IS学園の劣等生   作:人斬り抜刀斎

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第21話

昼休みになり達也、一夏、箒、セシリア、鈴、シャルルの六人で屋上で昼食を食べた。しかし箒は不満そうな顔で一夏を睨む

「・・・どういうことだ?」

「ん?どうした箒?」

「天気がいいから屋上で食べるって話だったろ?夏服で正解の陽気だな!」

「確かに昼間は暑く・・・いやそうではなくてだな・・・・!」

「せっかくの昼飯だし大勢で食べたほうがうまいだろ?それにシャルルは転校してきたばっかりで右も左もわからないだろうしー」

「そ それはそうだが・・・」ぐぬぬ・・・

とそんな箒を他所にセシリアはムスッとした顔を達也に向ける

「はぁ、せっかく達也さんと二人きりでお昼を過ごせると楽しみにしてましたのに、人が大勢いるので驚いているだけですわ」

「いや、一夏に誘われたから別に断る理由も無いからな」

達也は苦笑いをしながら言葉を返す

「はい一夏 アンタの分っ」

 

ぱかっ

 

「おお 酢豚だ!」

「そっ 今朝作ったのよ。アンタ 前に食べたいって言ってたでしょ?」

「ほぉ 中々なものだな」

と関心する達也

「なに?達也も食べたいの?」

とドヤ顔で聞いてくる。するとセシリアが咳払いをする。

「コホン コホンッ達也さん わたくしも今朝はたまたま偶然何の因果か早く目が覚めましてこういうものを用意してみましたの よろしければおひとつどうぞ」

「そうか?それじゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。済まない鈴またの機会でな」

「いいわよ、待ってなさい」

と約束をして達也はセシリアが作ったサンドイッチを食べる。パクッ

(甘いなぁ)

「どうかしら?」/////

「中々独特な味だな」

「そうですか?では残りもどうぞ!」

と勧められた。達也は「雲散霧消」で余分な甘味を消して食べた。

「ええと 本当に僕が同席してもよかったのかな?」

「いやいや 男同士仲良くしようぜ?わからないことがあったらなんでも俺たちに聞いてくれ ーISは達也に聞いてくれ」

「まぁ 同じ仲間が増えた方がこっちも気が楽だ」

と二人とも微笑んで言った。

「ありがとう 一夏も達也も優しいね」

「い いや まあ・・・」

「ふん」

一夏は赤面し達也は鼻で笑う。

「シャルルさんの部屋割りはもう決まったのかしら?」

「おう、達也の部屋に決まったみたいだ」

「まぁ 俺の部屋は同居人が居ないからな。空いている部屋の埋め合わせだろう」

「そっか まあ普通に考えたらそうよね」

「・・・・」

箒が不機嫌な顔をしている。

「どうした?箒 腹でも痛いのか?」

「違う・・・・・」

「そうか ところで箒そろそろ俺の分の弁当をくれるとありがたいんだがー」

と一夏が言い箒が一夏に弁当を渡し一夏は弁当の蓋を開ける。

 

ぱかっ

 

「ほ〜これはすごいな!どれも手が込んでそうだ」

「確かに中々の出来栄えだ」

「つ ついでだついであくまで私が自分で食べるために時間をかけただけだ」

「そうだとしても嬉しいぜ 箒ありがとう」

「ふ ふん・・・」

そして昼間も終わり午後の授業も終わり放課後になって達也は楯無との約束を果たすために妹の簪が居るであろう整備室に向かった。


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