんなも来るだろうな」

 

「そうなると、テイルの本名もやっとみんなに知られるね♪」

 

 果たしてどうなるか、木綿季は嬉しそうにしている中、その頭を撫でる。

 

「ほら、嬉しいのは分かるが母さんたちもいるんだ。少し元気残しておいててくれ」

 

「はーい」

 

 そうして話しながら、明日奈は嬉しそうに微笑み、和人も微笑む。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 母さんと仲良く話す明日奈を見ながら、和人と共に買い出しに出される。

 

「明日奈たち、結構会話してるんだな」

 

「母さんは俺がいないとき、明日奈と木綿季で会話してるからな。俺もよく明日奈と出会った時は話してる」

 

「そうだったのか」

 

「木綿季と仲良いからな。色々あったが、お前も現実で身体鍛えだして安心できるよ」

 

「おいそれどういうことだよ」

 

 和人は少し焦るが、俺は構わず続けた。

 

「俺は詳しく知らないが、どうもこの世界はまだ事件がある可能性がある」

 

「やめてくれ、君の場合しゃれにならない!」

 

「しゃれならよかったが……、俺もフォローするから」

 

 そう言い、買い出した品を持ち出して静かに和人を見る。

 

「どーせ、VR関係事件は首突っ込むんだろ」

 

「………分かったよ、俺も現実で努力します」

 

「ま、外れることを祈りながら備えておこうぜ」

 

 そう言いながら拳を前に出し、和人は微かに笑い、その拳を軽くぶつける。

 

 こうしてお互い苦笑して、待っている大切な者たちのもとに戻った。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 SAO事件の書籍は新たな言葉ができると共に、もう一つ書籍が書かれた。

 

 その名は『物語の世界』と言い、名の無きプレイヤーで一番活躍したプレイヤーを書籍化され、名の無きプレイヤーたちの活躍が書かれる。

 

 一人の戦士が低年齢プレイヤーを守り、多くのプレイヤーを支えた物語。

 

 だがその本人はしばらくログインしても隠れると言う暴挙に出るが、フレンド切ることはせず、ユウキに捕まる日々が続く。




オーディナル・スケールにより減ったVRを、VRゲームイベントを盛り上げて、選手として活動することで活性化を図る。

彼が考えた打開策は無茶苦茶盛り上げてみるですが、目論み通り盛り上がり出しましたが、その後のことは考えていなかった。

このプレイヤーを倒せるのはきっとキリトのような人間だけだろうな。

それでは、お読みいただきありがとうございます。
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