ソードアート・レジェンド   作:にゃはっふー

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タイトルが無くなってきた。


第53話・探索再開

 仲間たちと共に新たに仲間になったNPC、魔法使いラナとその仲間リンクル。彼女たちから詳しい話を聞く。

 

「どうして君たちは秘宝を集めるんだ?」

 

「異世界の人ばかりに、この世界で起きた事件を任せられないわ。実際国の近衛兵は活性化した魔物の対応してるけど、文献を調べて、秘宝に付いて調べてるの」

 

「わたしたちは国から秘宝に付いて調べるように言われているの」

 

 リンクルが明るくそう答え、ラナは静かに、真剣な顔で頷く。

 

「わたしたちは早く秘宝を集めて、ゼルダを安心させたいの」

 

「ゼルダとはどんな関係なんだ?」

 

「友達よ。本当は従者なんだけど、あの人は優しい人なの。動物に優しく、誰よりも国に生きる人々の事を考える人♪」

 

 ラナは嬉しそうにゼルダを語る。この事件が起きてから、ゼルダとは一切会うことができなくなり、彼女たちも心配している。

 

 彼女のためにできることは秘宝に付いて調べる事か秘宝を集めること。秘宝は聖地とされる場所にあることしか分からず、それ以上の文献は無い為、後はもう集めることにした。

 

 全ての話を聞き、キリトたちは話し合う。

 

「どうする? 扱いはアファシスのようだけど」

 

「問題ないぜっ! ラナちゃんもリンクルちゃんも可愛いし!」

 

 クラインはそう言い、戦力アップになるのだから問題ない。

 

「俺も問題ない。シロも彼女たちに懐いているし、攻略に向けて彼女たちを戦力に数えても」

 

「だな。よしそれじゃこのメンバーで攻略を勧めよう」

 

「おーー!」

 

 ユウキの掛け声と共に、リンクルもおーーー!と叫ぶ。

 

 テイルは少しだけ苦笑しながら、シロの反応を見る。

 

(シロがクエストを受ける選択を操作した……彼女たちを仲間にする条件なのだろうか?)

 

 この辺りも考えないといけない。少し聞いたことが無いが、この世界が世界だ。

 

 そう考えながら、今後について詳しく話し合う。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 新たなフィールド探索も大事だが、見逃しや他にもサブクエストがあると言うことで、町を探索する。

 

 シロを懐に仕舞いながら、ヒカリとユウキと共に町を見て回っていた。

 

「テイル、向こうに的当てがあるよ。ボク、チャレンジしてみる」

 

「ああ」

 

「マスター、あそこに鉄球があります」

 

 ヒカリの言葉に出店のような場所を見ると、例の鉄球こと《チェーンハンマー》が置かれた出店があった。

 

 内容は時間内にどれだけ大岩を破壊できるかと言うミニゲームであり、町の外で大岩が無数にある。

 

 それを破壊するプレイヤーを見ながら、まさか専用アイテムがミニゲームとして体験させられているとは知らなかった。

 

 念のため、他にもミニゲームとして専用アイテムがあるか確認していると、

 

「ねえねえ、あれはなんだろう?」

 

 妙な音が聞こえる。歯車がかみ合う音、ユウキが指さす方を見ると、コースのような場所がある。

 

 コースを見るとアスレチックであり、何かに乗って水に触れずにゴールまでのタイムを競うタイムアタック。

 

 そのコースは所々で悲鳴などプレイヤーが難儀している。

 

 妖精さんは空を飛ぶの禁止と言う管板が大きく建てられていて、使用するアイテムは、

 

(《スピナー》だと?)

 

 それはベーゴマのようなアイテムで、壁のレールに沿って回転しながらコースを進む。

 

 所々で途切れているが、タイミングよく飛び出すと隣のレールに乗って進むように設定されているコース場。

 

 足場は水であり、勢いが無ければ飛び出した先のレールに触れず、そのまま落ちたりしているプレイヤー。

 

「なんだか面白そう、ボクチャレンジしてくるね♪」

 

「マスター、わたしもチャレンジします」

 

 それに静かに頷いて、二人は《スピナー》のコースにチャレンジする。

 

 俺も勘を取り戻す為に試す気だが、レールの溝は三つあるのに苦笑した。

 

(体験の中じゃ一本だからな)

 

 一つのレールにうまく乗れなかったプレイヤーが水に落ちる。三つでもどれかのレールから外れるプレイヤーはいるらしい。

 

 本当の体験では全部本番であり、一つのレールしか存在しなかったのだが………

 

(プレイヤースキルを試す世界と聞くが、それだけとしてもプレイヤーに優しいな)

 

 より過酷な体験をした自分にとってこの世界は優しい。そう認識しながらわいわいと楽しむ二人を見守る。

 

 他にも釣りなどのミニゲームを発見してゆっくり過ごす。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「ここは外れだろうか?」

 

 俺はアスナたちと別れて町の探索。フィールド探索もしたかったが、町の情報も気にはなる。

 

 ゼルダ姫と言う姫様はいまだ城の奥にいて、重要アイテムを受け取る時しかプレイヤーの前に現れない。

 

 ラナたちはゼルダの友人と言う話だが、彼女たちも事件後、姫様と会うことがないらしい。少し怪しいな………

 

「キー坊」

 

「アルゴか」

 

 俺は図書館らしき施設で本を調べていると情報屋、アルゴと出会う。

 

「情報屋アルゴも図書館を利用するんだな」

 

「アア。キー坊たちはすぐにフィールド探索していたガ、オレっちみたいな情報はまず町から探索するんだヨ」

 

「それじゃ、なにか良い情報はあるかな?」

 

 早速カと呟くアルゴから、情報をいくつかもらう。ミニゲームの中にはフィールドで使う専用アイテムがいくつかあったり、不思議なアイテムを使って遊ぶゲームがあるらしい。中にはフィールドでもミニゲームがあるようだ。

 

「鉄のブーツデ、ゴーレムと相撲したりするミニゲームがあってナ。そのブーツは火山フィールドじゃ、レースアイテムとして使用されているんダ」

 

 話を聞くと磁力を帯びた鉱石がある洞窟で鉄のブーツを装備すると、磁力によって壁や天井を歩けるようになる。

 

 ただ重い為、歩きは遅い。誰がいち早くアイテムの切り替えをして、ゴールへとたどり着くかタイムアタック要素があるらしい。

 

「へえ、気付かなかったな」

 

「他にも色々あって、オネーサンが確認する前ニ、キー坊たちがクリアすることもあるんだゼ? いまさっきテイルがベーゴマアイテムのタイムアタックで、一位になったからナ」

 

 そんなことをしているのか。アルゴとの会話をし終え、本探しを再開していると、

 

「ん、絵本?」

 

 その絵本には文字は無く、絵だけ描かれていた。

 

 三人の女神らしきものが黄金に輝く三角形を囲み、それに手を伸ばす黒い影。

 

 そんな一枚を見つけて、続きを見ると影は三つの光に抑え込まれて消える絵で幕を閉じている。

 

「なにかの情報かな」

 

 この情報がどんなものかも考えながら、俺は彼を誘って探索するかと色々考えた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「フィリア、本当にこっちでいいの?」

 

「うん、わたしに任せなさい♪」

 

 ルクスもALOでログインして意気投合、残念ながら友達が他にいる為、パーティーには入れないがいまは別らしい。そしてレインやセブンを含め女性である場所に向かう。

 

 火山地帯の洞窟を通る。隠し通路の扉を開き、フィリアの案内でデイジーすら含めてその隠しフロアに入る。そこは………

 

「うわぁ、本当に温泉だ♪」

 

 ユウキがそう言い、広々とした温泉だ。そこに全員が周りを見渡す。

 

「えへへ♪ いいでしょう。ここなら誰かが扉開いても音が聞こえるから、服着ることできるし、ここモンスターも出ないからゆっくりできるんだ」

 

「アタシたちがしっかり調べたよ♪」

 

 ストレアの言葉にユイも喜び、ここでプチ女子会が起きる。アルゴもせっかくだからとお誘いしたら来て、本当に女性メンバー全員集まった。

 

 全員バスタオル姿になり、肩まで温泉に浸かり、身体を伸ばす。

 

「ん~~♪ 良い湯加減………。キリトたちは今頃なにしてるんだろう」

 

 エギル、バザルト・ジョーはシロの面倒を見ていて、クラインは町のミニゲームにチャレンジ。キリト、テイルはフィールド探索している。

 

 シノンはそれを思い出しながら、アルゴもしみじみ温泉を満喫していた。

 

「この情報は男性プレイヤーには内緒だナ」

 

「マスターがいないのは残念です。できれば呼びたいんですが」

 

「それはダメですっ!」

 

「そうね~、デイジーちゃんの肌を見せるのは少し早いわね~」

 

「っていうか、ここに来たら鉛玉あげますよ」

 

 そんな話をする中、アスナは少しだけ考え込む。

 

「アスナ、どうしたの?」

 

「うん、少しね。最近、彼とキリト君がよく行動するから気になって」

 

「あらそうかしら?」

 

「それはシノのんも含まれるんだけど」

 

 シノンはそれを言われても反応しない。そもそも彼のことについて整理が付いていないのは自分とキリトだけ。当本人はまったく気にしていない。

 

「そう言えば、シノンって彼奴の家でお世話になってるんだよね………」

 

「羨ましいのお姉ちゃん?」

 

「そ、そんなわけないじゃない。セブンっ!」

 

 セブンはにやにやしながら姉を見て、ルクスは少しだけちらちらシノンを見る。シノンはその話に巻き込まれても困ると言う顔でクレハたちを見る。

 

 クレハは苦笑しながら肩をすくめた。

 

「まあおばさんたちがいるし、あの人が変なことする奴じゃないですから」

 

「そもそも彼より、猫の方が部屋に入ってくるのよね」

 

「あああの子、元気なんですね」

 

「今度ピナと会わせてみたいですね、現実の方の」

 

 シリカたちと会話の花が咲き、アスナはそれを見ながらも考え込む。

 

 キリトのこと、テイルのこと。それを考えて、

 

「本当に私たち、彼のことちゃんと知ってるのかな」

 

 そう小さく呟くと、水滴が水面に落ちて、波紋が広がるように全員静かになる。

 

 彼はあまりにもリアルもVRも本当を話さない。シノンですら本当のことを教えてもらっているのか考え込む。

 

 ユウキも見舞いに来ては自分に外のことや自分の話を聞く彼を思い出す。だがそこまでだ。それ以上のことは聞いていない。

 

 セブンも仕事を手伝える逸材としての面もあり、クレハは優しいお兄ちゃん。レインとルクスからすればあのゲーム内で、多くの仲間を支えたプレイヤー。

 

 本当の彼はなんなんだろう。それが全員がいま思ったこと。

 

「みんなバラバラで、どれが本当の彼って思っちゃう」

 

 その時シノンは少しだけ考える。

 

 家にいるときの彼は何もしない。勉強、家事など手伝うが、やるべきことをし終えるとなにもしない。

 

(誰かの為にしか行動できない、自分の為に行動することができなくなった)

 

 全ての行動が誰かの為でしかない。それは本当に自分の意思と言えるのか分からない。

 

 それでもテイルは自分から選んだことしかしていない。そうでなければ、

 

「救われないわね………」

 

 小さく呟くシノン。その時、お湯の中泳いでいたヒカリがお湯から出て宣言する。

 

「マスターはマスターなのですっ!」

 

 そう自信満々で答えた。

 

「ユウキのお兄ちゃんをしていて、皆さんのお兄ちゃんもして、わたしのマスターで、少し何を考えているか分かりません。ですけど優しい、とっても優しい人です」

 

 その言葉は彼の救いなのだろう。ヒカリの言葉にユウキも、

 

「そうだね、ボクにとっても。大事な、大切な人」

 

 そう嬉しそうに頬を赤くして呟く。

 

 シノンはその光景を見て、それだけの為に全て突き進んだ彼は、間違いなく幸せなのだろう。

 

(もしかしたらとやかく考えること自体、失礼なのかもしれない)

 

 全てがもう終わっている。取り返しが効かないほど。だからこそいまが大切なのではないか?

 

 アスナはその言葉を聞きながら、静かに頷く。

 

「そうだね。いまはまだ隠し事もあると思うけど、だけど」

 

「いつか話し合える仲になりたいですね」

 

「そうね」

 

 シリカとリズはそう頷き合い、リーファもフィリア、ストレアも。

 

「そうね、ここにいるみんながそう思ってることね」

 

 そうツェリスカが頷く頃………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 俺たちは落とし穴を見つけた。明らかに分かりやすいそれに、試しに落とされる話をする。

 

「貴重品はいまは持ってないし、準備はいいか」

 

「おう、それじゃ」

 

 二人一緒に落とし穴の真上に来る。あまりに分かりやすい為に誰も引っかからないトラップ。

 

 だがトラップに見せかけてショートカットなどの可能性がある。俺たちは落ちていった。

 

 ザブーンと言う音と共に、俺は叫ぶ。

 

「あっつ!? お湯かここ!?」

 

「マスター?」

 

 その時顔を上げるとヒカリがバスタオルでいた。ナンデココニイルノ?

 

 そして俺が押し倒すようにしているメンバーを見る。

 

「………テイル」

 

「あ、あ、あ」

 

「きゅう」

 

 ユウキが耳まで真っ赤にして、レインが身体を震わせ、ルクスは気絶した。

 

「待てアスナ誤解だッ! これは実験で」

 

「ふーん……、女の子のお風呂場に入る実験ってこと?」

 

「違う待ってくれ話を聞いてくれ」

 

「………」

 

 シノンが静かに愛銃を構える。

 

 デイジーが真っ赤になり気絶した瞬間、ツェリスカの表情も変わった。

 

「………だめだった」

 

「諦めるなッ! まだだ、まだ方法があるはずだ!」

 

「問答無用ッ!!」

 

 仲間によるのが死に戻りを回避するため、必死に彼女たちに謝りながら、町観光、買い物の手伝い他、何かをおごることで死に戻りは回避する………




テイルがゲームオーバーするの、仲間からま制裁ばかりですね。

それではお読みいただきありがとうございます。
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