ピアノの繋がり   作:tsuki

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亀更新の予定ですよ?
ただ、感想頂いて嬉しくて書いちゃいました!
ありがとうございます!


2話

有馬くんがピアノに座った。

どのピアニストも座ってからすぐには弾かない。

集中し、気持ちを落ち着かせ、恐怖を捨て去るために……

たった一人でこの広いホールで演奏する。

今までの練習を、努力を出しきる。

それはとても怖い。

否定されたらどうしようか……

いろんなことを考えてしまう。

始めてしまえば後戻りなどできない。

そんな恐怖を捨て去る時間……

わたしがコンクールに、でた時も同じだった。

 

でも……

いくら待ってもピアノの音が聞こえてこない。

客席の人たちはざわつき出す…

何かあったのか、と……

よく見てみれば、有馬くんの、顔は青白くなっているのが分かる。

そして、有馬くんはそのまま頭を抱え込んでしまった…

 

私はただ見ていることしかできない。

 

そんな中、くしゃみをする声がした。

そのくしゃみでまた、静かになる客席。

有馬くんも思わず見ました。

しばらくの間、くしゃみをした席を見て、なにか決心したような顔になりました。

 

そのまま、上半身を起こし、上を見上げ目をつむりました。

そして、有馬くんはゆっくり鍵盤に触れました。

 

ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」

 

彼の音は表情豊かで…

囁くように、儚げで、どこか…

悲しげに……

有馬くんの周りには桜が舞い落ちて行くような、そんな気がした……

あぁ……

これが有馬くんの…

音なんだ……

 

私は演奏が進むにつれて涙が溢れてきた。

長年、有馬くんのピアノが聞くことができず、やっと聞けたことに対しての嬉し涙じゃない。

私は、ただ、ただ、その音に魅了され、ただその音に涙が溢れていた…

 

そして、ゆっくり終わっていた。

有馬くんは立ち上がり、客席に向かって一礼をした。

私も含めて観客全員がその動きに気付き、徐々に拍手が増えた。

終わってもなお、観客全員は余韻に浸っていたかのように。

そのまま、有馬くんは舞台袖に下がっていた。

 

私は見えていた。

彼の顔が寂しく、悲しく、涙を流していたことを…

 

~会場の外~

 

「りんりん!有馬さん。凄かったね!わたし感動しちゃった。初めてピアノのコンクールにきて、ピアノ聞いて泣いちゃったよ…」

 

未だにあこちゃんの、目は赤くなったままだ。

きっと、私もなんだろうな……

 

「私も…だよ…」

 

「ね!りんりん!花束買いにいこ!!私、昨日、ネットで調べてあげたりとかするんだよね!」

 

「うん…でも、間に合うかな…」

 

「大丈夫だよ!闇より出でし、わらわの力で…」

 

「そ、そうだね…いこ。」

 

私たちは近くの花屋さんに行き、花束を買ってまた戻ってきた。

有馬さんが出てくるのを待った。

 

「あ、りんりん!あそこ、有馬さんだ!!いこ!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ……あこちゃん。」

 

私はあこちゃんに手を引かれ、そのまま、有馬くんの元へ向かった。

憧れの有馬くん…

優しげな表情をしている。

緊張してきた。

 

「あ、あの、すみません。有馬さんですよね?

これ、あことりんりんからです!良かったら…」

 

あこちゃんが花束を渡した。

 

「やったじゃん!公生!かわいい女の子から花束だぞ!」

 

「早くもらってあげなよ!」

 

「わ、分かってるよ。椿、渡」

 

有馬くんは驚いた顔をして、

照れ臭そうな顔になった。

 

「あ、ありがとう。どうだったかな?」

 

「はい!もう、あこ、とても感動しました!涙も出ちゃいました!」

 

「ありがとう。君は?」

 

有馬くんが私に問いかけてきた。

 

「わ、わたしも感動…しました…。」

 

「ありがとう。お花、大切にするよ。あっ、ごめん、電話だ。」

 

そう言って、有馬さんは電話に出て、少し離れたところで話している。

 

「やったね!りんりん!!」

 

「ありがとう…あこちゃん。」

 

少しして、有馬くんは電話が終わり、戻ってきた。

 

「ごめんね。僕、行かないといけないから…椿、渡、ちょっと…」

 

「は、はい!頑張って下さい!!」

 

「あ、ありがとうございました…」

 

そうして、有馬くん達は行ってしまった。

でも、電話に戻ってから、悲しそうな顔をしてたのは何でだろう。

 

「よし!りんりん!!帰ろ!私たちももっと、上手くなって感動されられるように頑張ろう!」

 

「う、うん…」

 

そのまま、私たちは会場を後にした。

また、有馬くんの音聞きたいな……

 




いかがだったでしょうか?
四月は君の嘘の、コンクール後に繋げるとしたらこんな感じでしょうか?
正直いまいちな気がします……
このあとは少し時間を飛ばします!
四月は君の嘘の最後のシーンは手を加えたくないので…皆さんの頭の中で再生してください……
卒業式等は終わって、高校入学前になりますかね…
あと書き長くなり失礼しました。
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