ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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前話のサブタイ変更しました、話作りに煮詰まって5日もかかってしまった
(ー_ー;)
爆弾処理パート2です(笑)。
ヒロインの外見の特徴
・酒々井香奈…ほぼバッテン子さんそっくり、髪の型も色も同じ。
・斜森緋美子…ショートヘアーの縮れっ毛でヒロインの中で一番幼児体型。
(『セントールの悩み』の獄楽希に近い外見だが男っぽくはない)
・塩原範子…髪は姫カットで黒寄りの茶色、本作では蛍ではなく彼女がカチューシャを愛用している。
(『サクラ大戦』の神崎すみれをイメージしてるが話し方等は普通)


第7話デートな日常 後編

 「実は我が校がマリネラのPS学園と提携を結ぶ事になったのだ。そこで親の代から知っている君達に交換留学生として、かの国へ飛んでほしいのだ」この校長先生の申し出にすぐには返事できない俺達3人、とりあえず帰宅してから母さんにその事を話すと

 「PS学園かあ、確か忍君の知り合いが昔通っていたハズだよ」へぇそうなんだ、何か奇妙な縁だな。

 

 ~蛍視点~

 校長先生に留学の話を持ちかけられた私達、どうしたモノかと色々考えながらの帰宅途中に詩織おば様と偶然出くわした。おば様といっても正確にはパパの従姉妹だから『詩織さん』と呼ぶのが正しいかもしれない、けどご本人から

 「そんなの他人行儀じゃない、忍ちゃんとは兄弟姉妹(きょうだい)みたいなモンだからおばさんでいいのよ」と言ってくれたので以来、ご厚意に甘えておば様と呼んでいる。

 2人でパパが経営するSunnylightでお茶しながら今日の事を話すとおば様は笑顔を浮かべて

 「アラアラそれは大変ね、でも忍ちゃんは猛反対しそうだわ。それで蛍ちゃんはどうしたいの?」その微笑みはとても40を過ぎているとは思えない、ひょっとして逆年齢詐欺ではなかろうか?

 

 ~再び衣音視点~

 俺達3人は校長先生の申し出を断る為に校長室へ訪れた、ウチの場合は

 「お前が進みたい道を行ったらいい」と親父も後押ししてくれたが俺は自分の意志で断る事にした、因みに蛍さんと圭介さんはご両親からも大反対されたらしい。

 「そうか、残念だが仕方ないのだ」校長先生はため息を吐いて

 「では留学させる生徒については他を当たるのだ、無理を言ってすまなかったのだ」校長先生が頭を下げて詫びたので俺達も丁寧に下げ返して恐縮しつつ校長室を後にした。

 

 梅雨が明けて夏休みも近づいた頃、酒々井さんの買い物に付き合う。初対面の頃こそ一悶着あったが今はそれなりに仲良くなれたので正直ホッとしている、待ち合わせたショッピングモールに私服の酒々井さんが現れた。こうして改めて見ると結構可愛い娘だよな、何となくジッと見つめてしまう。

 「何よ、変な顔して」怪訝な目を向ける酒々井さん、まさか見惚れてしまったとは言えずその場を取り繕う俺。

 「で、どこに行くの?」しまった!特に何も考えてなかった……、どうしよう(焦)。

 「ま、いいや。ちょうど見たいモノがあるし」酒々井さんの後について入ったのは靴ブランド店のA○C○ートだった、練習用のシューズでも探すのかと思ったら彼女が手にとったのはピンクのローファーだ。

 「ね、これ似合う?」酒々井さんの足元に視線を落とす俺、てゆうか女子の靴なんて気にした事ないんだけどな。

 「ああ、よく似合ってるよ」こういう時はとにかく誉める、誉めて誉めて誉めちぎれ!と親父に教わった事がある。ひょっとして親父自身も昔母さんに同じ手を使ったのだろうか?

 「まあ、誉められて悪い気はしないわね」ツンデレ気味に答える酒々井さん、今時需要はないと思うが。

 

 別の日に伊集院大橋にて斜森さんを待っていると、こちらへ歩きながら欠伸を噛み殺している。眠そうだが昨夜何かあったのだろうか?

 「イヤあ、昨晩は筆がノッちゃってさ。明け方までずぅ~と絵を描いてたから今になって眠くって……」服もほぼ着の身着のままって感じだしな。

 「それならまた後日改めてって事で今日の約束はチャラにする?」俺の提案に

 「じゃ、そうさせてもらうねぇ。お休み~」その日はどこへも行かず、何もしないままお互い帰宅した。

 翌週、同じ場所で待ち合わせると斜森さんの方が先に来ていた。

 「この間はゴメンね」先週スッポかしたのを悪く思ってるみたいだ、俺は軽く首を横に振って

 「気にするなよ、それよりひびきのタワーに行こう」今日のデートは先週から決めていたひびきのタワーだ、我が友人にして斜森さんと同じ美術部の吉岡曰く

 「斜森さんが好きそうな場所?そうだな景色のいいトコなんかいいかもな」という訳でひびきの市が一望できる最上階まで登ってきた、まさに絶景スポットだ。

 「フンフ~ン♪」斜森さんは鼻唄交じりでご機嫌だ、と思いきやどこからかスケッチブックを取り出して(待ち合わせた時は荷物は持ってなかったハズ)上空から見えるひびきの市を描き始めた。

 「斜森さん?」声をかけようとしたがやっぱり止めた、ナゼならちょうど陽の光が絵を描くのに夢中な斜森さんの顔を照らしていてそれがスゴく綺麗だったから。

 「ゴメンね。せっかく誘ってくれたのに私、絵ばかり描いていて……何か今日謝りっぱなしだなぁ」恥ずかしいのか自己嫌悪なのか俯きがちな斜森さん。

 「それも斜森さんの魅力だよ」フォローするつもりでそう言うと

 「え?ヤダ、そんな事初めて言われた」鼻の頭が赤くなる斜森さん、風邪でも引いたのかな?

 

 1学期の終業式の日に塩原さんから

 「この後暇なら隣町の屋内プール行かない?」と誘われた、既に蛍さんや圭介さんと夏休みに海に行く約束をしているから水着は用意してあるし何の問題はない。即行で帰宅して支度をするとトンボの如くバス停に向かう、そこに息を切らせた塩原さんがいた。

 「ハァハァ、私の方が早かったわね」あの~、いつ競争しようって話に?

 とにかく屋内プールに到着した俺達、こういう着替えは大体男はすぐに終わるから先にプールサイドで塩原さんを待っていると大胆な水着姿の彼女が現れた。

 「どう、この水着?」どうって、幸せですとしか言えません。因みに圭介さん情報によると塩原さんの3サイズは87.58.88だそうだ、心の中で圭介さんを拝む俺。

 プールで一頻り遊んでから塩原さんに夏休みの予定を聞いて見ると

 「海とか山には行かないわね、私アウトドアって苦手なの」そっか……蛍さん達と一緒に海に誘うつもりだったのに。じゃゲーセンとかクーラーの効いているトコにしよう、帰ったら圭介さんとひびきのウォッチャーとネットで情報を仕入れなくちゃな。

 

 こうして高校生活初の夏休みが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 




蛍と圭介が留学を反対された経緯についてはオリジナル未来&クロスオーバー編の『転入生』をご覧下さい。
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