もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第18話

今日もいつものように出勤する。ここ最近は大きな事件もなく特車二課は平和が続いている。今俺は小隊が待機する部屋にいる。部屋の中は誰もいず俺が一番乗りだ。ま、いつも俺が一番なんだがな。

 

香貫花「おはようツバサ。いつも早いわね」

 

「香貫花か、おはようさん」

 

香貫花「フフッ、やっぱりその話し方を聞くと少し笑ってしまうわね」

 

「そらそうだろな。ウチの家計は基本は敬語で話すが、身内や信頼してる連中にはこんな話し方だからな」

 

香貫花「それは光栄ね♪」

 

山崎「おはようございます」

 

「おはようございます」

 

香貫花「おはよう」

 

山崎「翼さんも香貫花さんもいつも早いですね」

 

進士「おはようございます」

 

太田「おはよう」

 

「「おはようございます」」

 

香貫花「おはよう」

 

次々と出勤してくる。まだ篠原と野明はまだだがな。

 

野明「おはようございま~す」

 

「「「おはようございます」」」

 

香貫花「おはよう」

 

野明「あ~よかった、遊馬より早いや。深夜映画でゴンダムやっててさ、懐かしくてつい観ちゃった。あれってあたしが小学生の時…」

 

太田「たるんどる!!警察官というものは、9時~5時まで働けばいいってもんじゃないんだぞ

 

野明「は~いはいはい」

 

野明はそう言いながらひろみの所に行く。

 

野明「あ、ひろみちゃん手紙?」

 

山崎「ええ、田舎から」

 

そう言いながらひろみは届いた手紙を野明に見せる。

 

野明「へ~クジラ。ひろみちゃんの田舎ってクジラが来るんだ」

 

山崎「最近は余り見かけなくなったけど、子供の頃にはよく。冬は繁殖で岸に近寄ってくるんです」

 

するとひろみは、机の引き出しから1枚の写真を見せる。俺も気になり写真を見る。

 

野明「あ~!これひろみちゃん?」

 

山崎「ええ、小学生の時の。後ろの海の、黒い線みたいなのがクジラです」

 

「ザトウクジラですか」

 

山崎「そうです」

 

香貫花「一次絶滅が心配されていた種類のクジラよ」

 

野明「へ~、あたしも一回見てみたいなぁ」

 

山崎「感動すると思います。きっと…」

 

遊馬「おはよございあ~す!」

 

そんな話をしてると篠原が出勤してきた。

 

遊馬「やぁやぁやぁ皆お揃いで」

 

太田「なんだ篠原その態度は!!だいたいな!警察官っちゅう者はなぁ…」

 

遊馬「9時~5時まで働きゃいいってもんじゃないんだぞ。それよりテレビテレビ」

 

太田の話を聞き流しながら、篠原は部屋にあるテレビをつける。するとクジラが映っていた。

 

野明「あ~!これ沖縄?」

 

遊馬「何言ってんだよ。東京湾だよ」

 

山崎「東京湾!?」

 

遊馬「今大堤防の中、泳いでんだぜこれ」

 

『本日早朝、ここ東京湾に姿を現したこのクジラ、ザトウクジラという種類ですが、何故こんな所に迷い込んできたのか、その理由はまだ分かっていません』

 

香貫花「おかしいわね。こんな沿岸部にこれほど近づくなんて話、聞いた事がないわ」

 

「確かクジラは、元々用心深い性質のはずですが…」

 

野明「ねぇねぇ、この子迷っちゃったのかな?」

 

遊馬「この子ってクジラの事か?」

 

野明「うん」

 

遊馬「あのね…」

 

その言葉を聞いて、篠原は顔を手で覆った。まぁ、その純粋さが野明のいいところでもあるんだがな。俺も苦笑いしているのはご愛敬だ。

 

山崎「なんとか助けてあげられないもんでしょうか?」

 

香貫花「動物愛護協会等がきっと動き出すわ。政府にだって救援の義務があるはずよ」

 

太田「くだらん。その程度の事で、いちいち国家が動いてられるかぁ!」

 

香貫花「太田、その程度の事と言うけれど、絶滅に瀕している動物がどれくらいいるとお思い?なかでもクジラは…」

 

野明「まぁあの、とにかくお茶でも淹れましょうか」

 

進士「最近派手な事件がないでしょ?それで溜まってるんですよ太田さん

 

遊馬「ふん」

 

「あらら…」

 

まぁ、太田だったらそうだわな。ホントここ最近第二小隊どころか第一小隊の連中も出動は少なかったしな。おかげでシゲは暇になったって言ってたがな。

 

太田「くだらんからくだらんと言ったまでだ!」

 

香貫花「shut up!!

 

『既にここ竹芝桟橋には、ニュースを聞いた人々がこの意外な訪問者を一目見ようと続々と集まってきています…』

 

そしてこの事は、あっという間に日本全国にに広がっていった。そして翌日、俺達第二小隊は海上保安庁に設置された【クジラ救出対策本部】に来ていた。

 

高尾「東京湾のクジラ救出については、環境問題とも合わせ世界から注目されています。関係省庁の皆さんのご尽力を是非ともお願いする次第であります」

 

海上保安庁の高尾が集まった関係者の説明している。

 

野明「ひろみちゃん。良かったね、クジラを助けられて」

 

山崎「はい」

 

野明「頑張ろう」

 

ま、これはこれでいいかもな。野明もひろみもクジラの事心配してたし。

 

高尾「…以上が作戦遂行上不可欠な体制です。え〜実際の作戦の説明に移りますが「あの〜」ん?」

 

後藤「ウチはいったい、何をやればいいんでしょうか?」

 

ウチの隊長が、海上保安庁の孝雄に質問する。

 

高尾「…第二小隊さんには」

 

そして更に翌日、俺達第二小隊は東京湾の堤防に集まった野次馬達の対応に追われている。ま、想像はできたがな…

 

遊馬『ヘリ情報の邪魔になりますので、乗客でない人は至急車両を移動させて下さい。禁止区域に駐車している車両は、レイバーによって強制的に撤去します。繰り返します。禁止区域に駐車している車両は、レイバーによって強制的に撤去します』

 

今は第2班の篠原達が野次馬の対応をしてる。んで、俺達第1班は交代まで自由にしてる。とはいえ、俺とひろみはトレーラーの上から海を眺めている。

 

野明「ただいま〜」

 

すると野明がたい焼きを持って香貫花と帰ってきた。

 

高尾『現在東京湾は、巡業目的以外の航行は禁止されています。危険でありますので、速やかに帰港して下さい。繰り返します…』

 

野明「カッコいい♪」

 

香貫花「そうかしら?」

 

遊馬『練馬ナンバーの車両、違法駐車の為車を移動します』

 

太田『そこどいて下さい!危ないですから!』

 

『……』

 

山崎「こ、交通整理も救出活動の一環ですから」

 

「まぁ…そうですね」

 

そんな話をして暫く過ごして、俺達の時間なったので、太田達と交代する事にしたのだった。

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