ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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一人、アミュスフィアを使用する彼女の部屋にそれは入る。扉を閉まり、彼女がゲームをプレイ中なのか確認する三毛猫。

静かに周りをウロウロして、けして音を立てず、顔の側斜め上辺りで丸くなる。

三毛猫は知っている。顔の上や胸の上に丸くなるのはダメであり、耳元もダメだと言うことを。

だから斜め上で丸くなり、起きるのを待つことにした。


第45話・始まる冒険

 この世界を見て回り分かったこと。設定としては………

 

 予言でこのような事態、異世界と繋がることを知って国民全てに伝達。これで彼らは異世界の住人がいても普通に接する。今現在、王国が全ての情報を調べている。

 

 国の名前はハイリア人とシーカー族が住むハイラル王国。ソードアート・オリジンの世界が一部この世界の一部になっている。それはミファーの都だ。

 

 プレイヤー情報だとこのゲームはテストプレイ用の仮想世界であり、この大型イベントは一時的なものであると公式発表。

 

 純粋なソードスキルのみのプレイヤーは与えるダメは高く設定されている。ALOとGGOプレイヤーは武器や魔法が使用できるが、かなりの制限が付くらしい。

 

 ALOはダメが低いとのこと。これは元々生まれた世界から離れているから弱体化したと言う設定とのこと。

 

 GGOの弾丸、グレネードに対しては元の世界で無いと補充できない。

 

 蘇生の場合、リスタートは元のゲーム世界。そこから転移門でまたこの世界に来なければいけないようだ。

 

「GGOはかなり制限があるわね」

 

「けど、銃とグレネードは強みがあるだろ。つまるところ火力が高い。ゲームバランスのためにこうするしかなかったんじゃないかな?」

 

「一番はリスタートですね」

 

「どう考えても死に戻りだけは無理よ。こっちに戻るのに時間がかかり過ぎる、また並ぶのはね」

 

 リズの言葉に全員が頷く。そう話し合う中で、

 

「てか女性陣、少し観光しまくりじゃねえか?」

 

「なによクライン、いいじゃないっ。衣装や家具は持ち帰りできるんだから」

 

 結構買い物をしているクレハたち。リアルマネーも使える扱いなので、まさかこれで儲けようとしているのではと思う。

 

 デイジーはツェリスカに買って着て欲しいリストがあるため、買い物は分かる。いまも可愛らしいワンピース姿であり、褒めたところ頬を赤くしていた。

 

「マスター、わたし頑張って撃ちますねっ」

 

「ヒカリ、君はサポート用にステータス伸ばしているのに、なんでマシンガン二刀流なんだい?」

 

 むっふーと言う顔で得意げのうちの子。おかしいなこんな装備買った覚えがない。

 

「この前、ママが買ってくれました」

 

「………だれ」

 

「マスターのママです」

 

「いつ」

 

「………はっ、内緒でしたっ」

 

「母さんは本当にっ。まさかその為だけにアミュスフィア買ったりしてねえだろうなッ」

 

 それにわめいているとユウキも目を泳がせている。なにげにこの子も最近懐事情が良い。

 

「ユウキ?」

 

「えっと………えへ♪」

 

 可愛らしくちょろっと舌を出しウインクしたが俺はそんなんじゃごまかされないぞ。クレハもあっははと目を泳がせている。クレハ。

 

「い、いや、おばさんがその、ね。いろいろお世話しているからって」

 

 おい実の息子は完全蚊帳の外か。まあいいが、さすがにクレハたちで止まっているだろうか?

 

「えっと………」

 

 一人のピクシーが目を泳がす。

 

「………ユイちゃん?」

 

「ごめんなさいママ、パパ。ご飯をおごってもらったりしてもらいました」

 

「うちの母がすまない」

 

 なにげに視界の隅で目線を外しながら飲み物を飲むシノンがいる。

 

「………シノン」

 

「しょ、しょうがないでしょっ。その、欲しかったのがあったんだものっ」

 

 まあ、シノンには飼い猫が世話になってるからいいけど。今頃、現実世界の側で丸くなってるだろう。

 

 そんなバカな話をしていると、イベントが盛大に発生した。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 それは号外として、書かれた内容をばらまく者が現れたり、兵士たちや住人に聞くと新たに増えた内容。

 

 それと共に閉ざされていた門が開き、彼らから聞こえる情報は、

 

『女神の神託が降りました。この世界と別の世界を繋ぐことができる秘宝が、聖地より飛び出てしまったがために起きた事態です。事態を解決するには、三つの秘宝を手に入れるしかありません』

 

 そうこの国の姫様。女神の生まれ変わりにして、巫女である『ゼルダ』姫がそう言った。

 

 国王の号令により、多くの者たちが聖地から飛び出た鍵が眠る地への通路を解禁したそうだ。

 

 多くのプレイヤーが流れるようにフィールドに出る中、俺らはと言えば、

 

「情報だな」

 

 全員が一致であり、まずは情報を集めることにした。

 

「さすがにこの規模のイベントを長くするとは思えない。かと言って、闇雲にフィールドに出ても意味が無い」

 

「門が開いたんだから、誰かがフィールド情報、聖地から出たって言うアイテム情報を集めるところからか」

 

「それもあるけど、フィールドでこのメンバーの戦闘スタイルを確認しようぜ。ALOキャラがどれくらいダメージ量減ったか気になるからな」

 

「まあね、それじゃ、フィールドも少し見ておく? どんな感じか見ておかないと」

 

「クレハたちGGOは、情報集めだな。まさか確認の為に弾を使うのはな」

 

 そう話し合いながら別れて情報集めに向かう。

 

 俺はキリトとシノンの三人であり、クレハがヒカリとデイジーと共に町を見ていくらしい。他のメンバーはフィールドの確認等々。ともかく動くことにした。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「と言う訳で、ミファーさんのとこに着ましたっと」

 

 顔パスで中に入れるというか、中には他のプレイヤーとも交流があるらしい彼女。彼女を頼って、他にもプレイヤーが寄っているそうだ。

 

「始めまして、異世界の妖精さんと別世界の戦士さん。私はミファー、あなたたちのように異世界から来た者です」

 

「久しぶりです」

 

「はい。あなたもこの世界に来ていていたのですね」

 

 彼女から話を聞くと、少しだけこの状況に戸惑いながらも都の者たちの安全を第一に動く。この国の国王は友好的に状況の説明などしてくれた。

 

「お姫様はどうなんですか? どうもキーパーソンのような気がするんだが」

 

「お姫様とはいまだに。どうも今回の件でお身体の具合が悪いようで」

 

「今回の件? 神託のことか」

 

「そう、と聞いております。ごめんなさい、それ以上のことは聞いていません」

 

 肝心の姫様とはいまのところ、国の関係者以外会っていない設定なのだろう。

 

「ともかくありがとう。色々助かるよ」

 

「いえ、お互いいまは混乱の中です。助け合うのは当然です」

 

 そう言い、頬を少し赤らめて微笑んでいる。この表情変化が少し分からない。俺が訪ねるたびにこうなんだが………

 

 シノンが少しだけ呆れ半分で睨んできたため戸惑う。シノンは腕を組みながら、少しだけ、

 

「ほんとあんたって、AI型NPCにモテモテね」

 

「どういうことだよ」

 

「キリト似ってこと」

 

「なんで俺が出て来るんだっ」

 

 そんな話をしていると、ミファーが優しく微笑み。なにかを思い出し、赤い髪をふわりとなびかせ、何かを取りに出向く。

 

「そう言えば……、あった。この本」

 

「本? それは」

 

「ある勇者と異種族の姫様の、恋の物語です」

 

 ああ確かそんなものがあったね。

 

「少しいいかしら?」

 

「はい、問題ありませんよ」

 

 シノンが手に取り読んでみると、要約すると勇気の女神フロルに選ばれた勇者に、水の中に国を持つ種族の姫様が恋をする恋愛話。

 

 それを聞きながら少しばかり気になるワードがあった。

 

 ともかく屋敷から出ていき、他のメンバーに聞く前にキリトとシノンには言っておく。

 

「勇気って単語は、トライフォースの一つなんだ」

 

「それは」

 

「勇気、知恵、力の三つの三角形が合わさったものがトライフォースと言うもの。女神とか、確かに聞いたことがある」

 

「やっぱりこの世界観って、あなたの知識から取り出されたのかしら?」

 

 その可能性は高い。秘宝と言うのはトライフォースのことか?

 

「いや、それは無いな。トライフォースは神々が残した無限のエネルギーだ。規模がでかい」

 

「無限のエネルギーか、確かにそれを集めろってのは。だけど最終的に出てきそうではあるな」

 

「ともかく秘宝の情報は無かったが、どうも調子が狂う」

 

 そう呟きながら、情報を集めに色々動き回る。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 パーティーメンバーと合流して分かったことは、

 

「フィールドは最初はどこもだいたい一緒の平原だったぜ。一つは雪山みたいなところ目指して、もう一つは谷みたいなところだ。もう一つはジャングルっぽいところで、その先は分からない」

 

「フィールドじゃ、色々なアバターパーティーが暴れてたね。なんか豚か猪みたいなモンスターが弓とか剣持ってたよ」

 

 クライン、リーファからフィールド情報を聞きながら、ユウキたちが言うにはいろんなアイテムがたくさん採取できるらしい。アイテムはSA:Oに出て来るもの、つまりゼルダアイテムがたくさんあるらしい。次に秘宝の件だが、

 

「秘宝が眠る土地は、元々は立ち入り禁止の危険地区らしい。今回のことで王国が冒険者、つまりプレイヤーが立ち入ることを許可したって話だ」

 

「秘宝に関してはそこにあるくらいか。定番で言えば、ボス倒せば手に入るってところだろう」

 

 他にあるとしたら、姫様との謁見はできず、国王がだいたい情報を聞きに来るプレイヤーの対応をしているくらい。他に確認は、

 

「私的にはスナイパーポイントの確認ね。やっぱり少ないのかしら」

 

「うん、そこそこ距離がある場所は選べるだろうけど、これって探索系でもあるから、シノのんからしたら難しいね」

 

「わたしはずばばばばばっと撃ちますっ」

 

「ヒカリ、弾は無限じゃないからね」

 

「一応弾丸は一通り、クレハ、お互いフォローし合いましょう」

 

「はい、分かりました」

 

 次はアイテムだが、この世界特有の回復アイテムは、

 

「《妖精の力水》と《マックス薬》。味はどっちも甘いらしいぜ」

 

「こっちだといろいろな食材、アイテムが多いですね。SA:Oのお店に使えそうな食べ物がいっぱいでしたよ」

 

 そう言いながら、ピナに《ハチミツアメ》を与えているシリカ。

 

 少しだけ遠い目になり、元の素材を思い出しながら次の話はメンバー上限だ。

 

「パーティー用のメンバー登録と、もうしたパーティー登録は別なんだな」

 

「バランス考えて配置しようぜ」

 

 バランスを考えると。

 

 SA:Oアバター。俺ことテイル、クライン、エギル、フィリア、プレミア、ストレア。

 

 ALOアバター。キリト、アスナ、リーファ、シリカ、リズ、ユウキ。

 

 GGOアバター。クレハ、シノンだ。

 

「アファシスとピクシーはなんと、パーティーメンバーの上限にカウントされないのですマスター」

 

「これはある種の強みね。レイちゃんだけなら、GGOプレイヤーが倒されても、組んでいるパーティーが生きていればそのまま留まれる。最後まで一緒に戦えるわ」

 

「ここに残るメンバーはいるか? 別にこのイベントは攻略するだけのゲームじゃないみたいだ」

 

 実は一通り町を巡ったら、射撃大会やちょっとしたミニゲーム、イベント等々。フィールドにもミニゲームの施設もあり、詳しく見ていないがたくさんある。

 

 アイテムも至る所に採取ポイントがあるため他にも楽しむるようにされていた。

 

「あたしはパスでもいいわよ。情報収集の傍ら観光したり、みんなの武器整備をいつでもできるようにしておくわ」

 

「キリト、わたしは町に滞在します。この世界の料理を、堪能したいです」

 

「あっ、アタシもアタシも♪」

 

 プレミア、ストレアは町の観光。リズもそれでもいいと言う話。

 

「俺も残るぜ。この町のアイテム事情ってのも気にはなるからよお」

 

 エギルの残り。こうしてメンバーは決まった。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 前衛、純剣士テイル、ユウキ。ヒーラー兼アタッカーリーファ。後衛射撃クレハ。そこにヒカリが加わる。

 

 キリト、アスナ、クライン、シリカ、フィリア、シノン。このメンバー構成であるが、

 

「正直メイジがいないってのはお約束だな」

 

「ヒーラーもな。アイテム頼みの気がするぜ」

 

「キリト君、あなたには回復魔法はいらないのかしら?」

 

 アスナが睨みを効かせ、静かになる。デイジーたちが見送る中、最初の目的地は、

 

「よし、最初の目的地は雪山だっ。行くぜみんなっ」

 

 全員が頷き、掛け声と共にフィールドを飛び上がる妖精たち。

 

「いや待てっ」

 

「お前らがそれで移動されたらっ、こっちはどうすればいいんだよっ」

 

「あっ、悪い………」

 

「全員徒歩だね~」

 

「マスターにはUFGがあるのです」

 

「いやそれいまはクレハだからな」

 

「歩きで行こうよっ」

 

 フィリアの呼び声にこうして全員で徒歩で進む。

 

 と思った横で、馬に乗り、先に進むパーティーメンバーが………

 

「馬に乗れるのかっ!?」

 

「これは、まずは慣れから始めようか」

 

 キリトの提案のもと、まずはこのパーティーでの連携を確認して、雪山へと目指すと言うことになった。




キリト「アイテムがたくさんある、こっちはキノコか」

クライン「うおおおおっ、ハチの巣採ったらハチが襲いかかってきたぞっ!?」

ヒカリ「マスターっ、お魚がいます。採ってくるのですっ」バッシャンっ

テイル(………龍は出るだろうか)

そんな感じで現在楽しんでいます。

お読みいただき、ありがとうございます。
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