ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
「漫画家の岸辺露伴先生に賢君の事を話したら是非会いたいと言われてさ」康一が本来の用件を賢に伝えた。
「ちょっと待て、まさかスタンドの事もか?」焦る賢だが
「それなら心配いらねぇよ、そいつもスタンド使いだからな」億泰が補足する。
「俺は会うの勧めないけどな、言っとくけどロクな奴じゃないぜ」不機嫌そうな仗助。
「まあ別に会うくらい、いいけどよ」
「ヨシッ決まりだ!仗助君はどうする?」
「俺は行かねえよ、あっちで何だか面白そうなのが始まりそうだしな」親指で一つの方向を示した。
と、いう訳で康一、億泰と連れだって漫画家の岸辺露伴の自宅を訪れた賢。
「やあ、高坂賢君。よく来てくれた」愛想よく出迎える露伴。
賢「俺を知ってるんですか?」
露「かつて甲子園で優勝したひびきの高校のキャプテンだろ、スポーツに詳しくない僕だってそれくらいは知ってるさ」
億「自分じゃ気づいてねえだろうがお前、結構有名だぜ」
康「プロ入りのスカウトを全部蹴ったの、スゴく話題になってたよ」
露「それはさておき、実は今度新連載を抱えるんだ。そのテーマが高校野球でね…」言いかけた露伴に口を挟む賢。
賢「あれ?『ピンクダークの少年』ってもう終わるんですか?」
露「あれは続けるよ、ジャ○プとは別の雑誌で描くんだ。だけど僕は野球の知識があまりないからね、本物の高校球児に取材をしたいと思っていたところに康一君から元球児に友達がいると聞いたんだ」
賢「それで俺を取材対象に?いいっすよ」
露「ありがたい、しかし長々と語るのは君も疲れるだろう。そこで」ピンポーン、誰かが露伴の家にやってきた。
「露伴先生いるかい?ファンの子供達連れてきたぜぇ」半笑いで仗助がドアの前に立っている。傍らには神幸太と野原しんのすけがいた。
「なるほど。君達はあの破嵐万丈ゆかりの人間か、面白いモノが書けそうだ。では早速…」露伴はスタンド、『ヘブンズ・ドアー』を使ってしんのすけを本にする、しかし
「何だこれは?!」本になったしんのすけには水着やコスプレの女性グラビアしか載ってない。
「まさか、これもスタンド?ちょっとアンタ!しんのすけに何を…」身構える幸太に
「安心したまえ、命に係わるモノじゃないから。しかし女性グラビアばかりでは何の参考にもならないな」ため息を吐きながらしんのすけを元に戻す露伴。
「今度は君だ、『ヘブンズ・ドアー』」幸太も本にされたが
「なんてこった、こっちは食べ物の事しか書かれていない…」落胆する露伴を見ながら腹を抱えて笑う仗助。
「仗助君、趣味悪いよ」呆れる康一。
一悶着はあったものの、それからは大したトラブルもなく露伴による賢への取材は無事行われた。勿論、賢本人の許可を得た上で本になってもらう形でだが。
「そうか、スタンドに頼りそうになる自分が嫌でプロ入りを断ったのか。それより実際にどんな試合をしてきたかを知りたいが、うん?恋人がライバル校のマネージャーに?悪いが恋愛パートは無視させてもらうよ」ページをめくりながら一方で原稿をドンドン仕上げていく、その様子にドン引きする幸太としんのすけ。
「あの~、俺達万丈さんと約束があるんでこの辺で失礼します」
「じゃそーゆーことで」幸太はきちんとお辞儀をして、しんのすけは軽い感じで露伴の家を後にした。
それからしばらく経ち、あるコンビニで露伴の新作が某誌で発表された。億泰は立ち読みで済まし康一はその雑誌を持ってレジで購入する、その見開きにはこう書かれていた。
「新連載!岸辺露伴先生、初のスポーツ漫画‼Stormbring・Baseball」