ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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書いている途中で1人だけデートしてない娘がいるのに気づきました。
(^_^;)?
・赤羽一美…オカッパ頭で学校ではジャージ姿でいる事が多い、ヒロインの中では一番普通っぽい感じの娘。


第8話1st夏休み

 夏休みになって久し振りにSunnylightへやってきた俺を意外な人物が出迎えた。

 「いらっしゃいませ…って穂刈君じゃない!何でここに?」それはこっちのセリフだよ、塩原さん。

 「夏休みの間バイトさせてもらっているのよ。ホラ、前にこのお店でモメ事起こしたじゃない?あの後両親にもメッチャ怒られてさ…」話しながらトーンダウンしていく塩原さん。

 「それで『店長さんに性根を叩き直してもらえ!』って話になって、今こうしてウェートレスやってる訳よ」そっか、大変だったんだな。まあ俺がどうこう言う筋合いはないか、話を切り上げようとアイスコーヒーを注文すると

 「はい、少々お待ち下さい」態度を接客モードに切り換えた塩原さんは奥に下がっていった。

 

 圭介さんから夏祭りに誘われた。夕方に会場の神社へ向かうと蛍さんと圭介さんの他にもう1人、赤羽さんも一緒だった。

 「こんばんは、衣音君」蛍さんは黄色い浴衣を着ていた、バッチリ似合ってます!

 「穂刈君、こんばんは」赤羽さんは淡い紫の浴衣、こっちも可愛いな。

 「いおん兄ちゃ~ん」あれ、雪ちゃんも一緒だったのか?

 「パパは夜勤だしママは出張で今日は2人共留守なの、それで子守りを頼まれちゃって」そういう事なら仕方ないな。

 「藤崎先輩のご両親ってご職業は?」赤羽さんが蛍さんに尋ねる。

 「あのね~、パパはマスターでね。ママはセンセーなのぉ」ナゼか雪ちゃんが答える、全く要領を得ない返事に困り顔の赤羽さん。

 「父はカフェバーの経営主、母は女子高の教師よ」蛍さんがフォローした、うん?そういやさっきから圭介さんが見当たらないな。

 「ヨォそこのお姉さん、暇だったら俺と屋台巡りしない?」ズッコケそうになる俺。

 「佐倉先輩!私達呼び出しておいてナンパって何考えてるんですか?!」赤羽さん怒ってるよ、当然だけど。一方で

 「圭介君も相変わらずだね」

 「あれさえなけりゃ完璧なんスけど」慣らされている俺達に脱力する赤羽さん。

 「いっつもああなの?」

 「そうだよ」

 「まあ、あれが圭介君らしさかな」

 「けーすけ兄ちゃん、またおじちゃんに怒られるよ~」雪ちゃんに指摘されて慌ててこちらへ戻ってくる圭介さん、おじちゃんとは言うまでもなく賢さんの事だ。

 「じゃ圭介君、雪お願いね」雪ちゃんを圭介さんの肩に乗せて俺と赤羽さんの手を引っ張っていく蛍さん、押し付けられた雪ちゃんはさぞ不機嫌じゃないかと思いきや

 「お姉ちゃ~ん、いってらっしゃ~い」圭介さんの肩車が嬉しいのかすっかりハシャいでいた。

 3人で屋台を巡りつつ花火が上がるのを待つ、この時間になると暑さも落ち着いて時折感じる夜風が心地よい。

 「そろそろだね」それぞれ色違いのかき氷を手に見晴らしのいい階段に腰かけると蛍さんが呟く。次の瞬間、静寂の中にヒューッという音が響き

Doon!Pack.Pan!Pan!花火が天高く登っていき俺の心臓も高鳴る。

 「何度見てもスゴいね」迫力に押された蛍さんがため息を吐く。

 「こういうの見ると日本人で良かったとつくづく感じるね」空を見上げたまま惚けてしまっている赤羽さん、やがて全ての花火が打ち上げられて終わりを迎える。満足感と虚無感が入り交じった気分で圭介さん達と合流する、圭介さんの肩から降りてわたあめを手にもう片方の手をこちらに振る雪ちゃんがいた。

 「コブ付きじゃナンパも上手くいかないんだよな」ガックリする圭介さんを無視していたらいつの間にか蛍さんが俺の肩に何かが乗せていた。

 「帰りは衣音君お願い」赤羽さんを圭介さんに任せて雪ちゃんを肩車して蛍さんを藤崎家へ送る俺、雪ちゃんはさっきから俺の頭上で船を漕いでいる。

 「楽しかったね」

 「ええ、みんなで出掛けるのも賑やかでいいですね」

 「今度は2人っきりなのもアリかな?

 「うん?何か言いました?」

 「え?あ、何でもないの。こっちの話」蛍さんの最後の呟きが気にはなるが、こうして夏祭りは終了した。

 

 陸上部の夏合宿の日がやってきた、意気揚々と合宿所についた俺を蛍さんが迎えてくれた。

 「一緒に頑張ろうね」と励まされた。宿泊する部屋に荷物を片付けると赤羽さん、斜森さん、透加さんが順番に俺の目の前に現れて

 「練習終わったら私達の部に遊びに来ない?」と悪魔の囁きを聞かされた、行動次第で波乱に満ちた合宿になりそうだ。自重しないと‼

 

 

  




合宿の話は続かない予定です、次回いきなり秋になるかもです。
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