昨日の夏祭りの一件の後、ナツは三日も目を覚まさなかった。
「ねぇ、魔理沙。ナツは大丈夫かしら…」
博麗の巫女である博麗霊夢が隣の魔法使いである霧雨魔理沙に不安そうに語りかけていた。
「大丈夫さ、ナツは目を覚ます。私は信じているぜ。」
魔理沙は一つの希望を信じていた。霊夢もその希望を信じていた。
時は三日前の夢の中
目を開けたら、周りが真っ暗な部屋…いや、牢屋の中にいた。
「ここは…」
タンタンと足音が聞こえた。
「やぁ、私と反対の心情を持つ子よ」
その人の声はモザイクが掛かったような感じで、でもなぜかはっきり聞こえた。
「誰?君は?」
「あはははは、私の事やっぱ知らないんだ。ねぇねぇ、私の事どう思う?私は光にいるあなたが大嫌いなの」
「あなた何を言って」
「ふふふ、ごめんね~。簡単に言ったら、私はあなたの体に乗っ取るの。そして、この世界を滅ぼし、あなたが元いた世界も滅ぼすの。いいでしょ~。こんな世界がなくなれば。私達を受け入れてくれない世界なんてなくなればいいんだよ」
強く言った言葉が次第に弱くなっていくことが分かった。でも、そんな事をしても何も変わらないと私は思い口に出した。
「それをして、君は満足かい?私はそんなことは思わない。たとえ、世界を滅ぼし、周りに受け入れてくれない人がいなくなっても、それでどうするの」
「ん?奇妙な事を言うね。あなたは。私と同じ分身なのに。それじゃぁ、さっきの答えを言おう。私は多分力尽きて死ぬかもね。だから、満足なんてしない。こっちも質問ね、あなたはこれからどうするの?」
そんな質問、私の心の中ではもう決まっていた。その答えを言うため、立ち上がり、その子の前で言った。
「そんな事の無いように私は戦う。君に乗っ取られても私は全力で戦う。ただそれだけだ」
そんな言葉を聞いた子は、笑いそしてこう言った。
「そう。なら仕方ないわね。あなたを乗っ取るには時間が今足りないの。だから、あなたと私のゲームをしましょう。命を掛けたデスゲームを…」
その言葉を聞いた途端に私の目が覚めた。
「ここは…」
起き上がり周りを見渡すと、そこには見慣れた風景があった。
「起きたのね。ナツ」
誰かが私を呼んだ。
「う…。霊夢?私はどのぐらい寝てたの?」
私を呼んだのは、博麗神社の巫女、霊夢だった。
「三日よ」
「ふーん。三日…。三日!!えっ…どうして」
「ナツ。あなた何も覚えてないの?」
「うん」
その言葉を聞いた霊夢は、ヤレヤレとした表情で夏祭りにあった事を知らされた。
こんな話だった。夏祭り巫女服であった、私はなぜか霊夢をナンパし、殺されかけた中年男性達が私に目をつけたという話らしい。後、中年男性達は今も行方不明らしい。
「霊夢ありがとう…。後、霊夢に言いたいことがあるんだ」
「別にいいわよ。それで、話って?」
私は夢で起きた話をすべて霊夢に言った。霊夢は少し驚いたような顔をしたが、真剣に聞いていた。
「つまり、ナツ自身にタイムミリットがあり、それが来たらナツは人格が保たれなくなり、自分では無い人格になるのね。うーん。明日永琳のところに行くか…」
「エイリン?」
「ナツ明日時間ある?」
「あるけど…。何?」
「明日、永遠亭に行くわ」
「うん…」
なんだろうエイリンさんの事聞たいのに…、何も言ってくれなかった。まぁ、明日にでも会えるか…。
第十話…なのです!これからまたナツの過去を知るための新章が始まりです!
だんだんシリアスになってきましたねぇ~
これからもよろしくお願いします!
感想、お気に入り、評価お願いします!!