ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
やはりテーマがムズい(ー_ー;)、もっと簡単なのにすればよかった……。
幕が上がる。時は鎌倉時代、舞台は呉服屋の浜松屋。裕福そうな武家の娘がお付きの侍と共に来店してあれこれ品物を選んでいる、ふと店員がお嬢様の万引きを発見するがよく見るとそれは他の店で購入済の品。2人連れは名誉を汚されたと食って掛かるがそこに現れた通りすがりの役人が
「その娘は男である」と見抜いた、正体がバレたとなるや娘はもろ肌脱いで名乗りを上げる。
「知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が歌に残した
その白浪の
以前を言やァ江ノ島で
年期勤めの
百味で散らす
当てに小皿の一文
百が二百と
くすね銭せんだんだんに
悪事はのぼる
岩本院で講中の、
枕捜しも度重なり
お手付き講と札付きに、
とうとう島を追い出され
そこから
ここやかしての寺島で、
小耳に聞いた爺さんの
似ぬ声色で小ゆすりたかり
名さえ由縁の
「よっ音羽屋‼」と声がかかる。盗人の一味であった菊之助とお付きの侍こと
「ハァー!満喫したー、歌舞伎最高♪」講演後に買ったパンフを抱えて幸せそうな笑みを浮かべるアリス。
「私も久し振りに堪能させていただきました、虹村さんはいかがでしたか?」ゆかりにそう聞かれて言葉に詰まる億泰、自分からいない者と思っていいと最初に宣言したせいか話しかけられるのは予想外だったらしい。
「うっ、お、俺?そうだな、正直今一つ解りづれぇかなって。ただよ…」
「はぁ、何でしょう?」
「あれって相当昔の話だろ、でも人間つーか日本人の心とか親子の情っていうのは変わんねえモンだな。そういうはスゲエ感じたな」彼女達が知るよしもないが、父親があんな状態になっても疎ましくなれない億泰の言葉は重みがあった。
そして4人は解散してそれぞれの帰路につく、琴子は光に電話する。
「光、
「ウン、入賞したよ!今日は付き合えなくてゴメンね。必ず埋め合わせするから」
「そんなのいいわよ、アンタには忍君がいるでしょ」
「な、何言ってるの?!琴子ってば!」琴子には分かる、電話越しに慌てている光の顔は見えないがきっと真っ赤になっていると。
「ただいま」返事はないと分かっているが億泰は自宅の戸を開けて呟く。そのまま父親の部屋に出向いて今日の出来事を報告した、案の定父親が発するのは呻き声だけだがどことなく嬉しそうに聞いている気がする。少なくとも億泰自身は錯覚じゃないと信じているイヤ、信じていたいと願っている。
アリスは帰宅するなり
「シノ、歌舞伎は素晴らしいよ!今度は一緒に観に行こうよ。ね、ね!」興奮冷めやらぬアリスにドン引きのシノだった。
翌日、バイト先での休憩中にコーヒーを飲みながら
「おかげさまで昨日は有意義な一日を過ごせました、ありがとうございます」
「そんないいのよ、あちしこそ押しつけちゃったみたいでごめんなさいね」
「ところで、虹村さんのご連絡先を教えてはいただけませんか?」ビックリして口に含んだコーヒーが鼻に逆流した忍。
「ガホガホッ、どういう事?!」意外にもゆかりは億泰が気に入ったようだ。
(万丈さんに紹介された
本作のジョジョキャラは基本的に、本城淳様の『やはり俺の奇妙な転生は間違っている』に沿わせていただいてるのでゆかり❤億泰の組み合わせはないです、多分。