ただ、感想頂いて嬉しくて書いちゃいました!
ありがとうございます!
有馬くんがピアノに座った。
どのピアニストも座ってからすぐには弾かない。
集中し、気持ちを落ち着かせ、恐怖を捨て去るために……
たった一人でこの広いホールで演奏する。
今までの練習を、努力を出しきる。
それはとても怖い。
否定されたらどうしようか……
いろんなことを考えてしまう。
始めてしまえば後戻りなどできない。
そんな恐怖を捨て去る時間……
わたしがコンクールに、でた時も同じだった。
でも……
いくら待ってもピアノの音が聞こえてこない。
客席の人たちはざわつき出す…
何かあったのか、と……
よく見てみれば、有馬くんの、顔は青白くなっているのが分かる。
そして、有馬くんはそのまま頭を抱え込んでしまった…
私はただ見ていることしかできない。
そんな中、くしゃみをする声がした。
そのくしゃみでまた、静かになる客席。
有馬くんも思わず見ました。
しばらくの間、くしゃみをした席を見て、なにか決心したような顔になりました。
そのまま、上半身を起こし、上を見上げ目をつむりました。
そして、有馬くんはゆっくり鍵盤に触れました。
ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」
彼の音は表情豊かで…
囁くように、儚げで、どこか…
悲しげに……
有馬くんの周りには桜が舞い落ちて行くような、そんな気がした……
あぁ……
これが有馬くんの…
音なんだ……
私は演奏が進むにつれて涙が溢れてきた。
長年、有馬くんのピアノが聞くことができず、やっと聞けたことに対しての嬉し涙じゃない。
私は、ただ、ただ、その音に魅了され、ただその音に涙が溢れていた…
そして、ゆっくり終わっていた。
有馬くんは立ち上がり、客席に向かって一礼をした。
私も含めて観客全員がその動きに気付き、徐々に拍手が増えた。
終わってもなお、観客全員は余韻に浸っていたかのように。
そのまま、有馬くんは舞台袖に下がっていた。
私は見えていた。
彼の顔が寂しく、悲しく、涙を流していたことを…
~会場の外~
「りんりん!有馬さん。凄かったね!わたし感動しちゃった。初めてピアノのコンクールにきて、ピアノ聞いて泣いちゃったよ…」
未だにあこちゃんの、目は赤くなったままだ。
きっと、私もなんだろうな……
「私も…だよ…」
「ね!りんりん!花束買いにいこ!!私、昨日、ネットで調べてあげたりとかするんだよね!」
「うん…でも、間に合うかな…」
「大丈夫だよ!闇より出でし、わらわの力で…」
「そ、そうだね…いこ。」
私たちは近くの花屋さんに行き、花束を買ってまた戻ってきた。
有馬さんが出てくるのを待った。
「あ、りんりん!あそこ、有馬さんだ!!いこ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ……あこちゃん。」
私はあこちゃんに手を引かれ、そのまま、有馬くんの元へ向かった。
憧れの有馬くん…
優しげな表情をしている。
緊張してきた。
「あ、あの、すみません。有馬さんですよね?
これ、あことりんりんからです!良かったら…」
あこちゃんが花束を渡した。
「やったじゃん!公生!かわいい女の子から花束だぞ!」
「早くもらってあげなよ!」
「わ、分かってるよ。椿、渡」
有馬くんは驚いた顔をして、
照れ臭そうな顔になった。
「あ、ありがとう。どうだったかな?」
「はい!もう、あこ、とても感動しました!涙も出ちゃいました!」
「ありがとう。君は?」
有馬くんが私に問いかけてきた。
「わ、わたしも感動…しました…。」
「ありがとう。お花、大切にするよ。あっ、ごめん、電話だ。」
そう言って、有馬さんは電話に出て、少し離れたところで話している。
「やったね!りんりん!!」
「ありがとう…あこちゃん。」
少しして、有馬くんは電話が終わり、戻ってきた。
「ごめんね。僕、行かないといけないから…椿、渡、ちょっと…」
「は、はい!頑張って下さい!!」
「あ、ありがとうございました…」
そうして、有馬くん達は行ってしまった。
でも、電話に戻ってから、悲しそうな顔をしてたのは何でだろう。
「よし!りんりん!!帰ろ!私たちももっと、上手くなって感動されられるように頑張ろう!」
「う、うん…」
そのまま、私たちは会場を後にした。
また、有馬くんの音聞きたいな……
いかがだったでしょうか?
四月は君の嘘の、コンクール後に繋げるとしたらこんな感じでしょうか?
正直いまいちな気がします……
このあとは少し時間を飛ばします!
四月は君の嘘の最後のシーンは手を加えたくないので…皆さんの頭の中で再生してください……
卒業式等は終わって、高校入学前になりますかね…
あと書き長くなり失礼しました。