もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第22話

俺は野明と香貫花がいる部屋に来た。

 

「はあ…諦めるしかないか」

 

俺はドアをノックする。

 

野明『は〜い』

 

翼「野明さん、直江です」

 

野明『ああ翼さん!開いてるから入って下さい』

 

翼「失礼します」

 

俺は中に入る。既に野明や香貫花は浴衣に着替えていた。

 

香貫花「遅いわよ」

 

翼「いえ、ついさっき隊長から部屋の事を聞いたもので」

 

野明「あ〜」

 

翼「しかし本当に宜しいんですか?お二人と同じで」

 

香貫花「何を今更。以前だってこの3人で寝たじゃないの」

 

そう言われればそうでした。

 

香貫花「ほら、明日もあるんだからさっさと寝るわよ」

 

野明「そうだね」

 

見ると布団は綺麗に3つ並べて敷かれており、真ん中だけが空いている。ああ、前の時と同じパターンですね。そのまま俺も浴衣に着替えて眠りについた。しかし夜が更けた時に、右側に寝ていた野明が起きて部屋を出ていった。俺はバレない様に後をつけた。すると野明はアルフォンスの所に来ていた。俺は入り口前で中の様子を覗く。

 

野明「…アルフォンスが悪いんじゃない。そんな事誰にも言わせたくないよ」

 

翼「……」

 

やっぱり昼間の事で悩んでたか。

 

翼(少し考える時間もいるだろ。缶コーヒーでも買って置いて帰るか)

 

俺は自販機で缶コーヒーを買い、入口前に置いて部屋に戻る。その途中、雪まつり会場の方からレイバーの動作音が聞こえていた。

 

翼「こんな時間に…取り敢えず他の連中を起こして野明と合流するか」

 

俺は香貫花を起こして事情を説明した後に、アルフォンスのディスクを持って野明と合流する。

 

翼「野明さん!至急アルフォンスを起動して下さい!」

 

野明「翼さん!?」

 

翼「たった今、不明のレイバー1機が公園の西の方で作動しているのが見えました。そちらに向かって下さい」

 

野明「分かりました!」

 

野明はアルフォンスを起動させて、公園に向かった。

 

野明『そこの挙動不審のレイバー。搭乗員は速やかにレイバーから降りなさい!』

 

野明がそう言うと、不審レイバーは回りの雪像を使って抵抗する。

 

翼「マズイ…これじゃ自由に動けない」

 

あんまり被害を出す訳にもいかない。ここは俺が動いた方が無難か?

 

野明『こんの〜!!!』

 

野明も反撃するが、やはり雪像が気になってるのか何時もより動きが鈍い。

 

香貫花「何してるの!性能じゃこっちが上よ!」

 

野明『だって!雪像が壊れるのが嫌なんだもん!!』

 

翼「クソッ!」

 

どうする…

 

野明『あああっ!』

 

ヤバい!どうする…どうする…

 

 

 

 

 

 

 

バキューン!!

 

 

 

 

 

 

すると2号機が助太刀してくれた。だが逃げるレイバーに向かって発砲しており、当たる訳もなく回りの雪像を壊している。

 

野明『駄目太田さん!雪像壊れるよ!!』

 

太田『邪魔するな泉!』

 

すると野明達目掛けてフラッシュを撃ってきた。逃げた犯人は無事に後藤達が捕まえた。翌日、俺達は後援前に集まっていた。

 

後藤「それで、そのテロリスト集団が自白するにはだな、この辺の雪像に12時になったら起爆する時限爆弾を仕掛けたそうだ。」

 

『ええっ!』

 

後藤「泉、太田は雪像片っ端からチェックしろ。爆弾は像の何処かに埋めてあるはずだ。進士は警備テントへ行き、捜査部の情報をしゅくじ指揮車に転送。他の者は、泉達がチェックした像の周辺を徹底的に探せ。いいな?」

 

『了解!』

 

とにかく探さないとな。けど…

 

野明『っつったって…こんなにある』

 

篠原『雪の上のレイバーの足跡から割り出したらどうだ?』

 

香貫花「現場は昨夜のあなた達の捕物のドタバタで判別不可能よ」

 

山崎『11時を過ぎると、前夜祭のお客さんが集まり出すそうです』

 

太田『後2時間もないぞ!』

 

香貫花「やるだけやるのよ」

 

野明『それでも見つからなかったら…』

 

篠原『ドッカーン!』

 

篠原…何呑気にそんな事言ってんだ。しかし、太田の言う通り後2時間もない…殆どの雪像はデカいから、レイバーの手でもイジれる。しかし、時間だけが刻々と過ぎていく。

 

野明『本当に見つかるかな?』

 

篠原『喋ってないで探せってば!』

 

野明『だって、闇雲に探したって見つからない気がする』

 

翼「野明さんの言う事は最もです。しかし、時間がないのも事実…」

 

どうするか…

 

篠原『野明、お前だったらレイバーを使ってどうやって隠す?犯人の気持ちになって考えてみろ』

 

野明『えっと…雪像は大っきいから持ち上げる事はできない。崩れちゃうしそれでも埋め込むなら…ブロックを1つ外すんじゃないかな?』

 

翼「それです!レイバーを使ったなら、そのブロックにレイバーの爪痕が残ってる筈です!」

 

ブロックで作られてると分かっても、数は絞れても何個かある。

 

太田『いっその事、雪像を全部壊しちまうんじゃ駄目なのか?埒が明かん!』

 

篠原『バカ。雪像が散らばったら余計探しにくいだろうが』

 

野明『もう絶対壊しちゃダメ。探すんだよ!何としても!』

 

篠原『隊長!駄目です!見つかりません!』

 

後藤『何としても見つけてくれ。とは言ってもね〜…いや、待てよ…バビロンの城…バビロンプロジェクト…バビロン…』

 

バビロン……もしかして…

 

翼「直江より全レイバー!爆弾はおそらく雪像で作られたバビロンタワーです!泉、太田両巡査は至急向かって下さい!」

 

『『了解!』』

 

すると、悟がレイバーの爪痕を残したブロックを見つけた。野明が急いでそのブロックを取り外す。

 

野明『あった…』

 

見つかった。けど、12時まで後2分を切ってる…解除してる時間はない…

 

翼「野明さん!そのままでは動かせません。モーショントレーサーを使って下さい」

 

野明『了解』

 

そして野明はゆっくりと爆弾を取り出した。後20秒…

 

野明『取った!』

 

翼「思いっきり上に放り投げて!」

 

野明『ええい!』

 

篠原『太田!』

 

太田『任せろ!』

 

そして爆弾を見事に撃ち抜き、何とか事なきを得たのだった。そして悟はキチンと俺や野明に謝ってきた。どうやらレイバー嫌いは治ったみたいだな。

 

翼「ま、終わりよければ全てよし」

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