ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

122 / 282
3話目でようやく他のヒロイン候補が出せました。


第3話ヒロイン登場 前編

 陸上部に入部した俺、練習は男女別なので部活中は蛍さんと離れるものの下校は確実に毎日一緒にできるだけでもラッキーだと思う。

 「「「ゼェゼェハアハア」」」同じ1年の新入部員は厳しい練習に息が上がっているが俺にはさしてキツくもない、ガキの頃から剣道で親父に鍛えられたおかげだろうな。そこは感謝すべきだろう、とりあえず心の中で合掌した。

 ある日の練習中、1人の女子部員が俺にジト目を向けているのに気づいた。明らかに敵視されてるな、とか考えていたらその女子が俺に近づいてきてこう言い放った。

 「私は酒々井(ささい)香奈、蛍お姉さまは絶対に渡さないから!」何を言ってるんだ、こいつは?

 「ふ~ん、そう」返事に困ったので適当に受け流そうとする俺に

 「何よ、その態度は‼」尚も食って掛かる。

 「それはこっちのセリフだ、勝手に練習を抜け出すんじゃない酒々井!」顧問の先生(♀)に引き摺られ女子の練習場所へ戻っていく酒々井、あいつ何がしたかったんだ?

 「衣音君、香奈が迷惑かけてゴメンね」下校で一緒になった蛍さんが謝ってきた。

 「別に気にしてませんよ」たまにいるよな、先輩を慕う方向性がズレてる女子。いわゆるお姉様志願ってヤツだろう、蛍さんも下手に無下にはできなくて少し困っているみたいだな。

 

 休み時間中、修羅場に遭遇した。廊下で向かい合った同じクラスの女子が隣のクラスの男子に平手打ちを食らわして教室に戻ってきた、叩かれた男子はボー然としてその場に立ち尽くしている。

 「お、おい今のって?」後ろの席にいた男子に尋ねると

 「あの2人、付き合ってたらしい。けど男の方が浮気したとか何とか、あまり深入りしないでおこうぜ」俺も頷いてそれ以上は聞かなかった。

 その翌日は日曜日だった、俺が特に当てもなくショッピング街を彷徨いていると件の女子に出くわした。

 「ねぇ、ちょっと付き合ってよ」前置きもなく告げると次の瞬間には俺の手を引いてどこかへ連れていく女子。

 「おいお前、何してる?」抗議する俺に

 「お前じゃない!私は甘野梨絵!」着いたのは一件のオープンカフェだった、テラスには知らない女子とイチャついてる昨日の男子がいた。甘野はそのカップルにズカズカと歩み寄ると俺の腕をとると体に引き寄せて

 「おモテになってさぞご満悦でしょうね山田君、私もあなたを忘れて新しい彼氏ができたから。それじゃサヨナラ」俺の手を握ったままカップルの目の前から去る甘野。ちょっと待て、新しい彼氏って俺?

 「ゴメンね、巻き込んじゃって」カップルと充分距離を置いてから甘野は俺の手を放して謝ってきた。

 「別にいいけどさ。あいつ、山田だっけ?今日の事吹聴されたら困らない?」

 「それは大丈夫、あいつ私以外にも十股くらいかけてたし。少なくても1年女子の大半の信用は失ってるよ」女子のネットワーク怖ぇな。

 「あっ俺、同じクラスの……」まだ名のってないのを思い出して自己紹介しようとしたら

 「穂刈衣音君でしょ、クラスメートの名前と顔は覚えてるよ。私、記憶力には自信あるんだ」ハァ、さいですか。この後、俺達はじゃあと言ってお互い別々の通りを進んでいった。

 

 英語の小テストの答案が返された、結果は最悪だった。明日の追試で合格しないと今月はずっと補習で部活にでられなくなってしまう、それだけは何としても避けなくては!図書室で復習していると他のクラスの女子が頭を抱えて教科書とにらめっこしている、タイが薄緑だから同じ1年生だと分かる。

 ここで説明しておくと現在のひびきの高校は学年毎にタイ(男子はネクタイ、女子はリボンタイ)の色が違う。俺達1年は薄緑で蛍さんや圭介さんの2年生はシアン、3年生は黄色に定められている。因みにこの順番はローテーションで去年の卒業生は俺達と同じ薄緑だったそうで、来年の新入生がまた黄色になるらしい。

 話を戻そう。教科書とにらめっこしている女子を一瞥して自分の勉強をする俺に彼女は席を立つと近づいてきて

 「何で日本の英語学習ってこうまどろっこしいの?!文法だの理論だの覚えるより授業そのものを英会話にした方が断然身に付くわよ!」他にも生徒はいたのに俺に噛みついてきた。

 「図書室ではお静かに」相手をしている余裕のない俺はそれだけ呟いて勉強の続きを始める。

 「ちょっと声かけられたら名前教えてよ」そんな義理はないが一応名乗る。

 「穂刈衣音」

 「衣音ね、私は手櫛(てぐし)雅美。この春日本のハイスクールに転入したの」別に聞いてないし。

 「日本人って消極的ね」下手すりゃ詐欺師とかに間違えられるからな、全て口には出してないが。黙りを通した俺に飽きたのか手櫛さんは元いた机に戻って、再び教科書を穴が開くほど睨み始めた。

 

 次の日の追試は何とか合格して俺は部活に出席した、そういえば手櫛さんは英語教師に散々イチャモンつけて親が呼び出し食らったらしい。

 

 部活が終わり帰ろうとしたら忘れ物に気づいてやむなく教室に戻る。その途中化学室を通りすぎようとしたらいきなり爆発音が響いた、ほっとく訳にもいかず引き返して化学室のドアを開ける。

 「ゴホッゴホッ!また実験は失敗です」大きすぎて体に合わない白衣を纏った女子がドリ○のコントのようにアフロヘアーで口から煙を吐いていた、特に怪我とかしている様子はなかったが保健室に連れていく事にした。

 「全く、危ない事はしないように以前も言ったでしょう」彼女はどうやら保健室の常連らしく養護教諭も呆れ顔だった。

 「それじゃ穂刈君だったわね、この娘は問題ないからもう帰宅なさい」養護教諭に言われて踵を返す俺をアフロヘアーが呼び止める。

 「私、化学部の透加(とうか)茉莉。あなたは?」

 「穂刈衣音だ、じゃあな」

 「穂刈君アリガトー、またねー」ウン、できれば2度と会いたくないな。

 

 

 

 

  




もし本作がゲームだった場合、各ヒロインの登場条件
・藤崎蛍…最初から登場
・酒々井香奈…衣音(主人公)が陸上部に入部すると必ず登場(入部しないと絶対登場しない)
・甘野梨絵…容姿80で更に上げると登場
・手櫛雅美…これまでの逆で文系30で更に下げると登場
・透加茉莉…理系55以上で更に上げる、または化学部の経験値が一定以上になると登場
 下らない妄言でした。('')ゞ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。