とりあえず6人ずつかな?
体が重い…
なんか…長い間眠っていたみたいな…
クラクラする…今何時だろ…
というか今まで俺は何を…そうだ!!
たしか希望ヶ峰学園に入学して今日は初登校日だったはず…あれ?
八「ここ…どこだ?」
俺が突っ伏していたのは机の上だった
学校にいたんだ、それは当たり前…だよな?
けど…雰囲気が異様なような…?
辺りを見回して目に入ってきたのは
監視カメラ・モニター・立ち入り禁止のテープが張り巡らされた窓・8時5分を示した時計・そして…
八「なんだこれ…?」
俺の背中に掛かってた上着
いや、上着っていうよりは白衣か?
八「やたら長いな…。
着てた奴190センチくらいあるんじゃないか?」
?「実際あるしな。」
八「そうか…って!?」
いきなり聞こえた声に俺は驚いて勢いよく後ろを振り返った
そこには黒シャツに黒のスラックスを着た長身の男がいた
髪は黒髪で項辺りで一つに纏めている
見た感じ190以上ある、確実に白衣はこいつのだな
そいつは俺から白衣を受け取るとダルそうに腕を通した
?「俺がここに入ったら寝ていたんだ。
揺すっても起きなかったから白衣だけ掛けておいた。」
八「お、おう…ありがとな。
俺は八森 剣助、【超高校級の助っ人】だ。」
?「"ヤモリ"って縁起がいいというか…。
助っ人としては心強いな。」
八「よく言われる。」
虚「俺は
【超高校級の研究者】だ、よろしく。」
【超高校級の研究者】
虚木 炉(うつろぎ いろり)
聞いたことある
たしか数々の不治の病の特効薬を開発してきた天才研究員
世界の各地に赴いて様々な病気を研究してるとか…
虚「少し待ってろ、もう一人いる。
今倉庫に飲み物を取りに行ってる。」
八「もう一人?飲み物?」
虚「『起きた時喉乾いてると可哀そうだから。』だとさ。」
八「な、なんか悪いな…。」
そうこうしていると教室の扉が開いた
そこにいたのは女の子だった
一番目立つのは紺色のジャンパースカート
ジャンパースカート自体は普通だが腹部左寄りに大きな赤いリボンが付いている
スカート部分はパニエを着ているのか膨らんでいる
髪は金髪で頭上左右にお団子にしていて纏まらなかった短い毛がチョロっと残ってる感じ
身長は俺より少し小さいくらいか
女の子は俺を見てホッとしたような表情を浮かべて駆け寄ってきた
?「よかった~!
病気で倒れてるとかじゃなかったんだね!
見つけた時は焦ったけど安心したよ!」
八「ああ、心配かけて悪かった。
飲み物持ってきてくれたって…ありがとうな。」
如「いいっていいってそんな事!
あ、私
ここにいるってことはクラスメートだよね?よろしく!」
【超高校級のネイルアーティスト】
如月 輪廻(きさらぎ りんね)
虚「こいつは【超高校級のネイルアーティスト】。
最年少にして日本人初の快挙、ネイルの技術を競う世界最高峰のコンテスト"Queen Nail Great Prize"の最優秀賞を受賞した天才ネイルアーティスト。
こいつの叔母がやってるネイルサロンで看板娘もやっててこいつにネイルをやってもらうには5年前から予約しなきゃならないらしい。」
八「5年!?」
如「いや~有難いよ。
好きなもので認められるって嬉しいよね~。
それで、君は?」
八「ああ、俺は八森 剣助。
【超高校級の助っ人】。」
如「わ~"ヤモリ"て縁起がいいね!
何か守ってくれるって感じする!」
八「あはは、ありがとう。」
虚「んじゃ、移動するか。」
そう言って虚木は座っていた椅子から腰を持ち上げた
いつの間に座ってたんだろうか…
八「移動?」
虚「そもそもこの教室は通りかかっただけなんだ。
開いてた扉からあんたが見えたから寄っただけ。
俺と如月は玄関ホールで目が覚めて他の奴も探そうってことにして行動を共にしてたんだ。
ここがどこなのかもしっかり確認したいしな。」
如「え?ここ希望ヶ峰学園じゃないの?」
虚「俺が聞いた話では希望ヶ峰はこんなんじゃないはずだ。
少なくとも…1階に倉庫なんかなかったはずだ。」
如「でも、玄関ホール抜けてすぐに倉庫あったよね?
そこなら飲み物もあると思って行ったんだけど…。
実際水しかなかったけどね…。
コーラとかオレンジジュースとか欲しかったな~…。」
寝起きにジュースは遠慮したいからある意味助かった
如月は寝起きにジュース飲むのか
如「良かったら八森君も来る?
寝起きだから多分誰とも会ってないよね?
私達もさっき気が付いたばっかりだから誰とも会ってないんだよ。」
八「じゃあそうしようかな。
虚木もいいか?」
虚「置いて行くつもりなんて無かったがな。」
そう言って虚木はさっさと教室から出て行ってしまった
でも入口で待ってるみたいだ
ぶっきらぼうだけど良い奴っぽい…かな?
――――――――――
≪玄関ホール≫
最初に来たのは玄関ホールらしい
最初に虚木と如月が目を覚ました場所
俺にも玄関ホールを見せる為に戻ってきたのか?
虚木は想像よりずっと良い奴みたいだ
虚「ここが玄関ホール。
…と言っても機能していないみたいだ。」
八「え…?」
如「あのね、私達が最初にここで目を覚まして一番最初に外に出ようとしたの。
目が覚めたら朝の光を体に浴びたいじゃん?」
人それぞれだと思うけどなぁ…
如「けど…まったく開く気配がしないの。
二人で押しても引いてもスライドさせようとしてもビクともしなかったんだ。」
虚「…スライドさせようとしてたのはお前だけだけどな。」
?「貴方達も試したの?」
如「え?」
声がした方を振り返ると女の子が立っていた
如月に似た見た目だが制服にエプロンを付けてその上からジャケットを着た背の高い子だ
髪は茶髪でサイドの定位置で纏められている
第一印象は"お母さん"って感じだ
?「私も色々試したのよ?
押したり引いたりスライドさせたり道具を使ったり…。」
虚「スライドさせるのが流行ってるのか…?」
大「万が一ってあるでしょ?
それより初めましてよね?私は
【超高校級の母親】なんて呼ばれてるわ。
家事でも料理でも、何かあったら頼ってね。」
【超高校級の母親】
大屋 桃梨(おおや ももり)
八「大屋 桃梨って…あの映画にもなった"這い上がり受験"の!?」
一時期テレビの特番で上げられる程の奇跡を起こした高校生
5教科で合計50点もいかなかった頭の悪い不良を1年で更生させて超有名大学に入学させたとかで話題になった
まるで本物の母親の様に…いや、それ以上に相手の支えになって正しい方向へ導くことから【超高校級の母親】と称されたのだ
他にも不登校になってしまった小学生をクラス委員にまでのし上がらせたり、母親のいない複雑な家庭にも出張したりと幅広く活躍している
大「ええ、その映画の元は私とゆー君よ。
でも私自身は何もしてないわ。
私はただ皆が全力を出せるようにサポートしただけよ。
皆は本当は支えがあればそれだけできるの。
あとはちょっと後押ししてあげればいいだけ。
皆いい子で私は恵まれただけなのよ。」
如「わ~…本当にお母さんみたい…。
あ、私は如月 輪廻。
【超高校級のネイルアーティスト】だよ。」
虚「…俺の親にも見習ってほしい…。
虚木 炉、【超高校級の研究者】。」
八「それでも根気良く支えてあげられるのはれっきとした才能だと思うし胸を張ってもいいと思うぞ。
俺は【超高校級の助っ人】の八森 剣助。」
大「ありがとう、八森君。
よろしくね、如月さん、虚木君。
それより八森君、それ寝ぐせ?
ちゃんと直さなきゃだめよ?」
そう言って大屋は俺の頭上に腕を伸ばしてきた
撫でられたと思ったが大屋はしかめっ面をして首を傾げている
大「あら…?」
八「あ~…なんか跳ねてるアホ毛みたいのだろ?
小さい頃からそれだけ直らないんだよ…。
だから諦めてる。」
大「そうなの…。」
虚「ここにはアンタだけか?」
大「ええ、他の子達は他の場所にいるわ。」
虚「わかった。」
そう言って虚木は先に玄関ホールを出て行ってしまった
あれ?あいつあんなに不愛想だったか?
如「待ってよ虚木くーん!
大屋さん!また後でね!」
八「悪い大屋、じゃあな。」
大「ええ、また後でね。」
――――――――――
≪倉庫≫
次に来たのはさっき言ってた倉庫
飲食物をはじめ、日用品や非常用の充電キッドや簡単な遊び道具まで何でもありそうだ
虚「ここが倉庫…やっぱり…。」
八「やっぱり…?
希望ヶ峰学園じゃなさそうか?」
虚「断定はできないけどな…。
倉庫もこんなに大きくなかったはず…。」
如「何で知ってるの?」
虚「それは…。」
?「親がいた学校だからだよね、虚木君。」
奥から声がしたと思ったら男が出てきた
空色の長髪をポニーテールで纏めて髪紐で結んでいる
服はYシャツに青の革ジャン、下はライダーパンツとバイク乗りを彷彿とさせる
気になるのが…両腕の鎖が千切れた手錠と鎖が千切れた首輪
虚「…誰だ。」
?「名乗るのは聞いた方からが基本じゃないの?」
虚「…虚木 炉。」
如「あ…えっと…如月 輪廻です…。」
八「お、俺は【超高校級の助っ人】の八森 剣助。」
紅「八森君は素直だねぇ、僕は
才能は…まぁ、追々…ね?」
【超高校級の???】
紅潮 零(あかしお れい)
八「紅潮…聞いたことないな…。
掲示板でも見たことないと思うし…。」
紅「掲示板?」
如「今期に入る超高校級達の情報を上げていくスレッドだよ?
紅潮君知らないの?」
紅「長期間ネットどころか電子機器から遠ざかってたからねぇ…。
もう浦島太郎状態だよ…。
僕が超高校級になれるなんて思わなかったし。」
八「紅潮の才能…もしかして覚えてないのか?」
紅「ううん、覚えてるよ。
でも一々言わなくてもよくない?
ここで一緒に学ぶってことに変わりないんだしさ。」
紅潮はそう言ってニヤリと笑った
笑ったというよりは…これ以上踏み込むなって目で言ってる感じ…
何なんだ…どんな生き方したらこんな風になるんだ…?
如「そ、そうだ!紅潮君!
今虚木君の親御さんがどうとかって…。」
空気に耐えられなかったのか如月が無理矢理話題転換してきた
正直助かったな…
紅「うん、虚木君のお母さんが【超高校級の調香師】だった筈だよ。
校舎の内装はそうそう変えないらしいからお母さんから聞いてたのなら虚木君が正しいんじゃないかな。」
八「じゃあ本当にここは…希望ヶ峰学園じゃない…?」
けど俺は校舎の前で気絶…?した筈…
態々別の学校に移すか?
教室があるんだしここも学校なんだろうけど…
如「でもでも!私は希望ヶ峰学園に確かにいたんだよ!?
学校案内だってここに…あれ…?」
如月はスカートのポケットに手を突っ込んだ
しかし左右どちらにも目当ての物は無かったようだ
紅「あ~無駄無駄。
ここに連れて来られた時に持ち物殆ど没収されたみたい。
僕のナイフもバイクのカギも無くなっちゃってんの。」
八「ナイ…!?」
紅「今はないから安心して。
というかあれ護身用だから襲うとかには向いてないよ。」
如「そういう問題じゃないと思うけど…。」
紅「ま、ここでグダグダ言ってても仕方ないんじゃないかな?
とりあえず皆に挨拶に行ってくれば?
虚木君も早く行きたいみたいだしさ。」
今まで黙っていた虚木の方を見ると最高に機嫌が悪そうに、紅潮を見るのも嫌だと言いたげに体ごとそっぽ向いていた
そんなに紅潮が嫌なのか…
如「ゴメンね虚木君、もう行くから。
じゃあね、紅潮君。」
八「じゃあな紅潮、また後でな。」
紅「うん、行ってらっしゃい。」
そう言って俺たちはその場を去った
後ろから熱の籠った視線が刺さっているのにも気が付かず…
紅「…また後で、か…フフフ…。」
――――――――――
≪寄宿舎入口≫
その後早足であの場を去った俺達は玄関ホールとは反対の扉から外らしき所に出た
けどそこは外に出たっていうよりは一旦中庭に出て別の場所に行く為の道って感じだった
そこを道なりに進んでいくと施設が2つあった
その内の1つが宿泊施設のような外観をしていた
俺達はとりあえずそっちに向かった
虚「ちっ…なんなんだあいつ…。」
如「大丈夫?虚木君?」
虚「ああ…大丈夫だ、すまない…。」
八「虚木はああいうの受け付けないタイプっぽいもんな…。
というか…大屋の時も思ったけど…虚木って俺と如月以外になんか当たり強くないか?」
虚「そもそも俺は初対面にはあんな感じだ。
…なんて言うか…お前達2人には初対面という感じがしないんだ…。」
如「え?どっかで会ったっけ?」
八「そんな筈は…俺等のジャンル、完全に不一致だろ?
会う機会なんてないと思うけどな…。」
?「え~?仲が良くって困る事なんてないと思うけど~?」
八「まぁ…それもそうか…。」
如「え!?誰!?」
八「誰って…如月だろ?」
如「違うの!あれ!」
八「え?」
そう言って如月が指した方には…
如?「やっほ~。」
八「き、如月!?如月が2人!?」
そこには如月?が立っていた
声も格好も背丈も完全に如月 輪廻本人だ
如月?は心底可笑しそうにケラケラ笑った
如?「あはは!そんなに似てる?」
虚「…誰だ。」
如?「わ~ホントに塩対応なんだね…。
まぁいいや、そっちのアンテナ頭が面白かったからそれで満足してやるよ。」
八「え…口調…?」
そう言った如月?は服を掴んで思い切り剥ぎ捨てた
そこに立っていたのは改造したであろう独特なデザインの制服と青緑色の大きなコートに身を包んだ小柄な少女?が立っていた
髪は黒髪前髪ぱっつんで後ろはウルフショートになっている
一部に銀色のメッシュがチラチラ見える
?「驚いたか?驚いたか?
お前等がなんかグダグダやってたからさ。
だから僕が一肌脱いでやろうと思ってな。」
如「えっと…ありがとう?」
八「ビックリしたよ…。
僕は八森 剣助、【超高校級の助っ人】だよ。
君は?その…クラスメート…だよね?」
猪「小さい事濁さなくっても良いぜ?自覚してるし。
僕は
今度僕のコレクション見せてやるよ。」
【超高校級の怪盗】
猪野鹿 蝶華(いのしか ちょうか)
猪野鹿 蝶華…?
この子もスレッドで見たことないけど…
でも怪盗って名乗ってるしな…
如「怪盗!?カッコイイね!」
猪「だろ?だろ?僕はカッコイイんだ!
まぁ…盗むこと自体犯罪だし本名で活動してないしな。
"怪盗エスペルト"なら知ってるか?」
八「"怪盗エスペルト"!?
若くしてあの難攻不落と言われていた南極の大監獄"絶界獄氷"に乗り込んで時価数十億の"皆既日食の指輪"を盗んだっていうあの伝説の怪盗!?」
他にもエジプトの隠されたピラミッドの中の財宝を手に入れたり、ギリシャの神殿の怪物が守っている伝説の秘宝を手に入れたりと様々な逸話を残している
…【超高校級の冒険家】とかでも通用しそうだな…
猪「そう!やっぱり知ってたか!
その指輪は僕のコレクションの中でも一番のお気に入りなんだ!
その指輪の話を聞いたら何が何でも欲しくなってな!」
如「話?」
猪「『その指輪最果ての氷海によりて護られる。
手に入れし者、絶対なる幸運と絶対なる成功を得られるだろう。
しかし覚悟せよ。
幸福は不幸の基なり、成功は終わりの始まりなり。
得たくば捨てよ。
さもなくばその者は永遠に囚われる。』
僕の知り合いの考古学者が解読した古代文字の指輪に関する一文なんだ。」
何でそんな不吉な一文聞いて欲しがるんだ…?
俺なら絶対欲しくない…というかそんな物に数十億の値が付けられてたのか…?
虚「…何でそんな物欲しかったんだ…?」
猪「僕のコレクションの題材は"曰く憑きの秘宝"なんだよ。
どうせだったら面白い方が良いだろ?」
如「面白いというか…それとは別の問題だと思うけど…。」
猪「まあ、呪い?同士が反発しあって僕は何ともないんだけどな。
せいぜい盗もうとした宝が割れたぐらいだ。」
八「それ寧ろ盗まれる側の災難なんじゃないか?
盗まれるわ盗品が帰ってきても壊れてるわ…。」
猪「かもな!あはは!」
笑い事じゃないと思うんだが…
如「えっと…そろそろ行こうよ。
まだ全員と挨拶できてないだろうし…。」
猪「なんだよ、まだ顔合わせ終わらせてないのか?
あんた等で最後なら全員で16人いるからさっさと終わらせてこいよ?
あ、因みにココ寄宿舎みたいだけど中には誰もいないぜ。
僕ずっとここにいたけど誰も来てないからな。」
八「わかった、ありがとな。」
そうして俺達はその場を去った
次は…もう一つの施設の方に行くか
プロローブが終わったら生徒名簿を書くんですけど知りたい情報とかありますか?
一応電子生徒手帳に書いてあるような情報は載せるつもりですが…
あと基本週一投稿になると思います
投稿が遅かった場合話の展開考えてるんだなって思って下さい(土下座