もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

16 / 23
第16話

冬の寒さが厳しくなる日々が続き、今日はクリスマスだから、世間もクリスマス一色だ。俺も今日はのんびり過ごそうとしてたんだが、香貫花から連絡が来て、何でも香貫花の婆ちゃんが日本に来てるそうだ。そこで、一緒にクリスマスを過ごさないかと言われたんだよ。ま、別に予定があるわけじゃないからOKした。

 

「さて、そろそろ香貫花達がいるホテルに行くか」

 

車で香貫花達が泊まってるホテルに向かう。ロビーに行き、部屋番号を聞きその場所に向かった。ノックをして中に入ると、香貫花以外に野明と篠原がいた。

 

香貫花「翼…」

 

「こんばんは香貫花さん。それに遊馬さんに野明さんも」

 

野明「翼さん」

 

3人とも神妙な顔をしている。何かあったなこりゃ。

 

「何かあったんですか?」

 

遊馬「実は…」

 

話を聞くと、香貫花の婆ちゃんがいなくなり、亡くなった爺ちゃんの写真を持っていなくなったらしい。

 

「なるほど…そして香貫花さんもお婆ちゃんが何処に行ったか検討も付かず、手懸かりが一切ないと」

 

遊馬「そうなんだ」

 

すると、俺と遊馬のポケベルが鳴る。これは…

 

遊馬「隊長から?」

 

篠原は、部屋の電話を使って電話する。

 

遊馬「いえ…はい…大丈夫です。分かりました」

 

そして電話を切った。どうやら準待機から待機に警戒が引き上げになったらしい。

 

香貫花「待機命令が出たのね」

 

遊馬「あ、ああ…」

 

香貫花「なら行きましょう」

 

野明「香貫花、お婆ちゃんは…」

 

香貫花「私は警察官である事を誇りに思っています」

 

そして部屋を出ていった。

 

「「……」」

 

「お2人とも、取り合えず私達も行きましょう」

 

野明「は、はい」

 

そして俺の車で埋め立て地に向かった。そして到着し各々着替えに向かい、俺は先に隊長室に向かった。

 

「失礼します」

 

後藤「おう直江、早かったな」

 

「…あんただけみたいだな。丁度いい。少し話があるんだよ」

 

後藤「話?」

 

「ああ。香貫花の事だが、今の香貫花に1号機の指揮は無理だ」

 

後藤「どういうことだ」

 

そして俺は、香貫花の婆ちゃんがいなくなった事を説明する。

 

「どうにかしてやれねぇか?香貫花の婆ちゃんは、アイツにとって唯一の肉親だ。できれば俺自身でどうにかしてやりたいんだが」

 

後藤「いや~、流石に直江に抜けられるとね。…分かったよ。どうにかしてみるよ」

 

「助かる」

 

そして後藤は、刑事の松井に香貫花の婆ちゃんの捜索を頼んだ。ウチからは進士が一緒に探すそうだ。となると、2号機を運搬する運転手がいなくなる。なので、俺と後藤は榊さんに話に行く。

 

榊「シゲを?」

 

後藤「はい。輸送だけで構いませんので」

 

榊「後藤さんよぉ、それは筋違いってもんだぜ」

 

後藤「承知の上で、お願いしております」

 

榊「……」

 

後藤の言葉を聞いて、榊さんは野明達を見る。

 

榊「直江、連中の様子が妙だが、それと関係あるんだな?」

 

「ええ。その事で進士さんには別行動してもらっているんです」

 

榊「なるほど…分かった。事が済んだらとっくり訳聞かしてもらおう」

 

「ありがとうございます」

 

何とか榊さんの許可を貰った。

 

後藤「…そうだ榊さん。“50年のクリスマス”と言ったら、何を連想しますか」

 

榊「今度は判事物かい。さぁな」

 

「やはりそれだけじゃ…」

 

榊「いや、待てよ…」

 

何か思い出したみたいだな。

 

榊「50年…それが西暦なら、1950ってのは、朝鮮戦争が始まった年じゃなかったかな」

 

後藤「朝鮮戦争?」

 

榊「その年の12月っと言やぁ、日本は特需景気様様。アメリカじゃ全土に国家非常事態宣言が出たって…そんな時だと思ったがな」

 

「……」

 

朝鮮戦争…そう言えば、前に香貫花から香貫花の爺ちゃんは、昔兵隊だったって聞いたな。

 

後藤「取り合えず、俺達も準備するか」

 

「そうですね」

 

そして俺も自分の指揮車に乗り込んだ。

 

後藤『ほんじゃあまぁ、ボチボチお出掛けしましょう』

 

そして俺達は出発した。俺が運転してる間も、香貫花はずっと黙っていた。

 

「香貫花さん、大丈夫ですよ」

 

俺は香貫花を抱き寄せ、頭を撫でてやる。

 

香貫花「あっ…」

 

「ここだけの話ですが、進士さんと刑事の松井さんが捜してくれてますから」

 

香貫花「そう…」

 

「ええ。だから心配しないで下さい。絶対に見つかりますから」

 

香貫花「…ありがとう」

 

取り合えず、少しでも不安を除ければいいんだがな。そして俺達は、事件が起きた橋に到着した。取り合えず、22時にしのぶから定時連絡が来るまで待機となる。だが…

 

(おかしい…しのぶが定時連絡を忘れるはずがない。向こうで何かが起きてるな)

 

遊馬『隊長、定時連絡が来ません』

 

後藤『分かってる!』

 

流石の後藤も、しのぶから連絡が来ない事に焦ってるな。

 

後藤「以後、通信妨害に供え、拡張機で話すこと。指揮車はスピーカーを使うこと2号機はその場で起動。1号機は橋を渡りきった場所で起動。返事は」

 

シゲ「了解」

 

遊馬「了解」

 

「了解です」

 

そして2号機はここで別れ、俺達は橋を進んでいく。さて、しのぶ達がいた場所で何が起こったんだか…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。