もし、特車二課に凄い人がいたら…   作:シャト6

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第5話

俺達が国道138号線で待機してから1時間が経過した。そしてようやく隊長からの連絡が入る。

 

後藤『本庁から指示があった。俺達はこれから暴走したレイバーの制圧に向かう』

 

そして暴走レイバーが出現する場所に向かった。

 

野明『暴走レイバー止めるって、レイバーが止まんなくなっちゃったんですか?』

 

後藤『ああ、そういうことだ。だが、これだけは頭に叩き込んでおいてくれ。その暴走レイバーは、センサーでレイバーを探知すると、攻撃してくるって事だ』

 

太田『なんて奴だ!!』

 

進士『ちょっと待って下さい。センサーで探知って、おかしいじゃないですか。ひょっとして、そのレイバーは無人で暴走してるって事ですか?』

 

後藤『のようだ』

 

隊長の言葉に、俺は思っていた事が予想から確信に変わった瞬間でもあった。

 

香貫花「翼の予想が当たったわね」

 

「当たっても全然嬉しくありませんけどね」

 

ホント嫌な予想だけは当たるんだよな。当たるなら宝くじとかもっと別ので当たってほしいわ。

 

遊馬『予想が当たったって、直江さん何か思い当たることでも?』

 

「ええまぁ。隊長の話で確信に変わりましたけれど」

 

後藤『なら丁度いい。直江、皆に話してあげて』

 

隊長からそう言われる。自分が話すのが面倒だからって。

 

「分かりました。既に1号隊の皆さんには話していたんですが、今回の隊長を含め県警の方達にも情報が伝わっていない。次に、山中湖方面の道路を全面通行止め。報道は道路に亀裂があったと言ってますが、今回注目するのは山中湖です」

 

遊馬『山中湖?』

 

「そうです。山中湖周辺にあるものといえば・・・」

 

進士『そうか!陸上自衛隊の演習場がありますね!』

 

「その通りです。そして、隊長達にまともな情報が伝えられていないのは、おそらくですが、公にできない理由があるはずです」

 

野明『でも、自衛隊のレイバーが暴走したのに、どうして自衛隊が処理しないんですか?』

 

後藤『したけど失敗した』

 

太田『自衛隊はそう言ってきたんですか!?』

 

太田が通信越しにでかい声で質問していた。

 

後藤『言ってはこん。だが、我々を何故待機させていたのか。それを考えれば、およその検討はつく。つまり、二段構えの作戦というわけだ』

 

野明『二段構え・・・』

 

後藤『自衛隊内部で処理できた場合は、待機させていた我々にお引き取りを願う』

 

遊馬『自衛隊の尻拭いはごめんだなぁ』

 

真実を聞かされて、遊馬は面倒くさそうな声を出す。

 

野明『なにさ!遊馬なんて指示するだけじゃないか!!実際に拭うのは私と太田さんなんだからね!!』

 

香貫花「下品よ」

 

そんな会話をしながら目的地に進んでいく。

 

『こちら山梨県警本部。暴走レイバーは山中湖の非常線を突破。現在、国道138号線を御殿場方面に暴走中。よろしく阻止されたし』

 

「やっぱり非常線は意味なかったみたいですね」

 

香貫花「そうみたいね」

 

後藤『止まれ。ここで待ち受ける』

 

左にある造整地の場所で止まる。

 

後藤『左側の造整地に誘い込め。いいか、敵は乳母車じゃないって事を忘れるな』

 

『了解!!』

 

そして1号機と2号機を準備する。

 

「野明さん、準備はいいですか?」

 

野明『いつでも準備OKです』

 

香貫花『レイバーキャリア!デッキアップ!!』

 

山崎『了解』

 

イングラムを起き上がらせ、こちらに走ってくる暴走レイバーの備える。

 

太田「向こうから攻撃してくるとは面白い。この俺が仕留めてやる!」

 

「お2人とも、油断しないで下さいね」

 

俺は聞くかわからんが、一応太田を含めて注意しておく。そして奥から暴走レイバーが現れた。

 

野明『目標確認・・・げっ!』

 

太田『何だあの派手な色は!!』

 

暴走レイバーは、派手な黄色の塗料がかかっていた。

 

野明『あれ本当に自衛隊所有なの?』

 

香貫花「野明!なにしてるの!早く行きなさい!!』

 

野明『りょ、了解!』

 

そして2号機と共に、暴走レイバーの所に走っていく。

 

野明『まともにぶつかりたくないよ!』

 

『『2人共今よ(だ)!!』』

 

香貫花と遊馬の指示で、2機とも造整地に入っていく。暴走レイバーもその後を追いかけていく。太田がリボルバーキャノンで攻撃するが、流石は自衛隊のレイバーだな。ウチの攻撃なんか全く効いてない。

 

「ウチの武器じゃ厳しいですね」

 

後藤「みたいだな」

 

双眼鏡で状況を確認してる後藤に話しかける。すると2号機がタックルし相手レイバーを倒す。

 

後藤「・・・はっきりしたな」

 

進士「えっ?」

 

後藤「レイバーの機体を見てみろ。カモフラージュしたかった訳だ」

 

そう言いながら、持っていた双眼鏡を進士に渡す。因みに俺は双眼鏡が無くても、肉眼ではっきりと見える。TYPE-X10と書かれていた。

 

進士「機体にX10の文字が。隊長、Xといえば・・・」

 

「進士さんが思っている通りですよ。自衛隊が試作機として付けるナンバーですよ」

 

後藤「極秘行動で動かされる訳だ。ことが表面化し、マスコミにでも嗅ぎ付けられたら社会問題に発展するからなぁ」

 

進士「物騒な物が暴走していたんですねぇ」

 

「やはりか」

 

後藤「ん?なに、もしかしてこの事も考えてたの?」

 

「・・・どうでしょうか」

 

俺は笑いながら、暴走レイバーと戦ってる2機を見た。

 

進士「隊長、直江さんって一体何者なんですか」

 

後藤「さぁね」

 

そんな話をしてる2人の会話を聞いていると、遊馬から通信が入る。

 

遊馬『隊長!パワーに差がありすぎます!誰かが目標に乗り込んで、中から止める事を考えた方がいいんじゃないですか?』

 

後藤「俺も今それを考えていたところだ。篠原、やってくれる?」

 

遊馬『えっ!?俺が・・・ですか』

 

後藤「他に誰かいる?」

 

山崎『遊馬さんの方が、素手で戦り合う事になりましたね。頑張って下さい!』

 

ひろみ・・・地味に遊馬が言った事気にしてたんだな。

 

遊馬『・・・分かりました』

 

こうして、遊馬がレイバーに乗り込み、中から停止する事になった。遊馬は野明の1号機の肩部分に乗り、太田の2号機が暴走レイバーを止めている。だが2号機も止めるのに限界が来たが、何とか遊馬が中に乗り込み、ディスクを抜いたらしくようやく停止した。

 

後藤「終わったみたいね。なら帰りましょうか」

 

香貫花「隊長、暴走レイバーを跡形もなく排除するように命令を受けていましたが、あのまま放置してもいいのですか?」

 

後藤「しょうがないだろう。頑丈で壊せなかったんだからさ」

 

「そうですね。仕方ありませんよ」

 

(ま、あえて残してるんだけどな。けど、今回はあれを使わなくて良かったみたいだな)

 

俺は指揮車の後ろに置いてある3本の刀を見る。

 

香貫花「ところで、指揮車に積んでるその刀はなんなのかしら?」

 

「これですか?まぁ、いつか分かりますよ」

 

香貫花「ふ~ん」

 

こうして暴走レイバーの事件は無事解決したのだった。

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