もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第2話

あの後、お話という名のお仕置きをされた。そして、何でも1回言うことを聞くということで手を打ったのだ。気が重い…

 

「で、話が終わって戻ってきたら、こんな事が起きてるとは…理由を説明してください。シゲさん」

 

シバ「アハハハ!…すいません」

 

俺は今現在、シゲさん達を説教している。何故かというと、整備班の高速艇が座礁したのだ。その理由が、沿岸漁業に行って大漁だったので、欲張って積みすぎて船体が重くなったのが理由だ。そして、座礁した船体を救出するために、2号機を出動させたらしいが、そのまま海に落ちた。で、1号機のバックアップの俺にも声がかかったのだ。その理由を聞いて、責任者のシゲさんに説教していたのであった。

 

シバ「しかし班長が留守でよかったよ。こんな様を見られたら」

 

「でしょうね。でなければ今頃、『貴様ら全員海にたたっ込むぞ!!』って言われますよ」

 

俺の声真似に、全員が驚き正座していた。だが、更に悪いことが続く。1人の整備員がシゲさんに話しかける。

 

シバ「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!班長が此方に来てるだとぉぉぉぉぉ!!!!?」

 

その言葉を聞いて、全員が騒ぎ出す。

 

香貫花「シャラァァァァァァァァァップ!!!!」

 

すると香貫花が叫び、全員を黙らせた。そして香貫花の作戦で、1号機に3号機の番号のシールを貼り、一旦凌ぐ作戦だ。そして準備を済ませ、後はシゲの演技力に期待するしかないな。

 

シバ「ん?あれ、どうしたんすか班長?」

 

榊「いや、明日本庁に提出する書類忘れちまってな。…ん?」

 

すると榊さんは、じっくりと整備内を見る。…バレたか?

 

シバ「あれはその…自分が今夜中に仕上げて、送っておきますから」

 

榊「お前が?」

 

シバ「任せといて下さいって班長!ここんとこ忙しかったし、今夜くらいゆっくりしてくださいって。アハハ…」

 

榊「…そうかシゲ、そこまで言うなら」

 

そして榊さんは帰っていった。

 

シバ「今の内だ!かかれ~!」

 

『おおおおおおおっ!!』

 

そして再び船及び2号機の回収を始めた。

 

野明「でもさ、もしこんな時に出動がかかったら…」

 

遊馬「もしが多すぎる!目の前の状況を直視しろ!!」

 

「いや野明さん、その考えは大切ですよ。篠原さんも、確かに目の前の状況も大切ですけど、野明さんの様な考えも必要ですよ」

 

遊馬「は、はい…」

 

「取り合えず野明さん、まずは座礁した船体と2号機の救出、それに集中しましょう」

 

野明『はい!』

 

そして1号機も海に入っていく。

 

野明『後でちゃんと洗ってくれる?』

 

シバ「洗う!!新品同様にしてやる!」

 

「余程大切にしてるんですね」

 

野明『はい!アルフォンスは大切に使ってあげたいんです』

 

「アルフォンスっていうんですか。いい名前ですね」

 

野明『えへへ///』

 

無線から嬉しそうな声が聞こえた。

 

シバ「作業急げ!オヤジさんが来るぞ!!」

 

遊馬「グズグズするな!早く指揮車をまわせ!!」

 

そして第2小隊の男連中は、太田と俺を除いて指揮車に乗り、此方に向かってるおやっさんの妨害に向かった。

 

香貫花「作業急ぎなさい!乾燥させる時間を考慮すると、猶予は20分!」

 

野明『そんなぁ!』

 

「野明さん、残念ですが香貫花さんの言う通りです。遊馬さん達も頑張ってると思いますが、所詮は付け焼き刃です」

 

野明『ああっ!』

 

すると固定するワイヤーが緩み出す。

 

「これ以上は不味いですね。香貫花さん、お願いします」

 

香貫花「OK♪」

 

香貫花はドックに走っていった。

 

野明『ヤバイ!』

 

するとアルフォンスがバランスを崩し倒れる。すると、3号機が現れ倒れそうだった1号機、アルフォンスを支える。

 

野明『香貫花さん』

 

香貫花『All right。さ、今の内に早く』

 

「何とか間に合いましたか。取り合えず野明さん、香貫花さん、さっさと終わらせちゃいましょう」

 

『『了解!』』

 

そして無事、座礁した船も元通りになり沈んでいた2号機も引き上げた。

 

「お2人とも、お疲れ様でした。結局3号機も出動させちゃいましたけどね」

 

野明『アハハ、そうですね』

 

香貫花『全く』

 

遊馬「来るぞ~!推定10分後にオヤジさん来襲~!」

 

香貫花「OK!3号機はそのままハンガーへ」

 

「1号機はデッキアップを急いでください!」

 

野明「了解!」

 

すると野明は、最初と違いスムーズにデッキアップした。それを見た俺は感心した。そして全てを出来るだけ元通りにし、隠れて俺達は榊さんを待った。そして榊さんが到着し、早速運搬トラックやイングラムを調べ見て回る。すると、1号機の指先から水が垂れた。海水だ。それを舐めると榊さんの顔がしかめっ面になる。

 

「仕方ないか」

 

俺は上に移動し、今さっき来たような感じで榊さんと会う。それと同時に後藤隊長も出てきた。

 

後藤「オヤジさん、こんな時間に何かあったんですか?」

 

「あれ?隊長に榊さん、お2人とも何してるんですか?」

 

榊「おう翼か。お前何してた」

 

「俺ですか?後藤隊長の許可を貰って、コンビニに買い出しに行って夜食作ってますけど?」

 

俺はそんな事を言った。買い出しはしてないが、夜食は実際作ってたしな。

 

榊「夜食…だと?」

 

「ええ、ですよね?隊長」

 

後藤「あ、ああ。ちょっと腹が減ってね。直江に頼んだんですよ。オヤジさんも、直江の料理の腕知ってるでしょ?」

 

榊「……」

 

その言葉に、榊さんは黙る。けど隊長、ナイスフォローです。後で俺が作った日本酒持っていきますね。

 

榊「…そうか」

 

「榊さんも食べます?うどんですけど」

 

榊「ああ、貰うかな」

 

「なら隊長室で食べましょうか。いいですよね?」

 

後藤「そうだね」

 

そして俺達3人は、俺が作った夜食を食べに隊長室に向かった。それを確認した野明達は、俺達が奥に行ったのを確認してからゾロゾロと出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふぅ…』

 

シバ「やれやれ。相変わらず翼ちゃんには頭が上がらないね」

 

進士「ですけど、直江さんと隊長のお陰で、バレそうだったのをうやむやにできましたからね」

 

野明「でもいいな~」

 

遊馬「何が?」

 

野明「翼さんが作った夜食、食べたかった」

 

遊馬「あのな~」

 

野明の言葉に呆れる遊馬だった。

 

遊馬「たかが男が作った飯、しかもうどんだぞ。どうせ冷凍だろうよ」

 

香貫花「それは違うわね」

 

すると香貫花が否定する。

 

山崎「何で分かるんですか?」

 

香貫花「翼がアメリカにいた時、私が体調を崩して倒れた時、食べやすいだろうってうどんを1から作ってくれたのよ」

 

太田「もしかして、打ったってのか?うどんを」

 

進士「凄いですね」

 

香貫花「グランマも食べたそうだけど、とても手際がよかったそうよ。もっとも、向こうだから材料が手に入りにくいって嘆いてたみたいだけど」

 

野明「へ~。ますます食べたいな~」

 

香貫花「その気持ち分かるわ。私も翼のお陰で日本食が好きになったもの」

 

羨ましそうに、翼達が向かった方を見る野明と香貫花。

 

シバ「それに関しては、心配しなくてもいいんじゃない?」

 

シバは台所の方を見る。するとキッチンから山崎が出てきた。

 

山崎「皆さん!皆さんの分のうどんも用意されてましたよ。今から温めますので、並んで待ってて下さい」

 

シバ「流石翼ちゃん♪」

 

『おおおおおおおおお!!』

 

野明「やった~♪」

 

そして山崎が汁を温め、進士うどんを湯がいて皆に配っていった。

 

野明「美味しい♪」

 

香貫花「久し振りに食べたわ」

 

遊馬「…マジで旨い」

 

太田「ズルズル~!ズズ~!」

 

進士「凄いですね。そこら辺のうどん屋で食べるより美味しいですよ」

 

山崎「そうですね。軟らかいのにコシがありますね」

 

シバ「あ~…この飯を食うと、翼ちゃんが帰ってきたな~って実感するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

榊「ヘッ、随分と下が騒がしいな」

 

後藤「大方、直江が作ったうどんを食って喜んでるんでしょう」

 

榊「かもな。けど翼、また腕上げたな」

 

「ええ、今回は出汁を関西風にして塩分を少なくしました。榊さんには、まだまだ元気で現場で頑張ってもらわないといけませんからね」

 

榊「言いやがる」

 

文句を言うが、その顔は笑っていた。

 

後藤「けど、しのぶさんも残念だったな。もう少し残ってれば、直江が作ったうどん食えたのに」

 

その言葉に俺は箸を止めた。

 

「…ま、今回は大丈夫でしょう。……多分」

 

榊「帰って来て早々、相変わらずだな」

 

後藤「直江、骨は拾ってやるよ。だから、此方に被害向けないでね。しのぶさん、お前が関わると手ぇつけれないから」

 

「……」

 

その言葉に、俺は何も言い返せないのであった。

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