このペース続けていきたい!
今回は有馬くん視点です!
~自宅~
自宅に帰り、食事をして
そしていつものように
ピアノを弾く…
母さんが好きだった曲。
そして、僕と母さんを繋ぐ曲。
クライスラー作曲、ラフマニノフ編曲
〈愛の悲しみ〉
今でもこの曲を弾くと母さんが伝えたかったことを……残したかったものを……
確認できる。
丁度、弾き終わるのと同時に携帯が鳴った。
ディスプレイには〈宇田川あこ〉の文字。
「はい。有馬です!」
「あっ、有馬さんですか?あこです!!」
「こんばんわ。どうかした?もしかして、ライブの日程決まった?」
「決まりました!!4月29日になりました!来れそうでですか?」
「ちょっと待ってね。確認してみるから。」
スケジュール帳を鞄の中から引っ張りだして、予定を見る。特に予定はない。
「もしもし?あこちゃん?」
「あっ、はい!どうでした?」
「大丈夫だよ。その日、たぶん、僕も含めて三人で行くと思うから。」
僕以外の二人は、もちろん、渡と椿だ。
もしかしたら、渡が部活でこれないかもしれないけど、椿は一緒に行ってくれると思う。
「わかりました!じゃ、チケットは、取っておくので、当日着いたら、連絡してください!
あこ、渡しに行くので!!
当日の場所とか時間とかの詳細はまたあとでメールします!」
「うん!わかったよ!じゃ、当日楽しみにしておくね。」
「あこ達も頑張って演奏するね!それじゃ、おやすみなさい!!」
「うん。おやすみ!」
そう言って通話を切った。
忘れないようにスケジュールに書いて、
椿と渡に聞いておかないと……
~LIVE当日 CIRCLE前~
「はぁはぁ…」
「………」
僕は疲れきっていた。
椿も少し、疲れている感じ。
そして、もう一人の渡は…
「お前ら、もう少し運動した方がいいぞ。」
汗一つも掻いておらず、僕たちに一言…
その一言に僕たちはキレた……
「もとはと言えば、渡が寝坊してきたからだろ!?」
「そうよ!誰のせいでこんなに急ぐことになったと思ってるのよ!」
そう……渡が普通に遅刻してきた。
集合時間になっても、渡は現れず、仕方なく電話すると今起きた、とのことだった。
そして、駅から走ってくることになった。
「だってよー、昨日、中学時代のしおりちゃんがなかなか寝てくれなくて、長電話するはめになっちゃってさ~」
「あんたね…そんな理由で私と公生は走るはめになったの!?」
二人が言い争っている間に、息を整えつつ、あこちゃんにメールで着いたと連絡をいれておく。
すぐに「了解です(^_^ゞ」と返信が帰ってきた。
あとは、来るのを待つだけ…
「公生も聞いてた!?何か言ってやってよ!!」
「椿、落ち着いて……と、とりあえず間に合ったからいいじゃない。」
「……そうね。でも、渡!あんた、遊びすぎていつか女の子から刺されても知らないから!!」
「女の子に刺されるなら、本望だね!」
「あー!なら、エリに色々伝えようかなー?」
「それだけは、勘弁して…!」
エリとは中学時代によく、渡と遊んでた女の子だった気がする。
高校生になっても、渡は渡だった……
ふと、近くにあるピンクの花びらもほとんど散って、残り少なくなって、青い葉も多くなってきた街路樹の桜が目に入った…
こうやって、三人でいるときが一番幸せなのかもしれない。
……でも……彼女も一緒にいてくれてたら、もっと…
「公生……やっぱり、まだ……」
椿が心配そうな顔をしてこちら見てくる。
渡もなにも言わずにこちらを見ている。
僕はゆっくりと首を横に振る。
「大丈夫だから…」
「……公生…」
まだ、心配そうにする椿。
そんな椿を見かねてか、渡が
「公生も、もうガキじゃないからな!昔の弱虫、泣き虫じゃないしな!」
「泣き虫でも、弱虫でもないよ!!」
「嘘だー。橋の上から飛び込むのが怖かった癖にー!」
「ちゃんと、飛び込んだし!ま、最初は少し…」
渡…話の流れを変えてくれてありがとう…
そして、少し雑談をしていると、
「あ!有馬さん!!」
あこちゃんがやって来た。
「すみません!お待たせしてしまって!
はい!これがチケットです!!」
渡されたチケットを椿達にも渡す。
「あこたちは一番最後です!すぐに戻らないといけないので、またあとでゆっくり話しましょ!!楽しんでいってくださいね!」
「うん。ありがとう!あこちゃん、頑張ってね!」
あこちゃんは、すぐに戻っていった。
チケットを見ながら
「ガールズバンドパーティか…」
「今の娘も可愛かったな……他にもかわいい娘……いるといいな…」
「下の名前で呼んでた…」
……それぞれ違うことを考えていた。
渡はいつも通りだけど…
なんか、椿が少し黒いオーラを出していた…
それから逃げるようにして、
「と、とりあえず早く入ろう!」
そう言って会場に足を進めた。
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次回は……
やっと、Roseliaと会います!
お楽しみにー!