それでは本編をどうぞ。
六つの
さすれば王国復活し、我が
ノストラダムス
西暦2035年8月
クラスの奴らのイジリ、親からの暴力、全てが面倒臭い。言葉を発するのも、歩くのも、呼吸すら。全てが面倒臭く、いらただしい。机からカッターを取り出し、左手首の動脈を断つ。お湯に浸す。それだけで、全てが終わるはずだった。この浦道龍矢の全てが。
これはそんな中二病が語る、明るい明るい道化師の話。
「なぜ死ねない」
低く軋るような声で呟く。あの時、全てが終わるはずだった。いや、確かに終わった、俺の人間としての生活が。赤い血が、鈍く紫に輝き傷を塞いだ時に。言うなれば、終わりの始まりってところだろう。
明日は10日、俺の誕生日だ。俺の親は昔から、押さえつけること、誓わせることが大好きで、その誕生日すら例外ではない。「良い子にします」的なことを言わないと、目の前にぶら下げた
翌日
家から十分位歩いたところにある爺ちゃんの家に遊びに行き、予想通り15歳の抱負なるものを言わされ、ケーキを食べる。その夜、爺ちゃんの家の倉を探し、家系図を探し当てる。俺の爺ちゃんの名前から上に指で追う。十二代位前、江戸時代くらいから名字が変わっている。それも英語に。
Vlado thepeshi
「ヴラド・ツェペン」思われる。自らの目を疑い、何十回も見返す。が、普段の冷めた思考が徐々にクールダウンさせていく。客観的で冷ややかな、氷が脳内に蘇る。
――――この家系図は偽物なのか?否、違う。それだと俺の不死の説明がつかない。そもそもヴラド・ドラキュラってどっかの国で人間串刺しにして喜んでた奴で吸血鬼のモデルだったっけか確か。だとしたら俺も
一人納得した俺は庭に出て月に呟く。
「…それが俺の
九月
夏休みが終わり、学校が始まってしまった頃、俺はリストカットした右手の血を操れるようになっていた。と言っても、血で傷を防いだり、
ともかく俺は学校へ行く。学校は俺にとって、面倒くさいものでしかなかったが、それでも行く価値はある。あの人が遠目から見られる。あの人とは、なぜ遠目から? 話は、俺が
同年 六月
あれは、梅雨だというのに珍しく雨が降らなかった日。俺が心を抜かれた淡い日。あの日いた奴の名前まで覚えてる。合田、芽質、松本。4人でカラオケに行ったんだ。俺と合田が男で、芽質と松本が女だったから、合コンみたいでつい苦笑いしちまったんだっけ。中でも芽質舞という奴は本当に何を感じて何を考えているのか読めない奴で、それでも優しくて、フワフワした人だった。そんな明るくて優しいあの人に魅かれた俺は、そんな時、合田に言われた。
「お前さ、絶対芽質のこと好きだろ」。お前が告るんだったら二人っきりにしてやるよ」
俺は、その心を読んだかの様な発言に面くらった。
「え、な、何故知っている?」
「分かるに決まってんだろ、ずっとチラチラ見てたろ」
言葉に詰まり、言い返すことが出来なくて、なんやかんやで合田に乗せられてしまい、俺は人生で一番の
「あ、あのさ、俺と付き合ってくれない?」
(30秒位の間)
「あのさ、言っていいかな」
「うん」
「浦道もかっこいいなぁって思ったよ。けどさ…仲の良い友達じゃ駄目なの?」
「じゃ、じゃあそれで」
そういいつつ、俺は元々冷めていた心を、閉じ込める様に凍てつかせて、全てを苦笑に隠し、とりあえず謝る。
「本当にご面」
「いや、こっちこそ」
その頃から俺は、
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