ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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第10話お正月と神罰

 2000年のお正月を向かえてあちしの元にも年賀状が届いた、今年は光ちゃん、詩織ちゃん、水無月さん、美帆ちゃん、美幸ちゃん、美緒ちゃん、純、公人から計8通きたわ。後1通匠から届いたのがあるけどこれは焼却処分しときましょ。このまま寝正月を過ごすのもオツなモノよね、なんて許されるハズがなく光ちゃんから連絡網が回ってきた。

 「忍君、顧問の先生が部活初めをするから全員集合だって」書き初めとかなら知ってるけど部活初めってナニよ?別にいいけど。

 という訳で新年一発目の部活が行われ終了した、顧問の張り切り様が半端なくて帰る頃にはあちしだけじゃなく部員みんながグッタリしていたわ。

 

 翌日、昨日のハードな練習の疲れが抜け切れないあちしは今日こそ寝正月を楽しもうとしていた、こたつに潜ったまま弟にミカンを持ってこさせて皮を捨てる為のゴミ箱を手が届く範囲にセットする。ヨッシャ完璧❤さあ思いっきりだらけるわよ!ピンポーン、誰か来たみたい。

 

 玄関へ出ると詩織ちゃんと公人があちしを迎えに来ていた。

 「忍ちゃん、明けましておめでとう」

 「よぉ忍、明けましておめでとさん」

 「明けましておめでとう。詩織ちゃん、公人」

 「今から初詣に行かない?」あちし疲れてんのよね、けどワザワザこっちまで来てせっかく誘ってくれたのを断るのも気が引けるしあそこの神社なら大して距離もないから付き合うわ。

 

 神社に着くと意外な組み合わせのペアにビックリした、何と匠と美緒ちゃんだった。

 「明けましておめでとうございます」丁寧に新年の挨拶をしてくれた美緒ちゃん。あちしらも挨拶を返し詩織ちゃん達を紹介する、するといつの間にか匠が3人の死角まで移動していてあちしを手招きして呼び寄せた。

 「スッゲー可愛い娘じゃん、ひびきの(ウチ)の生徒じゃないな。誰だよ?」

 「従姉妹の詩織とその幼馴染みだよ、身内同士で来ても別にいいだろ」ホンット鬱陶しいわ、こいつ。

 「なあ、トレードしないか?これが終わったらさぁ…」ブッチ~ン!このバカ何考えてんのよ?もうアッタマきた!

 ドスッ!あちしは匠の腹に一発拳を入れて気絶させると詩織ちゃん達に気取られないようにゴミ箱に放り込んでおいた。3人の元に戻り匠が急に具合が悪くなったと適当に話をでっち上げてから4人でお参りをした、神前で暴力沙汰なんて罰当たりだけど相手が相手だもの。許されるわよね♪一応神様にも手を合わせて謝っておいた。

 「ねぇ、何をお願いしたの?」詩織ちゃんに尋ねられてドキッとする、まさかお願いじゃなくて謝罪していたなんて言えない。

 「な、内緒だよ。そうだ公人、お前は?」こういう時は他人(ひと)に話をふるに限るわねい。

 「俺だって内緒だ、汚ぇーぞ忍」ナ~ニ言ってんの?あちし知~らない、この機に乗じて詩織ちゃんに告白しちゃいなさいよ。

 「それよりみんなでおみくじ引かないか?」こいつ、逃げたわね。因みにおみくじの結果は女子2人は大吉、公人が中吉であちしは大凶だった(泣)。やっぱりバチが当たったのかしら?

 ウチに帰ってくると光ちゃんが門前に立っていた、どうやらあちしを待ってたみたい。

 「初詣、行ってきたんだ?」

 「あ、ああ」

 「ふ~ん、そっか」伏し目がちな光ちゃんを見てると心が痛むわね、ダメ元で彼女にこう聞いてみる。

 「光、明日2人で初詣行かないか?」お参りしたけど神様にお願いしてないしね。

 「えっ?だってもう行ったんでしょ?」

 「今日は練習、明日が本番。それじゃダメか?」

 「ウウン、一緒に行こ!」やっぱり光ちゃんは笑顔が一番ね、でもあちし何でこんな気持ちになるのかしら?

 

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