「夜も大分暗くなったな……。まあ、季節が冬だからなんだけどよ」
すっかりと話しこけて閉まったために、夜は一面黒一色の闇に変わっていた。 ケータイを取りだそうとしたが、手元になく、後から家の充電器にさしたままだということに気づき、仕方なく公園の電灯の近くにある時計から確認する。
「6時半か……」
――このままここにいても、話しはなかなか進まねえよな……。
「お前、家とかは?」
何気ない、考えなしの言葉だった――
フルフル。少女は
少女は目を細め、言葉を出そうとする口からいいにくそう言う。
「ワタシに、家、ない。現地球に、拠点を置くほどの用意は死神界でされない」
「――!? そう、なのか、よ……」
よーく考えてみればわかることだ。こいつに家なんてあるのか……?
「いく当て――……って考えてみりゃお前に知り合いがいるわけねえのか……。」
考えなしの自分の発言にイラだつ。
じゃあこいつはどうなる? 俺が見捨てるのか? それもある意味ひとつの選択肢の一つなのかもしれない。だけど、現実で……今それをやったら、俺は本当に「最低な野郎」になる。バカな、町にいるごろつきと同じ、クソッタレで、ヘドが出るくらい悪徳非道のあいつらみたいに……。
「そんな、タマにはなりたくねぇわな……」
「……?」
少女が首をかしげる。
「なんでもねえよ。それより、え~と……」
そういえば、俺こいつの名前をしらねぇな。今までが今までの衝撃的な話だった分肝心な部分が抜けてるじゃねえか。
「――リーゼ……」
「……あ?」
「ワタシの名前。名前を探しているようだったから言った。ただそれだけ」
「あ、ああ。リーゼな……。俺は――」
「柊裡音……。それでいいんでしょ?」
「ちょいまて。何で俺の名前を知ってんだよ……」
リーゼはたいして面白くなさそうに「知っているから」とだけ言うと。すぐに自分から視線が外れた。
知っているからだけで理屈が通ると思ってんのか……こいつは……?
「まあいいや……。とりあえず、俺の家に案内する。だから、この際言っとく。男女とか性別関係を抜きにして、お前にいく当てがないなら、このまま案内する俺のうちに好きなように使ってくれてかまわない」
再び視線が自分を捕らえ、驚いたように少しだけ目が大きくなった。
「……ありがとう」
「――その代わりだ」
俺は彼女の前に手を置く。
「さっきの話を詳しく聞かせろ。死んだこと、これからのこと……そして、今自分に起きている現状をあらいざらいすべてな」
リーゼの目が鋭くなった――気がした。
「わかった。――というより、はじめから、そうするつもりだった。これは、