ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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オマケ章、始まります。


ゼルダの伝説
第43話・新たな冒険の舞台


 ボクはユウキ、いまは紺野、紺野木綿季。いつか苗字を変えるかもしれないと、大人の事情で話している。

 

 だけどできればこのままがいいな~と思っている。その為に話し合ったり、病気について色々先生とお話ししたりする毎日。身体が奇跡的に回復していて、いまも少し現実で検査しています。

 

 ボクの病気はもしかしたら完治する可能性が高い。少し前だと信じられない話を先生から聞かされる。先生は自分のことのように嬉しそうだった。

 

 いまのボクの保護者であり、ボクにとってのお兄さんであるあの人のお母さんは毎日顔を出しに来ます。時々アスナと一緒に話したりしてる。

 

 アスナも相談できて助かっているようであり、面倒見るのが好きなのかアスナのことにも親身になってくれている。時々自分の息子を忘れるのがたまにきず。

 

 今日も平和な中、ボクにとっての大切な人は、いまなにしてるか聞くと………

 

「親の私たちより老けてるわよ」

 

「えぇ~」

 

 なにしてるのさテイル………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 転生者。前世を記憶を持ち、神様から特典をもらって創作物の世界へと生まれ変わること。

 

 別にそれだけではないと思うが、俺は転生者である。正直ここ最近は身体がボロボロで精神的に老けていた。

 

「………へいわだ………」

 

「にゃ」

 

 我が家の飼い猫はお気に入りの詩乃がいないため俺の膝の上にいる。彼女は彼女で明日奈たちと共に買い物だ。元気でいいな。

 

 俺は日向ごっこしながら、ただ静かにミルクをちびちび飲んでいた。

 

「おじさんはもう無理………」

 

 VR、仮想世界にも顔を出すが、もうクエストもデュエルもスコードロンリーダーも無理。歳には勝てないと言ったが誰も本気にしてくれない。

 

 俺はもう縁側でミルク片手にのんびり時間を過ごしたい。木綿季には悪いがもう俺に若さも元気も無いのだ。

 

 正直レインの現実世界での活動もどうにか追えるレベルであり、キリトのように毎日仮想世界と言う元気もない。

 

 大学は頑張るが正直きつい。なにがって、最近の若者の中におじさんがいる様子を想像してほしいな。ともかく俺は疲れたんだよ………

 

「にゃ」

 

「お前だけだよ、俺のこと理解してくれるの」

 

 そうしながらもうミルク片手に、ただのんびり時間を過ごしている。そんな時携帯端末にメールが入り、静かにそれを見た。

 

「………はい?」

 

 その内容があまりにも俺をピンポイントで働かせる内容で、神様にどうなっているか連絡したくなった。あの神様、いま元気にしてるのだろうか?

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 それは彼から珍しい頼まれごとをしてカフェへ呼ばれた。普通のチェーン店で彼は窓際の隅の椅子に座り、カフェオレを飲んでいた。

 

 そこにはシノン、朝田詩乃もそこにいて、すでにショートケーキと紅茶が頼まれていた。

 

「おお、こっちだ和人」

 

 俺こと桐ケ谷和人が彼に呼ばれ、席へと着く。

 

 彼からなぜか明日奈を始め、ユイにも秘密で話があると言うため、みんなの目から隠れながらここまで来た。

 

「君から頼み事があるなんて珍しいな」

 

「少しばかり厄介なことがな………」

 

 そう言いながら、俺も彼のおごりでデザートを頼み、彼は飲み物をちびちび飲んでいる。

 

「頼みっていったい」

 

「まずは俺のこと、だいぶ前に色々話しただろう」

 

「あっ、ああ」

 

 彼のこと。前世の記憶。

 

 それにより与えられた勇者の記憶が彼の中にある。だからだろうか、彼は常人以上に仮想でも現実でも動ける。事件が終わる後は必ずと言って良いほどのんびりになる。

 

 切り替えが早いのだろうが、反動がでかいと言う感じだ。

 

 ここ最近も詩乃が言うには縁側で飼い猫を膝に乗せて時間を過ごすのが幸せだと言っていたと言うほど、彼はその、老けていた。

 

「俺の特典。ユウキの家族の救済。デスゲーム被害を最小限にするほかに、あるゲームの勇者のような能力が欲しいと願った」

 

「ああ、それは聞いた」

 

 だが約3000人の犠牲者、ユウキは天涯孤独になるのを防ぐことはできなかった。

 

 それでも彼がいたから低年齢プレイヤーはあの世界で生きて、いまも学園など社会復帰できていると俺は考える。後から聞いた話ではあるが多くの低年齢プレイヤーは、想定されていたほど精神に傷を負っていないとのこと。

 

 だがこれを聞いた彼は、それでも意味は無いと首を振るだろう。彼はそう言う人間だ。

 

「そのゲームキャラが仮想世界、VRにいるって話はしてないな」

 

「なんだって」

 

 飲み物を飲み、彼は仮想世界の中、ボスより強いモンスターや、クエストでボスモンスターが出たこと。他種族であるが人間として、その世界の住人が出て来た。

 

 あまつさえダンジョンまでもがそこにあって、それを聞いて詩乃も顔を上げる。

 

「それってあなたと一緒に潜ったあの象のこと?」

 

「GGOの例の移動するダンジョンか」

 

「ああ。俺自身分かる範囲ではカーディナルシステム。そいつが俺の情報から抜き取ったのをクエストや参考にした。特にティアたちの世界がそれだ。アイテムまで再現されていたんだよ」

 

 初耳だ。俺はそう思いながらケーキを口に含む。

 

「そんな中、これだ。お前らも知ってるだろ?」

 

 携帯端末を操作して、ある画面を見せる。

 

 それは超大型VRイベントの告知画面。

 

「ああ、知っているって言うか。もうみんなやる気満々だぜ」

 

 それはALO、SA:O、そしてGGO。

 

 VRMMOのこの三つだけでなく、他のVRMMOも含めた一大イベント。

 

 とある転移装置を仮想世界に配置し、そこを通ると、なんと一つの仮想世界へと転移する。

 

 しかも先ほど言った仮想世界のアバターたちと共にだ。

 

 つまるところ、GGOの銃の武器を持ったアバターや妖精のアバターと共に、人間のアバターのプレイヤーが同じ世界で遊べる世界が作り出されるらしい。

 

 ゲームバランスなどは先ほど言った銃や妖精など、各ゲームでかなり違うのだ。

 

 妖精のゲーム。ALOなら妖精として飛べて魔法が使えるが、純粋なSA:Oたちより弱い。

 

 銃のGGOなら射撃ができるが、遮蔽物が無いフィールドが多い場所で戦い続けないといけないところと弾の確保のため、一度GGOに戻れないといけないと言う制約とかがある。

 

 この仮想世界に行くには転移門から五分から六分ほど時間がかかるらしい。

 

 後は多くのプレイヤーを一手に移動できないから移動待ちがある。問題点はそこだろう。

 

「それと確か、SA:Oの町が一部移動して、そこが拠点になるんだろう」

 

「ああ。ミファーの都市な。彼女が町の代表として顔に出たときは、どんな因果か神様に聞きたくなった」

 

「? どういうこと?」

 

「二人とも、そのイベント。仮想世界の名前を言ってくれ」

 

「「『ゼルダの伝説』」」

 

 それがどうやら、彼の一番、頭を痛めている内容らしい。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「まずは〝俺の〟ゼルダの伝説、おおむねの話の流れは、いま言った内容だ」

 

 それを含め、この世界で起きたゼルダ関係のことも彼らに話しておいた。アイテム、人物、敵。全てを話しておく。

 

「………まさか、このゲームは君の知識から出たものなのか?」

 

 キリトが信じられない顔をするが、こちらの方が信じられない。

 

 だが前にユイちゃんが運営がカーディナルが集めたイベント、クエスト、アイテム情報を確認して採用していると聞いた。

 

 つまるところ現実世界の誰かが、俺が知る知識通りの世界を知っていてもおかしくない。それに全く似た世界を作ることもだ。

 

 ただ言えるのは、これをそう簡単にそういうものだと判断するかどうか。

 

 ティアたちの仮想世界では怪しげなもんが現れたし、GGOではカースガノンが出て来たし。無視できない。

 

「それでたぶんだけど、俺はこのイベントの全てを知っている可能性が高い。ボス含めてな」

 

「だけど君の話を聞く限り、専用アイテムをゲットして、ボス攻略戦をするのが大半だろ? 後はHPは回数制だ」

 

「そうなんだが、他人事で終わらせられないだろ」

 

「それは、確かに………」

 

 俺がこれで困っているのは無視できないことと、俺の危惧する通り、俺の知識通りだと言う事。

 

 考えてほしい。こういうのは企業の機密情報、なによりカーディナルシステムと言う、VRのブラックボックスから仕入れたものだ。

 

 それを全て知る人間がいたらどうする? カーディナルシステムを創り出した茅場晶彦がいないいま、そんなことを知る人間がいると思うか。

 

 なら無視すればいいだろうと言いたいが、キリトたちが問題なんだ。

 

「GGOはただのエネミーモンスターだったけど、ティアの時はまるっきり違う。正直ティアの時のが問題なんだ」

 

 俺の負の感情。SAOではプレイヤーたちの負の感情データがエラーを引き起こし、もう一つのSAOことSA:Oでは俺の負がバグとして現れた。

 

「あれはSAOの負の感情データだろ? もう無いはずだ」

 

 和人が言う通り、一つは世界ごと、もう一つは俺たちの手で消滅した。それでも、

 

「断言できるか? カーディナルが俺から異世界のゲーム情報を拾うレベルだぞ」

 

「………」

 

 難しい顔をして紅茶を飲む。なにげにこの二人、人の金でかなり好きにしているな。

 

 ともかくまた俺の知識からデータが形になる、しかもそれでできた世界観。なにかあるのではと考えてしまう。

 

「このゲームでキリトたち、SAO関係者も暴れるのも気になるんだよ」

 

「君が心配していることは分かったよ。俺たちはどうすればいい」

 

「俺のフォローだな。たぶん、敵ボスの特長や、どうすれば倒せるかとか、シナリオの流れも分かっていそうだし………」

 

「ならあなたからその異世界のゲームを教えてもらえばいいんじゃない?」

 

 シノンの言葉にキリトは僅かに頬が緩む。知りたいらしいな。別にかまわないから、俺は話せるだけ話すことにした。

 

 だがその前に、

 

「キリトたちはどのゲームでこの世界にログインする?」

 

「俺たちはALOだよ。ただ」

 

「私はGGOから。クレハもそこから入るらしいわよ」

 

 それを聞いてならと、

 

「俺はALOかSA:Oだな。レインの剣がいいからな」

 

「あなたの場合それだけなの?」

 

「レインが作ってくれた武器が一番手になじむ」

 

 そう言って俺はミルクティーを飲みながら、

 

「けどヒカリはどうするか。クレハに頼めばいいか」

 

「なんかプレミアたちも、ティアたちも来る話が出てるぜ」

 

「………知り合いメンバーで総力戦か? なんか他にあったっけ」

 

 俺は画面を調べてみるとオーディナル・スケール。あのゲームのように特典や、各ゲームのレアドロップアイテムなどがリストアップされている。

 

 中にはクーポン券とか、現実世界にも関わることが多い。

 

「………ここまで運営が関わるなら、俺のは杞憂かな?」

 

「さあな。けど本当に未開拓ダンジョンが分かっていたら、少し問題だな」

 

「最悪だ」

 

 そう呟きながら俺はあの世界、ゲームの話をする。

 

 別に俺の追体験だけは外しておこう。あればかり、話しても意味が無い。

 

 ともかく内容が気になる。詳細は正式サービス日まで分からないのが痛いな。

 

 こうして俺のおごりでケーキを堪能しつつ彼らに事情を話し、俺はまた仮想世界で頑張ることになるのであった。




年寄りにはきつい仮想世界。

ちなみにテイルは趣味は日向ごっこなので、それなりに持っています。セブンからの依頼でバイトしてますので、懐はキリトの仲間内では大人組くらいじゃないだろうか?

では、お読みいただきありがとうございます。
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