ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
他の万丈ネタより未来の話になります、クレヨンしんちゃんとも切り離してる為サブタイに「だゾ」が付きません。
「万丈様、ご面会を望まれている方がお見えになってます」執事のギャリソンから告げられた破嵐万丈。
「アポはとってないのか?だったら後日にしてくれないか。今日は取材を受ける予定が一件あるし、破嵐財閥傘下の各系列会社との定例会議の資料に目を通さなければならないんだ」万丈の目の前の机にはその資料が山積みになっている。
「それが、メガノイドを殲滅する案があるとの事なのですが…」万丈の耳がピクリと動き、目が不敵に光る。資料から手を離すと
「ギャリソン、全ての予定は後回しだ、お通ししてくれ」
「やあ、初めまして」自ら客人を出迎える万丈。
「正確には初めてじゃありませんがね」その男は万丈に挨拶して額に手をやる、するとそこから円錐状の角が現れた。
「君は!何年か前にコマンダー・キラを倒した…」
「ええ。お察しの通り、地獄で閻魔大王の補佐を勤める鬼です。名を鬼の灯りと書いて
「で、その鬼灯氏がどうしてメガノイド討伐の手伝いなどと?」訝しむ万丈に鬼灯は説明する。
「ご存じかもしれませんが連中の中には一度死んでいるにも関わらずメガノイドの手で
「そういう事なら是非手を貸してほしいですね、共に互いの世界の為に闘いましょう」改めて握手を交わす万丈と鬼灯、その後今後の事を話し合って破嵐邸を辞した鬼灯は部下の自由行動を許可して自分はカフェ兼バーで一人酒を楽しんだ。
「万丈様、以前にアポをとってらしたきらめき新聞社の方がお待ちでございます」鬼灯が帰ってから万丈はこの日、今日会う予定だった本来の客人を出迎える。
「火急の案件ができてね、お待たせして申し訳ない」
「そんなぁ、いいんですよぉ。改めましてこんにちは~、きらめき新聞社の寿美幸で~す!」ムダにバイタリティーのある記者にやや閉口するも大財閥のトップたる者がこの程度で及び腰にはなれない、作り笑顔で対応する。
「な~るほど~、つまり傘下企業においてはそのようにお考えに~。イヤ~流石ですねぇ~」美幸は万丈にインタビューしながらその一言一言に深く感銘している、一方万丈は美幸のハイテンション振りにスッカリ圧倒されていた。やがて万丈への取材が終わり美幸はギャリソンにもコメントを求めるが
「私めが他人様にご意見する事なぞございません、それより悩みがありましてな」
「ホォ、お悩みですか~?」
「左様で。私も年齢には勝てません、そろそろ引退したいので後継者を探しておりましてな」破嵐財閥のトップたる人間に仕えるとなると半端な人材では勤まらない、その時美幸の頭に何かが閃いた。
「初っちゃん、旦那さん亡くなってもうすぐ一年でしょ。大丈夫?」年下のママ友、長岡初美に電話する美幸。彼女の夫は妻子を残して昨年、落石事故で他界していた。
「ええ、実は主人には隠し財産がありまして…」
「隠し財産?」
「はい、どこで手にしたのか一億円相当の金塊を本に偽造してお友達に預けてたんです」
「ひょえ~‼一億円?!」
「ですから当面は生活にも困る事もありません」
「そっかあ~、もしよかったら求人しているところを紹介しようって思ってたんだぁ」
「私訪ねてみます、どのようなお仕事でしょうか?」
「え?お金あるんでしょ」
「だからといってニートしている訳にはいきません、詳しいお話を窺ってよろしいですか?」そして採用試験に合格した初美は引退したギャリソンに代わり破嵐万丈専属メイドとなるが、それを今語る必要はないだろう。
後日、Sunnylightにて。
「アラ?その話ならあちしも聞いた事あるわよ」
「ホエ?何で藤ぴーが?初っちゃんとは会った事ないよね」
「隠し財産預かってた友達ってのがあちしの知り合いの子よ、『本だと思ってたら金塊だった』って相当焦ってたもの。結局警察に届けてから奥さんに渡ったらしいじゃない」
「そうなんだ~、出処も分からないから初っちゃんに所有権があるんだってぇ。でもその友達も正直だね~、上手く誤魔化せばチョロまかす事もできたのに~」
「当事者でなきゃ何とでも言えるわね」笑い合う忍と美幸。
「あーっ、もうこんな時間!美幸もう帰らないと~」ジュース代を払って帰宅する美幸を見送った忍はバイトリーダーを呼ぶと引き継ぎを済ませる。
「あちしそろそろ上がるわね、幼稚園へ蛍ちゃんを迎えに行かなきゃいけないの」店員用のエプロンをはずして着替えると店を後にした。
因みに金塊を預かっていた初美の亡夫の友人は越後屋大輔(筆者でなくてキャラの方)です。