それでは本編をどうぞ。
九月
眠くてまだ開けられない目を細くして、俺は学校へ向かう。始業式の今日、教室は夏休み明けですごくうるさかった。皆が体育館に移動して話を聞いてるうちに、意識が遠のく。
「おい、浦道、起きろ」
急に後ろから友人の声が聞こえてきて、俺の意識を現実に引き戻した。後ろを見ると、
「おい、先生みてるぞさっきから」
「えっマジで?」
と返しつつ周りを見渡して、状況を確認して驚く。
――今右向いたらあの人とかいなかったよな。よし俺は何も見てない。俺は何も見てない。俺は何も…。誰も笑ってない。絶対に。
そんなこんなで気まずくなったところで、始業式が終わり、教室に戻ると、今度は内心嫌いな表面上の友人が話しかけてくる。すこぶる迷惑な話だ。俺は友情すらいらない。誰もいらないはずなのにーーー。
ーー仕方ない。これが現状だ。
俺はそんな全てに警戒しながら、必要最低限の生活を営む。今日も1パターンの作業を繰り返す。
ステップ1 家に帰る
ステップ2 塾に移動
ステップ3 必要最低限の会話で授業を受ける
ステップ4 即帰る
いつも通りステップ4に移行しようとした時、肩をたたかれ反射的に振り向くと、知らない奴が立っていた。するとソイツは笑いながらこっちに囁く。
「やぁ、こんばんは。君、浦道龍矢、吸血鬼のなりかけで間違いないよね。」
「……ッッ」
目を見開き、相手の目を見やってしまう。すると相手はさらにニッコリと笑い、続ける。
「その顔は当たりだね。あっ、俺は帝 虎之助。ルビーの担い手だ」
「な、何それ、しかも担い手って?」
「フッ」
謎めいた笑みを残して、その場を立ち去られた俺は、数秒間フリーズして、ようやく動き出し、イライラしながら自転車のペダルを踏み続けた。10分程してようやく家に着き、ベッドにもぐる。そして、今日を無理やり忘れようと眠りについた。
朝早く起きると、俺は部屋のイスに座り、筆箱からカッターを取り出し、自分の右手首を切り、ゆっくりと
―――ルビー、そういうことか。でも何故それを?
放課後、家のスマホに、、メールが来ていた。
「浦道龍矢様。この度は、アメジストの担い手として、参戦していただきます。貴方に拒否権はありません。自分の
―――やっとわかってきた。だとするとあの虎もプレイヤーか。だが、わからないことがありすぎる。まずは情報からだ。
遅くなってすいませんでした。次回はもっと早めに投稿をしようと思います。
それではまた次回。