ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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ひびきの高校の部活も時を経て様変わりしました。
ヒロイン候補の名字は山田詠美先生の「放課後の音符(キーノート)」のサブタイをイジって名前はそのまま拝借してます、キャラ付けは流石に変えてますが。


第4話ヒロイン登場 後編

 ある日、砲丸投げの練習中に手首を捻った俺。保健室で手当てをしてもらうが一週間の部活禁止になってしまう、それまでは仕方ないのでせめて脚力だけでも鍛えようと自主的に走り込みをしている。 

 一週間後、ようやく手首の包帯が取れて部活に復帰する。これでまた蛍さんと仲良く下校できる、とか考えていたら今度は頭に何かが落ちてきた。

 「痛ててて」幸いさほど固くなかったらしく怪我はしていない、足下に視線をやると楕円形のボールが転がっていた。

 「ゴメンなさい、大丈夫?」グラウンドの向こうから女子が駆け寄ってきた、しかも結構可愛い。

 「あ、平気。それじゃ」陸上部の部室に入ろうとしていた俺はそういって振り返る。

 「よかったぁ」ホッとした様子の女子はボールを回収すると

 「ね、アメフトに興味ない?」

 「う~ん、今のところは……」言葉を濁した俺に彼女は自分の名前を告げる。

 「私は1年2組のアメフト部のマネージャーをしている赤羽一美(かずみ)、あなたは?」

 「1年1組、陸上部の穂刈衣音」

 「穂刈君、君ならいいRB(ランニングバック)になれるよ。気が向いたらいつでも訪ねてきてね」赤羽さんはアメフト部の練習場所に戻っていった。俺、団体競技は苦手なんだけどな。

 

 同じ中学出身で美術部のクラスメート、吉岡(♂)が絵のモデルになってくれと頼みにきた。しかも剣道の武具をつけた姿を描きたいと言い出した、なんでもスポーツをテーマに描けと課題がでたそうだが他の部員みたいに普通に運動部の練習風景を描いてもモチーフが被る。そこで剣道経験のある俺に話を持ちかけてきたという訳だ、まあ別に構わないので部活のない日曜日に約束をした。

 

 そして日曜日、鎧姿を母さんにイジられる予感がしたので逃れるように竹刀と武具を担いで吉岡の家に行った。

 吉岡の部屋にはもう1人メガネの女子が一緒だった、画材を持ち込んでるからヤツと同じ美術部だろう。

 「初めまして穂刈君、私は斜森(ななもり)緋美子(ひみこ)。吉岡君とあなたを描かせてもらうね」こうして俺は2人のリクエストに答えながら剣道の基本の型を構えて絵のモデルに終始した。

 

 1人で下校中、久し振りに忍さんとはち合わせた。今日はこれから仕事らしい、カフェバーを経営している忍さんはここ何年かはずっと夕方から深夜まで働いている。

 「まあ衣音君じゃない、しばらく会わない内に大っきくなったわねぇ」オネェ口調は相変わらずだがゲイではない、しかも蛍さんの父君だったりする。それに芯はそこいらの野郎より全然男っぽい、友情を重んじる熱血漢だ。忍さん曰く

 「男の道を反れるとも、女の道を反れるとも、踏み外さぬは人の道。ダチを見捨てて明日食うメシが旨かねぇ、それがあちしの信念なのよ」だそうだ。

 「ちょっとだけあちしの店に寄ってかない?純と茜ちゃんには連絡しておくわ、学校での娘の様子も聞きたいし。あ、勿論お酒はださないわよ」忍さんに誘われて『Sunnylight』に立ち寄った俺、忍さん自ら淹れてくれたカモミールティーを煤って一息吐く。

 「いらっしゃい」暴力団風の如何わしい男と派手な装いの女、2人連れの客が来店してきた。あれ?女の方は見覚えあるような……

 「ジントニックを」酒を注文する声で分かった。この女、俺と同じひびきの高校の1年生だ。

 「えっと、塩原(しおばる)範子さんだよね」俺が話しかけると彼女はギクッとした、と同時に男が俺の肩を掴む。

 「手前ぇ、何しゃしゃり出て…」言い切らない内に忍さんの回し蹴りを顔に食らい竹トンボよろしく吹っ飛ばされる男。

 「未成年の女の子相手に何をするつもりだったのかしら?答えによっちゃ警察に付きだすわよ」あの~忍さん?そいつ歯が全部折れてますから喋れないですよ(^。^;)多分、男はフガフガ言いながらよろけた足取りで店から逃げ出した。

 「それでアンタは?」忍さんが残された彼女に厳しい視線を向ける。

 「何よ、こいつだっているじゃない!」俺を指差し逆ギレしたが

 「この子は友人の息子さん、ちゃんとご両親に許可を得て招いたの。それにお酒も呑ませてないわよ」その後も警察がくるまでこんこんとお説教されてスッカリ小さくなった塩原さん。

 しばらくして親父が俺を迎えにきた、塩原さんは警察に補導されていく。

 「ゴメンなさいね、衣音君を巻き込んじゃって」親父に詫びる忍さん。

 「お前が悪い訳じゃないだろ、衣音帰るぞ」塩原さんの今後が気になりつつも親父と帰宅する俺。

 

 「穂刈」後ろから俺を呼ぶ女子がいた、塩原さんだ。制服姿の彼女は先日のような尖った雰囲気はない、余程忍さんのお説教が効いたのだろう。

 「今日親と一緒にあのお店に謝りに行くの、援交なんてもうこりごりよ」そこまで話すと急に顔を真っ赤にして

 「い、言っとくけど援交しようとしたのはあの時が初めてだからね。私まだ未経験なんだからっ!」聞いてもいない事をわざわざ話さなくていいんだけど。言いたい事だけ言って風のようにその場を去る塩原さん、さて部活に行くか。

 




さて、次回から誰ルートで話を進めようか?(ー~ー;)
各ヒロインの登場条件
・赤羽一美…根性30で更に上げる、またはアメフト部の経験値が一定値以上で登場
・斜森緋美子…芸術55で更に上げる、または美術部の経験値が一定値以上で登場
・塩原範子…ストレス25以上で休養以外のコマンドを実行で登場
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