硬く柔らかで温度耐性があり鋭い   作:ちゅーに菌

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この小説は家族で見れるような全年齢対象の作品を目指しております。


ふわふわふかふか

 

 

 

 

ソリを引いたカバのようなトナカイと黒いサンタが利用しても余る程幅の広く、逆に怪物な蛇女が利用するにはやや天井の低いカルデアの廊下。おるとさんはぽてぽて歩きながら目的地に向かっていた。

 

今のおるとさんの容姿は地球に来てから食べた中で"一番味の濃かった生き物"の姿をまるっと真似て擬態しているらしい。それ故に人型の女性に似た姿を取っているのである。着ている服はカルデアの女性職員のモノだ。おるとはジョブを選ばない。

 

ただし、真っ白の肌に、銅の炎色反応のようなエメラルドグリーンの瞳、サファイアに似た輝きを放つ蒼い髪を床寸前まで伸ばしているという擬態元の原型が無くなるレベルでカラーリングがアレンジされている。擬態だとしてもむしろ良く目立つ有り様なのだが、おるとさん的にはこれで満足らしい。流石におるとは格が違った。

 

ちなみにORTでもオルトでもなく"おると"なのはおるとさん的に平仮名の方が"かわいい"かららしい。律儀に胸元に付けている名札にも平仮名でおるとと書いてある。

 

既に周知だと思うが、おるとさんの感性は基本的にかわいいか、そうでないかで全てが決まっている。そのため、かわいいモノは愛で、また極力殺さないようにしているのである。

 

そして、現在の目的地もそれに関係することだ。

 

とある部屋の前に立つと、おるとさんは人間の作法の通りに扉をノックした。闇の帝王だって作法に厳しいのだから、おるとさんも厳格である。

 

「はーい!」

 

すると元気のいい返事が聞こえ、扉が開いた。

 

そこに居たのは茶色の瞳にオレンジ色のクセのあるセミショートヘアをして、おるとさんから見て右側をシュシュで結んでいるのが特徴的な少女であった。

 

そして、彼女を見たおるとさんは思う。

 

 

(すっごいかわいい)

 

 

この少女__藤丸立香はおるとさん的にすっごいかわいいのである。

 

すっごいかわいいとはかわいいという基準の最上位。要はおるとさん的にこれ以上かわいい存在は居ないレベルのかわいさなのである。ぶっちゃけ一目惚れである。最もおるとさんの精神年齢は人間で言うところの成長期にコミュニケーションを取ったり文化的なものに一切触れなかった為に、精々児童ぐらいなのでエロいことに発展することはまずない。そんなおるとさんの全年齢対象の愛は藤丸立香に向けられているのである。

 

「あ、おるとさん! 入って入って!」

 

立香は陽だまりのような屈託のない笑顔でおるとさんを自室に出迎える。いいのかい?  そんなにホイホイおるとさんを入れちまって。

 

立香の部屋に入ったおるとさんは、言われるまでもなく行動し、何故か部屋の真ん中に置かれた4.5畳の上に置かれた卓袱台に正座で座る。勿論、畳に上がる前に靴を脱ぐことも忘れない。

 

それが済むとおるとさんが手を掲げて両手で棒状の物を持つような動作をした直後、おるとさんの手に謎の看板のような物体が出現する。

 

その看板にはあらかじめ文字が書いてあり、おるとさんはその文字が立香に見えるように看板を掲げていた。

 

《おはよう》

 

「うん、おはようおるとさん!」

 

挨拶は大事。古事記にもギルガメッシュ叙事詩にもそう書いてある。

 

おるとさんはこのように看板の文字でコミュニケーションを取るのである。というのも、おるとさんは擬態しているだけなので声帯どころか横隔膜も無く、表情筋すら再現していない。要は声は出せず、表情は能面の如く変わらないのである。

 

しかし、内面の表情は非常に豊かであり、過去に言語については食べたモノから覚えたのと、カルデアで偶々近くに居た"くろひー"という奴を引っ張って来て覚えたので特に問題はないであろう。

 

何故かその後、くろひーが何処かに連れていかれてボコボコにされていた気がするが、恐らく気のせいである。

 

看板がキラリと光ると、看板の文字が変わった。ちなみにこの看板はおるとさんの身体の一部らしいのでこのように幾らでも出したり変えたり出来るそうな。

 

《"ふわふわふかふか"したい》

 

「え"!? や、やっぱりアレかぁ…」

 

おるとさんがふわふわふかふかという謎の単語を使ったことで立香の目が泳ぐ。ただ、どうも嫌がっているというよりは恥ずかしがっているように見える。

 

「うん……でもおるとさんだから仕方ないね。ちょっと待って」

 

そうして何故か立香は自分が着ているカルデア制服の上着に手を掛けて徐々に脱いでいった。

 

まあ、それも仕方なかろう。ぶっちゃけた話、"ふわふわふかふか"とは__

 

「許しませんっ!」

 

すると何故か立香のクローゼットの中から着物姿の少女が飛び出してきた。

 

「き、清姫!?」

 

それは清姫という少女であった。少女は出てくるなり、鬼のような形相でおるとさんを睨む。ちなみにクラスはバーサーカー。レアリティは☆3でガチャを引くと鬼のように出てくる娘である。鬼は☆4か☆5しかいないから全く出てこないのにな。

 

「今日という今日こそは! ますたぁの(みさお)は私がお守りします!」

 

「いや、そこまでのことじゃ……」

 

「私が! お守り! します!」

 

どうやらマスターの話を聞いていないらしい。これだから狂化EXは……。

 

《話せばわかる》

 

「キシャァァー!!」

 

《おいィ?》

 

そんなこんなの内に対話を望むおるとさんに対して、先手必勝と言わんばかりに清姫は飛び掛かった。扇子から出る弾とか火とか南蛮渡来の燃える水とかはどうしたというのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

__30秒後__

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きしゃぁ……」

 

《スイーツ(笑)》

 

ガシッポカッ。清姫は負けた。

 

愛だけで勝てるのなら誰も苦労はしない。おるとさんは無敵なのである。ゲーム的にいうとすべてのダメージが0になるとかが常時付いているのである。

 

決まり手はおるとさんが看板で清姫の頭をぶっ叩いたことである。ちなみにこの看板はおるとさんの外皮よりちょっと硬く作ってあるとのこと。

 

おるとさんはかわいいモノは極力殺さない。それは清姫も例外ではなく、虫も殺さない程度に手加減しているのだ。

 

「お、おると……ま、まだ私は……ア"!?」

 

《さんをつけろよデコ助野郎》

 

おるとさんは清姫を優しく丁寧に看板の角で叩いて昏倒させた。おるとさんは地球上のどんな生き物よりも歳上なのでさん付けは大事である。

 

「あはは……いつも元気だね。お茶しかないけど飲む?」

 

《9杯でいい》

 

元々40mもあるのに9杯でいいと言った! 謙虚だなー、憧れちゃうなー。

 

おるとさんは食事は必要でないが、可能なので味覚はある。寧ろ最近は味を覚えた為に楽しみのひとつである。

 

立香は紙パックのお茶に直接ストローを差して渡してきた。

 

《おいィ》

 

なんだが、予想と違う結果に一応、おるとさんは抗議の文字を出したが、それを気に止めている様子は無く、お茶を飲んだ。

 

「じゅ、準備出来たよおるとさん…」

 

その内に立香の準備が終わったらしい。何故か立香は上着を脱いでおり、上はブラジャーだけ着けた状態であった。

 

《おいでおいで》

 

「う、うん…」

 

おるとさんは片手で看板を掲げつつ、もう片方の手で正座している自身の膝の上をぽんぽん叩いた。どうやらお膝に来て欲しいようだ。

 

立香はそれに従っておるとさんの元まで向かうと膝の上に座った。おるとさんは結構体格がいい女性の姿をしているので頭ひとつ分程は立香より背が高い。

 

それを確認したおるとさんは看板を卓袱台の上に置く。そして、両手を掲げると立香の後ろから手を入れ__

 

「ひゃっ…」

 

ブラジャーの中に手を突っ込んで立香のおっぱいを鷲掴みにした。

 

 

(ふわふわふかふか)

 

 

そう、ぶっちゃけふわふわふかふかとは、女性の豊かな胸のこと……すなわち。

 

おっぱいのことである。

 

 

(きもちいい)

 

 

何故かわからないが、おるとさんはおっぱいの感触を手で味わうのが大好きなのである。暖かくてふわふわしていてふかふかしている感触が好き、故にふわふわふかふかなのである。とんだおっぱい星人である。

 

 

(おかえししなきゃ)

 

 

「んっ!?…あっ……ふぁ……だ、ダメ……そこはっ!」

 

おるとさんは暫く普通に立香のおっぱいを優しく転がすようにしていたが、突然その動作が激しくなり、立香から声が漏れる。

 

擬音で例えるならばサワサワからモミモミへと移行したと言ったところだろう。

 

 

(ここりつかきもちいい)

 

 

「あっ……はんっ…! ひゃっ……そんなっ!」

 

更におるとさんの行為はエスカレートし、立香の弱いところ、もとい気持ちよくなってくれるところを重点的に立香の好きな強さで揉み始める。

 

この一連の行為は、おるとさんは気持ちいい感触を味わえたので、立香にも気持ちよくなって貰いたいという善意100%の想いから来る行動である。おるとさんの優しさは天井知らずと言えよう。

 

ちなみにおるとさん自身もかなり立派なモノをお持ちだが、自分で自分のものを触るのは何か違うらしい。例えるなら自分で髪をシャンプーするか、他人に髪をシャンプーして貰うかの違いのようなもの。傍迷惑な話である。

 

そして、暫くおるとさんが揉んでいる内に先に立香の方に変化があった。

 

 

「…ぁ……っう____!?」

 

 

というか果てた。イった。何がや何処へとは言わない。何故ならこの小説は全年齢対象だからである。

 

 

(やった)

 

 

その様子におるとさんもこれまでで一番立香が喜んでくれたと確信して嬉しくなる。もう一度言うが、この小説は全年齢対象である。

 

「もしかして私……胸だけでイクからだにされちゃった……?」

 

何故か立香は信じたくないことがあったかのような様子で放心している。ちなみにおるとさんはカルデアに来てからというもの1ヶ月と少しの間、毎日毎日立香のところにおっぱいを揉みに通っていたりする。

 

渇いた笑い声を小さく上げて天井の染みを数えている立香に対して、おるとさんはお姫様抱っこで立香を抱えると、一直線にある場所に向かっていった。

 

ある場所とはそう、立香のベッドである。

 

「え!? ベッド!? ま、待っておるとさん! わ、私今そんなことされたら本当に戻れなくなっちゃっ……きゃっ!」

 

おるとさんは立香を優しくの奥の方に放り投げた。そして、おるとさんもベッドと立香の空いた空間に寝そべる。

 

「ひゃぁっ…!?」

 

そして、その場で立香をおるとさんと向かい合うように向けてから抱き寄せた。立香のおっぱいと、おるとさんの立香より大きなおっぱいが当たり、互いのおっぱいが重なり合い形を変える。おるとさんのおっぱいも外皮なのでこの星のあらゆるモノより柔らかいのである。

 

「や、優しく…シて……ね?」

 

立香は観念したのかそんな声を漏らす。その瞳は閉じられ、少しだけ身体を震わせており、後のことはおるとさんに全て任せるようだ。

 

そして、おるとさんは__

 

 

 

(ねむい)

 

 

 

寝た。

 

「え……? へ……?」

 

その場に困惑したようなホッとしたようなそれでいて何か物足りないような絶妙な表情をした立香だけが取り残される。

 

 

(Zzz…)

 

 

ちなみにおるとさんは1日に最低でも十二時間は睡眠を取っている。ネコかおるとさんは。

 

カルデアに来てからのおるとさんはこのように割と充実して、相変わらず自由な日々を送っているのであった。

 

 

 




ちなみに作者は巨乳派です(集中線)
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