選抜戦当日
西側ピットに達也、織斑千冬が居た。
達也はもうすぐ来るであろう束お手製の専用機を待っていた。
「遅いな、何をやっとるんだあいつは、」
織斑先生は少し苛ついていた。
するとそこへ
「やぁやぁ、お待たせ持って来たよ。」
「遅いぞ、束」
「まぁまぁちーちゃんそんなに怒らないでよ。これがたっくんの専用機「トライデント」だよー」
と達也の専用機を持ってやって来た束だった。
そのISは全身黒一色のISだった。
「主な装備は、美濃刀一刀にシルバーホーン2丁にライフル一丁だよー」
「ありがとうございます。篠ノ之博士」
「いや〜たっくんの魔法のデータのお陰で今までのより強化されたし装備はたっくんが持って居たCADをもとに束さんのお手製のCADを装備したからサイオンを流せば魔法が発動するよ」
「何から何までありがとうございます。」
「司波、織斑の専用機がまだ届いていない為、お前が先にオルコットとやる事になった。済まないが良いか?」
「分かりました。届いてないのであれば仕方ありません。」
「そうか、感謝する。では行ってこい」
「はい」
と言い達也は束が造ったISを展開させ、ハッチに出ていた。
「「ワアァァー!!」」
会場は生徒達で溢れ歓声が上がっていた。
----観客席----
「あれが篠ノ之博士の造った司波君の専用機」
「すごい」
「いいなー私も欲しい」
----アリーナ----
そしてアリーナの中央に構えるセシリアがいる。
「逃げずに来た事は褒めて差し上げますわ。それでは、最後のチャンスを差し上げますわ、今ここで謝るのなら許して差し上げないこともなくってよ?」
セシリアは眼光な眼差しで達也を睨みつけるが達也は無反応だった。
「くぅ、いいですわ。泣いても許しません事よ」
「両者所定の位置について下さい。これより、1年1組セシリア・オルコット、司波達也のクラス代表選抜戦を始めます」
「「ワアァァー!!」」
歓声が上がる。
「それでは、始め!」
[ブー]
開始のブザーが鳴り試合開始だ
セシリアはブザーが鳴ると同時に、スラスターを噴かせ自分の得意の攻撃ポジションを取ると主力武器であるスターライトMK.IIを展開する。
「お別れですわ」
達也に照準を合わせトリガーを引く。
ビュンッ!
と達也に放たれ爆発した。
「呆気ない試合でしたこと。これだから極東の島国の男はイヤですの。」
セシリアは勝ち誇っていたが煙が晴れると
「!?」
そこには無傷の達也が居たのだ
「な、なんですのあれは?シールドバリアー」
達也の前に薄黄色い壁があったのだ。
達也はセシリアから放たれたレーザーが当たる前に障壁魔法を発動したのだ。
そして達也は即座にシルバーホーンを展開する。
障壁魔法を発動し何事もなかったかのようにシルバーホーンを展開した達也にセシリアは焦りだす。
「今度は、そうはいきません。次は必ず」
もう一度トリガーを引くが、またしても障壁魔法で塞がれてしまった。
(データ通りの射撃だな)
「なかなか強固なガードですわね。でもこれなら簡単には行きません事よ!!」
そしてセシリアは使うつもりはなかった、機体に搭載されている特殊武装の"ブルーティアーズ"を発動させる。
「踊りなさい!私の奏でる輪舞曲で!」
ビットは四方に散らばっていき
一斉射撃を開始する。
しかし達也は難なく回避していき 今度達也の番だ。
達也はセシリアとの距離を詰めシルバーホーンをセシリアに向ける
「ドライブリザード」
達也はドライブリザードを発動させる。
「くぅ」
達也の放ったドライブリザードはセシリアに命中した。
「何のこれしき」
セシリアは達也の攻撃に耐えるが再び達也がシルバーホーンを向けて来た。
「そうは行きません」
とセシリアは加速して回避しようとする。
「逃がさん」
と達也はサイオン・ブリットを放った。
セシリアは回避しようとするも追跡能力のあるサイオン・ブリットからは逃げられなかった。
「どうやら私はとんでもない相手と闘っているようですわ。貴方への評価を改めなくてはならないようでですわね。」
セシリアは自覚したようだ自分が相手にしている達也は強いと。
「そろそろ終わりにさせてもらうぞ」
そう言うと達也は加速する。
「イッ、インターセプト!!」
セシリア接近攻撃用の武器を展開しようとするも達也は既にそこには居らず、ハイパーセンサーでも感知が出来なかった。
「こっちだ!」
達也はセシリアの後ろに回り込んでいた。
そして達也はトリガーを引く。
「エアー・ブリット」
今度は空気濃縮弾(エアー・ブリット)を発動する。
エアー・ブリットがセシリアに命中しセシリアは少し後退すると達也は加速して蹴りを食らわす。
「はぁ!」
「きゃぁー」
達也の蹴りを食らって勢いよく後退する。
「まだですわ!」
セシリアは再びスターライトMK. IIを展開する。
達也に照準を合わせトリガーを引くそして銃身を少しズラしトリガーを引く。一発目は誘導つまり囮で二発目が本命である。
「これもデータ通りだな」
達也はあえてセシリアの戦術に乗り一発目の誘導に乗り
二発目を分解魔法で消滅させる。
セシリアの精神は既に限界に来ていた。
全ての攻撃が読まれ達也の魔法で塞がれてしまったのだ。
「ど・・・どうして・・これが魔法の力と言うの・・」
「魔法だけじゃない。それはお前の射撃に攻撃戦術が全てデータ通りだったからだ。データ通りの動きなら誰もが予想出来る。それが今回のお前の敗因だ」
「まさか、ここまで分析されているなんて・・」
達也は動かないセシリアに狙いを定めトドメを刺す。
「フォノン・メーザー」
達也は振動系魔法フォノンメーザーを発動する。
超音波照射による熱線はセシリアを直撃する。
まともに食らったセシリアの機体はSEが尽きたようで機体は解除されセシリアは空中から落ちて行く。
達也は何も言わずに、落下していくセシリアを追い お姫様抱っこをする形でゆっくりと降下していく。
「優しいのですね。私は貴方の事を散々酷く言った筈ですのに。///」
「俺は、そこまでに酷い奴じゃないんだが」
そしてアナウンスが漸く我に返って
「し、試合終了!勝者 司波達也」
「これも想定の範囲内だな」
「ワアァァー!!」
観客席では再び歓喜に包まれた。
「お前はまだ強く成れる。射撃時にいくつかアレンジを加えれば今よりもっと強く成れる筈だ」
達也は、セシリアに向けてそう言いハッチに戻って行く。
ドクンッ!
「何でしょう?この気持ちは?なにか胸が熱いような・・・こんな気持ち初めてですわ。」
----西側ハッチ----
「デビュー戦にしては中々だったな。魔法の方も中々だな」
「いえ、彼女の射撃がデータ通りの動きだっただけです。彼女がデータ通りに動かなかったら苦戦してました。どうですか魔法の方はある程度見極められましたか」
「まあな、だがお前の魔法をまだまだこんな物ではないだろう。織斑との戦闘楽しみにしているぞ。それまで休んでおけ。」フッ
「はい」
千冬は言い終わると去って行った。
----更衣室----
「何でしょう・・・司波達也。彼の方を思い浮かべるだけで胸が熱くなりますわ。 この気持ちは一体?」
とセシリアの心に一輪の花が咲こうとしている事に誰も知る由も無い。