ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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第8話1stクリスマスイブ

 明日から冬休み、そしてクリスマスイブ。あちしの家に公人から電話がかかってきた、一体何の用かしら?

 「あ、忍。クリスマスイブ暇だったら遊園地行かないか?」何であちしがアンタとイブを過ごさにゃならんのよ。

 「いや、実は詩織を誘いたくて…」ははーん、2人っきりじゃ間が持たないからあちしについてきてほしいのねン。そういう事なら引き受けてもいいわ、あちしは一旦電話を切って光ちゃんにかける。

 「何かあったの?」

 「実はさ、ある男子が俺の従姉妹の事が好きなんだって。それで応援してやりたくて」

 「エヘヘ、君って友達思いだね」別に友達って程じゃないけどね。まあ信用出来なくはないわ、大事な従姉妹を任せられるくらいにはね。

 「で、当日は俺の相手をしてほしいんだ。その方が都合がいいだろ?」

 「ウン、わかった!楽しみにしてるね」光ちゃんが楽しみにしてるのも妙な話ね。まあいいわ、次に詩織ちゃんにも連絡する。

 「え?どうしたの今日は?」

 「明日のイブ、遊園地行かない?公人とあちしの友達と4人で」

 「ええ、いいわよ」

 「じゃ明日、駅前の待ち合わせでいいかしら?後その娘にあちしの事は内緒よ」

 「ふ~ん」

 「何よ、その含みのある『ふ~ん』は?」

 「別に何でもないわよ。フフじゃ明日ね」ガチャ。詩織ちゃん、あちしの本性知ってるのよね…何か勘違いしてない?

 

 そしてイブの日、光ちゃんと駅前に着くと詩織ちゃんと公人が待っていた。

 「メリークリスマス、忍ちゃん」

 「よ、ヨォ忍。メリークリスマス」

 「メリークリスマス、詩織ちゃん、公人」

 「ねえ、その娘が光ちゃん?」

 「あ、ああ。ほら光、話しただろ?従姉妹の詩織ちゃんとそのお隣さんの高見公人」光ちゃんが弾んだ声で挨拶する、この娘滅多に人見知りするタイプじゃないのよね。

 「ヤッホー、こんにちは。私陽ノ下光」それから4人で電車に乗って遊園地へ向かう。

 

 遊園地に着いたあちしらはジェットコースターから乗る事に決めた。

 「俺、光と乗るから」あちしは詩織ちゃんに気付かれないように公人に囁く。

 (頑張れよ) 

 (…止めろよ)次に観覧車を選んだ時も同じ流れで進んでいった、先に降りたあちし達は上手くいけばいいねなんて話しながら2人を待っていた。

 (他人(ひと)の心配より自分の心配しなくっちゃ)

 「何か言ったか?光」

 「ウウン、何でもない。早く合流しよっ」イブのWデートを満喫したあちし達、すると詩織ちゃんに何かのチケットを渡された。

 「伊集院家のクリスマスパーティー?」伊集院家ってあの有名なお金持ちよね、何で詩織ちゃんがこんなの持ってるのかしら?

 「当主がきらめき高校の理事長なんだ、んで令息が生徒でさ」公人ったらあからさまにイヤな顔したわね。

 「私も伊集院君は苦手ね」詩織ちゃんも顔がひきつってるじゃない、どうも2人共乗り気じゃないみたいね。

 

 あちしは一旦家に帰って礼服に着替える、何でもパーティーにはラフな格好は禁止らしいわ。それなら招待とかしなきゃいいのに、そいつ絶対友達いないわね。

 光ちゃんを連れて詩織ちゃんを迎えに行ったらキチッとしたスーツ姿の公人が門前で待っていた、こうして見ると中々見れたモンじゃない❤。詩織ちゃんはまだ着替えが済んでないみたいね、アラちょっとヤバいかも。慌てて屋内へ駆け込むあちし、実は急に催してきちゃったのよ。伯母さんにトイレを借りて事なきを得た頃ようやく詩織ちゃんの仕度が整った様子、深い意味はなく彼女の手をとって家を出ようとしたその時だった。

 「え、あの忍ちゃんよね?」何言ってんのこの娘は?今更従兄弟を見間違うなんて…とりあえず彼女の部屋に入って姿見で自分を見たあちし。

 「え━━━━━━っ!」あちしが立っていたその場所には詩織ちゃんがいた、でもこっちにも彼女はいる。

 「どうなってんの?」咄嗟に左の掌で顔を押さえたあちし。すると元の姿に戻った、同時に前世の記憶が甦る、確かあちしには他人に変身する魔法だか呪いだかが身に付いていたのを思い出したわ、けど生まれ変わってからは今までこんな事起きなかったハズよ。これは滅多に人に触れないわね、幸い元に戻る方法も分かったけど自重しないと。あまりの衝撃に口をパクパクさせてる詩織ちゃんをなんとか落ち着かせて4人で伊集院家に向かった。

 

 

 

 

 

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