(彼奴が司波達也か・・)
俺、織斑一夏は司波達也がこの学園に入学して来たのを見て心の中で呟いていた。
世間では、司波達也は英雄的存在だ。ブリュンヒルデとし世界に名高い俺の姉である織斑千冬と共に強盗犯を退治し、さらに魔法で強盗犯のISを倒した。 しかも、男には、乗れないISを動かした二人目の男性IS操縦者だ。
最初達也の事をした時はただただ嬉しかった。何せ二人目のIS操縦者つまり仲間が出来たからだ。
だが、達也が強盗犯の銃弾やISを魔法で倒した時の映像を見た時思った、俺も何処で達也の事を自分の中のヒーロー像と重ねていた。
だから俺は達也の事が少し気になる。 だから、俺は達也の事をもっと知りたいんだ。今から話を掛けてみるんだ。
「よう、テレビで見たんだ。凄いな強盗犯やISを倒すなんて!俺は織斑一夏。一夏でいいぜ!よろしくな」
「司波達也だ。俺の事も達也と呼んでくれ、よろしく」
「男一人で参ってたんだ。達也が来てくれて本当によかったぜ」
「確かに、男一人じゃ精神的に辛いかもな」
ザワザワザワ
達也と一夏は、周りの女子たちから凄まじ好奇の視線を浴びながらも話を続けていた。何と言っても、教室内だけじゃなく廊下で他のクラスの女子たちの視線も浴び更に辺りからヒソヒソと話し声が聞こえてくる。
(ねぇねぇ、織斑君と司波君どっちが好み)
(私は織斑君かな〜)
(私は断然司波君ね!)
(織×司キタコレ!)
と言う具合に色々と聞こえ最後のは一体どう言う意味だ?
「この視線どうにかならないかなぁ」
一夏はこの視線に参っている。
「仕方あるまい。俺たち男性はこの学園は場違いな場所だからな」
「それはそうだけど三年間耐えられるかな」
「まぁ、キツイだろうが一週間もすれば慣れるさ。それまで耐えればいい話だ」
達也は一夏の悩みを軽く受け流す
その時一夏は疑問を感じた。
「達也て、何でそんな平気な顔しているんだ?」
「いや、俺もかなりキツイぞ(まぁ、俺は感情が欠落しているからそう見えても無理ない)」
またもや受け流す。
そんな時一人の女生徒が近づいて来た。
「司波、ちょっと一夏を借りるぞ」
女生徒は一夏を指差して尋ねる
「あぁ、構わない。それと俺の事は達也で構わない。(この人が篠ノ之博士の妹の篠ノ之箒さんか。確かに篠ノ之博士と何処か似ているな、どれ程の実力者なのか見てみたいな)」
「感謝する。一夏行くぞ。」
篠ノ之箒は、一夏を連れて教室を出た。
残った達也は
(読書でして待っているか。)
授業が始まるまで読書して待つことにした。
この間買った本を読み始めようとした時
「ちょっとよろしくて?」
達也は声のした方向に目を向ける。
声の主は如何にもお嬢様と言った女性だった。
「あぁ、構わないが。(この女性は、確かイギリス代表候補生のセシリア・オルコットだったな)」
達也は軽く返事をする。
「あなたは、先程出ていた猿と違いかなりの腕利きの様ですわね。どうでしょう、この私とIS勝負をしてもらえないでしょうか」
セシリアは達也に勝負を申し出た。
達也の返答は
「イギリス代表候補生に決闘を申し込まれるとは光栄だがその申し出は断らせて貰う。」
「何ですって、理由をお聞きしてもよろしいでしょうか(私の申し出を断るですってぇ)」
セシリアの表情が少し揺らぐ
(何か、気に触るような事でも言ったか?)
彼女が苛立った理由を考えながら理由を述べた。
「君は、俺を買い被り過ぎだ。俺は一介の高校生だ。それに、代表候補生と一介の高校生じゃ勝てる訳がない。これが理由だ」
達也は彼女に理由を述べセシリアに聞かせる。
当のセシリアの表情は冷めていた。
「ふん、所詮男は男なのですね。私の飛んだ見当違いでしたわ。それでは失礼」
と、吐き捨てて自分の席に戻る。
丁度一夏が戻って来た。
「達也、どうかしたのか?」
一夏が尋ねる
「いや、ちょっとイギリス代表候補生に決闘を申し込まれたんだが断っただけだ。」
と達也はそう答える。