「それでお願いとは何ですか?」
「実はね 妹の簪ちゃんの事なの」
「確か、四組のクラス代表で日本代表候補生でしたね」
「そう」
「それで妹さんが何か?」
「実はね、簪ちゃんには、専用機が無いのよ」
「ない」
「勿論、簪ちゃんの専用機は造られてたのよ倉持研究所で でも突然その専用機が後回しになったの。それが世界初の男性IS操縦者一夏君の登場で簪ちゃんの『打鉄弐式』から『白式』に変更になったの」
「なるほど、それであの時整備室で機体の調整をしていたわけですか」
と更識会長の説明に納得する達也。
「それで何故俺にこの話を?」
「達也君にお願いてのは、簪ちゃんの専用機を作るのを手伝って欲しいの」
「何故俺に?俺に頼まなくても姉である更識会長が手伝えば?」
「あの不明機襲撃の時のシステム解除の腕を見込んでるの それに私と簪ちゃん今ちょっと距離を置いてるの」
「!?」
達也は楯無から事情を聞いた 優秀な姉がいることによっていつも姉と比べられていることによって楯無と簪の間に距離が出来てしまったのだと。達也は何処か昔の自分と深雪と境遇が似ていたのを思い出す。司波家に生まれたにも関わらず落ちこぼれとして召使いのような扱いを受け、妹の深雪からは疎ましく思われていた時期があった。
「わかりました 何とかしてみます。」
「本当!ありがとう達也君」
と達也は楯無の頼みを受けることにした。そして楯無は達也に用を済ませ帰っていた。
----翌朝----
教室
席に着いてホームルームが始まるのを待っていると織斑先生が教室に入ってきた。
「諸君おはよう 山田先生ホームルームの前に転校生の紹介を頼む」
「ええと今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名です!」
「「「「ええええっ!?」」」」
となんと今日は転校生が来たのだ。そして皆驚いて声を上げた。
「失礼します」
「・・・・・」
と教室に入って来たのは金髪で男物の制服を着た生徒と銀髪で片目に眼帯をしている背の小さい生徒が入って来た。
「二人とも代表候補生で専用機持ちなんですよ〜 皆さん仲良くして上げてくださいね」
「シャルル・デュノアです フランスから来ました こちらに僕と同じ境遇の方が二人いると聞いて転入してきました この国では不慣れなことも多いかと思いますが 皆さんよろしくお願いします」
「!?(このシャルル・デュノアさんの声七草会長と同じ声だと!しかし奴は本当に男なのか?)」
「「「キャーーー!!」」」
と女子たちが奇声を上げる。
「三人目の男子っ!」
「しかもうちのクラス」
「一×シャルもいいけど達×シャルも萌える」
などなど色々な声が聞こえる
「・・・・挨拶しろ ラウラ」
「はい、教官」
突然姿勢を正しかかとを揃える。達也は感じたこいつは軍人だと。
しかも、
「!?(こっちに至っては渡辺先輩の声だと!)」
と今度は風紀委員長の渡辺摩利の声をした転校生に驚く。
「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここでは、お前も一般生徒だ。私の事は織斑先生と呼べ」
「了解しました」
と気をつけの姿勢を取る。達也は間違い無く確信したこいつは軍人だとそしてラウラが千冬を『教官』と呼んでいたことから察するに奴と千冬は軍の施設で出会ったのだと。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
と自分自身の名前だけを名乗る。
「あ、あの、以上・・・ですか?」
「以上だ」
と山田先生に聞かれ素っ気なく返す。
するとラウラが達也の方までやって来て
「!貴様が----------」
するとラウラは手を挙げ振り下ろしてくる。
すると達也は反射神経でラウラの右手首を右手で掴んで後ろに回し左手でラウラの襟元を掴み床に押さえつける。
ドオオオオンと強く床に叩きつけられる
「ダァァ!」
「何の真似かは知らないが君と俺は今日が初対面のはずだが?まさかとは思うがドイツでは、初対面の相手に平手打ちをするのが流行ってるのか?」
とラウラを押さえつけながら達也は言う。そしてクラス全員が驚いていた、達也がラウラを捩じ伏せたのだ。
「認めない・・・」
「???」
「私は、認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」
と達也の顔を見ながら涙目で言うラウラ
「何のことかは、知らないが俺に兄も姉もいないが」
「何!貴様、織斑一夏では、ないのか?」
「俺は司波達也だ。一夏は隣の方だ」
と言われラウラは一夏の方を見る、そして司波達也と聞いて思い出した世界で二人目の男性IS操縦者にして魔法使いだと言う事を副官から聞いた事があった。
「やめないか!お前たち席につけ」
「はい 申し訳ありません」
「わかりました」
と織斑先生に止められ席に着く達也とラウラ
「では、ホームルームを終わる。各人着替えて第二グランドに集合。今日は二組と合同でISの模擬戦を行う。解散!」
と織斑先生が号令を言う
ホームルームが終わるとシャルルが達也に話を掛けてきた
「織斑一夏君と司波達也君だよね。僕の名前はシャルル・デュノア。同じ男性操縦者としてよろしくね!」
「おう、よろしくな 俺のことは一夏でいいぞ」
「あぁ よろしく 俺の事も達也でいい」
「うん よろしくね。僕のことは、シャルルでいいから、それにしても達也て凄いね、架空の産物と言われた魔法が使えるんだもん」
「いや、そんな事ないさ」
「そんな謙遜しちゃて」
とシャルルと話す。
「マズイなぁ 」
と達也がシャルルの手を引っ張る。そして廊下に出ると三人目当ての大勢の女子がいた。
「あ、出てきた」
「本当だ」
「ヤベェ もう居る。達也!シャルル!走るぞ」
と言い走ろうとする一夏を達也が止まる。
「待て一夏。ここは俺に任せろ。二人共俺に掴まれ」
と言い二人は達也に捕まる。すると達也は二人を両脇に抱え窓から飛び降りた。
「オイィィ達也」
「いや〜」
「安心しろ」
と言い達也は飛行魔法を発動する
「び、ビックリした!」
「す、凄いISも無しに飛んでいる、これが魔法なの」
そして地面に着地してアリーナに向かった。