もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第17話

俺達は、先に先行してる第一小隊がいる場所に向かっている。すると、ビルに吊るされた第一小隊の1号機を見つけた。

 

野明「…酷い」

 

「第一小隊の1号機ですね」

 

確か、1号機には五味丘巡査部長が乗ってた筈だが。

 

「野明さん、五味丘さんは乗ってますか?」

 

スピーカーで野明にそう言うと、ゆっくりと1号機に近づく。

 

野明「いないよ」

 

「そうですか」

 

パイロットは乗っていないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキューン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると銃声音が聞こえた。

 

香貫花「今のは…」

 

「太田さんですね。野明さん!急いで向かいますよ!」

 

野明「了解!」

 

俺達は急いで太田達がいる場所に向かう。すると、途中でレイバーが待ち構えていた。

 

「あれは!?」

 

香貫花「ブロッケン!?何故ここに西ドイツの軍用レイバーが」

 

野明「逮捕する!!」

 

野明は先手必勝で、ブロッケンに向かっていく。

 

香貫花「ダメよ野明!まともに組み合って勝てる相手じゃないわ!」

 

野明「!?あああああっ!!」

 

やはり軍用レイバーだけあって、イングラムとはスペックから違う。

 

「!!チッ!挟まれたか」

 

いつの間にか全ての道を塞がれていた。すると、2号機が左腕で落ちてたリボルバーを拾い撃とうとする。

 

遊馬「待て太田!そいつの後ろにもう1機いるぞ!」

 

太田「な、なに!?」

 

遊馬にそう言われ止まる太田。そしてブロッケンの後ろから足音が聞こえてくる。それと同時に、センサー等が映らなくなる。

 

香貫花「あぁ…」

 

野明「……」

 

「……」

 

俺達全員は、新たに出てきたレイバーを見て黙ってしまった。

 

「あれは…」

 

するとそのレイバーは、2号機の右腕目掛けてビームを放った。

 

香貫花「そんな…空気を電離して光らせる程のビーム兵器だなんて」

 

2号機の右腕は、綺麗に切断された。

 

太田「うおおおおおおおっ!!」

 

2号機は、新たに出てきたレイバーに突進する。だが、パワーが違うから簡単に投げられる。

 

野明「太田さん!」

 

野明は太田を助けようとする。だが、ブロッケンが羽交い締めにして1号機を押さえつける。

 

野明「クソッ!コイツ!!」

 

香貫花「離れなさい野明!それは今まで相手にして来た作業レイバーとは違うのよ!腕一本犠牲にしてでも離れるのよ!!」

 

野明「そんな事出来ないよ」

 

まぁ、野明からしたらアルフォンスが傷つくのは嫌だろうがな。

 

野明「アルフォンスを…舐めんなよぉ!!

 

野明は見事にブロッケンを一本背負いして、電磁棒でブロッケン1機を停止させた。しかし、見事だな野明。そしてすぐに別のブロッケンが来るが、素早く殴り顔の部分を殴り飛ばす。

 

野明「香貫花、翼さん、今の一撃は少しくらい褒めてくれてもいいんじゃない」

 

香貫花「少しはね」

 

「お見事ですよ野明さん」

 

野明「香貫花のケチ。少しは翼さんみたいに褒めてくれてもいいじゃん」

 

ま、香貫花だしな。

 

「ですが、状況は最悪ですね」

 

香貫花「そうね」

 

これは、撤退するしかなさそうだな。

 

「野明さん!貴方は急いでここを離脱して、この事を隊長に報告してください」

 

野明「で、でも…」

 

「はっきり言って、今の状況では不利です!私は太田さん達と離脱しますので、先に行って下さい!!」

 

そして俺の命令を野明は聞き、この場から離れて行った。

 

「さてと…ああは言ったものの、この状況をどうするかな」

 

俺は香貫花に聞こえないように呟く。すると、ブロッケンが二号機のコックピットから太田を引きずり出した。

 

太田「は、離せ!!」

 

遊馬「太田!!」

 

太田「こ、これを!!」

 

すると太田は、遊馬目掛けて起動用ディスクを投げる。

 

香貫花「起動用ディスク…」

 

太田「仇を!仇を頼んだぞぉ!!」

 

ブロッケンは太田を何処かに連れて行った。もう一体のレイバーが俺達の前に立ちはだかる。

 

遊馬「香貫花、直江さん、出直すぞ」

 

香貫花「ええ」

 

「……」

 

香貫花「ツバサ?」

 

「2人とも先に行って下さい。俺が道を開けます」

 

「「!!?」」

 

俺の言葉に2人は驚く。

 

遊馬「な、何言ってんです!!」

 

香貫花「そうよ!」

 

「いや、誰かがあいつを引き付けておかないと」

 

香貫花「だからって!」

 

「篠原さん、香貫花さんをお願いします!」

 

遊馬「…分かりました。香貫花」

 

篠原は香貫花を指揮車に乗り込ませる。

 

香貫花「待って!ツバサが!!ツバサが残っているのよ!!」

 

しかし篠原は問答無用で指揮車を発進させた。

 

「行ったか…さて」

 

俺はレーザーを打ち出したレイバーの方を向く。

 

「生身でレイバーと戦うのは久々だな。悪いが感覚を取り戻すために付き合ってもらうぞ!!」

 

『!!?』

 

俺は素早く動くと、レイバーの顔面を蹴り飛ばす。

 

『!!!』

 

不明のレイバーは吹き飛ぶ。

 

「やれやれ…やっぱり体が鈍ってるな」

 

腕を回しながら俺はそう言う。ま、ここ最近体を動かすことなかったからな。レイバーは起き上がり俺から距離を取る。

 

「ふん…やはり鈍ってるな。あの蹴りで立ち上がれるとは、意外と頑丈みたいだな」

 

すると向こうから見知らぬレイバーが近づいてくる。

 

「あれは…99式ヘルダイバー、自衛隊か」

 

すると不明のレイバーは急いで何処かに行き、代わりにもう一機残ってたブロッケンが立ちはだかる。

 

「実戦データを得るまたとないチャンス…なに!?」

 

「ひ、人が!?小隊長!!」

 

「なんだと!?」

 

やれやれ、少し面倒だが仕方ないな。

 

「そこの人!もう大丈夫ですので、急いで離れて下さい!」

 

「分かりました!すみませんが、もし第二小隊の人が来たらこれを渡してもらえませんか?」

 

俺は発信機を渡す。

 

「分かった。確かに渡しておこう。早く逃げなさい!」

 

そして俺はこの場から立ち去る。

 

「さて…」

 

俺は離れたのを確認すると、先程渡した発信機とは別の発信機の電源を入れる。

 

「あの時、咄嗟に発信機を取り付けれてよかった」

 

発信機を確認しながら俺は太田が連れ去られた場所に向かう。そしてとあるビルの前にたどり着いた。

 

「ここか。って事は、しのぶ達もここにいる可能性が高いな」

 

中に入り歩いていると、上からマスクを着け銃を持った連中が三人下りてきた。

 

「な、何者だ!!」

 

「何者って、それはこっちの台詞なんだがなぁ」

 

「放っておけ!今は急いで撤収する事が先決だ!」

 

「撤収って、簡単に逃がすと思ってんのか?」

 

俺はゆっくりと歩み寄る。

 

「ま、待て!人質が捕らえられてる場所を教える!」

 

「だから見逃せと?」

 

「あ、ああ」

 

「……」

 

俺は少し考える。ま、今回は仕方ないか。

 

「…分かった。見逃そう。ただし、嘘を言えば…分かってるよな?」

 

俺は少しだけ殺気を出す。

 

「も、もちろんだ」

 

そしてしのぶ達が捕らえられてる階まで行くと、一つの扉があった。

 

「ここか」

 

俺はドアを蹴破ると、中にはしのぶの他に捕まってる連中がいた。

 

しのぶ「つば…直江巡査長」

 

「南雲隊長、それに他の皆さんも無事だったみたいですね」

 

五味丘「直江さん、この場所がよく分かりましたね」

 

「ええ、このビルから変な連中が三人ほど出て行ったのを見ましたので」

 

しのぶ「なるほど。だから見張りが誰もいなかったのね」

 

「はい」

 

そしてしのぶを含めた捕らえられた人達を連れて、隊長と合流した。その時に聞いたが香貫花のおばあちゃんの無事も確認した。流石の俺も少しホッとした。んで香貫花のおばあちゃんが帰る日、俺達の所に寄って挨拶に来てくれた。

 

レイ「皆さん、この度は色々とご迷惑をおかけしました」

 

香貫花「ホントよ」

 

レイ「進士さんでしたよね。ありがとうございます」

 

進士「いえ、僕は何にも」

 

お礼を言われ進士は照れていた。

 

レイ「ツバサさん、香貫花の事よろしくお願いしますね」

 

「いえ、こちらこそ香貫花に色々と助けてもらってますよ」

 

レイ「あら、ウフフフ。いずれ貴方を婿に向かえることを楽しみにしてますから」

 

「はい?」

 

香貫花「ぐ、Grand ma!!」

 

レイ「では皆さん、これからも香貫花をよろしくお願いしますね」

 

そして香貫花のおばあちゃんは、特大な爆弾を落として帰って行ったのだった。

 

『……』

 

香貫花「全くもう…Grand maったら///」

 

いや香貫花さん、そんな顔を赤くして言っても説得力無いですよ。

 

「「……」」

 

そして後ろから、もの凄~くキツイ視線を貰ってるんですけど…もちろん視線の先には野明としのぶがいたりする。

 

後藤「さ~て、俺は書類の整理をしなくっちゃ~な」

 

遊馬「あ、隊長、俺も手伝います」

 

山崎「ぼ、ぼく、鶏小屋の整備をしなきゃいけないので」

 

進士「ぼ、僕も手伝います!」

 

太田「ま、待て!俺も行くぞ!!」

 

榊「シゲ、俺達はイングラムの整備に行くぞ…」

 

シバ「了解です班長!!頑張ってね翼ちゃん

 

そして俺の周りには俺、香貫花、野明、しのぶの四人だけとなった。ってかお前ら!俺を置いていくな!!

 

野明「…翼さん」

 

「は、はい!!」

 

しのぶ「随分と香貫花さんのおばあさんと仲がいいみたいね?」

 

「ま、まぁそうですね」

 

野明「けど、婿はどうなんですかぁ?」

 

「い、いや、俺はそんなつもりは…」

 

香貫花「酷いわツバサ。私との事は遊びだったのね!」

 

この女はこんな時に更に爆弾落とすな!!

 

野明「あ、遊びって香貫花!あんたまさか…」

 

しのぶ「どうなのかしら?翼くん??」

 

怖い!しのぶの顔が物凄く怖い!!

 

「い、いえ…その」

 

しのぶ「ど・う・な・の・か・し・ら??

 

あぁ…なんで俺はこうなるんだ…

 

野明「翼さん!」

 

しのぶ「翼くん!!」

 

香貫花「ツバサ!!」

 

「た、助けてくれ~!!」

 

俺は遂に逃げ出したのだった。

 

「「「待ちなさい!!」」」

 

逃げた俺を追いかける三人である。

 

後藤「あ~あ。大変だね~」

 

シバ「翼ちゃん、頑張れ」

 

シバ達からの温かい声援が送られるのであった…

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