もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第4話

ここ暫く平和な日が続いてる。出動もあるけど、殆どが警備だったりする。そして今日も特に出動もなく、ひろみが自家栽培してるトマトハウスに来ている。

 

遊馬「それって、なんか意味あるわけ?」

 

作業をしてるひろみに遊馬が質問する。

 

山崎「トマトを実らすには、わき芽を絶えず摘んでおかないと駄目なんです」

 

遊馬「ふ~ん」

 

「凄いですねひろみさん。自家栽培でも無農薬は中々難しいですよ」

 

山崎「そ、そんな」

 

俺の言葉にひろみは照れる。

 

遊馬「ひろみちゃん、何で警察なんかになったの?レイバー相手にするより、こっちの方がむいてるのになぁ」

 

遊馬の言葉に、俺、野明、ひろみの3人が遊馬を見る。

 

遊馬「あ、いや…その、ひろみちゃんなら素手でレイバーとやり合えそうだけどさ。アハハ…」

 

すると突然警報が鳴る。

 

『第2小隊、緊急出動!繰り返す、第2小隊、緊急出動!!』

 

そして俺達は出動の準備をする。そして隊長の指示を聞く。

 

後藤「今から、東名高速へ入って御殿場IC向かうぞ」

 

遊馬「そ、それだけですか?」

 

後藤「とにかく緊急出動なんだ。行くよ」

 

そして俺達は東名高速に乗り、御殿場ICに向かって出発した。

 

野明『隊長、質問したいことが山程あるんですけど』

 

後藤『だろうな。ただ東名高速へ入って、御殿場ICに向かえとしか言ってないからな。当然だ』

 

遊馬『緊急出動と言いましたよね?』

 

後藤『言った』

 

遊馬『そういう場合は、サイレンを鳴らして現場に急行ってのが普通じゃないんですか』

 

太田『俺もそれが言いたい。派手にやりましょうよ!派手に!』

 

皆隊長の指示に疑問を抱いている。

 

香貫花「極秘行動の必要があるとしても、私達には任務の内容を話しておいてくれた方が、適切且つ迅速な行動が取れると思いますが?」

 

後藤『その通りだ。だが今回ばかりは、俺もお前達と同じ立場に置かれててね』

 

「同じ立場ですか?」

 

後藤『東名御殿場ICから、国道138号線に入った所で待機せよ。次の連絡を待て。聞かされてるのはこれだけなのよ』

 

「ふむ…」

 

隊長自身にも、はっきりとした情報が伝えられていない。

 

「これは何かあるな」

 

香貫花「何かって?」

 

「ま、あくまで私の勘ですけどね」

 

香貫花「勘…ね」

 

俺の言葉に、香貫花は何かを考えていた。

 

「ところで…運転がしにくいんですけど」

 

香貫花「あらいいじゃない。緊急でも特に急ぐわけでもないし」

 

今現在、狭い指示車の中で俺が運転し、香貫花が俺の膝に頭をのせていた。所謂膝枕だ。ってか、こんな狭い車内で器用に横になってるな。

 

「そうですけど、こういうのは普通女性が男性にしてあげるものでは?」

 

香貫花「あら。なら今度私がしてあげるわ♪それならいいでしょ」

 

「いや、そういうわけじゃ…」

 

これ以上何を言っても意味がないな。だが、もし俺の勘が当たってたら、ウチのイングラム2機じゃキツいな。

 

「最悪俺が出るか」ボソッ

 

そして指示された国道138号線に到着した。すると警察が道路を封鎖していた。

 

「ご苦労様です。県警の青木です」

 

後藤「特車2課の後藤です。この道路規制の理由は?」

 

青木「分かりません。ただ、上から国道138号線を閉鎖しろと」

 

遊馬「そちらも上からですか」

 

青木「何があったんですか?」

 

後藤「どうも嫌な予感がしますな~」

 

確かにそうだ。ここまで情報を流さないとなると…いよいよそれっぽくなってきたな。

 

香貫花「でも、私達特車隊に出動命令が出たって事は、レイバーが何か関わっている事だけは確かね」

 

野明「何かって?」

 

香貫花「その内分かるわよ。最も、既にその答えに辿り着いてる人もいるみたいだけどね」

 

香貫花はそう言いながら、俺の方に視線を向けた。すると、ミニパトに連絡が入る。

 

後藤「あ、しのぶさん。何かわかった?…余程情報の管理が行き届いているのか、それとも警察の上の方でさえ事態を把握していないのか。…変?…路面に亀裂ね。イングラムに道路工事でもやらせるつもりなのかねぇ。…ご協力感謝します」

 

青木「路面に亀裂って変だなぁ」

 

後藤の会話を聞いて、県警の青木が疑問に思う。

 

青木「自分は出動命令が出る2時間前に、山中湖方面からこの道路で戻って来たんです。でもそんな様子は…」

 

後藤「籠坂峠付近はどうでした?」

 

青木「別に。スイスイ通れましたよ」

 

「2時間前ですか」

 

遊馬「隊長、その時間の前に既に我々には出動命令が」

 

野明「どういうこと?」

 

県警としのぶの情報を合わせていく。

 

「ですが、これだけは言えますね。表面化してはいけない何らかの事件が起きているんですよ。それも山中湖付近でです。そして…これで私が思ってた予想がが当たっていそうです」

 

後藤「予想ねぇ。ま、取り合えず暫くは待機だ。指示が来るまでな」

 

『了解!』

 

そして、各自自分の担当する指揮車やレイバーキャリアで待機する。

 

香貫花「だけど、本当に何なのかしら」

 

野明『そうだよね~』

 

山崎『全く理解が出来ませんね』

 

俺達は今、1号機の連中とだけ話している。

 

香貫花「それで翼、そろそろ私達には教えてくれてもいいんじゃないかしら?」

 

「いいですけど、まだあくまで予想ですよ」

 

香貫花「いいのよ。貴方の予想は殆ど当たるんだから」

 

「やれやれ」

 

こういうのは、殆ど隊長に任せてるんだけどな。

 

野明『何々?翼さん何か分かったの?』

 

山崎『教えてください』

 

「分かりました。ですがあくまで私の予想、考えですから1号機の方にしか話しませんよ」

 

『『は~い(はい)』』

 

誰にも話すなと約束させ、俺の考えを話し出す。

 

「今回の事ですが、本庁からの指示が曖昧で、先程の県警の人も状況を把握していない。そして、山中湖方面の道路を封鎖。報道は路面に亀裂と言ってるそうですがね」

 

香貫花「そうね」

 

「そして、事件が起きてる山中湖付近あるものといえば…」

 

香貫花「!!なるほどね」

 

どうやら香貫花は分かったようだ。

 

野明『何々?勿体ぶらずに教えてよ~』

 

香貫花「山中湖付近にあるのは、陸上自衛隊の演習場よ」

 

「その通りです。そして、おそらく自衛隊が開発したレイバーに問題が起きた」

 

山崎『で、ですが、それなら普通に警察とかに情報が伝えられててもいいんじゃ』

 

「多分ですが、そのレイバーはまだ試作段階。世間に公表していない為、公にはできない」

 

野明『そっか!だから私達に情報が伝えられてなかったんだ』

 

香貫花「Great!その通りよ」

 

俺の考えを言い、1号機の連中は納得する。

 

山崎『なるほど。確かにそれなら、隊長に情報が伝えられていなかったのも頷けますね』

 

「ですが、これはあくまで私の予想です」

 

香貫花「その予想、殆ど当たってそうな気がするわね」

 

「そうですね。そして、最も厄介なのが…多分今回は人が相手じゃなさそうな気がします」

 

香貫花「そうかもね。陸軍がひた隠しにしてる情報だもの。おそらく、無人機とかの可能性も十分あるわね」

 

山崎『む、無人機ですか!?』

 

野明『そんな事できるの?』

 

無人機という言葉に、ひろみは驚き野明は疑問を抱いている。

 

香貫花「やろうと思えば可能よ。今までにだって、何度もそんな事が実験されているわ」

 

「ですが、今回の様な事も起きています」

 

山崎『ですけど、恐ろしい時代になりましたね』

 

ひろみの言う事は最もだ。これが使用されれば、AIで動かす事が増えるだろうな。

 

「取り合えず、さっきの話は私達だけの秘密ですからね」

 

「『『分かってるわ(はい)(は~い)』』」

 

「それじゃあ、指示があるまでのんびり待ちましょうか」

 

そして俺達は、他愛ない会話をするのだった。因みに香貫花は、さっきと同じ様に俺の膝に頭をのせていた事は省いておこう。

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