ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
いつだったか「笑う洋楽展」でみうらじゅんさんがリーゼントの黒人を頭を「自転車のサドルみたい」って言ってたのを思い出しまして、でも仗助の頭はそうは見えないんですよね?不思議だ…
「寿君、スマンが海外に飛んでくれんか?」きらめき新聞社にて、上司である編集長から海外への取材を言い渡された入社二年目の寿美幸。
「うにゃ~初海外かぁ、英語話せないのになぁ」帰宅後、ベッドの上にうつ伏せになり一人愚痴るが一旦は引き受けた仕事なので今更嫌とは言えない。とりあえず明日はパスポートを取得しなければならない、
そして翌日パスポート申請にやってきた美幸、写真撮影を始めた途端写真機がいきなり壊れてしまった。
「はにゃー!何でいつもこうなるのぉ?」しかし一瞬後、写真機はあっという間に元通りに直っていた。
「あ~れ~、どうなってるの?まあいいや。早く写真撮っちゃおー」撮影が終了して写真機からでてくると友人を見かけた。
「あーっ、藤ぴーだ。オーイ」美幸に気づいた藤崎忍も近づいていく。
「美幸ちゃ~ん、久し振りぃ。元気にしてた?」
「イヤア、新聞記者ってのも中々大変だよぉ。藤ぴーは何してるのぉ?」
「あちしもパスポートの申請に来たのよ、別にすぐ使う予定はないけどね。友達が近々外国へ行くから付き添いついでに写真を新しくしちゃったの」
「そ~なんだぁ、藤ぴーの友達って?」
「多分そこら辺に…アラ?またやってるわ、ちょっと止めてくるわね」
「俺の頭が自転車のサドルみてぇだとぉ~?!ぶっ飛ばされてぇのかコラァ‼」
「ほよ?」
「すっとぼけてんじゃねえ!手前ぇ、殺すぞ‼」東方仗助は誇り高き己のリーゼントをバカにされて怒り心頭であった、ただその相手は年端もいかない少女である。顔の大きさにやや不釣り合いなメガネをかけた天真爛漫という言葉がよく似合いそうな娘だった。
「ありゃりゃ、怒られちった」少女は仗助にビビる様子もなくケラケラ笑っているがそれが余計に仗助の癇に障ったようだ。
「仗助止めなさいよ、相手は子供じゃない」止めに入った忍だが
「キャハハハ、オカマだオカマ」少女は小バカにするように笑う。
「そうよ、オカマだけど何か?」仗助と違いムキにならず開き直って見せる忍に少女は意外なセリフを吐いた。
「遊んでちょ」これには二人共、絶句した。
「舐めやがって!」仗助はクレイジー・ダイヤモンドで少女に殴りかかる、ボッコボコにされたが
「ほえ~、遊ばれちった」全く堪えてない。
「誤解を招く発言は止めなさいよ、白鳥ア・ラ・ベ・ス・ク!」忍のキックを食らい首が吹っ飛ぶ少女。
「ちょっと、嘘でしょ?」
「やり過ぎだ忍!」しかし少女は死んではいない、なんと胴体が動いて落ちた首を拾い上げて自らすげ直した。
「ホイ!ねぇねぇ今度は何して遊ぶ?」
「逃げるわよ仗助‼」
「ああ、流石に気味が悪いぜ‼」その場から走り去っていく忍と仗助。
「ほよよ?」すると少女はものスゴいスピードで走りだし二人を追いかけてきた。
「キィィーン!待て待てぇ!キャハハハ」顔面蒼白になる二人だったが
「アラレ!ペンギン村に帰るぞ」アフロヘアーのメタボなおっさんにアラレと呼ばれた少女は足にギュイン!とブレーキをかけて
「ほーい!」あっさりと追走を止めておっさんに従ってどこへともなく去っていった、気が抜けてその場にヘタレ込む忍と仗助。一方の美幸はその光景を見て…はいなかった。
「ZZZZ…」昨夜寝不足だったのか、テラスで居眠りしていた。
数日後、初の海外取材にやってきた美幸は無事に仕事を済ませて旅行気分をあじわっていた。その途中、荷物を引ったくりに遭ったが犯人は通りすがりの男性に捕らえらて現地の警察に付きだされた。
「ありがと~。美幸ぃ、これないと日本に帰れなかったよぉ~」
「ソレハナニヨリデス」
「あれ~、日本語話せるの~?」
「ムカシ、スコシダケニホンニクラシテマシタ。ワタシニホンベリーベリーダイスキデス」
「それじゃーさー、また日本においでよぉ。美幸がぁって、まだ自己紹介してなかったね。私、寿美幸」
「ワタシハ、アンジェロ・クルックストイイマス」互いに連絡先を交換して美幸は帰国した、実はこの男性こそ現在の彼女の夫であり美幸が結婚後も仕事先で未だに寿姓を名乗るのもその為である。
小説情報には後日書き足します。因みに美幸の旦那の名前は「天使の十字架」という意味です、夫婦揃って縁起担ぎにしました(八重さんと同じパターン)。