ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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最近「なろう」の「異世界コンビニ繁盛記」にハマり、読むのに夢中でしばらく書けませんでした。
m(..)m
前話のサブタイ変更しました。


第10話文化祭 後編

 まずは科学部を見学する事にした。蛍さん達が入学する前は電脳部だったらしいが主に経費が嵩むのを理由に鞍替えしたそうだ、その為か科学実験の発表以外に部員の人達が作った同人ゲームがプレイできるコーナーも設けてあった。

 実験の見学はそこそこにゲームコーナーにドップリハマる俺達2人、2018年頃から開発が進んでいたVRのシステムだが今や知識があれば誰でも制作が可能になった。

 「衣音君、敵機がそっちに行ったよ!」

 「了解、撃ち落とします‼」俺達がプレイしているのは2機で協力して敵を殲滅するシューティングタイプのゲームだ。VRメットから映し出されるのは本物さながらの空中からの景色と操縦席、ウィンドウから見える敵の戦闘機の攻撃は鬼気迫るモノがある。30分くらい経って2人共敵機に撃ち落とされてゲームオーバーとなる、その際の衝撃まで再現されていたのには驚きだ。体中に軽く痛みが走る、尤も実際に体験してたら間違いなく死んでるので衝撃の強さ自体はかなり抑えているだろうが。

 

 科学部を堪能した俺達は美術部に移動する、部室で斜森さんを見つけたので案内してもらう事にした。

 「穂刈君、ふ~ん藤崎先輩と一緒なんだねぇ。まぁいいけど」若干不機嫌そうな斜森さんだけど何かあったんだろうか?

 美術部の部室には画材道具以外にもデジカメやパソコンもある。

 「今の美術部は絵を描くだけじゃなくて彫刻や映像作品、CGアートなんかも展開しているの」斜森さんが説明してくれた、その時目を壁に移したら美術には素人な俺でも知っている有名な絵画が何点か飾られていた。

 「それは言うまでもなく模写よ、殆どがOB、OGが残していったの」まあそうだろうなと、思ってたらその内の3Dアートになっていた1枚が急にガラガラと音を立てて崩れていった。床にはパズルのピースみたいになった絵の残骸が散らばっている、確か元はピカソの『泣く女』ってヤツだよな。

 「「「「はわわわわ‼」」」」美術部はパニックに包まれる、すると絵の裏から1人の女性が姿をみせた。

 「Oh.Sorry、ゴメンなさい。ここまで驚かすつもりはなかったのよ」その女性は年齢的にはウチらの両親と同じくらい、他に例えようのない独特の変な髪型をしている。もしかしてこの女性(ひと)もここのOGなのだろうか?

 「Hi!私はここ、ひびきの高校の卒業生の片桐よ」壇上に立って名乗る片桐さん。

 「この絵懐かしいわね、私が1年の時に制作したパズルアートよ」額と散らばった積木状のピースへ交互に目をやりながら語りだす。

 「額縁にピースを埋めていくと絵が完成するわ、ちょっと見ていて」片桐さんはピースを下からドンドン重ねて元の絵に戻していく、つーか俺にはピカソの絵って始めから滅茶苦茶なイメージしかないから戻ったにしてもそれが正しいのかどうかよく分からん。

 

 「彩子!何1人で彷徨いてるのよ?」連れらしき女性が追いかけてきて片桐さんを諌める、この人はSunnylight副店長の朝日奈さんだ。

 「え?彩子って……」

 「フランスで活躍している女流画家のA-yaさん?」

 「嘘?本物!?」美術部部員にどよめきが起きる。次の瞬間、一斉に彩さんとかいう人を取り囲む。

 「すみません、サイン下さい!」

 「私画集持ってます!」

 「生まれた時からファンでした!」イヤ、それはないだろう。よく見ると斜森さんも群衆の中にいる、俺と蛍さんは収拾のつかなくなった美術部部室をもみくちゃにされながら出ていく。その間はぐれないよう無意識に蛍さんと手を繋いでいた、まあこれも役得かな。

 

 ~視点なし~

 今年のひびきの祭も無事終わり、その夜Sunnylightでカクテルを呑みながら談笑し合う店長の忍と彩子にメイらがいた。

 「何はともあれ、今年のひびきの祭も成功を修めたのだ。みんなで乾杯するのだ」

 「「「カンパーイ‼」」」既に営業時間が終わっていたので忍もみんなと杯を交わす、ここから先は大人の文化祭とでもいうべきか。

 「そーいえばアンタあの頃はさぁ……」

 「あれは今思うと超バカげてたよね」

 「Opps!そんな事覚えてたの?」

 「え~い!もう時効なのだ!」

 「別に憲法に違反してないわよ」酒の勢いも手伝い、自分達の高校時代の話題で盛り上がる。

 

 ~再び衣音視点~

 季節は秋を過ぎて冬の足音が聞こえてくるようになると街がクリスマス一色に染まっていく、そしてひびきの高校も一学期の終業式を迎える。教室に戻ろうとした俺は校長先生に呼び止められた、一体何の用だろう?

 「明日我が家でクリスマスパーティーを開くのだ、特に用がなければご両親と共に参加してほしいのだ」確かにウチの両親は校長先生と仲いいから、お誘いがあってもおかしくないな。蛍さんや圭介さん家も同様だけどやっぱり参加するのかな?

 

 

 




クリスマスの予定は何も決まってません
(@ ̄□ ̄@;)!!
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