俺は野明と香貫花がいる部屋に来た。
「はあ…諦めるしかないか」
俺はドアをノックする。
野明『は〜い』
翼「野明さん、直江です」
野明『ああ翼さん!開いてるから入って下さい』
翼「失礼します」
俺は中に入る。既に野明や香貫花は浴衣に着替えていた。
香貫花「遅いわよ」
翼「いえ、ついさっき隊長から部屋の事を聞いたもので」
野明「あ〜」
翼「しかし本当に宜しいんですか?お二人と同じで」
香貫花「何を今更。以前だってこの3人で寝たじゃないの」
そう言われればそうでした。
香貫花「ほら、明日もあるんだからさっさと寝るわよ」
野明「そうだね」
見ると布団は綺麗に3つ並べて敷かれており、真ん中だけが空いている。ああ、前の時と同じパターンですね。そのまま俺も浴衣に着替えて眠りについた。しかし夜が更けた時に、右側に寝ていた野明が起きて部屋を出ていった。俺はバレない様に後をつけた。すると野明はアルフォンスの所に来ていた。俺は入り口前で中の様子を覗く。
野明「…アルフォンスが悪いんじゃない。そんな事誰にも言わせたくないよ」
翼「……」
やっぱり昼間の事で悩んでたか。
翼(少し考える時間もいるだろ。缶コーヒーでも買って置いて帰るか)
俺は自販機で缶コーヒーを買い、入口前に置いて部屋に戻る。その途中、雪まつり会場の方からレイバーの動作音が聞こえていた。
翼「こんな時間に…取り敢えず他の連中を起こして野明と合流するか」
俺は香貫花を起こして事情を説明した後に、アルフォンスのディスクを持って野明と合流する。
翼「野明さん!至急アルフォンスを起動して下さい!」
野明「翼さん!?」
翼「たった今、不明のレイバー1機が公園の西の方で作動しているのが見えました。そちらに向かって下さい」
野明「分かりました!」
野明はアルフォンスを起動させて、公園に向かった。
野明『そこの挙動不審のレイバー。搭乗員は速やかにレイバーから降りなさい!』
野明がそう言うと、不審レイバーは回りの雪像を使って抵抗する。
翼「マズイ…これじゃ自由に動けない」
あんまり被害を出す訳にもいかない。ここは俺が動いた方が無難か?
野明『こんの〜!!!』
野明も反撃するが、やはり雪像が気になってるのか何時もより動きが鈍い。
香貫花「何してるの!性能じゃこっちが上よ!」
野明『だって!雪像が壊れるのが嫌なんだもん!!』
翼「クソッ!」
どうする…
野明『あああっ!』
ヤバい!どうする…どうする…
バキューン!!
すると2号機が助太刀してくれた。だが逃げるレイバーに向かって発砲しており、当たる訳もなく回りの雪像を壊している。
野明『駄目太田さん!雪像壊れるよ!!』
太田『邪魔するな泉!』
すると野明達目掛けてフラッシュを撃ってきた。逃げた犯人は無事に後藤達が捕まえた。翌日、俺達は後援前に集まっていた。
後藤「それで、そのテロリスト集団が自白するにはだな、この辺の雪像に12時になったら起爆する時限爆弾を仕掛けたそうだ。」
『ええっ!』
後藤「泉、太田は雪像片っ端からチェックしろ。爆弾は像の何処かに埋めてあるはずだ。進士は警備テントへ行き、捜査部の情報をしゅくじ指揮車に転送。他の者は、泉達がチェックした像の周辺を徹底的に探せ。いいな?」
『了解!』
とにかく探さないとな。けど…
野明『っつったって…こんなにある』
篠原『雪の上のレイバーの足跡から割り出したらどうだ?』
香貫花「現場は昨夜のあなた達の捕物のドタバタで判別不可能よ」
山崎『11時を過ぎると、前夜祭のお客さんが集まり出すそうです』
太田『後2時間もないぞ!』
香貫花「やるだけやるのよ」
野明『それでも見つからなかったら…』
篠原『ドッカーン!』
篠原…何呑気にそんな事言ってんだ。しかし、太田の言う通り後2時間もない…殆どの雪像はデカいから、レイバーの手でもイジれる。しかし、時間だけが刻々と過ぎていく。
野明『本当に見つかるかな?』
篠原『喋ってないで探せってば!』
野明『だって、闇雲に探したって見つからない気がする』
翼「野明さんの言う事は最もです。しかし、時間がないのも事実…」
どうするか…
篠原『野明、お前だったらレイバーを使ってどうやって隠す?犯人の気持ちになって考えてみろ』
野明『えっと…雪像は大っきいから持ち上げる事はできない。崩れちゃうしそれでも埋め込むなら…ブロックを1つ外すんじゃないかな?』
翼「それです!レイバーを使ったなら、そのブロックにレイバーの爪痕が残ってる筈です!」
ブロックで作られてると分かっても、数は絞れても何個かある。
太田『いっその事、雪像を全部壊しちまうんじゃ駄目なのか?埒が明かん!』
篠原『バカ。雪像が散らばったら余計探しにくいだろうが』
野明『もう絶対壊しちゃダメ。探すんだよ!何としても!』
篠原『隊長!駄目です!見つかりません!』
後藤『何としても見つけてくれ。とは言ってもね〜…いや、待てよ…バビロンの城…バビロンプロジェクト…バビロン…』
バビロン……もしかして…
翼「直江より全レイバー!爆弾はおそらく雪像で作られたバビロンタワーです!泉、太田両巡査は至急向かって下さい!」
『『了解!』』
すると、悟がレイバーの爪痕を残したブロックを見つけた。野明が急いでそのブロックを取り外す。
野明『あった…』
見つかった。けど、12時まで後2分を切ってる…解除してる時間はない…
翼「野明さん!そのままでは動かせません。モーショントレーサーを使って下さい」
野明『了解』
そして野明はゆっくりと爆弾を取り出した。後20秒…
野明『取った!』
翼「思いっきり上に放り投げて!」
野明『ええい!』
篠原『太田!』
太田『任せろ!』
そして爆弾を見事に撃ち抜き、何とか事なきを得たのだった。そして悟はキチンと俺や野明に謝ってきた。どうやらレイバー嫌いは治ったみたいだな。
翼「ま、終わりよければ全てよし」